目下向かうところ敵なしの慶大女子ラクロス部。ここまでリーグ戦も相手を全く寄せ付けない強さを見せて3連勝を飾っている。今日の相手は東京女子体育大。このグループで一番力の劣る相手なだけに慶大の目指す「25点取るラクロス」(大久保HC)を実現したいところだ。試合の方は終始慶大が相手を圧倒し試合をコントロール。面白いように点が入っていく。後半ややペースが落ち目標の25点には及ばなかったものの、18-0の完勝。見事Final4への切符を手にした。
関東大学リーグ第4戦 VS東女体大
2013/10/12(土)14:00ドロー@駒沢オリンピック公園第一競技場
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 11 | 7 | 18 |
東女体大 | 0 | 0 | 0 |
前半から勢いよく東女体大ゴールへと攻め込む慶大。すると開始わずか1分、細田(経3)からパスを受けた鈴木(政3)が落ち着いてゴールを決め慶大が先制点をあげる。その後も出原主将(政4)のシュートを皮切りに細田、小川(商4)が立て続けにゴールを決めわずか6分で4-0とリードを広げる。その後はやや停滞気味かと思われたが、11分、福井(商2)からパスを受けた出原がこの日2点目となるゴールを奪うとその3分後にもゴールを決めて早くもハットトリックを達成する。この後はピンチこそ作らないものの、決定機を活かすことができず我慢の時間帯となる。それでも20分、細田がこの日3点目となるゴールを奪うとその2分後にも見事な個人技から相手の守備を切り裂いて点を奪う。攻撃の手を全く緩めない慶大は川村(文3)、坂本(法2)が立て続けにゴールを決め11-0と大きく相手を引き離して前半を折り返した。
目標である25点に向けて、これまで以上に点を奪いたい慶大。後半開始早々にエース・小川が2点を相次いで取るが、この後は自分たちのミスもあり、中々得点を重ねることができない。そんな中でもディフェンスでは集中力を見せて相手に決定機を作らせない。すると守備からのいい流れが攻撃に還元される。川村の豪快なシュートを皮切りに武山(経2)、岸本(商4)が相次いでゴールを奪い慶大が息を吹き返す。しかし、前半に比べメンバーを落としたせいか、イージーなシュートミスやパスミスが目立ち前半ほどの勢いはなくなってしまう。それでも試合終了間際に出原主将が2点を奪うと18-0で試合終了。慶大は相手に決定機すら作らせない完璧な試合運びで相手を圧倒。見事Final4進出決定を決めた。
「2分に1回はチャンスがある」(大久保HC)。この言葉通り、この日の慶大は沢山のチャンスを作り得点を重ねていった。しかし、目標である25点には及ばなかった。確かに、この試合だけをみれば18点は評価できるが、今後Final4・Finalと進んでいく中で、必ず1点差勝負になることがある。その中で一点を取る力、すなわち「攻撃力」(大久保HC)はまだまだな部分もあるだろう。しかし、この試合では大きな収穫もあった。それは無失点に抑えたことだ。そして無失点に抑えることができた一番の理由は「たくさんチャンスを作ったから」(大久保HC)。攻撃で目指してることが守備へと繋がっている。
この試合でFinal4進出を決めた慶大。しかし今の慶大にとってFinal4は「出るのが当たり前」(大久保HC)とあくまで通過点に過ぎないのだ。次の立大戦に勝つとFinal4は明大と、敗れると早大との対決になる。明大は昨年のFinalで1点差の接戦になっており、早大は春に敗れている強豪だ。そしてなにより次の対戦相手である立大は2年前Finalで敗れた因縁の相手だ。ここからは決して楽ではない相手が続くことになるが敵は関係ない。慶大の目指す攻撃的ラクロスで、これからも連勝街道を突き進んでいく。
以下コメント
大久保HC
(今日の試合を振り返って)大量点を目指していて、大体2分に1回はチャンスがあるので、25点を目指してしました。しかし、そこで点を中々取れない時間帯があったのが反省点です。しかし、チーム力自体は上がってきていて、レギュラー以外の人のレベルが上がってきているのは良いと思います。(失点をしなかったが)完封を目指していたわけではないですが、たくさんチャンスを作った結果だと思います。(Final4進出を決めたが)偉そうな言い方になりますが、そこは当たり前だと思っていて、Final4以降の接戦で勝ちきる力、つまり得点力なのですが、その部分ではもう少しです。(今日の出来は)前半は良かったですが、後半下がってきて、50~60%位です。(立大戦に向けて)勝つのは勿論ですが、その中で今日よりランクは上がりますが敵は関係なく攻め勝つことを目指してやっていきたいです。
11矢野佳夏恵
(今日の試合を振り返って)リーグ戦の結果ではなく、自分達の目標をどう達成するかの試合だったんですが、25点を目標にして攻撃をどこまで伸ばせるか、それを意識して臨みました。(0点で抑えられたことについては)結果としてはよかったんですが、相手のミスに助けられたことが多くて、また点をとるために攻撃的な守備をしなくてはいけなかったんですが、疲れてきたときにボールを拾いきれなかったりしたのでそこは課題だと思います。(後半得点が伸び悩んだがその原因は)まずは13 14点目の辺りはシュートの決定率が下がったのが1つ、あとは足が止まってしまいグラウンドボールを拾いきれなかったのが要因だと思います。(ディフェンス全体の動きはどうだったか)上からプレッシャーをかけるということで修正もしたんですけどなかなか疲れたこともあってできていなかったのでそこが課題ですね。(立教大戦に向けて意気込み)グループリーグ最後の一戦になるんですが結果にこだわることはもちろん、つぎのFINAL4 FINALにつながるような点をとって勝ちきるという試合ができるように頑張ります。
64岸本由紀
(今日の試合を振り返って)リーグ4戦目で25点ということを目指して戦ったんですがそれに届かなかったことがすべてかなと思います。(0点に抑えられたことについては)よかったといわれればよかったんですがそれ以上にミスをミスにそのまましてフォロー修正できなかったチームの甘さが出た試合でした。(試合前に意識していたこと)チームとしては強くゴールに向かうとか目の前の相手に勝つということをいっていて、具体的な動きというよりもむしろ自分がどうこの試合に向かうかを共有したんですが、自分としてはダウンボールを意識したんですがこの試合ではほとんどうまくできなくてできとしては0点だと思います。(後半のできはどうだったか)伸び悩んだ時間の原因としてはアタックの簡単なミスから相手ボールにしてしまって、ライドをかけてボールを奪ってもまたミスをしてしまうということが続いてしまって自分達のミスから体力を消耗してしまって伸び悩んだと思うので、つぎの立教大戦ではポゼッション時間をながくして決定率も上げたいと思います。(つぎの試合の意気込み)ここまでやってきたこと、これからやることをやるだけだと思っていて、そのなかでどれだけ意識してできるかが全て試合に表れるとおもうのでもちろん勝つことを意識するのと個の強さというのも意識してやっていきたいと思います。
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