【フィギュアスケート】近藤が準優勝!小曽根も巻き返しの演技 東京選手権②

 

 

準優勝に輝いた近藤

準優勝に輝いた近藤

 

 

ダイドードリンコアイスアリーナで行われていた東京フィギュアスケート選手権大会。10月5日のショートプログラムで近藤琢哉(商4)が2位、小曽根孝浩(環1)が12位という順位につけ、翌日6日、二人はフリースケーティングを迎えた。

 

シニアクラス男子 

・近藤琢哉(商4)

10月5日:ショートプログラム  57.80点  2位

10月6日:フリースケーティング 113.26点 2位

総合 171.06点 準優勝

 

観客を魅了した小曽根の演技

観客を魅了した小曽根の演技

・小曽根孝浩(環1)

10月5日:ショートプログラム  44.72点  12位

10月6日:フリースケーティング 86.95点 9位

総合 131.67点 9位

 

 

 

 

 

 

伸びしろを予感させるフリースケーティング

 

ショートプログラムで出遅れた小曽根は、フリースケーティングで少しでも順位を上げたいところ。だが前半はジャンプが決まらず、首をかしげる場面も見られた。しかしこのままでは終わらない。後半、体力消耗にも屈せず、ショートプログラムで悩まされたダブルアクセル、3回転-2回転-2回転など、技を確実に決めていった。あきらめないその姿は、会場全体のボルテージを上げていく。そしてクライマックスでは、リズミカルにステップを刻み、大きな歓声をもらった。結果、ショートプログラムから3つ順位を上げて9位。今後はウィンタートロフィー、東インカレ、東日本選手権と連戦になるが、ハードなスケジュールに負けず戦い抜いてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

近藤のスピン

近藤のスピン

 

近藤は冒頭、2つの大技に挑戦。ショートプログラムで成功させた3回転ルッツ-3回転トーループ、そして6分間練習で入念に確認したトリプルアクセルだ。だが残念ながら両方とも転倒。それでも「よく聞こえて」いた大声援を支えにし、失敗を引きずることはなかった。後半に3回転-2回転-2回転を跳んだ頃には、手拍子が響きわたり、会場が一体感に包まれた。最後まで壮大な音楽に引けを取ることいなく、リンクをいっぱいに使って伸びやかに舞った近藤。終わってみれば、ショートプログラムもフリースケーティングも2位という好成績で見事準優勝。全日本選手権出場という大きな目標に向かって、この調子で集大成のシーズンを駆け上ってくれることに期待したい。

 

(文:窪山裕美子、写真:脇田直樹)

 

 

 

 

「修羅場」突破に期待したい

小曽根孝浩(環1

(今日の演技を振り返って)最初のジャンプは見失ってしまって駄目になってしまって、精神的にもちょっとダウンしてしまいました。だけど、後半音が変わってから切り替えられるのはちょっと成長というか今までなかったことです。でも最初ミスしてしまったのは、これからの試合に響いてしまうので、しっかり次の試合では最初から最後まで、ミスがないようにしていきたいと思います。(前半から後半にかけてどのように持ち直したか)音が静かになったのでちょっと音楽の中に入ろうかなと思って、音楽の音に合わせてジャンプを跳んだら跳んで、それで一気に舞うことができました。切り替えしはやっぱり後半の最初のトーループですね。集中してできたのが良かったです。(表現のイメージについて)あんまりイメージとかはないんですけど、結構楽しく、お客様と一緒に楽しめるようにできたらいいなと思って。盛り上げる感じが、ロッカーみたいな。よく分からないんですけど、そういう感じですね。(今後の目標は)このあと国体予選があります。また、今シーズン一番修羅場になる東日本があるので、そこに向けて今のままじゃ全然ダメなので、もっとジャンプの完成度を上げたり、種類を増やせたらと思っています。

 

背中に”龍”が刻まれている

近藤琢哉(商4)

(今日の演技を振り返って)全体で見れば、ジャンプが2回転んで1回は回転がちょっと抜けちゃったのですが、良くはないなりに、去年はこの試合で全部狂ってしまったトラウマがあったので、それが今回の演技で払拭できたかと思います。(今回のフリープログラムについて)実はこのプログラムは高校生のときに使っていたものなんです。その頃は自分なりに良くて成長できたものだったので、結構思い入れのあるプログラムで、それを引退の年にもってきました。(トリプルアクセルは惜しくも失敗してしまいました)6分間練習のときにはまっていなかったので、まだやっぱり練習からもう少し確率上げていかないといけないと思います。(観客席からは大きな声援が聞こえました)そうですね、よく聞こえていました。とても力になりました。(今後に向けて目標を)次が東インカレで、次が東日本なのですが、その東日本で全日本に行ける枠が狭いので、そこできっちり結果を残して今年こそ全日本に行きたいと思います。頑張ります。

 

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