【ホッケー(男子)】ついに掴んだ!早慶戦勝利で4年ぶり王座へ!/関東学生ホッケー春季リーグ順位決定戦早大戦

男子ホッケー

全員で円陣を組む慶大

4年ぶりの王座進出権をついに手にした。春季リーグの5−6位決定戦。対戦相手は宿敵早稲田大学だった。前半5分に大久保遼(政3)のPCからのゴールで先制するも、なかなか追加点が奪えず、逆に一瞬の隙から17分に早大に失点。好機で決めきれず前半を同点で折り返す。すると後半4分に金田翼の(政3)のフィールドゴールで勝ち越すと21分に大久保がこの日2点目を入れリードを広げた。終盤1点を返されるも逃げ切り3−2で勝利。関東5位で春季を終え、王座決定戦への進出を決めた。

 

平成29年関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定戦

5/20(土) 11:15試合開始 @明治八幡山グラウンド

 

前半

後半

合計

慶大

早大

 

得点者

前半5分 後半21分 大久保遼(政3)

後半4分 金田翼(政3)

 

スタメン

GK相原宗之(商4)

DF吉國光裕(政4)、渡邉陸(法4)、米山大樹(政4)、河本倫太郎(法3)

MF福谷亮太(政4)、金田翼(政3)、吉川大地(政2)

FW永野裕太(政3)、大久保遼(政3)、大橋俊介(政3)

 

 

順位決定予選で苦手としていた駿河台との激戦を制し、5−6位決定戦まで駒を進めた慶大。対戦相手は宿敵の早稲田大学だった。早慶戦に関して「気持ちの勝負」だと話していた福谷主将。昨年の定期戦では大敗を喫していた相手から勝利を奪い、4年ぶりの王座決定戦進出を決めたい試合だった。

PCでシュートを放つ米山。このシュートが1点目につながった

 

早大ボールで始まったこの試合だったが、序盤から慶大が攻勢をかける。3分にPCを獲得し、金田翼(政3)がシュートを放つも、相手DFに防がれる。だが5分に早くも3本目となったPCで得点が生まれる。米山大樹(政4)のシュートを大久保遼(政3)がゴールに押し込んだ。開始早々にリードを奪う。その後もボールは回せていたが、「慎重すぎた」(大川HC)と語るように、シュートまで行けず追加点を奪えずにいると、17分に早大がサークル内に打ち込んだボールを合わせ、同点に追いつかれてしまう。勝ち越し点を奪いたい慶大は29分にPCから大橋俊介(政3)がシュートを放つもバーに当たり得点とはならず、PCのチャンスが前半だけで7本あったが、決めきれず前半を1−1で折り返す。

3点目のゴールを決める大久保

勝負の後半、4分に吉國光裕(政4)のパスからサークル内に侵入した金田が放ったシュートが入り、とうとう勝ち越し点を奪う。次の1点を奪いに行きたかったが、イエローカードで福谷亮太(政4)が退場になるなど、数的不利の時間に防戦一方となる。だがこの展開でも慶大は落ち着いていた。幾度となくPCを与えたが、頼れる守護神 GK相原宗之(商4)を中心としたDFが早大の反撃を封じる。17分には PSを与えるも、枠外に外れ、運も味方した。すると21分。福谷主将のパスカットから攻撃の起点を作りパスをつなぐと、サークル内で大久保がDFを一人抜き、シュートを放って3点目を決めた。耐えて掴んだ攻撃のチャンスを逃さなかった。その後早大の猛攻にあい33分に1点は決められた慶大だったが、しっかりと凌ぎ切った。3−2で勝利し、4年ぶりの王座決定戦進出。春季リーグを5位で終えた。

相手のPCでの猛攻を凌いだ慶大DF陣

4年ぶりの王座進出決定、そして昨年定期戦で敗れた早大からの勝利。大きな大きな1勝となった。春季リーグのプール戦では初戦の山梨学院大戦で好ゲームを繰り広げるも、続く明大戦で大敗。チームとして立て直しが必要となったが、そこから怒涛の3連勝。「自分たちのホッケー」を貫き通した結果が王座への道を開いた。4年ぶりの王座、現役選手で経験している選手はおらず「どういうことが起こるかわからない」(福谷主将)と話すように未知数な部分はある。4年分の思いを胸にあと1ヶ月、王座へ向けてさらなる進化を遂げるであろう慶大ホッケー部が楽しみだ。

 

(記事:森田悠資、写真:田中壱規、津田侑奈、萬代理人)

 

 

 

以下、選手コメント

大川ヘッドコーチ

(今日の試合に向けて)やることを変えるつもりはなくて、春のリーグ戦でうちがやっていた形でと話はしていました。早大は何人か上手な選手がいて、どちらかというと個人のチームだったので、そこからの突破は気をつけるようにと話していました。(今日の試合を振り返って)全体的な流れは良くなくて、特に前半は少し慎重な立ち上がりすぎたかなと思っています。後半は全体的にボールが動くようになってきて、早大も動かしてきていて攻められすぎかなと思ったので、その辺は王座に向けて修正をしていかなければと思いました。(試合後選手にはどんな言葉を)今日の試合に関しては勝つことが最大の目標だったので、あまり内容に関しては今日のところは言わなかったです。早大には去年の早慶戦で負けていて何年かいい形で勝てていなくて、今日は勝てたので、今日はとりあえず喜んで、また王座に向けて反省点を生かした練習は火曜日からやっていこうと話をしました。(春季リーグが全試合終わりましたが)初戦の山梨学院大戦でそこそこいい試合ができて、明大も同じように入れるかなと思ったら、いい試合ができなくて。かなり大敗して精神的なショックも大きかったんですけど、しっかりチームが立ち直ったのは成長した部分だと思っています。この1年戦って行く中であの試合は一つのいい教訓になっていると思うので、チームが成長できるというタイミングでもよかったし、ここからいかに上げていけるかで春の真価が最終的には問われると思うのでうまく生かして行きたいです。(王座に向けて)王座は久しぶりで、今の4年は初めて出る大会なので、手探りの部分はありますが、いい成績、いい内容を残して、最終的にはうちは秋を目指しているので秋のインカレにつながるような形で頑張ります。

福谷亮太(政4)

(今日の試合を振り返って)王座がかかった試合で、去年の早慶戦で負けたので、どうしても勝ちたい試合に勝ててよかったです。(今回の対戦で意識したこと)自分たちのホッケーを徹底的にすることと相手の人数が少なかったので、自分たちの運動量を増やして、相手を早く疲れさせることを意識しました。(今日の試合で見つかった課題は)個の勝負で負ける場面があったので、個の力を高めていきたいです。(リーグ戦の総括は)王座に行けたことが何よりも大きいことですが、上位プールに進んで決勝へ行くという目標を達成できなかったので、秋季リーグでは力を高めて結果を残せるようにしていきたいです。(観客席からの声援は力になりましたか)慶大サイドの声援は早大の声援より大きかったと思いますし、大変力になりました。(王座に向けて一言)王座に出場したことがないので、どういうことが起こるかわかりませんが、出来るだけのことをして結果に結び付けたいです。

大久保遼(政3)

(今日の早大との試合はどういう気持ちで臨んだか)入学してから王座に出たことがなくて、1年の時は5、6位決定戦で負けて、去年は5、6位決定戦にも出れなくて、そして今年は出れて、1個上の方にはすごくお世話になっているので、その恩返しができたらなと思いながら試合に臨みました。(今日の試合を振り返って)先制点が取れたのでこのままいけるかなと思ったんですけど、いけず、不安のまま試合をしていました。(思った通りのプレーはできたか)FWとしての役割である点を取るという意味ではよかったと思うのですが、ドリブルで取られてしまったりしたのでそこを改善していきたいです。(観客席からの声援は力になりましたか)すごい後押しになりました。ありがとうございます。(前回の試合などの課題は今日の試合で改善されたか)チームが攻めきる、相手ボールになってもいいからとりあえず攻撃で終わるというのを目標にしてやっていたんですけど、それができたのでよかったです。(次の王座に向けてどういう風に過ごしていくか)王座に出たことないのでなかなかむずかしいと思うんですけど、1試合1試合勝っていい結果を残したいと思います。(王座に向けて一言)もっと練習して頑張ります。

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