【野球】見事な完封劇!連勝で勝ち点獲得 法大②

5月11日(日)法大2回戦

毎回15奪三振、初完投初完封の加藤拓

毎回15奪三振、初完投初完封の加藤拓

劇的なサヨナラ勝利の次は圧巻の完封劇だった。勝ち点の懸かった第2戦の先発を任された加藤拓(政2)は法政打線を134球被安打4、15奪三振でリーグ戦初完投・初完封。打線は2回に小笠原(環3)の適時打で先制点をあげると、3回に藤本知(環4)の2点本塁打、加藤拓の適時二塁打で3点を奪う。9回には横尾(総3)の犠飛でダメ押しとなる1点を奪い、法大に完勝した。これで慶大は開幕から引き分けを挟んで負けなしの6連勝。リーグ戦単独首位に立った。

 

   
慶大
法大
 慶大:○加藤拓―小笠原

 法大:●浅野、青木勇、鈴木貴、玉熊、熊谷、藤森―安本

◆慶大出場選手

ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[3] 齋藤大輝(商2・慶應)
  近藤俊(環4・國學院久我山)
[6] 山本泰寛(環3・慶應)
[9] 谷田成吾(商3・慶應)
[5] 横尾俊建(総3・日大三)
[8] 藤本知輝(環4・慶應)
  梅野魁土(環3・福岡大大濠)
[4] 竹内惇(商4・慶應)
[7] 山口翔大(環2・桐光学園)
  山本瑛大(商2・South Torrance
原田直道(商3・慶應)
[2] 小笠原知弘(環3・智弁和歌山)
[1] 加藤拓也(政2・慶應)
 

豪快な本塁打を放った藤本知(右)と出迎える横尾

豪快な本塁打を放った藤本知(右)と出迎える横尾

前日の法大1回戦に逆転サヨナラで勝利し、開幕から1分けを挟んで5連勝とした慶大。勝ち点奪取と連勝継続を狙い先発マウンドを加藤拓に託した。

 

加藤拓が初回の法大の攻撃を2奪三振、わずか9球で終わらせると、2回表、リーグ戦初先発となる法大・浅野から2四死球を奪い、小笠原の適時打で1点を先制する。

1点をもらった加藤拓は2回も三者凡退に抑えるが、3回、安本に三塁打を打たれピンチを迎えてしまう。加藤拓はこのピンチを「自分の一番信頼できる球を小笠原さんのミットに投げ込もう」と、球威のあるストレートで勝負し、見事無失点で切り抜ける。

ピンチを切り抜けた慶大は、その直後の4回に先頭の横尾が出塁すると、打席に藤本知を迎える。牽制球を挟んだ後、「イメージしてたボールが来た」と初球を叩く。藤本知の放った打球は高々と舞い上がりレフトスタンドに突き刺さる2点本塁打。この一撃で浅野をノックアウトすると、さらにチャンスを作り「なにがきても振ろうと思っていた」という加藤拓の適時二塁打で法大を突き放す。

 

この日左翼に就いたのは山口と原田。その原田はリーグ戦初安打

この日左翼に就いたのは山口と原田。その原田はリーグ戦初安打

その後、打線は法大4番手・玉熊の前に8回まで1安打と沈黙するものの、加藤拓が圧巻のピッチングを披露する。5回裏2死の場面で三振を奪うと、その後7回2死まで6者連続三振。4回から8回までを2安打1四球9奪三振と見事に抑える。

加藤拓のリーグ戦初完投・初完封を援護したい打線は、9回にリーグ戦初登板となる法大・熊谷を攻め1死二,三塁のチャンスを作る。これ以上点差をつけられたくない法大は6番手・藤森へと継投するが、慶大の頼れる4番・横尾が見事にライトへ犠飛を放ち、点差を5点に広げる。

そして9回裏、「初めから意識して投げていた」という完封へ向け加藤拓は2者を抑え、いよいよあと一人という場面を迎える。しかし、初の経験となるリーグ戦完投・完封へのプレッシャーからか安打、暴投、四球で一,二塁としてしまう。すると、ここで江藤助監督が直接マウンドへ。「急がないでやればいいんじゃない」との言葉をもらった加藤拓は、次の打者を一球で仕留め見事完封を果たした。

 

チーム一丸となって優勝へと突き進む

チーム一丸となって優勝へと突き進む

今週の法大との対戦を逆転サヨナラ、完封と見事に連勝した慶大。これで今季1分けを挟んで6連勝となった。この好調は投打が見事にかみ合ってもたらされているものだ。投手陣では、今日初完封を飾り防御率ランキング2位に躍り出た加藤拓と昨日7回途中2失点と試合を作った加嶋(商3)、そして、開幕から中継ぎとして大活躍している三宮(商3)。加藤拓、加嶋が試合を作り、終盤にピンチを迎えたとしても三宮が登板して切り抜ける。この投手リレーは慶大の大きな武器となっている。

また、打線も横尾を中心に全体的に好調を維持し、谷田(商3)が言うように「どこからでも点が取れている」状態。この打線の好調は「いつでも点を取ってくれる頼もしさがあるので、安心して投げられている」と加藤拓が言うように、投手陣に安心感を与えていることは間違いない。

残るは立大と早大との対戦。このままの勢いを維持し、優勝へと突き進みたい。

 

【Keispo pick up】直球でねじ伏せる剛腕 加藤拓也

法大打線を力で制圧した

法大打線を力で制圧した

昨季リーグ戦初勝利をあげた加藤拓だったが、一度も完投がなかったことを自身の課題と感じていた。そこで、キャンプではスタミナを養うため、ウエイトトレーニングと1日200球にも及ぶ投げ込みに取り組んだ。その結果が今日の投球に現れている。134球を投げて被安打4。小笠原が加藤拓の持ち味であると述べた「高めの真っすぐ」を中心に毎回三振を奪い、計15奪三振。そして、最終回も140キロ台後半の直球を連発するなど最後まで球威は衰えなった。一冬を越えて進化した剛腕が今後も神宮を沸かせてくれることだろう。

 

(記事 布寺智裕)

 

 

◆打撃成績

   
[3] 齋藤 遊ゴ   遊ゴ 二ゴ   二直     一邪飛
3 近藤                  
[6] 山本泰 右安   空三振   四球 空三振   左安
[9] 谷田 二飛   二ゴ 捕邪飛 一ゴ   右2
[5] 横尾 右飛     左安 四球   投ゴ   右犠飛①
[8] 藤本知   四球   左本② 空三振   遊ゴ 空三振
8 梅野                  
[4] 竹内惇   死球   投ゴ 一ゴ   空三振
[7] 山口   空三振          
H 山本瑛       二ゴ          
7 原田           二ゴ   右2  
[2] 小笠原   中安①   中安 一ゴ   四球  
[1] 加藤   見三振 左中2① 四球   空三振  
◆投手成績
  投球回数 打者数 球数 安打 三振 四死球 失点 自責
加藤 33 134 15
◆監督、選手コメント

江藤省三助監督

(連勝で勝ち点を獲得したことについて)よかったね。やったね。(加藤拓投手のピッチングについて)あれ以上のことはないんじゃない。(最終回の2死一、二塁の場面でマウンドへ向かったがどのような言葉をかけたのか)急いでるから。ああいうふうに急いだらいかん。だから、急がないでやればいいんじゃない、っていう話をした。(藤本知選手のホームランについて)あれでだいたい勢いに乗ったし、相手もあれでちょっとショックを受けたみたいだから、非常に価値ある一発だったね。(今日の勝利で開幕から一つの引き分けを挟んで6連勝だがチームの状態は)見た通り。(次の立教戦に向けて)この調子でいきたいね。

 

佐藤旭主将(商4)

(ベンチから試合を見守るという形となったが振り返って)加藤が本当にいいピッチングをしてくれましたし打者陣も打つべきところで打ってくれましたし、とにかくベンチの雰囲気がいい中で試合を進められたかなと思います。(今日レフトに入った山口選手、原田選手について)彼らの持っている力は大きいものがありますし、山口に関しては今日結果が出なかったかもしれないですけど彼も才能を持っているのでこれから神宮に慣れていけばもっと結果が出ると思います。原田はヒットも出ましたしだいぶ神宮の雰囲気に慣れてきたかと思います。(先発・加藤拓投手は圧巻の投球だった)本当に頼り甲斐のあるピッチャーでベンチからずっと安心して見ていました。(これで開幕から引き分けを挟んで6連勝となったが)チームの雰囲気は最高ですし個々のモチベーションも上がっていますし、すごくいい形で立教戦に臨めるのではと思います。(次はもつれる展開が多い立大戦だが)このチームの勢いをしっかり持続させて、優勝が目に見える位置にあると思うんですけど、だからこそ一戦一戦を大事に戦っていきたいです。

 

竹内惇(商4)

(今日の試合を振り返って)加藤が本当によく投げてくれたなという感じです。バッティングも(藤本)知輝が大事な場面でよく打ってくれたなと思います。(死球、自打球と2球身体に当たっていたが)デッドボール痛かったですけど、出れて良かったです。あれも点につながったので。(主将が試合に出られなかったが、チームの雰囲気は)ベンチでキャプテンの(佐藤)旭が良い雰囲気を作ってくれたので、変わりなくいつも通り頑張れました。 (次に向けて)立教ですけど、右ピッチャーが多いので、来週こそ打ちたいなと思います。

 

藤本知輝(環4)

(今日の試合を振り返って)2連勝できたので、勝ったことが本当によかったです。(自身の本塁打が流れを大きく引き寄せたが)イメージしてたボールが来たので素直にバットが出て、ああいう形になってよかったです。(打席に入るときのイメージは)緩いボールにイメージ合わせていて、その通りのボールが来ました。(佐藤旭主将をスタメンに欠く中での試合だったが)全員でカバーしていかないといけなくて、全員で勝ち取った勝利なので、価値のある勝利だと思います。(次週立大戦に向けて)全員で戦う気持ちで、勝つことだけ考えて、頑張りたいと思います。

 

小笠原知弘(環3)

(見事な完封勝ちでした)そうですね、よくピッチャーが投げてくれて、早い回で点が取れたのがよかったと思います(加藤投手が素晴らしいピッチング、受けていてどこがよかったか)いつも通りだったんですけど、今日は1回から9回まで抜け目なく無駄なく投げてくれたのでよかったと思います(高めの真っ直ぐはかなり来ていたのか)そうですね、高めの真っ直ぐが持ち味なのでああやって抑えてくれると僕もリードしやすいです(打っては2安打、4回には同じ高校出身の青木投手からタイムリー)嬉しかったですけど、打つのはまあぼちぼちでも大丈夫なんで。今日は勝ててよかったです(無傷の6連勝で勝ち点3。優勝も見えてきたのでは)そうですね、とりあえず立教に勝たないと話にならないので。早慶戦でいい試合をできるように立教に勝つだけです。

 

原田直道(商3)

(今日の試合を振り返って)今日は初めて打席に立ちすごく緊張したのですが、準備はしっかりしていたので、イメージ通りのプレーが出来てよかったです。(リーグ戦初安打となる二塁打を打ったときの気持ちは)5日前くらいから3日くらい続けて夢の中に今日打った玉熊投手が出てきて。夢の中では全部センター前ヒットだったのですが、もう打てるイメージしかなかったので。今日もセンター方向に打球が飛んでくれて、夢が正夢になってよかったなと思います。(ベンチにいる間は打席に向けてどんな心がけをしていたか)常にピッチャーを見て、「自分だったらどんな風に打つかな」ということを考えながら、とりあえず僕はまだまだ力不足なので、ベンチの中でも、いかにコンパクトにスイングするかということを意識して見ていました。(味方選手への声掛けなどについて)結構初めての打席の選手などが多いので、緊張しないようにっていうのを意識して、和やかになるようにというのを心がけています。おちゃらけたではないですが、やわらかい、ユーモアを交えたような声掛けをして、ひとつひとつ心をこめて、というのもおかしいですが、そういう感じに声を出しています。(9回裏の外野守備は全員3年生。特に谷田選手は開幕前取材で原田選手を今季のイチオシ選手にあげていたが)寮も一緒なのでみんなよく一緒にいます。谷田とはすごく仲がいいと僕は思ってます(笑)(立大戦への抱負)僕はベンチでのスタートかもしれないですが、常に自分のやれることを出しきれるように心がけて頑張って行きたいと思います。

 

谷田成吾(商3)

(勝ち点おめでとうございます)ありがとうございます。良かったです。(旭さんが抜けたことで、チームの士気に影響は)いや、旭さんは抜けましたけど、ベンチにはいい選手がたくさんいますし、旭さんが抜けた分まで全員で頑張ろうと、逆に気持ちが一つになりました。(今季は先制できる打線)今季は下位打線がすごく調子が良くて、今日も8番の小笠原がタイムリー打ってますし、どこからでも点が取れているというのが、先制点を取れている要因なのかなと思います。(谷田さん自身はファーストストライクから積極的に振っていたが狙いは)特に初球からと決めていたわけじゃないんですけど、積極的に甘い球が来たら打とうと思っていて、今日は比較的うまくいきませんでしたけど 、それは続けていきたいと思います。(今日の投手は浅野投手、正直予想外だったか)予想外ではありましたね。今日は玉熊がくると思っていたので。(どのような印象を)まっすぐも非常に伸びがあって、3番手てではありましたけど、すごいいい投手でした。(9回の打席の二塁打は会心の当たりだったか)そうですね、甘いボールをしっかり打てました。(立大戦へ向けて)ここまで全勝できているので、このまま連勝を1つでも多く続けていけたらなと思います。

 

山本泰寛(環3)

(今日の試合を振り返って)ピッチャーが本当に良いリズムで投げてくれたので、それが打撃に良い流れを生んだかなと思います。(9回ダメ押しの足掛かりの安打)序盤にとって後半とれてなかったのでなんとか9回に点を取りたいと思っていたのでヒットを打てて良かったです。(今日相手に合計27球を投げさせるなど粘り強い打撃で貢献)甘い球がなかなか来ないので甘い球が来るまで粘って粘って、甘い球が来たら打つと言うのがしっかり出来て良かったです。(いよいよ優勝も見えてきた中で次の立教戦を向かえるが)優勝は考えず、目の前の試合を1試合1試合勝っていきたいと思います。

 

横尾俊建(総3)

(今日を振り返って)試合に勝てて良かったです。(第2打席の安打について)特に何も考えずに打席に入りました。(今季も安定した守備を見せているが)去年の秋も無失策なので、守備には自信があります。(四球選や犠飛などチームへの貢献も光るが)自分の打撃がチームの勝ちに繋がってくれればいいと思っているので、それが今いい結果となっていて、いい感じだと思います。(谷田と並んでチーム最多の10安打)特に言葉を掛け合ったりとかはありませんが、良きライバルです。(次カード以降の意気込み)勝ちたい、それだけです。全力でプレーして勝ちたいと思います。

 

加藤拓也(政2)

(見事なピッチングでした。今の気持ちは)初完封ということで、素直にうれしいです。15個もの三振を奪ったが、数は意識していたか)いや、あまり数えていなかったんですけど、試合が終わった後にみんなに言われて初めて分かりました。(昨日もサヨナラ勝ちで優勝も視界に入る中でのマウンドだったが)負けなしだったので自分がその流れを切るわけにはいかないということで少しプレッシャーもあったんですけど、マウンドに上がったら自分のピッチングをしようと集中できました。フォアボールを2つ出してしまったんですけど、自分の持ち味である真っすぐで押せたのはよかったと思います。(抜群の球威だったが、試合前ブルペンから良い感覚があったのか)ブルペンではめちゃくちゃ調子が良いというわけではなかったんですけど、マウンドに上がってから自分の中でいいタイミングがつかめたのかなと思います。(3回の1死三塁の場面ではどんな気持ちで打者に向かっていたか)その時はここを抑えれば味方の打線が点を取ってくれると思っていたので自分の一番信頼できる球を小笠原さんのミットに投げ込もうと思って腕を振りました。(完投、完封というのはどのあたりから意識していたのか)昨日の段階から周りの選手に、お前明日は完封いけよ、と言われていたので初めからそれを意識して投げていたんですけど、7回を抑えたあたりから、今日は本当にいけるのかなというのがちょっと出てきました。(貴重な中押し点となった二塁打について)とりあえず振らないと当たらないので、何が来ても振ろうと思っていたら、たまたま当たりました。(2打席目から素手で打席に入っていたが)1打席目に見逃し三振をしてしまったので、何かを変えようと思った結果が素手で打つということでした(笑)。(今季は打線の援護も多く頼もしいのでは)そうですね、いつでも点を取ってくれるという頼もしさがあるので、安心して投げられています。(試合後、江藤助監督から何か言葉をかけられたか)まぁ、ナイスピッチングと言われたぐらいですかね。(次週の立教戦に向けて)今日みたいなピッチングができればいいと思うんですけど、そんなに楽に勝てる相手ではないので、自分自身をもう一度見つめなおして、最大の準備をしていきたいと思います。

 

齋藤大輝(商2)

(今日の試合を振り返って)ベンチも試合に出ている人もすごく良い雰囲気でできているので、それが勝てている要因だなと思います。(今日は一番での出場)いきなり試合前に言われたのでちょっと緊張してしまいました。打てなかったのでちょっと悔しいですね。(誰も使っていない打席に入った景色は)すごく新鮮でした。一番という打順ではあまり打ったことがないので。今日は良い経験になったんじゃないのかなと思います。(江藤助監督からは)一番ということを考えずにいつも通りのバッティングをしろと言われたんですけど、いつも通りのバッティングができませんでした。(早いカウントから積極的な打撃)いつも早いカウントから打つようにしているので、今日もいつもと同じことをやっただけです。(来週の立大戦へ向けて)自分たちはまだ負けなしということで、来週の立大戦も連勝して早慶戦でも勝って優勝したいと思います。

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