【野球】春季リーグ戦開幕前特集 ①横尾俊建主将

東京六大学野球春季リーグ戦が、4月11日に開幕する。慶大は昨年、春に劇的な逆転優勝を果たしたものの、連覇を狙った秋は早慶戦で力尽き4位に終わった。優勝を経験した昨年の主力が多く残る今シーズン、大久保秀昭監督が主将を務めていた1991年以来の春秋連覇が期待される。今回ケイスポはリーグ戦開幕にあたり、大久保監督と今年のキーマンと目される選手たちによる全5回の特集をお送りする。

第1回は横尾俊建主将(総4)。身上のフルスイングで、1年次から何度もチームを勝利に導いてきた頼れる4番だ。オープン戦でもコンスタントに打ち続けており、仕上がりは上々。また、今シーズンから本職のサードだけでなくセカンドにも挑戦中である。プレーで引っ張る主将に、リーグ戦への決意を語ってもらった。

 横尾

―新チームが始動してからここまでを総括していかがですか

良い雰囲気で来れていると思います。でも今は(取材日は3月26日)少し疲れが出ているのかなという感じがしますけど、雰囲気自体はいい感じで来ています。

―セカンドへの挑戦を決断したのはいつですか

年明けくらいです。

―セカンドにも取り組み始めた理由は

なんですかね、思いつきです。思いついて、監督に相談してコンバートしたという感じです。それと自分が野球選手として成長したいという思いもありました。

―本格的に挑戦を始めてからまだ2か月ほどですが、セカンド守備の手ごたえは

まだ(オープン戦で)エラーを1つもしていないですし結構手応えはありますけど、まだまだ練習しないといけないなと思います。

―サードにはない、セカンドとして必要な能力はどんなところだと思いますか

守備範囲の広さや一歩目の速さが必要とされたり、ベースカバーにも行ったりすることですかね。

―石垣島キャンプを振り返って

結構バットを振り込むことができたので、手応えのあるキャンプになりました。

―キャンプ中最も印象に残っていることは

キャンプ中はずっとバッティングしていたので、よくバットを振ったなということですかね。

―スローガン(Exceed the limit, become a legend ~Look at me, Look at us~)が決定したいきさつなどを教えてください

監督がスローガンを決められて、これでいいかというふうに選手に話がありました。それで選手全員できちんと意味を砕いて理解してから、大事なことなのでチームとして徹底してやろうとなりました。

―3月17日から19日にかけて行われた大学日本代表合宿の3日間はどのようなものでしたか

良い選手がたくさんいましたので、いろいろ吸収するところがあってすごく充実した3日間になりました。ピッチャー陣はとても速い球を投げる人が多かったので、こういう投手と今後対戦していかなければならないのだな、と思ってモチベーションは上がりました。

―新チーム始動以降、個人として重点を置いて取り組んだことは

飛距離のアップもそうですけど、右方向にヒットが打てるように取り組んでいます。

―ご自身のバッティングは去年の秋から成長したなという手応えはありますか

今も右方向にヒットが出ているので、いい感じだなと思います。

―4番打者として意識することは

リーグ戦といっても結局は短期決戦なので、チャンスで一本打てるようにしたいです。打率、ホームランを気にするよりも、打点にこだわっていけばいいかなと思います。

横尾2

―チーム全体の打撃陣は、オープン戦も好調なようですがいかがですか

今日は(1-6で敗れた亜細亜大学戦)抑えられてしまったんですけど、全体としてはみんないい感じで来ているので、自信を持っていこうという話はしています。

―投手陣の仕上がりについてはどのように写っていますか

投手陣はまだちょっと完成されてないので、もう少しかな、と思います。

―横尾主将が選ぶこの春のイチオシ選手は

沓掛(商3)です。今日も2安打してましたし。あとは岩見(総2)もいいですね。沓掛と岩見の2人にはすごく期待しています。

―沓掛選手は横尾選手の本職のサードを守ることが多いですが、サード守備のアドバイスなどは

教えてはいますけど、まぁ彼は彼なりに頑張っているので、後押しをしている感じです。

―他大学の研究、対策などは行っているのですか

いえ、僕は特にしていないです。自分の状態が良ければたぶん打てると思っているので、まずは自分を最高の状態にしようと思っています。

―その中で他大学で警戒する選手を挙げるとすると

やっぱり立教の澤田投手ですかね。去年あまり点を取れていないし、今年もそれほど点を取れないと思いますが、しっかり戦っていきたいと思います。

―今年の慶大はどんな野球を目指していくのですか

打って勝つ野球です。練習でも打撃に一番時間を割いています。

―大久保監督はどんな方ですか

すごい野球を知っているなと思うことがよくあるので、しっかり大久保監督についていけばおのずと結果も出るだろうなと僕もみんなも思っています。

―以前大久保監督を取材した際(就任インタビュー参照)に、“自分も横尾と似た選手だった”とおっしゃっていましたが

それはすごい嬉しいことですし、もっといろんな話を聞いて吸収したいなと思います。

―オープン戦ではベンチでも近くに座ることが多く、コミュニケーションをたくさん取っているように思いますが

とりあえず監督の近くにいようと意識はしています。自分から監督の近くに行っています。

―今年は昨年以上に周囲に注目される一年になると思いますが、そういう中でプレーすることについて

人の目は気にしないで自分のプレーをしたいなと思います。

―チームとしての目標をお願いします

優勝です。理想は全勝優勝ですけど、みんなも優勝を目指しているのでどんな形でもリーグ優勝ができればいいなと思います。

―個人としての目標もお願いします

…優勝です(笑)

―打撃成績はどうですか

打撃成績は…、ふつうにバットに当たってほしいです(笑)

―最後に、ファンの方々へのメッセージをお願いします

新しい監督になって、新しい慶應が見せられると思うのでぜひ神宮へ足を運んでください。

 

―お忙しい中、ありがとうございました!

取材:菅谷 滉

今特集の取材日はすべて3月26日です

コメント

タイトルとURLをコピーしました