今回で88回を迎える早慶レガッタを間近に控え、今年も戸田漕艇場にて観漕会が開催された。観漕会は、早慶の女子対校エイト、慶大の第二エイトと早大の対校エイト、慶大の対校エイトと早大の第二エイトがそれぞれレースを行う、早慶レガッタの前哨戦となる試合である。この試合を通して、早慶が各クルーの仕上がりを確かめた。
2019年4月7日 早慶レガッタ観漕会@戸田漕艇場
慶大女子対校エイトVS早大女子対校エイト
<慶大女子対校エイトクルー>
C:水谷智咲(環3・小林聖心女子)
S:笠原万緒(政2・慶應女子)
7:根岸彩子(政3・白百合学園)
6:青木遥南(法4・慶應女子)
5:兼子佳恵(政2・慶應湘南藤沢)
4:松原佳代子(商4・東京女学館)
3:流石章代(総3・山梨県立吉田)
2:遠藤佳奈(商3・豊島岡女子)
B:江藤祐実(経4・吉祥女子)
<結果>
1着早大女子対校エイト 1:38.64
2着慶大女子対校エイト 1:48.09
観漕会では、早慶レガッタ本番で漕ぐ1000mの半分の距離である500mを戦った女子エイト。徐々に距離を取られると、最後は9.45秒の差をつけられ敗戦。本番の1000mに向け、残り1週間での調整が求められる。
慶大対校エイトVS早大第二エイト
<慶大対校エイトクルー>
C:福原涼介(経4・慶應志木)
S:三輪崇(商4・慶應志木)
7:新井勇大(経4・慶應志木)
6:宮嵜裕之(法4・慶應志木)
5:栗野稜平(政4・慶應志木)
4:本多進之介(経4・慶應志木)
3:王田恭之(商3・慶應)
2:朝日捷太(経2・慶應)
B:古谷高章(商3・慶應志木)
<結果>
1着 慶大対校エイト 2:54.26
2着 早大第二エイト 3:14.14
このレースも本番が3750mに対して、1000mと3分の1以下の距離を競うものであった。こちらはさすがの対校エイト。少しずつ差を広げ、最後には約20秒と大差をつけて勝利した。来週控える本番でも、対校エイトの漕ぎには大いに期待できるだろう。
慶大第二エイトVS早大対校エイト
<慶大第二エイトクルー>
C:向井新(経3・慶應)
S:八木志洋(文4・逗子開成)
7:永田大智(環3・清風)
6:村上廉太郎(政3・慶應志木)
5:鈴木魁(経4・慶應)
4:コントレラスピート遥介(経4・東京都市大付属)
3:小宮山息吹(経3・慶應)
2:田村直親(政3・慶應)
B:浦敬太郎(経3・攻玉社)
<結果>
1着 早大対校エイト 3:02.16
2着 慶大第二エイト 3:02.52
今年は対校エイトと第二エイトの選手の実力が拮抗し、対校エイトに乗っていてもおかしくない選手が多く揃う第二エイト。1000mと本番よりかなり短いレースではあったが、しばらく慶大が先行し、会場は大いに盛り上がった。残りわずかのところで惜しくも差されてしまったものの、早慶レガッタ本番に勢いを持たせるレースとなった。
過去2年間早大に女子対校エイト、第二エイト、対校エイトの3種目の勝利である「完全優勝」を譲ってきた慶大。長い目で見ると勢いのある早大に対抗するため、慶大は昨冬から艇庫入りしトレーニングを進め、例年以上の練習量をもって今年の早慶レガッタに備えている。
観漕会後の会見で早慶両主将は、対校エイトクルー仕上がりを50%とし、まだ調整が必要と語った。慶大主将の新井勇大(経4・慶應志木)は、「来週の早慶レガッタで負けるとそれ(厳しい練習)がすべて無駄になると思って、覚悟を持って、現状のスピードや環境に満足せずにあと1週間突き詰めていきたい」と意気込んだ。
早慶レガッタは4月14日(日)隅田川にて開催される。女子が1000m、男子が3750mもの距離を一糸乱れぬ漕ぎで駆け抜ける、早慶両艇の勇姿を見逃すな。
(記事・写真:津田侑奈)