【ラクロス(女子)】シーズンを終えて 4年引退コメント集③~AT編~

いよいよ最終回を迎えるこの企画。ラストを飾るのは仲間の思いをゴールへと繋げたAT陣から、主将・友岡阿美(政4)、西村沙和子(商4)、吉岡美波(理4)の3名のインタビューをお届けする。慶大ラクロスを最前線から体現し続けた彼女たちが最後に語る言葉とは……

 

#32友岡阿美(政4・慶應女子)

主将としての姿勢を最後まで貫いた友岡

慶大の主将として、最後まで威厳ある姿勢を貫いた友岡

――全日準決勝から数週間が経ちました。NeO戦後、どんな言葉を選手にかけましたか

最後まで出場していた選手には、最後まできちんとやり切ろうと。相手校、審判、オフィシャル、応援してくれた保護者や部員などこの環境を作ってくれた方たちに挨拶、感謝してこの試合を終えようと思っていました。いまだに、悔しさと自分の中から何かが抜け落ちてしまった感覚が消えません。

 

――主将として臨まれた今シーズンを振り返って

やはりすごく大変でした(笑) 

想定外のことが最後まで起こって、一つ一つの出来事に向き合って、それを乗り越えてってやっている間に気付けば12月になっていたという感じでした。

プレー面ではおそらく、どの人から見ても物足りないと思われた1年だったと思います。そこは申し訳ないと思います。全体的に見たら、もっと後輩たちがのびのびできる環境を作ってあげられなかったのが少し残念かなとも思いました。おそらく4年生の勝利への欲が際立っていたのもあるんですけど(笑)どのリーグでも抜群でした。

 

――シーズンを通して、チームに変化は感じましたか。また、大きく変わったと感じる時期はいつですか

どのリーグの層でも、負けた試合の後は、どん底まで落ちてからまだやれると立ち上がっていたのでそこが転機かなと思います。リーグの関学戦、準リーグの立教戦、Vリーグの上智戦、など悔しくつらい経験から学ぶことはたくさんありました。

あとは、トップチームの海外遠征の後は各個人がこれなら戦えると思う武器を身に着けたり、最先端のラクロスに触れてラクロスの面白さを再認識したりといい影響がたくさんあったと思います。

 

――試合後の挨拶では他の選手が感情をあらわにする一方で、いつも勝敗に関わらず毅然とした態度を見せていました。何かご自身の中で意識があったのですか

部員全員を代表して挨拶しているので、自分の感情を出すのは違うかなと感じていて。それは私がやらなければならないことだし、やるべきことだと思っていたので、自分たちがどんな結果であれ、感謝の気持ちを伝えることが大事だと思っていました。

 

――4年間のラクロス部での活動を振り返って

本当に楽しい4年間でした。私はあまりつらいことがなかったというか、記憶の中から勝手につらいことを消しているのかもしれないんですけど(笑)それくらい楽しくて、ラクロス部に入ってよかったなぁと思います。自分のプレーも、新人育成も、99人のチームの代表として動くこともすべてが新しいことだらけで、落ち着く暇がない怒涛の日々でした。

 

――4年間を通してご自身の中で成長を感じる部分はありますか

 たくさんの人の想いを考える重要性、を知ることができた点だと思います。一年生のときは当たり前だと思ってきた自分たちが「日本一」を目指せる環境が、当たり前のものではなかったということ、私たちは内部・外部共にどう見られて、どう感じられているのかを考えられるようになりました。

 

――苦楽を共にした同期の仲間へ何か伝えたいことはありますか

 もう相当伝えたと思うんですけど、楽しくてうるさくてでも超が付くほどまじめなみんなと4年間戦えて幸せでした。

 

――改めて、部に残る後輩たちへメッセージをお願いします

 私たちができなかったこと全てを成し遂げて、慶應の強さとは何かを考えて、日本一を掴み取ってほしいです。

 

――最後に一言お願いします

 この一年間、ラクロス部を応援してくださったすべての方に感謝しています。本当にありがとうございました!来年度以降も慶應ラクロスを宜しくお願いします!

 

 

#33西村沙和子(商4・慶應女子)

スピード攻撃で得点を量産した西村

得意のスピード勝負で得点を量産した西村

――全日準決勝から数週間が経ちました。改めてNeO戦を振り返って

NeOというチームは本当に技術力もチーム力も高く、それを前提とした上で対策を立てました。個人的には、実際の試合では全学決勝のような不完全燃焼状態で完敗というわけでもなく、自分たちのやりたいことはやれた中で、NeOが最後に決めきるところで決めてきた結果だと思っています。後半開始直後に追いついたときは絶対に勝てると思えた分、悔しさは全学決勝よりも強かったです。

 

――チームの得点力に大きく貢献した今シーズンを振り返って

自分でも絶対に今年は仕掛けまくる!と決めてオフ期間はダッジの練習だけをしていました。練習の成果か、2、3年生のときは仕掛ける数よりもフィードを入れる数の方が多かったのですが、初めて逆になった年でした。それだけでなく、私は得意なプレーと不得意なプレーの差が激しいのですが(笑)、それを分かった上で自由にさせてもらえたり、試合中にもう好きにしていいよ!と言ってくれたり、私がたくさん得点に絡むことができたのはそれを任せてくれたチームメイトのおかげだと思っています。

 

――西村選手は2年次からトップチームで活躍されてきましたが、最上級生として臨まれた今季、何か自身の中で意識の変化はありましたか

「任せてほしい」という気持ちと「任せたい」気持ちが生まれました。もちろん今までもありましたが、より強くなったように感じます。

 

――4年間のラクロス部での活動を振り返って

私は入部前に怪我をしたので復帰したのが1年生の9月だったのですが、そこまでが辛くて長くて(笑)、終わってしまうと濃すぎる思い出だけどあっという間だったように感じます。3年生のときのチームで日本一になれたことは本当に嬉しかったし、2年生4年生のチームでなれなかったことは本当に悔しかったけれど、どんなに均衡した試合でも楽しむことができたと思えることが今は嬉しいです。本当に慶應でプレーできてよかったと心から思います。

 

――4年間を通してご自身の中で成長を感じる部分はありますか

感情的になることが増えました。成長といえるのかはわからないですけどね。あまり私は感情を表に出すタイプではなく、試合中の強みもいつも冷静でいられること、なんて言っていたのですが、仲間の試合で盛り上がったり、1点にジャンプしながら喜んだり、今年の試合では自分でもびっくりするほど頭に血が上っていたり(笑)。

ちなみにプレーの方は高校から比べてさすがに成長したよね!って思っていたのですが、ヘッドコーチに最後の試合後「今日の得点の仕方高校1年生のときに見たときから全く変わらない」と言われてしまいました。おかしいなあ。

 

――苦楽を共にした同期の仲間へ何か伝えたいことはありますか

こんな面倒くさいのと同期で大変だったと思うのですが、一緒に4年間ラクロスをできたのがみんなでよかったと本当に思います。本当に楽しかった!やっぱ同期でまた試合したいなあって思う。

あとこれは本当に個人的になんですけど、何人かいるから誰とは言いませんが…、真剣な顔で「本当に信頼してるから。」って言ってくれたの、同期に言われるのが一番嬉しいし一番頑張ろうって思えた。言ってくれてありがとう。

 

――部に残る後輩たちへメッセージをお願いします

 リーグ、準リーグ、Vリーグ、そして新人戦。全ての試合において挑戦者!本当に辛い試合こそ楽しめるように1日1日悔いなくラクロスしてください!あとアップの200m頑張って(笑顔)

 

――最後に一言お願いします

1年間慶應ラクロス部を応援してくださり、ありがとうございました。残念ながら目標である「全戦全勝で日本一」は達成できませんでしたが、来年からはルールも改正され、今までとは違うラクロス、そして慶應が観られると思います。ちなみに個人的に続けるかは未定ですが、それでも原点の慶應をこれからも全力で応援し続けます。これからも慶應ラクロス部をよろしくお願いします。

 

 

#72吉岡美波(理4・大妻多摩)

吉岡はここ一番での活躍が光った

吉岡はここ一番での活躍が光った

――全日準決勝から数週間が経ちました。改めてNeO戦を振り返って

シナリオ通りに試合が進んでいたからこそ、あと一歩のところで勝利に届かなかったというのが非常に悔しいです。でも自分に出来ることは全力でやりきれたし、試合自体はとても楽しかったので、その部分は最後の試合でそう思えてよかったなとも思います。

 

――ラクロス歴10年目にしてラストイヤーとなった今シーズンを振り返って

今シーズンのはじめはスターティングメンバーになれるかも怪しく、早慶戦でも1点も取ることが出来ず、苦しいシーズンの始まりではありました。ただシーズン後半はとにかく勝つことだけを考えて、ラクロスに全力で向き合い楽しめたので、結果として最後負けてしまいましたが悔いはないです。10年間で一番楽しいシーズンでした。

 

――開幕前取材では今季の目標を「得点王」と掲げていました。関東リーグFINALの決勝弾など要所での得点が目立ちましたが、個人的な評価としてはいかがですか

結果としてチームでの得点王を取ることはできなかったので非常に残念です。でも、結局これが10年間やってきた自分の実力だったなとも思います。

大事なところで点を決めることができたのは、チームの他のみんなのおかげだと思っているので、最後シュートを決めきることができて本当に良かったとほっとしています。

 

――4年間のラクロス部での活動を振り返って

苦しいことも悔しいこともうれしいことも楽しいことも数えきれないほどあって、本当に沢山の経験をすることができた4年間だったと思います。入部を迷っていたのが本当に無駄だったなと今思うくらい最高の4年間でした。

 

――4年間を通してご自身の中で成長を感じる部分はありますか

技術や足の速さとか、ラクロスに関係する部分も少しは成長したと思うんですけど、それ以上に人間として成長できたのかなと思うことも多いです。みんなとずっと一緒にいたからこそ、自分の良い部分も悪い部分も沢山気づかせてもらって、少しは人間として成長していたらいいなと思います。

 

――苦楽を共にした同期の仲間へ何か伝えたいことはありますか

みんながいたから辞めようかなと思っても、もう少し頑張ってみようと思えたし、すぐふざけちゃうところも大好きでした。みんなと同期じゃなかったら今こんな風に思えてなかっただろうし、本当にみんなと4年間ラクロスができて良かった。

 

――部に残る後輩たちへメッセージをお願いします

信じてついてきてくれたのに日本一をとれなくて本当にごめんね。私たちがとれなかった日本一、絶対とってください。みんなと一緒にラクロスするの本当に楽しかった。

 

――最後に一言お願いします

4年間私がラクロスをやることを支えてくれた、家族、理工学部の友達、そして応援してくれた沢山の人たち、本当にありがとうございました。みんなのおかげで私の大学生活は最高の4年間でした。

 

 

(取材:堀口綾乃)

 

――女子ラクロス部の皆さま、今年もたくさんの感動をありがとうございました!!

 

 

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