【バスケ(男子)】関大との伝統の一戦を制し優勝 早慶戦へ弾み/第87回(男子)慶関バスケットボール定期戦vs関西大学

昨日から関西大学・千里山キャンパスで行われている関大との定期戦。慶大男子バスケ部は昨日関大男子バスケ部と第1戦を行った。前半は両チーム競り合ったが後半に入って関大が引き離し、慶大は62-71で惜しくも敗れるかたちとなった。今大会の優勝チームは1、2戦の勝ち星の数により決するが、勝ち数が同じ場合には得失点差で上回ったほうが優勝となる。つまり1戦目を9点ビハインドで落とした慶大が優勝するためには、本日の2戦目で10点差以上の点差をつけて関大に勝利する必要がある。慶大は昨日の課題点を修正し、2年ぶりの優勝を収めることができたのだろうか。

2019/05/12(日) @関西大学千里山キャンパス東体育館

第87回(男子)慶関バスケットボール定期戦vs関西大学

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

12

15

23

2474
関大12

13

14

15

54

慶大スターティングメンバ

 

#4 山﨑純 (総4・土浦日大)

 

#5 髙田淳貴(環4・城東)

 

#6 工藤翔平(政4・慶應)

 

#8 甲谷勇平(環3・東山)

 

#14 人見快(法2・慶應志木)

1Q、開始20秒で関大に先制を許すも慶大も主将・山﨑がスティールからレイアップを決めすぐに同点に追いつく。だがこの後両チーム得点の入らない時間帯が続き、ロースコアのまま試合は進行する。慶大は24秒オーバータイムを奪うなどディフェンスで相手を抑え込むものの、オフェンスが上手くはまらず得点に結びつかない。山﨑がハイポスト付近からジャンプショットを決め、途中出場の水谷祐葵(環1・四日市工業)が3ポイントを沈めるなどして慶大は一時リードを奪うも残り5秒で関大に追いつかれ、12-12で1Qを終えた。

山﨑は主将としてチームを鼓舞

2Qも両者がディフェンスで一歩も譲らず、ロースコアの展開が続く。開始後すぐに泉友樹雄(経4・慶應志木)のアシストを受けた水谷がレイアップを決めるがその後5分以上慶大はノースコア。逆に相手に5点差を付けられてしまう。この悪い流れを断ち切ったのは工藤だった。まずは0度から3ポイントを決めると今度はウイングから持ち味の正確無比な3ポイントを叩き込み、逆転に成功した。その後同点に追いつかれるものの髙田がフリースローをきっちり2本決めるなど得点を挙げ、2点リードで前半を終えた。

髙田は今大会も存在感抜群

3Q、リードを広げたい慶大は山﨑が積極的なオフェンスを見せ連続得点を挙げる。だが関大もスクリーンを多用したピックアップの早いオフェンスを展開し、逆に2本の3ポイントを浴びこのQの前半を終えた時点では33-39と6点のリードを許してしまう。しかしここから慶大の猛攻撃が始まった。人見・山﨑のタフなジャンプショット、髙田の3ポイントで逆転すると、工藤も3ポイントで続いた。さらには山﨑が3ポイント、泉がセカンドチャンスを確実にものにしゴール下を沈めた。慶大は後半の5分間で15-0のランを披露し結果的にはこのQを11点リードで終えた。

期待のルーキー水谷

4Q、優勝のためにリードを守りたい慶大。水谷がレイアップ、3ポイントと連続得点を挙げるなどじわりじわりと関大を引き離していく。ディフェンスでは相手のミドルを封じ、失点を最小限に抑えた。工藤の今日5本目となる3ポイントや人見のタフなレイアップなどで効果的に追加点を重ね、終盤には甲谷がゴール下で得点を挙げリードを広げた。結果、慶大は74-54で勝利し、得失点差で見事優勝を飾った。

甲谷はエース2人を支えるキーマンに

毎年恒例となっている関大との定期戦。新人戦を除けばきたる早慶戦へ向けて最後の一戦となる大会を慶大は優勝という最高の形で終えた。春シーズン当初から磨いてきたディフェンスは相手を封じ込め、関大に大量得点を許さなかった。オフェンスでは全員が積極的にシュートを放ち、スタメン以外の選手の得点が目立った。後半だけで47得点を挙げたところを見ると得点力も上がっていると言えるだろう。1年生の活躍もあり、格段にチーム力は増している。だが、強豪・早大はそう簡単に勝たせてくれる相手ではない。早慶戦まで残すところあと1か月強。早慶戦独特の緊迫した雰囲気の中で成長を遂げた慶大バスケ部が宿敵・ワセダを撃破する、そんな姿が今から楽しみで仕方ない。

(記事:染谷優真、写真:船田千紗)

 

 

山﨑純(総4・土浦日大)

――試合を振り返って

昨日9点差で負けた相手に今日20点差で勝てたということは、この慶関戦で改善できたという部分でもあるし、チームにそれだけムラがある状態でもあると思うので、良かった部分であり改善点でもあると思います。早慶戦は1試合しかないので、その1試合に標準を合わせて力を出せるようにここからまた練習していきたいと思います。

――具体的に昨日から改善した点は

昨日も中盤まではずっと競っていて勝負所でトーナメントと同じようにミスが出たりオフェンスリバウンドを取られてしまったので、今日はそこのミスのケアとリバウンド・ルーズボールの部分を徹底してやりました。

――中に切り込むことが多かったが

自分と髙田にマークが寄っていて昨日は外からタフショットを打つ場面が多かったので、今日はしっかりドライブを多くして、そこで自分たち2人にマークが寄ってきたときに外にさばくようにしていました。

――早慶戦に向けて

あと1ヶ月と少ししかなくて本当に今年で最後ですし、悔いのないように終わらせたいです。もちろん勝つことを目標にやるのですが、それ以上に自分たちがやるべきことを全部やって、試合が終わったときに悔いのない状態でやりきるというのが目標です。

 

工藤翔平(政4・慶應)

――試合を振り返って

昨日チームに迷惑をかけてしまって山﨑に「弱気なミスをやめろ」と言われたので、今日は強気に思い切ってシュートを打っていこうと思っていました。そこが結果になってくれて良かったと思います。

――具体的な修正点は

昨日は迷いながらシュートを打っていて、打っていいのかなと思いながら打って入らなかったので、山﨑「弱気になるな」と言われて修正しました。

――今日の試合での課題を挙げるとすれば

相手がハードにディフェンスに出てきたときに、やはりまだパスのミスやあたりの弱い自分が出てしまったので、その部分は早稲田もハードにくると思うので修正しなければいけない課題だと思います。

――早慶戦に向けて

あと1ヶ月ちょっとなのですが本当に早稲田は強い相手なので、なんとかチームに貢献できるように、外でも中でもポジション問わず頑張っていきたいと思います。

 

甲谷勇平(環3・東山)

――今日の試合を振り返って

やっぱり自分たちのやるべきことをやれば結果はついてくるんだなと感じた試合でした。

――ご自身のプレーを振り返って

自分の役割としてはまあできた部分もあったんですけどやっぱり集中力が切れてしまう時間や自分が貢献できていない時間があったのでそこは改善していきたいなと思います。

――昨日の敗戦から何を修正されましたか

昨日は自分たちがやってきたディフェンスの部分であったりリバウンドなどの部分であったりがしっかり徹底できていなかったことで負けたので、今日は逆に改善出来てそこは良かったかなと思います。

――ゴール下での得点が目立ちました

やっぱり純さんと淳貴さんにマークマンが寄るので、どれだけ自分がフリーな状態でパスを受けられるのかっていうのを課題にやっているのでそこがちゃんとゴール下っていう結果で表れて良かったかなと思います。

――早慶戦に向けて

一か月あるのでこれを良いバネとしてもっともっとステップアップ出来るように、そして早慶戦勝てるように頑張っていきたいと思います。

 

水谷祐葵(環1・四日市工業)

――今日の試合を振り返って

昨日のゲームで自分のミスなどもあって試合に負けてしまったので、今日のゲームは入りから集中して積極的に行こうと決めていたのでそれが勝利につながって良かったなと思います。

――シュートを積極的に打たれていました

シュートに関してはノーマークだったら打つという風に決めていたので自分のシュートが打てたんじゃないかなと思います。

――ご自身の機能からの改善点は

昨日はゴール下のシュートとか結構落としていて、そのミスで負けてしまったっていうところがあったので、今回はシュート一本一本を丁寧に打つことを心掛けていました。あとはしょうもないミスとかを減らすことを意識していました。

――ディフェンスに関しては

ディフェンスに関してはチームのルールがあって、僕は結構守れていない部分があったので今日は少しでもそれを守ろうと足を動かしていました。

――ご両親も観戦にいらしていました

久しく喋っていなかったので、久しぶりに今日見に来てもらってその期待を勝利に変えられたのかなと思います。

――次の新人戦に向けて

新人戦となると下級生が中心となってくるので、2年生の先輩が数少ない中で1年生の自分が積極的にプレーしてチームをけん引していきたいなと思っています。

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