【ソッカー男子】早慶戦企画第2弾!山田融副将インタビュー

早慶戦直前のインタビュー企画、続いて登場するのは山田融選手(総4・横浜Fマリノスユース)だ。副将という役職に加え、ここまでリーグ戦では全試合フル出場と、ピッチ内外でチームを引っ張っている。学生生活最後の定期戦を控えた今、どのような想いを秘めているのか。

 

4年生を中心に、うまくチームを動かせている。

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――リーグ戦では前半5位という結果に終わりましたが、ここまでの戦いを振り返って

「チームとして前半戦で勝ち点20を目標にしていたので、それは達成できなかったですけど、(第89回)関東(大学サッカー)リーグ制覇という目標を掲げている中では首位と勝ち点差3という形で折り返すことができたので、上出来かなと思います。」

 

――内容面で一番手応えをつかんだ点は

「失点数が昨季より少し増えてしまっているんですけど、それ以上に今季はもう16点と得点数が伸びているので(昨季は前後期合わせて23点)、攻撃面での手応えをすごく感じています。」

 

――改善点は守備の部分なのでしょうか

「前に人数を掛ける分、昨季よりは守備に対する意識が若干ですけど低くなってしまっているのかなと思います。例えば先日の国士大戦だと、攻めているときの守備の準備の部分をしっかりすればより良いサッカーをできて、失点が減ると思います。」

 

――ここまでのベストゲームは

「初戦の法大戦ですかね。すごく良い入りができたかなと思います。失点も0で、なおかつ3得点できましたし。あれだけボールを保持して主導権を握れたという試合は、後にはあまりなかったと思います。」

 

――開幕前取材の際に「4年生全員で引っ張っていく」ということを仰っていましたが、ここまでのチームの雰囲気は

「Iリーグ(育成リーグ)があまり勝てていないという現状はあるんですけど、4年生を中心に全体を引っ張れていると思いますし、マネージャーも運営面ですごく頑張ってくれていますし、うまく自分たちがチームを動かせているんじゃないかなと思います。」

 

黒子に徹することで目立てれば、より嬉しい

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――副将に就いた経緯は

「まずは主将と副将を決めるミーティングがあって、主将をまず決めるんですけど、(久保)飛翔がなって。飛翔とのバランスだったり、試合に出そうかどうかなど、総合的に判断して決めるんですよね。今まで試合に出なくても、チームのために行動したりしてくれたことを学年の皆が評価してくれて、その信頼のもと就くことになりました。ただ、副将になったとしてもならなかったとしても、正直自分自身がやることは変わらないですし、誰が役職に就いたとしても「チームを引っ張る」ということは変わらないと意思統一しましたし、そのような意識の変化はありました。」

 

――副将としてのやりがいは

「この立場にいさせてもらえるだけではなく、試合に出させてもらっているので、自身にとってプラスになっていると思います。また今まで見えていなかったチームの部分だったり課題だったりというのもより見えてきたので、すごくやりがいがありますね。」

 

――逆に副将に就いてから苦労した点は

「少しチームがうまくいかなくなったときに、マイナスの言葉や意見がチーム全体に若干でも出たときの対応が、少し難しいかなと思います。」

 

――開幕戦でキャプテンマークを巻きましたね

「正直『キャプテンマークは飾り』という意識でやらないと、今まであまり試合に出ていなかった自分自身が潰れてしまうなと思っていたので。周りに支えられながらうまく引っ張れたかなと思います。」

 

――自身のここまでのパフォーマンスについて

「ある程度は安定していたかなと思います。そのようなパフォーマンスを出せればチームとしてプラスになりますし、特にボランチというのは核の部分なので。ほとんどの試合で6-7割のプレーはできていたと思うので、そのような面では充実したシーズンを過ごせているかなと思います。」

 

――プレー面でも黒子に徹するイメージが強いですが

「黒子に徹することで目立てれば、より嬉しいですね。点を取って取り上げられるのもそうですけど、例えば守備ですごく貢献するというのも目立つポイントの一つだと思うので。そういう意味では、目立ちたがり屋ではないですけど、存在感を出せればと思います。」

山田

――大切にしている言葉は

「高校のとき、劇団四季の練習を見に行ったことがあって。そのとき壁に『慣れ、だれ、崩れ、去れ』という言葉が貼ってあったんですよね。だから自分が少しうまく行かなかったときや気が抜けているときに『分は今慣れてないか?』『自分は今だれてないか?』と問い詰めることで、自身の意識を維持できていると思います。」

 

足が攣ろうと、ケガしようと、最後まで走り切って絶対に勝ちたい。

――最上級生として迎える定期戦です

「今回は思い入れが本当に強いです。その一言に尽きます。」

 

――ご自身も途中出場を果たした、昨季の定期戦を振り返って

「あの時はもう(試合に)出て満足してしまったというか、ベンチに入れただけで浮かれてしまった部分が大きかったと思うので、それは非常にもったいないことですし、先輩方にも申し訳ないなという気持ちでもありますね。」

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――試合以外に注目してほしいポイントは

「この舞台は「学生だけ」でほぼ作っているので、そのような運営の部分だったり、いろいろな仕事をしている人がいると思うので、細かいところも目を向けてくれたらなと思いますね。」

 

――最後に定期戦への意気込みを

「3連敗しているので絶対に負けられない戦いになりますし、足が攣ろうと、ケガしようと、最後まで走り切って絶対に勝ちたいと思います。」

 

(取材 木下彰)

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