【野球】これが真の全員野球だ!宿敵下し7季ぶりV 早大②

10月30日(月)東京六大学秋季リーグ戦 早大2回戦

大久保監督を胴上げする慶大ナイン

この瞬間をずっと待っていた。春に続き優勝に王手をかけ臨んだ2回戦は、投打がかみ合い早大を圧倒。先発佐藤宏樹(環1)が好投を見せると、一時は同点に追いつかれるも、終盤にビッグイニングを作り宿敵を突き放した。あの春の苦い記憶を振り払う会心の1勝で、7季ぶりのリーグ優勝を決めた。

 

早大

慶大

×

早大:●柳澤、今西、大竹、早川、小島、北濱―岸本、小藤

慶大:〇佐藤、石井―郡司

 

早大:三倉2号ソロ(8回)

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]

天野康大(環4・智辯和歌山)

 

明渡稜(政4・桐蔭)

 

中村健人(環2・中京大中京)

[5]

瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)

[8]

柳町達(商2・慶應義塾)

[7]

岩見雅紀(総4・比叡山)

 

R7

杉本京平(理2・中等中央教育)

[3]

清水翔太(総4・桐蔭学園)

[4]

倉田直幸(法4・浜松西)

[2]

郡司裕也(環2・仙台育英)

[6]

照屋塁(環4・沖縄尚学)

[1]

佐藤宏樹(環1・大館鳳鳴)

 

河合大樹(総3・関西学院)

 

石井雄也(商2・慶應志木)

 

一塁に力ないゴロが転がる。一塁手・清水翔太(総4)が捕球しベースを踏むと、ベンチから一斉に選手が飛び出してきた。瞬く間にできた歓喜の輪。グラウンドには溢れんばかりの笑顔が咲き乱れた。

圧巻のピッチングを見せた佐藤

優勝するには連勝のみと、奇しくも春と同じ条件で迎えた秋の早慶戦。1回戦を白星で飾り、優勝を懸けた2回戦。この大一番の先発マウンドを託されたのは、1回戦で好リリーフを見せた佐藤。「郡司さんのミットだけを狙って投げました」と、強風が吹き荒れるもなんのその、立ち上がりから圧巻の投球を見せる。この夏精度を上げた変化球でカウントを取ると、140㌔台後半の直球で早大打線を手玉に取った。5回までに許した走者は失策で出した一人だけ。テンポの良い投球で相手に流れを渡さない。

 

先制点をあげハイタッチをする倉田(左)と佐藤(右)

佐藤の好投に応えたい打線だったが、早大柳澤の前に5回までわずか1安打と沈黙。それでも2回、2死から連続四球でチャンスを作ると、続く照屋塁(環4)の打球が高く弾み早大宇都口の失策を誘う。この間に二塁走者の倉田直幸(法4)が本塁に帰り先制。予期せぬ形でリードを奪った。

試合も中盤6回。無安打投球を続けていた佐藤だが、この回先頭打者に安打を許すと、2つのバッテリーミスで走者を三塁に。このピンチで踏ん張り切れず、試合は振り出しに戻った。しかし、直後の裏の攻撃。先頭瀬尾翼(理4)がリーグ最多今季8個目となる死球で塁に出ると、岩見雅紀(総4)も四球を選びチャンス拡大。頼れる打者に打席が回る。その初球、首位打者清水翔が左中間を真っ二つに切り裂く打球を放つと、一塁走者岩見が本塁へ激走。2人の走者を帰す適時三塁打で、すぐさま勝ち越しに成功した。

佐藤は今後慶大投手陣の軸となるだろう

終盤8回。佐藤の球数は100を超え疲れが見えたか、早大三倉に右中間最深部に運ばれる本塁打を許し試合は1点差。なおも走者を許し2死二塁、一打同点のピンチを招く。すると、慶大応援席からはこの日一番の声援が。120球目、スタンドの想いが乗った渾身の一球は空振り三振を奪う145㌔の直球。8回被安打4毎回の11奪三振で、優勝を大きく手繰り寄せる。

マルチ安打で主将として意地を見せつけた照屋

するとその裏、リーグ屈指の破壊力を誇る慶大打線が爆発した。柳町達(商2)、岩見の連打で一、三塁のチャンスを演出すると、続く清水翔が歩かされ、無死満塁で打席には苦労人倉田。迷わず振りぬいた一打は、二塁手の頭を超える2点適時打。待望の追加点を獲得する。なおも止まらない慶大打線は、主将照屋、代打で登場した河合大樹(総3)にも適時打が生まれ、この回一挙4得点。打者10人に及ぶ猛攻で試合を一気に決定付けた。

5点リードの最終回、石井雄也(商2)がマウンドに上がる。興奮冷めやらぬスタンド。簡単に2死を取ると、最後の打者を一ゴロに打ち取りゲームセット。14年春以来7季ぶり、35回目の優勝を果たした。

石井雄は優勝投手となった

道のりは険しかった。「春を超える」と意気込んで迎えた今季だが、開幕戦で9年ぶりに東大に敗れる波乱の幕開け。続く法大戦では、第4戦までもつれる熱戦もあと1点届かず勝ち点献上。一時は優勝が絶望的に。しかし、翌週の明立戦の結果により自力優勝の可能性が復活する。すると、息を吹き返した慶大ナインは首位を走っていた明大相手に2試合連続で劇的勝利。立大1回戦では5点ビハインドをひっくり返す大逆転劇を見せるなど、破竹の4連勝で優勝戦線に生き残った。連勝が絶対条件の早慶戦。息詰まる投手戦を制した1回戦。全員野球で勝ち取った2回戦。「絶対に諦めない、絶対に折れない」4年生の不屈の雑草魂が、一敗も許されない崖っぷちから奇跡の逆転優勝を呼び込んだ。

最後のアウトを取りマウンドに集まる

――1年前。スター不在、「最下位もある」と言われた今年のチーム。何度も挫折して逆境に立たされて、それでも泥だらけになって這い上がってきた。春秋共に優勝の可能性を残し迎えた早慶戦。悔し涙に暮れた春。嬉し涙に変わる秋。1年の月日を経て最高のチームになった。そして、照屋KEIOの長い長い物語にはまだ続きがあった。舞台は全国。慶大野球部21世紀初の日本一へ。「夢の続き」が今始まる。

 

 

【This is YOUR day!!】 就任3年目、悲願の初優勝 大久保秀昭監督

「めちゃくちゃ嬉しいです!」選手から胴上げされると、台風一過の澄みきった青空に3度舞った。選手時代、主将としてチームを春秋連覇に導いてから26年。四半世紀の時を超えて、再びグレーのユニフォームで頂点へ。歓喜の瞬間、ベンチで思わず目を潤ませた。練習中は頻繁にグラウンドに降り、選手全員の練習に対する姿勢を変えるなど、選手にとってとても近い存在だった。そんな監督を「お父さんのような存在」と話す選手も。選手に慕われ、信頼され、頼もしい我らの監督。次なる目標へ、名将が再び動き出す。

記事:若林 晃平

 

◆打撃成績

  

[9]

天野

遊ゴロ

 

中2

 

空三振

    

明渡

      

二ゴロ

  

中村

       

空三振

 

[5]

瀬尾

右飛

 

二ゴロ

  

死球

空三振

空三振

 

[8]

柳町

二直

 

投ゴロ

  

補犠打

 

中安

二ゴロ

[7]

岩見

 

空三振

空三振

  

四球

 

左安

 

R7

杉本

         

[3]

清水翔

 

一ゴロ

 

一ゴロ

 

左中3②

 

四球

 

[4]

倉田

 

四球

 

右飛

 

三ゴロ

 

右安②

 

[2]

郡司

 四球 

中飛

 

遊ゴロ

 

死球

 

[6]

照屋

 

二失①

  

一飛

 

左2

右安①

 

[1]

佐藤

 

逃三振

  

逃三振

 

空三振

 

 

河合

       

右安①

 

石井

         

 

◆投手成績

 

打者

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

佐藤

30

120

11

 

石井

10

 

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

(今の率直な気持ちは)めちゃくちゃ嬉しいです。選手のおかげでいい思いができて嬉しいです。(投打がかみ合ういいゲームでした)佐藤と清水翔がいい流れを作ってくれたかなと思いますね。(佐藤選手は最優秀防御率が決定的です)そこは気にしていなかったけど、本当に後半戦の彼の頑張りと関根の頑張りは、苦しい中でよく頑張ったなと思います。(打線の軸は岩見選手と清水翔選手でした)彼ら2人中心に、守りでは照屋・瀬尾・倉田と本当に4年生がチームを引っ張ってくれて、そこにメンバー外の想いをもった4年生を中心に全部員が笑って終えられたんじゃないかな。神宮大会でもうひと踏ん張りして喜びたいと思います。(今年の4年生はどんな4年生でしたか)厳しい監督の下、不満もありながらもこういう形で終われたらハッピーエンドだと思います。(明治神宮大会に向けて)六大学の代表として、また、チーム目標として掲げている日本一をしっかりと取りに行きたいです。

▼試合直後、グラウンドでのインタビュー

(今日の試合を振り返って)まず始めに、平日の月曜日にこれだけ多くの慶應ファンの皆さんに集まっていただき、本当にありがとうございました。(今シーズンを振り返って)本当に選手がよくやってくれたなと思います。苦しい3年間だったんですけど、選手がしっかりとついてきてくれていい戦いができたと思います。(どのような思いで臨んだか)春もあと一つというところで優勝を阻止されたので、選手たちと一緒になんとか春を超えるぞという思いで、夏を乗り切りました。ただ、東大さんに負けて、法政さんに勝ち点を落とす苦しい展開だったんですけど、一つも負けられないという中から6連勝したというのは、選手が超えてくれた、成長してくれたのだと思います。(優勝してお気持ちは)選手、メンバー外、野球部員はもちろんなんですけれども、ずっと応援してくれている応援指導部、そして球場に応援に来ていただいた皆さんに笑顔をと思って、頑張りました。ありがとうございました。

 

照屋塁主将(環4)

(今の気持ちは)この1年間やってきたことが報われたなという感じです。(試合を振り返って)優勝できてよかったです。(2安打1打点の活躍は)今はそんなことよりは優勝できたことが本当に良かったなと思っています。(シーズンを振り返って)春あと1歩のところで逃したんですけど、みんながこのシーズンを諦めずに最後まで優勝を目指してやっていたので、それが結果として出て良かったです。(監督とお話は)「良かったな」というくらいですね(笑)(神宮大会に向けて)六大学の代表として、負けられません。チーム目標の3つのうちの最後の1つ「日本一」を達成して終わりたいなと思います。

 

天野康大(環4

(率直に今のお気持ちは)これから今日という日が忘れられない日になって良かったという思いと、チーム目標である日本一はまだ達成できていないので、喜ぶところは喜んでまた明日から頑張っていきたいと思います。(今日の試合を振り返って)あれだけ佐藤が頑張ってくれていたので、試合に出ている選手一人ひとりが役割を果たせたことが良かったと思います。(今日はチーム初ヒットを放ちましたが)先頭だったのでなんとかチャンスを作ろうと思って、打席に入りました。4年生の活躍はいかがでしたか)一人ひとりが役割を果たせたことで、今日の勝ちにつながっていったのかなと思います。(下級生の活躍についてはいかがですか)頼もしい下級生を持ったといいますか、あいつらが頑張っているから試合の中で自分たちも発奮できたと思います。(大久保監督のもとで野球をしてきていかがでしたか)3年という時間はかかりましたけど、監督のやりたい野球に近づいてこれたことが優勝という形になったと思います。(感謝の気持ちは誰に伝えたいですか)両親ですかね。野球やらせてもらえなかったらこんないい気持ちを味わえなかったので、野球がやらせてくれたことに感謝したいです。4年間を振り返って)いろんな苦楽はありましたけど、こういう形で終われて、やってきたことが間違ってなかったんだと感じます。(神宮大会に向けて)日本一を達成しないと、次の代にいいように繋げないので、もう一度気を引き締めて頑張りたいと思います。

 

明渡稜(政4

(今のお気持ちは)なんだかまだ実感がわかないです。優勝するとこんな感じなのか、という感じです。(今日得点圏で代打の出番がありましたが、何を意識して打席に入られましたか)フルスイングをしようと。それだけですね。うまく打とうというのは全くなくて、来たボールに自分のスイングで返すというだけでした。(その最後の打席を終えた直後の気持ちは)結果としてはセカンドゴロでしたが、そんな個人の話はどうでもよくて。悔しさなどの感情よりも、チームが勝てるようにという一心でした。(8回の打者一巡の猛攻については)今日の8回や(自身の本塁打などで一挙3点を挙げた)法大4回戦のようなたたみかける攻撃を、競っていたり負けている場面でもできるのが今年の慶大の強みだと思っています。今日のような優勝のかかる大切な試合でも、そのいつも通りの自分たちのプレーができたのも、チーム全体としての実力が上がった成果、自分たちのやってきたことが間違っていなかったということかなと思います。(副将として、今のチームを振り返って)最初はチームが弱いと言われていたけれど、僕は副将というよりも4年生全体が危機感を持って、当事者意識を持ってやってくれたからここまで来られたのだと思います。副将だからと言って僕が特別意識したことは特になく、周りがしっかりしてくれていたから自分もやりやすかったという部分もありますね。(神宮大会に向けて意気込みは)僕らが1年の年の春季に優勝したあとは初戦で神奈川大学に敗れていますが、ここ最近は昨年の明大、今春の立大と六大学代表が日本一になっているので、僕らももう一度しっかりと調整をして臨みたいと思います。(優勝した今、何が食べたいですか)二郎系ラーメンです。いつもの通りアブラ・カラメだけど、今回はニンニクも入れちゃおうかな。

 

石井康平(総4)学生スタッフ

(今の率直な感想は)嬉しいという気持ちよりも、責任感を果たせたかな、という気持ちです。(改めて今シーズン振り返ってどんなシーズンでしたか)僕ららしいといいますか、実力のあるメンバーと周りからは言われるのですが、実はそうではなくて泥臭く泥臭く、追い込まれても1個粘る1個粘るという野球が体現できたのではないかなと思います。(試合前のミーティングではどんな話をしたか)もうどうしろ、というよりもこの1年間やってきたことの集大成だから、優勝と戦うのではなくて、あくまで早稲田と、もしくは目の前の投手、打者と戦うということを選手たちに伝えて、後は任せるよ、という感じでした。(胴上げされてみて)初めての経験だったので、素直に嬉しかったです。(神宮大会に向けて)僕らの相手がどうなるかまだ分からない中で、自分たちの野球をやるだけだと思います。無理にこう戦うとかないと思いますし、できるかできないかだけの厳しい世界だと思うので、僕らが1年間やってきた野球がどこまで通用するのか試されると思うので楽しみです。

 

岩見雅紀(総4)

(今の気持ちは)嬉しいです。(苦しみ抜いた末での優勝だが)1戦1戦負けられない中、しんどかったけど、なんとか最後の6連勝で優勝出来てよかったです。(プロ及び神宮大会への意気込みは)プロのほうは神宮大会が終わってから考えます。神宮大会はとにかく日本一を目指して頑張っていきたいと思います。

 

小原徳仁(文4)

(優勝おめでとうございます。今のお気持ちは)弱いチームから始まって優勝できて、4年間やってきて本当に良かったなという感想だけです。(今日勝てた要因は)もちろん佐藤のピッチングはそうなんですけど、野手の4年生が必死につないで大事な1本を出せたので、そういった気持ちの強さが出て勝てたんじゃないかなと思います。(ベンチの雰囲気は)ベンチの雰囲気は毎試合良いです。めっちゃうるさくて、非常に明るいです。(今季あまり良くない状態から一転して優勝をつかめたターニングポイントは)法大に負けたあとはあまり雰囲気が良くなかったりもしたんですけど、今までやってきたことを信じてやろう、とみんなで集まってミーティングしたりもしたので、それもターニングポイントになったんじゃないかなと思います。(ご自身は代走として活躍されましたが、4年間を振り返って)苦しい時期ももちろんあったんですけど、仲間の支えがあったから優勝もできましたし、最高の4年間だったと思います。(神宮大会に向けての意気込みは)他のチームも勝ち上がってきたチームで強いので、僕らも六大学の代表として恥じない戦い方ができればいいなと思います。

 

倉田直幸(法4)

(優勝おめでとうございます!今の率直な感想)めっちゃくちゃ嬉しいです!(最後は目に涙を浮かべていました)辛いことも多かったので報われたと思って我慢できなかったです。(今日の試合を振り返って)序盤はかなり苦しい展開が続いたんですけど、1年生のピッチャーの佐藤がすごい頑張ってくれました。そのピッチングを無駄にしないためにも、終盤でいい攻撃ができてよかったです。(満塁の場面でヒットを打ちました)打席に入る前に監督から「死ぬ気で今までの4年間をぶつけてこい」と言われて、ヒットとは言わずに1点でも返そうと思ってました。(最終回はどんな気持ちで挑みましたか)何があるかはわからないので。春は5点入れられた回もありました。気を引き締めて守りました。(今シーズン多くの活躍を見せました。今季の自分を振り返って)よくやったと思います。優勝したので100点満点あげたいです!(笑)(今日が最後の早慶戦でした)早慶戦はあまり打てた覚えがなかったので、最後の最後で1本打点もつくヒットが打ててよかったです。優勝のかかった早慶戦は今年だけだったので今日は特に絶対に負けないという強い気持ちがあったと思います。(1年春にスタンドから見た優勝。最後にグラウンドから眺めた優勝はいかがでしたか)すごくよかったです。優勝というのは本当に感動しました。前回の優勝とは全然違うと思います。自分たちだけじゃなくて、サポートしてくれている下級生やいつも手伝ってくれる3、4年生全員で勝ち取った優勝でした。試合に出てないみんなのためにも優勝という形で終われてみんなのためになれたかなと思います。(東京六大学を代表してKEIOのユニフォームを着て挑む神宮大会に向けて一言)まずは一勝です。1日でも長く野球します。

 

塩健一郎(文4)学生スタッフ

(今の率直な感想は)本当に嬉しい。2年から学生スタッフをやってきましたが、本当に4年間報われたなと思いました。(改めて今シーズン振り返ってどんなシーズンでしたか)本当に苦しくて、やることは間違えていなかったと思いますが、それがなかなか結果に繋がらなくて、最初は東大法大と苦しかったですが、選手が頑張ってくれて、間違ってなかったということが証明されたのが良かったと思います。(試合前のミーティングではどんな話をしたか)春には同じ状況で優勝を逃してしまったので、やれることをやれるだけやろうと言いました。特別な試合だったのですが、特別感を出さずにいつも通りやろうとみんなに共有しました。(胴上げされてみて)本当に嬉しかったです。1年の春に優勝をして以降、僕らは優勝していなくて、下級生になんとか残してあげたかったので、4年生としての義務が果たせたかな、と思います。(神宮大会に向けて)チーム目標は、早稲田に勝つということとリーグ戦優勝と達成したのですが、まだ日本一が残っているので、今日はしっかり喜んで、明日から改めてまた気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

 

清水翔太(総4)

(率直に今の気持ちを)嬉しいですね。やっぱりこうしてチームで勝てたっていうのはすごく嬉しく思います。今まで一年間練習してきて良かったなと思います。(まだ他校の試合が残ってはいますが、首位打者に関して)ついてきた結果なので。嬉しいですけど、やっぱり何よりも優勝できたことが嬉しいです。(今日の試合を振り返って)序盤苦しかったですけど、佐藤が粘ってくれて、野手も良い所で、僕も打てましたし、倉田も打てましたし、4年生が何とか助けてあげられたのかなと思います。(同点の場面で勝ち越しタイムリースリーベースでした)良いところ飛んでくれたなと。初球からいこうと思っていたので、良い結果になってくれて良かったです。(最後の早慶戦、楽しめましたか)超楽しかったです。こんなに野球を楽しくできるのも最後なので、明治神宮大会も楽しみたいと思います。(1年の時に見た優勝と、今回掴み取った優勝、比べていかがですか)どっちもやっぱり嬉しかったですけど、最後の最後に優勝できたのはすごく嬉しいなと。今日一日だけ余韻に浸りたいと思います。(最終回、最後のアウトの気持ちは)最後の最後までやりきる、隙を見せない、というのもずっとやってきたことなので、気は抜いてなかったですし、最後やっとベースを踏んで、「ああ、良かった」と思った感じですね。やっと優勝できたっていう感じです。(リーグ戦終わって改めて振り返って)良いリーグ戦になったかなと。最初つまずいたりもしたのですが、個人的にも結果出ましたし、こうやって優勝でしめられたのも、良い結果に、良いリーグ戦になったなと思います。(次は日本一に向けて)今までやってきたことを出すだけだと思うので、もう一回リーグ戦で出た課題とかをつぶして、明治神宮大会に臨みたいと思います。

 

瀬尾翼(理4)

(優勝した今の率直な気持ちをお聞かせください)本当に苦しい負けから始まりましたが、優勝できて最高の気分です。(今日の試合の勝因はどこにあるとお考えですか)エラーで点を取って、その後同点に追いつかれたのですが、清水翔がいいところで打ってくれて、そして何よりもピッチャーの佐藤が本当にプレッシャーのかかる場面で1年生ながら堂々と投げっぷりよく投げてれたというのが本当に大きかったのではないかと思います。(最終回はどのような気持ちで守備に向かいましたか)優勝というのは頭をよぎりましたが、本当に目の前の一球、この打者を打ち取るというのを意識しながら守っていました。(1年春、スタンドで見た優勝の瞬間と、今回自身が選手として勝ち取った優勝とはやはり違うものがありましたか)1年のときの優勝というのはずっと頭に残っていて、本当に優勝したいと思ってやってきて自分がレギュラーとなって優勝できたことに特別な思いや達成感を感じています。(今季を振り返って)自分は守備のエラーで迷惑をかけたり打てなかったりということも多くあったのですが、本当に大久保監督が使ってくださって最低限の仕事しかできないなりにも試合に出られたことが、結果的に優勝につながってよかったと思います。(明治神宮大会に向けて、そして今後に向けて意気込みをお願いします)六大学の代表として戦うわけなので本当に恥ずかしい試合をしないように、日本一という目標を達成できるように最後まで頑張りたいと思います。

 

石井雄也(商2

(今の気持ちは)優勝出来て本当によかったです。(9回登板したときの気持ちは)8回裏に点をとってもらって、点差も開いていたので、自分のボールを投げることだけに集中しました。(優勝投手となったが、最終回のマウンドはもともと決まっていたのか)はい、そうですね。最後のアウトをとって優勝を決めてこいと林助監督に言われていました。(8回裏の攻撃はどのような想いで見守ったか)1点差だったので、もう1点とって欲しいなと思っていたのですが、野手陣の方々が多くとってくれたので嬉しかったです。(長い攻撃だったが)ブルペンでずっと肩を作っていたので、調整難しいところもあったのですが、中継ぎはそういう仕事なので、出番を待ちました。(今シーズンを総括して)リーグ戦で投げられたことはよかったのですが、まだまだ自分の実力が足りないことを思い知らされたリーグ戦でした。

 

津留崎大成(商2)

(優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちは)めちゃくちゃ嬉しいです。ですがアウト一つでも取っていればもっと嬉しかったなと投げていないピッチャーと話し合っていました。(今日の試合をどのような思いでご覧になっていましたか)出番をもちろん待っていましたし、なんとかチームの勝利に貢献したいなと思っていたのでとにかく投げたいな、という気持ちは強かったです。(今シーズンを振り返っていかがでしたか)春と同様に思うようなシーズンにならなかったですけどまだまだ自分の技術やメンタル面に足りない部分を感じました。もっと成長できると思いますし、このままだと1年生に出番を持っていかれてしまうので負けていられないなと強く感じたシーズンでした。(六大学の代表として慶大は明治神宮大会に出場します。意気込みを)投手陣全体で一つのチームだと思ってピッチャーが引っ張っていくんだ、という気持ちで、野手の4年生に負けないくらい頑張っていきたいと思います。

 

郡司裕也(環2

(今の率直な気持ちは)このチームで勝てたことが本当に嬉しいです。4年生を勝たせてあげられたことが何より嬉しいです。(今季のチームの強さはどこにありますか)4年生を中心に、一体感というのはこういうことなんだなと感じさせられるチームです。今日に関しては負ける気がしなかったです。(早慶戦での投手のピッチングは)1年生の2人が本当に頑張ってくれました。僕がミスをしてしまって危なかった時も佐藤が粘ってくれて、一年生らしいピッチングをしてくれたと思います。(個人として今季を振り返って)成績を見ると打率も低いですし、今日はキャッチャーのミスもあって個人としては結果を残せなかったなという悔しい気持ちもあります。でも、キャッチャーの仕事はチームを優勝させることなので、その点に関してはよかったと思います。(次の神宮大会に向けて)4年生の活躍が目立つシーズン後半の戦いぶりでした。下級生も試合に出ているので、僕や柳町も後ろから4年生をサポートしていこうと思います。

 

柳町達(商2)

(優勝した率直な感想は)ほんとに嬉しいです。(今日の試合振り返って)先発の佐藤が頑張ってくれて、4年の方々もいいところで打ってくれて4年は凄いなと思いました。(春と同じく優勝の懸かった早慶戦)春は悔しい結果に終わったので、今回は絶対に負けないという気持ちで挑みました。(今シーズン振り返って)自分自身は満足のいかないようなシーズンでしたが、自分のことはさておき優勝できたということが本当に嬉しいです。(6連勝での優勝)6連勝で優勝という目標があったので、まだ優勝できるという思いでがむしゃらに頑張った結果だと思います。(明治神宮大会に向けて)六大学の代表なので、また優勝してみんなで喜びたいと思います。

 

佐藤宏樹(環1)

(優勝が懸かった試合で先発し、見事勝利投手になりました。今のお気持ちを)優勝することができてほっとしています。目の前の打者一人一人を全力で抑えた結果だと思いますし、勝つことができて良かったです。(登板はいつ告げられましたか)昨日の夜です。(試合前のチームの雰囲気は)多少の緊張感がありつつも、「優勝しよう」と気合が入っていました。(強風の中での試合でしたが、投げづらさなどは感じましたか)少しありましたが、あまり気にしないようにして、郡司さんのミットだけを狙って投げました。(今日は8回を投げて11奪三振でした)今初めて知りました。思っていたより三振を取れていてびっくりしています。(防御率は1.03と、現在リーグ首位ですが)数値は特に意識していないのですが、素直に嬉しいです。(最近は「打てるなら打ってみろ」というようなエースの風格を感じますが、なにか意識していることは)そういう気持ちで投げるように周りの人からも言われていますし、自分自身も意識して投げるようにしています。(次の「日本一」という目標に向けて)リーグ戦で優勝することができましたが、課題も見つかりました。ここで気持ちを切らすことなく、日本一に向けて頑張りたいと思います。

 

関根智輝(環1

(優勝した今の気持ちは)野球人生で初めての優勝なのであまり実感がないです。(今シーズンを振り返って)序盤はチームとしてまとまっていなく、勢いに乗れていませんでした。法大に負けて6連勝をしないといけない状況になったときにやっとチームがまとまり、6連勝できました。(今季のご自身の活躍を振り返って)序盤のほうに調子が上がらなくて、うまく準備ができなくていなかったのでベンチを外れることがありました。後半はしっかり抑えることができて良かったですが、シーズンを通して戦いきれなかったことが反省点です。(明治神宮大会への抱負を)チームの目標が日本一なのでそれに向かっていつも通りに頑張っていきたいです。

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