六大学リーグ戦2日目、慶大は立大、明大の2校と対戦した。両戦ともに、幸先の良いスタートを見せた直後の第2Qで相手に引き離され、その差を最後まで埋めることができずに悔しい敗戦。黒星を増やすこととなってしまった。
2017/3/19(日)@明治大学和泉キャンパス | |||||
第13回関東六大学バスケットボールリーグ戦 立大戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 21 | 6 | 21 | 20 | 68 |
立大 | 11 | 35 | 17 | 16 | 79 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#13 山崎純(総2・土浦日大高) | |||||
#9 原匠(環3・近大付属高) | |||||
#9 鳥羽陽介(環3・福大大濠高) | |||||
#11 澤近智也(環3・高知学芸高) | |||||
#4 トカチョフ・サワ(環4・國學院久我山高) |
慶大の攻撃から始まった第1Qでは、サワのミドルシュートを皮切りに、原、堂本阿斗ディーン(商4・慶應義塾高)などが順調に得点を重ねる。一方、立大は調子をつかめずに攻撃は停滞。好ディフェンスの甲斐もあり、立大の得点を11点に抑えた慶大は、10点リードで第1Qを終える。
得点を多く重ねたサワ
第2Qは、第1Qと状況が打って変わり、立大に流れが傾く。慶大は多くのシュートを止められたほかカットやパスミスで攻撃のきっかけを作ることができず、攻撃を形にすることができない。終わってみれば、得点はフリースローで得た6点のみ。立大は、本Qで一挙35得点、慶大は攻守ともに苦しい展開となった。
第3Q、序盤からサワや木村を中心に得点し、前半終了後に19点あった差を中盤には10点にまで縮めた。また、サワと木村はリバウンドの奪取にも貢献し、多くの攻撃のきっかけを作ったといえる。しかし、時間切れや決めきれないシュートが増えた終盤は得点が伸びず、再び差を広げられた慶大は、15点ビハインドで最終Qへと進む。
木村はリバウンドの奪取にも貢献した
最終Qでも依然として、慶大はレイアップやゴール下からなど内側からのシュートを武器に立大を追う。立大も第2Qほどの調子を維持することはかなわず、差はじりじりと詰まるが、時間はあっという間に過ぎ、11点差で試合は終了。六大学リーグ戦初めての黒星となった。
2017/3/19(日)@明治大学和泉キャンパス | |||||
第13回関東六大学バスケットボールリーグ戦 明大戦 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 16 | 6 | 20 | 19 | 61 |
明大 | 15 | 11 | 27 | 15 | 68 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#14髙田淳貴 (環2・城東高) | |||||
#9 原匠(環3・近大付属高) | |||||
#8 鳥羽陽介(環3・福大大濠高) | |||||
#7 木村能生(環4・東山高) | |||||
#4 トカチョフサワ(環4・國學院久我山高) |
立大戦からまもなくして幕を開けた明大戦。第1Qは、開始直後こそ明大に主導権を譲ったが、安定したディフェンスを維持しつつ、サワのミドルシュート、原の3ポイントシュートで開始5分過ぎには難なく追いつく。そして、接戦を演じたのち、慶大が1点差で第1Qを制した。
第2Qではさらに差を広げたいところだったが、チャンスを活かせずに得点を重ねることができない。得点は、堂本、髙田、鳥羽の3ゴール6得点に沈んだ。一方、明大も攻撃の流れをつかみきれず11得点。5分過ぎには逆転された後は追いつくことができず、リードされる展開となった。
2Qで貴重な得点を挙げた鳥羽
両校ともにゴールネットを揺らすことが少なかった第2Qとは一変し、第3Qでは両校とも活発に得点。サワ、木村などの活躍で点差を縮めるも、明大は慶大を上回る好ペースで得点し、点差は縮まるどころか次第に広げられてしまう。後半は、サワ、木村、堂本の新4年生が活躍したものの、11点の差をつけられ、最終Qに望みをかけることになった。
最終Q開始早々、木村のゴール下からのシュート、サワのフリースロー、山崎のレイアップシュートと連続で得点。点差は一気に6点まで縮まった。特に、山崎は本Qで3ポイントシュートを2本含む10得点。パスも光り、大きな活躍を見せた。山崎などの活躍で残り50秒頃、4点差にまで迫ると、慶大はファウルゲームを仕掛ける。しかし、思うように追い上げることはできず、あと少しのところでの惜敗となった。
反撃の立役者となった山崎
2日目の2戦はどちらも思うように戦うことのできなかった慶大だが、きっとこの悔しさをばねに次戦以降を戦ってくれるに違いない。今後のさらなる飛躍を祈るばかりだ。
(記事・清野日奈子)
阪口HC
(2試合を振り返って)チームがいろいろ今年は大変なので、抱えていることは多いですね。(1試合目と2試合目でスタメンを変えているのは)一応、明治は一部で立教は二部だからね。あとは、これだけしか選手がいないし、2試合のうちどっちかに焦点を当ててやっています。人がいないので仕様がないです。