【バスケ】敗戦も今後につながる一戦 vs筑波大

10月9日、つくばカピオにてリーグ戦12戦目の筑波大戦が行われた。筑波大は現在リーグ首位と強敵であるに加えて、本戦は筑波大のホームゲーム。慶大にとって、本戦は厳しい試合になるかと予想された。試合は、序盤から筑波大が先行する展開が続くものの、慶大はあきらめない姿勢を貫き、最終Qで追い上げを見せる。最終スコアは85対98と敗れたが、実りの多い試合となった。

 

2016/10/9(日)@つくばカピオ

第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 筑波大戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

18

22

18

27

85

筑波大

23

27

27

21

98

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#4 西戸良(総4・洛南高)

SG

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

SF

#9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高)

PF

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高)

#11 木村能生(環3・東山高)

 

 第1Q、開始早々から筑波大は強豪校としての強さを見せつける。一方、慶大は開始約2分後にサワがレイアップシュート、その3分後に後藤が3ポイントシュートを沈めるも、その後はシュートチャンスを活かせず、わずか5分で10点差をつけられてしまう。しかし、後半には、西戸の3ポイントシュート、サワのレイアップシュートが続けて決まり5点差。慶大は、じわじわと筑波大に詰め寄り、5点ビハインドで第2Qへと向かう。

 

 第2Qに入っても、筑波大の攻撃は衰えを見せない。軽やかなパス回しで慶大のディフェンスを翻弄しノーマークを作った選手たちは、次々とシュートを決める。慶大の第2Q初ゴールは、開始1分頃の鳥羽の3ポイントシュート。そのシュートを皮切りに、後藤、サワが続けてシュートを成功させ3点差まで迫った。その後の3分間に13点まで差を広げられるも、後藤の3ポイントシュート、鳥羽の2連続シュートなどが決まり、6点差。慶大の得点力も十分だったが、筑波大にはわずかに及ばず、差を広げられて前半を終えた。

3ポイントを中心に多くの得点を奪う後藤

3ポイントを中心に多くの得点を奪う後藤

 

 慶大は、第3Qでも筑波大の堅いディフェンスに苦しみ、得点を奪えない時間が続く。後藤のレイアップシュート、サワの3ポイントシュートが決まるも流れをつかみきれない。その頃、筑波大はさらに得点を伸ばし、観客の歓声も一層加熱。慶大にとってはプレーしづらい状況であったが、鳥羽のドリブルからつながった後藤の3ポイントシュート、サワの高いジャンプ力を活かしたシュートなどで、筑波大の独走を許さない。それでも徐々に点差は開き、最終Qでの巻き返しに望みをかける形となった。

 

 最終Qは木村のシュートから幕を開けた。序盤こそ筑波大優勢の流れだったが、開始4分からはサワをはじめとする上級生の活躍で、筑波大を上回り多くの得点を重ねる。リバウンドを獲得して何度もゴールを狙い、意地で押し込むシュートが何度も見られ、勝利をあきらめない姿勢が目立った。そして、終了直前には、後藤、サワの3ポイントシュートが続けて成功。最終Qでは互角以上の戦いを見せた慶大だったが、それまでのビハインドは埋められず、85対98で敗戦を喫した。

シュートでチームを牽引する存在のサワ

シュートでチームを牽引する存在のサワ

 筑波大の高い攻撃力、好ディフェンスに何度も苦しめられた慶大。その状況の中でも、選手同士での声掛けや3ポイントシュートを狙う姿勢を徹底し、反撃の体制を整えることができたことが、強豪相手に追い上げをみせた要因だろう。厳しい戦いが続く慶大だが、「負けが続いている中でも、しっかり吸収できるものは吸収して、行動に移せたので、そこはこの先につながるものが得られた」とサワが語ったように、一戦を積み重ねながら成長し続ければ、勝利をつかむ日はそう遠くないはずだ。次戦での勝利を期待したい。

(記事・清野日奈子)

 

阪口HC

(今日は筑波のホームに出向いての試合でしたが)選手達はみんな、相手のホームでの戦いというアウェイな環境の中でも、よく頑張っていました。(筑波は)リーグ戦の中でも、上位にくる強い大学だと思います。(来週は)今日は、みんな頑張っていました。なので来週の拓殖戦、そして早稲田戦にこの頑張りがつながればいいなと思います。来週も、代々木体育館で全力で戦います。

 

トカチョフ・サワ選手(環3・国学院久我山高)

(試合の感想)今日は一人ひとりが思い切ってプレーできたと思っていて、結果は負けてしまいましたが、終始前向きに思い切りすごく良い雰囲気で試合ができたので、もう残り試合少ないですが、次につながる内容で一試合を終えられたと思います。(相手筑波大のホーム試合だったが)僕は自分が応援されていると思ってプレーするので(笑)とりあえず会場が盛り上がっているから楽しいという感じで、筑波のホームですが、まるで自分が、慶應が応援されている気持ちでプレーしたので、良い結果になったのかなと思います。別にそんなに気にしないです。むしろ楽しかったです。お客さんがいっぱい来るので、バスケットの雰囲気も盛り上がりますし、バスケットは面白いので。(3ポイントシュートが多く成功していたが)いつもは前半から入るのですが、今日は入らなくて打つのをやめようと思って、中で頑張ろうと思ったのですが、後半では打てるタイミングがあって、試合前もみんなで思い切って打っていこうという感じだったので、躊躇せずに打った結果、入ったのだと思います。自分の中でモチベーションを上げっていって、結果的に入りました。正直、かまえた瞬間はあんまり入る気がしないのですが、打ったときには入る感じなので、結果オーライという感じですかね(笑)(以前、積極的にしていきたいと話していたチーム内の声掛けについて)今日の試合がとても典型的で、この前まではあまり声が出てなかったのですが、今日は負けたものの、1年生から4年生まで一人ひとり自分ができる限りの声掛けがしっかりできていたので、そういった意味では、負けが続いている中でも、しっかり吸収できるものは吸収して、行動に移せたので、そこはこの先につながるものが得られたのかなと思います。声の面でもすごく良かったと思います。(最終Qでの追い上げが目立ったが)前の質問でもありましたが、声やコミュニケーションの部分で、ディフェンス、ルーズボールの面で一人ひとりの頑張ろうという気持ちが行動に表れた結果、追い上げられたと思います。自分たちの流れをもう一度作れるというのが今回の試合でできたので、絶対にこの先も自分たちの流れを作ることができると思うので、この先も声がキーになってきます。(次戦に向けて)もう勝つしかないので。とにかく一勝二勝三勝と、一回勝てば波に乗れると思うので、みんなで勝利を信じて、勝利を獲得できるように頑張っていきたいと思います。

 

木村能生選手(環3・東山高)

(今日の試合は)自分達の良さが出た部分も有ったんですけど、僕自身簡単なミスが多かったと思います。最初のクォーターでファウルを3回してしまったり、シュートが決められなかったりとか、そういう部分から流れが来ると思います。その部分で自分の役割を果たせなかったかなと、試合後感じました。(優勝候補である筑波大と当たってみて)自分達のやれる分もすごく有ったと思うので、そこをこれからどう磨いていくかっていう点と、来週からあと6試合、もうどこにも負けられないと思うので、死ぬ気で勝ちに行きたいと思いました。(ディフェンスの面ですごく活躍されていましたが)センターはゴールを守る最後の砦だと思うので、その部分で自分がしっかりディフェンスをしないといけないっていう意識があって、それプラス、自分はディフェンシブなプレーが得意なので、自分の長所を生かせるように、チームの中でもディフェンスは誰にも負けないっていう様な意識を持っていました。後はオフェンスもしっかり出来れば尚良いと思います。 

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