【バレーボール】2011開幕特集 星谷健太朗×岡田拓巳

左から星谷、岡田

昨年1年生ながらスタメンに抜擢され、結果を残した岡田拓巳(商2)と星谷健太朗(理2)。今年はふたりそろって8月に開催予定の世界ジュニア選手権の代表候補選手に選出された。意外にも二人そろって取材を受けるのは初めてというふたりに、今期の意気込みをうかがった。

―まずケイスポのホームページを見ている人に自己紹介をお願いします

星谷 理工学部新2年のセンターをやっています星谷健太朗です。

岡田 商学部新2年のサイドアタッカーをやっています岡田拓己です。

―大きな期待を背負って入学して最初の1年を振り返ってみてどうでしたか

星谷 自分は怪我をしてしまってあまり期待にそぐえなかったので、あとの3年間を怪我なくやっていけたらと強く感じました。

岡田 1年目ちょうど上がっていきなり1部での戦いだったのでレベルの高さをすごく痛感しましたね。

―星谷選手は先ほどおっしゃった通り、怪我に悩まされたシーズンでしたが、怪我とはどのように向き合ったのですか

星谷 ネガティブに考えないように、仕方がなかったんだ、運命だったんだと。そうですね、とにかく気持ちの面でポジティブに保てるようにしました。

―岡田選手はジュニア代表にも選出されアジア大会優勝も経験されましたが

岡田 そうですね。大会で優勝したということよりも、選ばれてレベルの高いところでプレーできたことをうれしく思っています。

―お互いをどんなプレーヤーだと思っていますか

星谷 岡田はあらゆるプレーで高い能力を持っていて手本になる選手ですね。でも欠点を挙げるとしたら、もう少しモチベーションを上げてバレーボールに取り組んでほしいということですかね。

岡田 星谷はまだプレーとして完成してない部分も多いけど、伸びしろがある選手だと思います。それにさっき僕も指摘されてしまったのですが、モチベーションが誰よりも高く、そこら辺は見習わなくちゃですね。

―逆に岡田選手は星谷選手のここは直してほしいところはありますか

岡田 そうですね。頑固なところですかね。自分がこれと決めたらなかなか折れませんね。いい意味でも悪い意味でも一本芯が通っているんですよ。

―同じ学年でコートに入って、ライバルと感じたり意識したりはしますか

星谷 いや、意識するというか、岡田のほうが経験豊富なのでいろいろと吸収していますね。とくにスパイクなど攻撃面では目を見張る部分が多いのでまだまだ手本になることが多いです。

岡田 自分もあまりそういう意識はないですね、星谷はまだ状況判断ができてないところも多いので、さっき星谷が言ったように経験は自分の方があるので指示をしてお互いが上手くプレーができるようには意識しています。

―1年目1部でプレーして、お互い成長した部分はどこだと思いますか

星谷 自分の場合は、1部と言う舞台で試合に出て経験をつめたという部分ですかね。岡田は…岡田は成長をあまり感じられませんでしたね。本当に優れた能力を持ちながら岡田らしくない部分が特に精神的な面で目立ったような気がします。

岡田 星谷に言われた通りなんですが、1部で戦ってみてレベルの高さというか、このままでは勝てないんだということを知れたことは自分の中で成長したと思っています。星谷は、状況判断とかまだまだ修正しなくちゃいけない部分は多いのですが、1試合1試合成長していて、どんどん頼もしくなりましたね。

―今年度課題として取り組んでいることはありますか

星谷 1番の課題はレシーブです。センターだからレシーブは苦手ではすまさないで、しっかりレシーブもやっていくことが今年の課題ですね。

岡田 星谷に指摘されたように、正直今は自分の成長というか実力が伸びてないと感じることも多いんです。だから今年は自分の中でこれは成長できたと実感しなくてはいけないと思っています。

―岡田選手はオポジットにも挑戦するのですか

岡田 まだ確定ではないんですが、そのことも視野に入れています。自分は、全日本でもオポジットだったし、やりやすいと言ったらそうかもしれません。それにスパイクは誰にも負けない自信があります。もしそうなったら喜んでやりますね。

―有望な新入生も入ってきます。先輩として引っぱっていく自覚はでてきましたか

星谷 まだ正直そこまで自覚はわいてきませんね。まだ練習を一緒にやり始めた段階なので。引っ張っていくというより、一緒にがんばろうという気持ちの方が強いですかね。

岡田 自分もまだそういう自覚はまだあまりないですかね。新入生の柳田とかは実際に練習を一緒にやってみてやはりすごい実力だったので、自分も引っ張るというよりは一緒に切磋琢磨して頑張りたいと思っています。

―今シーズンは二人そろって世界ジュニア男子代表候補選手に選ばれました。出場してみたい気持ちはありますか

星谷 そうですね。昨年は怪我もあってチャンスがなかったので出場したいという気持ちは強いですね。

岡田 それは常に思っています。

―選ばれれば星谷選手にとっては初めての国際大会ですか

星谷 初めてですね。

―国際大会の舞台にいる自分を想像してみてどうですか。緊張しますか

星谷 自分はあまり緊張しない方なので、緊張というよりはワクワクするのではないかと思います。

―岡田選手は国際大会の経験が豊富ですが、普段の大会と国際大会の大きな違いはなんですか

岡田 そうですね。やはり背負う責任ですかね。大学の普段の試合の責任が小さいという訳ではありませんが、全日本では日本を代表していますからね。恥ずかしいプレーは決してできません。試合会場のピリピリとした張りつめた雰囲気だとか、選手どうし言葉が通じないだとかそういう一つ一つの違いが大きな緊張を生んでいきますね。それに実力者ぞろいの候補選手からさらに削られて選抜されるわけですからプレッシャーはかかりますよ。だから星谷はさっき緊張しないと言いましたが、必ずその場に立てば緊張すると思いますよ。

―国際大会の経験豊富な岡田選手に星谷選手から質問してみたいことはありますか

星谷 えーと、じゃあ一番大変なことはなんですか。

岡田 そうですね、やはり食事ですかね。イタリアでの大会のときはパスタでなじみ深い料理だったのですが、それでも毎日パスタでパスタの種類が変わるだけで飽きましたね。タイの時は、事前に説明があったのですが、衛生面にも気をつけなくてはいけないし水も日本のように水道水を飲めるというわけではないのでそこら辺は大変ですね。

―実際に体調を崩された選手が周りにいたりしましたか

岡田 事前に注意事項の説明があったのでそれほど大きく体調を崩した選手はいませんでしたが、自分も1回なりましたが、刺激の強すぎるものを食べて下痢になった選手はいたんじゃないですかね。

―大変ですね。それでは最後に話が戻りますが今年のリーグ戦はどのような試合をしていきたいですか

星谷 昨年1部で試合をしてきて、今年はその経験をいかすとともに、1度全てをリセットした姿勢で挑んでいきたいです。

岡田 今年は優秀な新入生も入ってきて、昨年の悔しさを晴らし、リーグの勢力図を変えたいですね。勢力図を変えて、慶大が一歩前進するとしたらそれは今年だと思っています。

―今年の個人としての目標や意気込みを最後にお願いします

星谷 今年は、怪我なくチームに貢献できるようにがんばっていきたいです。

岡田 そうですね、本当に個人的になってきてしまうのですが、他大学にも全日本に選ばれている選手がいるので、彼らには絶対に負けないようにがんばります。

―星谷選手、岡田選手お忙しい中有難うございました

By Ryo Hayashi

♦星谷健太朗(ほしや・けんたろう)

1991年(平3)11月8日生まれ。196センチ、91キロ。最高到達点330センチ。千葉・渋谷幕張高出身。ポジションはセンター。高校からバレーを始めるも瞬く間に成長し千葉代表のメンバーとして国体優勝を経験。座右の銘は「四面楚歌」。

♦岡田拓巳(おかだ・たくみ)

1991年(平3)8月10日生まれ。191センチ、81キロ。最高到達点330センチ。埼玉・熊谷高出身。ポジションはサイド。昨年はジュニア代表にも選出され日本のアジア大会優勝に貢献。座右の銘は「浅く広く」、「波風をたてない」。

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