【バスケ】六大学リーグ最終日、後半に逆転に成功し法大相手に勝利!

3日間で5試合をこなすハードスケジュールで行われる六大学リーグ戦もいよいよ最終日を迎えた。慶大は初日に早大を破るなど素晴らしいパフォーマンスで連勝を果たしたものの、2日目は連敗を喫してしまっている。この日対戦するのは、現在3部とはいえ地力を備えた強豪の法大。#5高橋晃史郎(法4・慶應義塾高)、#8鳥羽陽介(環3・福大大濠高)が欠場するなど万全とは言えない状態の慶大は、序盤こそ苦しんだものの、第3Qで相手を突き放すと、そのまま逃げ切り勝利。3勝2敗の3位という成績で大会を終えた。

 

2017/3/20(月)@明治大学和泉キャンパス

第13回東京六大学バスケットボールリーグ戦 vs法大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

12

15

26

23

76

法大

13

18

15

20

66

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#13 山崎純 (総2・土浦日大高)

SG

#9 原匠(環3・近大付属高)

SF

#14 髙田淳貴(環2‣城東高)

PF

#4トカチョフサワ(環4・國學院久我山高)

C

#7 木村能生(環4・東山高)

 

1Qの序盤、慶大はシュートタッチに苦しみ、なかなか得点を奪うことができない。それでも#6堂本阿斗ディーン(商4・慶應義塾高)がオフェンスリバウンドから最初の得点を奪うと、その後は山崎が華麗なアシストで木村、#11澤近智也(環3・高知学芸高)の速攻を演出するなど、徐々に良い形が生まれ始める。だが終了間際、逆に法大に連続で速攻を許してしまい、わずかにビハインドを負って最初のQを終えた。

 続く2Q、慶大は堂本、#17工藤翔平(法2・慶應義塾高)がコーナーからのミドルを綺麗に沈めて加点すると、守備でもサワがブロックを決めて会場を沸かせる。一方で法大も外からのシュートを中心に得点を重ね、一進一退の攻防が続いた。中盤、慶大は山崎の見事なビハインドパスからサワがシュートを決めると、続いては木村の好アシストから髙田がインサイドで得点するなど、良い連携が見られた。終盤に少し突き放されたものの、27-31とほぼ互角のスコアで後半へ折り返す。

司令塔として好アシストを連発した山崎

3Q、慶大は木村がポストプレーから最初の得点を奪うと、その後も木村、サワを中心にインサイドで順調に得点を奪う。すると残り5分30秒、ハイポストに回った木村のアシストから澤近がゴール下で決めると、直後には同じ形から今度はバスケットカウント。ペイントエリアを完全に制圧し、一気に流れを引き寄せた。法大も必死に喰らいついてくるが、慶大は終盤に堂本が3連続得点をマークし、段々とリードを広げていく。最後はサワがミドルシュートと速攻からのレイアップを連続で沈め、スコアを53-46として最終Qに向かうことになった。

  迎えた4Q、引き続き主導権を握ったのは慶大。開始早々に澤近が矢のようなパスで堂本のレイアップをお膳立てすると、その後も流れるようなパスワークで相手を翻弄。インサイド、アウトサイドを問わず多彩な攻めを見せ、得点を重ねた。オフェンスの中心となったのは新主将のサワ。このQでは自身で8得点を挙げただけでなく、オフェンスリバウンドや相手の裏をかくパスで攻撃を活性化させ、チームを引っ張った。終盤には髙田のステップバックシュートや堂本のリバウンドからのシュートも決まり、最後まで相手に流れを渡さなかった。結局、試合は76-66で終了。六大学リーグの最終戦を、見事に勝利で締めくくった。

新主将のサワはインサイドで攻守に奮闘

 

新チーム発足後まだ間もないこともあり、攻守ともに手探り状態という印象も受けたが、この試合でもピリオドを追うごとにプレーの質は明らかに向上していた。試合に勝利したことはもちろん、実戦を通してチームの連携を深めることが出来たのも、チームにとって大きな収穫だろう。次の舞台は4月1日から始まる京王電鉄杯。より強大な相手との対戦が待ち構えている。春の早慶戦に向けて、慶大はどんなチームに仕上がっていくのだろうか。引き続き注目していきたい。

(記事・徳吉勇斗)

 

阪口HC

 (今日の感想は)あまり練習できていない状態だったので、この試合、大会はチーム作りの一環のような感じでした。その中で勝つことが出来たので、とりあえずは良かったです。(大会を通してチームの出来は)まだまだチームとしてはこれからなので、もちろん悪いところもたくさんありました。それをこれから改善していくところなので、今の段階では良いか悪いかの判断は出来ないです。(新チームのカギを握るのは)今日出ていた木村とサワ、そして今は怪我している高橋、間違いなくこの3人のビッグマンだと思います。2部にも大きいセンターがいるので、頑張ってもらわないといけないです。今の段階ではまだまだだと思うので、試合の勝敗は気にせずに、しっかりと成長してもらいたいです。 (今後のチーム作りについて)今はまだ何を目指すかを探っている状態ですね。春の目標は早慶戦の勝利なので、とにかくそこに合わせて頑張っていきたいです。

 

トカチョフ・サワ(環4・國學院久我山高)

 (今日の試合を振り返って)まずはとにかく勝てて良かったです。みんな辛い中懸命に走って、よく頑張ってくれたと思います。(六大学リーグの3日間を通して)初日の早大戦では自分たちの力を十分に発揮できたと思います。ただ段々疲労も溜まって、今日も鳥羽が体調不良で出られないという状況で、自分たちのプレーが出来なかった部分もありました。それでも、早大戦のようなプレーが出来れば、どんな相手でも戦うことが出来ると思うので、その感覚、イメージを忘れずに練習や試合に臨んでいきたいです。(新主将としてのプレーは)主将だからどう、というのはあまり意識しないようにしていました。ただ、声出しであったり、リバウンドなどプレーの面であったり、自分に出来ることで周りに良い影響を与えられればいいかなと思っています。 (新チームの今後について)春はとりあえず早慶戦の勝利が絶対です。もう一つ、チームとしてインカレのベスト4というのを目標に掲げています。毎年優勝を目標にしていましたが、なかなかそこまで勝てていないというのが現状です。自分が1年の頃にベスト8までは行けたので、届きそうで届かなかったベスト4というのを目指していきたいです。そのためにも、今はディフェンスの部分をしっかり固めて、良い準備ができたらいいなと思います。

 

堂本阿斗ディーン(商4・慶應義塾高)

 (試合を振り返って)昨日2連敗した中で、勝ちにこだわった試合をしたわけではないですけど、勝ててよかったです。(六大学リーグの結果は)僕らは勝敗にこだわって試合をしたわけではなくて、今まで積み重ねてきたディフェンスの部分を発揮できたらいいと思っていたので、勝敗数については特に意識してないです。(そのディフェンスの部分の出来は)試合によって違うけど、早稲田戦に関してはやりたいことができたかなと思います。他の試合に関しては、ルーズボールだったり、ボールを追いかける部分での力で差を感じたり、良い時は良いけど、悪いときはすごく悪かったり。オフェンスに関しても、チームプレーにこだわりすぎたり、1対1にこだわりすぎたり、という部分が極端だった部分が敗因だったと思います。(自身の評価は)プレーよりも4年としてどうできるかということを考えていたので、自分としてはかなり課題ありだったなと感じます。(次に向けて)電鉄杯とか色々あるけれど、やっぱり早慶戦に向けて課題を見つけながら、早稲田の弱点を見つけて、その一勝にかけてやって行くだけです。

 

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