【アイスホッケー】 少ないチャンスを活かすも後半戦黒星スタート 関東大学リーグ戦vs中大

関東大学リーグ戦も2巡目となり、後半戦へ突入。慶大は前半戦3分4敗と成績が振るわず、勝利した試合がなかった。後半戦初戦の相手は昨季学生王者の中大。前半戦では零封負け、8失点を喫した。開始早々に失点を許すと、守備に回る時間が多くなった。第2ピリオドには田中陸(政1)の得点で点差を縮めるも、一度傾いた流れを食い止めることはできなかった。

田中陸

鋭い駆け上がりをみせた田中陸(政1)

 

平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Division GroupA

2016 10 16() 12:30 F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ

慶應義塾大学2-8中央大学

 

Period

1

2

3

Score

慶大

0(1)

1(7)

1(3)

211

中大

2(14)

2(17)

4(27)

858

()内はシュート数

 

試合開始からわずか53秒、中大の選手たちが拳を高く突き上げ喜びを分かち合っていた。慶大は早くも先制を許してしまった。右サイドから打たれたシュートがそのままゴールに吸い込まれていった。試合開始早々に点を取られてしまい、選手たちは焦りを隠せなかった。3分左サイドをあがってきた中大の坂本颯がパックをゴール前へと浮かせ、それに反応した齋藤大知がスティックのブレードに上手く当てゴールへ押し込んだ。早くも2失点目を喫した。慶大は流れを作ろうと滝智弥(政2)がパックをタイミングよく奪いゴールへと駆け上がるが、シュートまで持っていくことができず、攻撃をなかなか仕掛けさせてもらえない。中大は巧みなパス回しでパックを操り、慶大は守備に要する時間が長くなる。その後の失点は許さず第1ピリオドを終えた。しかし慶大のシュート数はたった1本。中大の攻撃を止めるのに必死だった。

攻撃の起点を作った滝智弥(政2)

攻撃の起点を作った滝智弥(政2)

第2ピリオドも耐える時間となる。中大は攻撃の手を緩めず、苦しい時間が続いた。9分、相手サイドから一気に上がられ追加点を許してしまう。慶大はこれ以上の失点は避けたいと、全員守備になる場面が多くなる。しかし少ない攻撃時間の中でも選手たちは攻めの姿勢に入っていった。17分、とうとう待望の1点が生まれる。田中陸(政1)が左サイドを駆け上がりシュートを放つ。一度は相手GKに阻まれてしまうが、はじいたパックを田中が再び奪い、ゴール前左から押し込む。15分に史(総2)がペナルティにより退場し、1人足りない状況だったが相手選手たちも戻れていない中で見事スピードを活かし冷静に決めた。田中はその後も中大のパスを追いかけるなど、プレッシャーをかけ良い動きを見せる。シュート数も7本と増えた慶大だったが、第2ピリオド終了25秒前にゴール前左から股抜きシュートを決められ点差を3と広げられてしまう。また終了のホイッスルと同時に永田がペナルティをとられ2分間の退場を告げられた。第3ピリオドは1人足りない状態でのスタートと厳しくなってしまう。

1年生2人が田中陸を祝福

1年生2人が田中陸を祝福

第3ピリオドはGKの河合智哉(環1)が精彩を欠く。1分一度打たれたシュートをはじいたが、パックを取ることができずに相手選手に奪われ押し込まれる。5分には体勢を低くし相手のシュートを阻止するも体勢を直す前にゴールを決められてしまう。その後パックをキャッチしたが足元に落としてしまい狙われ、ヒヤリとした場面もあった。7分にも右サイドからロングシュートを放たれ、勢いそのままゴールに吸い込まれた。慶大は立て続けに失点してしまうが追加点も挙げた。この日積極的に攻めていた史(総2)が2回目の2分間の退場から戻り右サイドからシュートを放つ。パックはゴールポストに当たりそのままゴールネットを揺らす。2点目が生まれ慶大はGKを河合から小池丈二(経1)に代える。小池丈は交代直後に1タッチで中大にゴールを決められてしまうが、それ以降は好セーブを連発し失点を重ねなかった。試合終了直前は両選手プレーが荒くなり、退場者が増えた。残り1分半、慶大は数的優位に。慶大はタイムアウトを取り、滝を始め選手たちはシュートを打っていく。「4対3だから決めてください」という声がベンチからもかけられ、それに応えようと選手たちも最後の力を振り絞る。しかし慶大は追加点を得ることができないまま試合終了。後半戦を白星で飾ることはできなかった。シュート数も5倍以上の差をつけられ、守備面での課題を残してしまった。

史の得点も勝利にはつながらなかった

史の得点も勝利にはつながらなかった

「相手が王者とか関係なく勝ち点を取りにいくという意識」(小池主将)で挑んだ今節。終わってみれば前半戦と同じ8失点。しかし、少ないシュート数の中でも2得点できたことは収穫だろう。次節は再び強豪明大との一戦。今季初白星に向けて次節はシュートを量産し、ディフェンスも連携したプレーで明大を驚かせてほしい。

 

(記事 椙本彩愛)

 

主将小池玲央(環4)

 

(今日の試合を振り返って)完全に僕の責任で立ち上がりの失点は僕が抜かれたことが原因でした。立ち上がりを意識していたのにもかかわらず、主将がそういうプレーをしてしまって流れを悪くしてしてしまったのですけれども、みんなすごく頑張ってくれました。2失点目はコミュニケーション不足というかマークが被ってしまったみたいなので、立ち上がりはFWはとてもいい仕事をしていたのにDFがあまりいい仕事ができなかったということが今回の試合で一番ダメだったところだと思います。(2巡目のスタートだったが意識したことは)相手が王者とか関係なく勝ち点を取りにいくという意識で試合に挑みました。今日は内容的にはこんな点差がつく試合でもなくてディフェンスの詰めの甘さというのが露呈してしまった試合だったと思います。(今日は攻撃する時間が少なかった印象を受けたが)ディフェンスからの球出しが攻撃の起点につながってきます。3セット目はすごくよくできていたのですけれども、僕をはじめ、1セット目2セット目が勝ちにつながるプレーをしていかなければいけないし、まだまだ課題がたくさん残っているのだなと思います。(次戦も強豪明大戦、どのような点を修正するか)立ち上がりですね。今日はフォワードと僕を除くディフェンスはすごくよかったのでまずは僕が修正するということ。そして今日みたいなプレーをフォワードがしてくれれば強豪相手でも通用すると思うので、ディフェンス陣が立ち上がり集中してフォワード陣につながるようなプレーをしていきたいと思います。

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