ここまで2戦2勝と勢いに乗っている慶大。確実に勝利したい第3戦は東大との対戦となった。中居諒介(経3・慶應)の豪快なランシューで先制点を奪う絶好の滑り出しを見せるも、その後は再三の決定機を逃しなかなか得点を奪えない。逆に、東大は様々なシュートで慶大ディフェンス陣を翻弄し、得点を重ねていく。終わってみれば3-11と、王者として不甲斐無い大敗を喫した。
9月9日 9:30F.O. 第31回関東学生ラクロスリーグ戦 第3戦
@東京大学御殿下グラウンド
慶大  | 経過  | 東大  | 
1  | 1Q  | 1  | 
0  | 2Q  | 2  | 
2  | 3Q  | 5  | 
0  | 4Q  | 3  | 
3  | 合計  | 11  | 
スタメン
ポジション  | 背番号  | 名前  | 学部・学年  | 出身高  | 得点  | 
G  | 2  | 杉本健  | 経4  | 慶應  | 0  | 
DF  | 5  | 片山瑛人  | 経4  | 慶應  | 0  | 
DF  | 21  | 脇本堅太  | 総3  | 慶應NY  | 0  | 
DF  | 84  | 雜賀健志朗  | 経4  | 慶應  | 0  | 
LMD  | 17  | 川名隆公  | 経2  | 慶應  | 0  | 
FO  | 99  | 池垣陽介  | 商4  | 慶應  | 0  | 
MD  | 22  | 山本陽亮  | 商4  | 長野  | 0  | 
AT  | 3  | 立石真也  | 政2  | 慶應  | 1  | 
AT  | 39  | 小笠原圭允  | 商4  | 慶應  | 0  | 
AT  | 90  | 浅岡大地  | 文3  | 慶應  | 0  | 
1Q、最初のフェイスオフを取られいきなり東大に攻め込まれる。しかし、守護神である杉本健(経4・慶應)のファインセーブやロング陣の中心である片山瑛人(経4・慶應)のパスカットなどで東大に得点を許さない。逆に慶大は松平悠希(経4・慶應)や小笠原圭允(商4・慶應)のショットで東大ゴールに迫る。そして1Qの半分を過ぎた頃、雑賀健志郎(経4・慶應)のパスカットから慶大のオフェンスへつなぎ、華麗なパス回しで東大を掻き乱す。最後は中居の鋭いランシューが決まり、慶大が先制点を奪う。このまま波に乗るかと思われたが、慶大のオフサイドでマンダウンとなったところを東大ATに突かれ同点とされてしまう。もう一度突き放したいところだったが、シュートチャンスはなくこのまま1Qが終了。
2Q開始直後、東大のファールにより慶大ボールでゲームスタート。しかし、攻め急ぎ過ぎたか、普段はあまり見られないパスミスが生まれる。ボールを奪われ、東大オフェンスとなってしまう。そして、ゴール裏からクリース前への鋭いパスを許し、これを落ち着いて決められ逆転を許す。すぐに追いつきたい慶大だったが、ウォーターブレイクタイムアウト直後に相手MDにランシューを決められさらに点差を広げられる。このまま2Qが終了し、2点ビハインドで前半を折り返す。
3Q開始。ハーフタイムのクロスチェックで両校ともイリーガルだったため、5ON5で試合が始まる。この隙を突かれたか、相手ATにシュートを決められ4点目を奪われる。その直後、慶大は相手のパスミスからボールを奪い、チームに流れる悪い雰囲気を振り払うかのような松平の豪快なスタンシューが決まり2点差に詰め寄る。その後2点を取られるも、立石真也(政2・慶應)がゴール裏からまわり込んでシュートを決め、3点目を奪う。しかしこのまま流れに乗ることはできず、3Q残り1分で東大に追加点を許し、4点差とされる。このまま3Q終了かと思われたが、残り15秒でフェイスオフから相手ATに得点を奪われ、8点目を献上してしまう。3Q終了の笛が鳴っても、ゴーリーの杉本は立ち上がることができない。
5点差という今季最大のビハインドで迎える4Q、慶大のショットはことごとく相手ゴーリーに阻まれ、逆に相手MDにアンダーショットを決められ9点目を奪われる。このままでは終われない慶大、タイムアウト後から相手に対して2人でボールを取りに行く背水の陣を敷くも、この隙を突かれ追加点を許してしまう。どうにかして点を取りたい慶大は、山本陽亮(商4・長野)のパスカットで攻撃に繋げるも、相手の鋭いチェックでボールを奪われる。そのまま駄目押しの11点目を奪われ、3-11で試合が終了した。
日本一を目標とする慶應にとって、圧勝で終わらせなければならなかった第3戦。相手のホームだったことは言い訳にならない。王者として、パイオニアとして、もう負けは許されない。2週間後の武蔵大戦では、この屈辱をバネにさらに強くなった慶大の姿を期待する。
(記事:五十右瑛士 写真:伊藤史織)
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※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
以下、選手コメント
浅岡大地主将(文3・慶應)
――今日の試合を振り返って
めちゃくちゃ不甲斐ないという一言に尽きます。ただ、準備不足が敗因だと思っているのでこれからは、いかに相手を見据えて準備できるか、準備力というところにフォーカスしていきたいと思います。あと2戦あるので、圧勝で勝ちきりたいです。負けることは悔しいし、チームとしても個人としても嫌ですけど、逆に負けることで得るものがあると思うので。負けた先に何を見るのか、それを忘れずにあと2戦、死ぬ気でやっていきたいと思います。

  
  
  
  





