【フィギュアスケート】女子4級クラスで岡本が優勝、小堀、鈴木は新プログラムを披露/第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会①

新プログラムを披露した小堀

 

第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会が東大和スケートセンターにて2日間にわたり開催された。大会1日目、女子1級から女子4級クラス、そして女子7級クラスの慶大の選手が出場した。女子4級クラスの岡本愛美(総3・Mira Costa)、が怪我が完治しない中で優勝。小堀瑛美(環3・県立千葉)、鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)は、ミスはあったもののそれぞれが手ごたえを掴めた大会となった。

5月18日(土) 第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会
@東大和スケートセンター

☆大会結果

クラス

選手名

出身校

点数

順位

女子1級クラス

齊藤ちひろ

文3・取手聖徳女子

11.18

7位

 

壷井茉貴

薬3・桐明学園

10.23

10位

女子2級クラス

大谷真由

法法3・洗足学園

19.60

2位

 

岡安萌

理4・森村学園

15.25

8位

女子3級クラス

石井愛実

看1・山手学院

28.20

7位

 

中村優里

理4・慶應女子

27.12

9位

 

中村聖菜

商4・県立相模原中等教育

25.90

10位

女子4級クラス

岡本愛美

総3・Mira Costa

46.86

1位

女子7・8級クラス

小堀瑛美

環3・県立千葉

42.79

12位

 

鈴木星佳

総4・慶應湘南藤沢

39.07

19位

バレエの経験を生かして演技する中村優里

女子3級クラスには3名が出場。最初に登場したのが中村優里(理4・慶應女子)。「フィギュアスケートに出会ってからずっと滑りたかった曲」だという「眠れる森の美女」の曲に乗せて演技を披露した。ジャンプがなかなか決まらず点数を伸ばすことはできなかったが、最後まで笑顔で滑りきった。

大学生として初試合だった石井

続いて登場したのは、1年生の石井愛実(看1・山手学院)。初の関カレに「緊張した」という石井は、演技序盤のダブルサルコウの着氷が乱れてしまう。しかし、その後はジャンプを次々と決め大きなミスなく演技を終えた。仲間の応援の声が響き渡る大学生の試合ならではの雰囲気で、「楽しかった」と話した石井。次の四大戦では、さらに技の精度を高めた演技に期待したい。

笑顔で観客に応える中村聖菜

続く中村聖菜(商4・県立相模原中等教育)はシングルアクセルに苦戦。2本とも着氷が乱れダウングレードの判定になってしまう。「良い意味でも悪い意味でも練習通り」と演技を振り返った中村聖。次の四大戦ではシングルアクセルを成功させ自己ベスト更新を目指す。

感情豊かに演技する岡本

女子4級クラスには、岡本愛美(総3・Mira Costa)出場。足の怪我が完治していない状態での演技となった。ダブルループ以外は全てシングルジャンプにした岡本。それでも、アデルの力強い歌声に合わせてステップやコレオシークエンスで魅せる。構成を調整しながらであったが、このクラスで優勝した岡本。今シーズンの目標は「インカレ優勝」だ。怪我が完治した彼女の演技が楽しみだ。

見所と話すステップを踏む鈴木

女子7級クラスには慶大から2人が出場。まず登場したのは、鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)。新しいショートプログラムの曲は、自分らしいスケートを見てもらいたい、という想いから「My Way」を選んだ。冒頭のダブルアクセルは綺麗に着氷。しかし、トリプルサルコウとトリプルトーループは転倒してしまう。鈴木は「悔しい」としながらも、3回転を回りきってから転倒したことに対して、気持ちが引かずに演技できたと、ポジティブに捉えていた。これから見所にしていきたい、と話してくれたステップでは、盛り上がる曲調の中で、身体の大きく使う。鈴木のスケートへの想いが溢れる演技に今後も期待したい。

思い出深い曲で演技する小堀

続いて小堀瑛美(環3・県立千葉)。「思いっきりやろうと決めていた」という小堀は、演技冒頭のトリプルトゥループとダブルトゥループのコンビネーションジャンプをきれいに着氷。次のトリプルサルコウでは転倒してしまうものの、最後のダブルアクセルを完璧に決め自身も納得の演技を披露した。「私の中で大事な曲」というSo Deep Is The Nightを今シーズンのショートプログラムに選んだ小堀。「振り付けしたばかり」というこのプログラムのさらなるブラッシュアップに期待したい。

(記事・写真:相川環、高井真衣)

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※掲載が遅くなり申し訳ございません。

 

以下、選手コメント

中村優里(理4・慶應女子)
ーー今日の演技を振り返って
今日は最後まで笑顔で滑れたのはすごく良かったんですけど、1番決めたかったジャンプが、ちょっと入らなかったので、その点はちょっと悔しいです。

ーープログラムの見所
私は長いことバレエをやってきたので、その中でも1番好きな作品だったので、私が高校でフィギュアスケートに出会ってから、ずっと滑りたかった曲なので、眠れる森の美女っていう作品の最後の場面の曲なので、私が使っているのは、なので、100年の眠りから覚めたすごく幸せなオーロラ姫っていうのを表現したいと思って、ステップとかに幸せ感を出したいなと思ってやっています。

ーー今シーズンの目標
東インカレ出場、3位以内に入ることを目標にやっていくんですけど、1番やりたいこととしては、お客さんに見て感動してことを1もらう番やりたいなと思って、頑張っていきます。

ーー次の大会に向けて
とにかくジャンプが入らなかったので、まず1番に決めたいなというのがあるのと、今回と同様、笑顔で滑ることっていうのを意識してやっていきたいと思います。

 

石井愛実(看1・山手学院)
ーー今日の演技を振り返って
あまり調子が良くなかったので少し不安だったんですけど、声援がたくさん聞こえて頑張ろうと思えて、失敗はしてしまったんですけど楽しかったです。

ーー初めての関カレでしたが滑ってみていかがでしたか
大学生の試合は普段のサマートロフィーやリリーカップなどの試合と雰囲気が違うなと思いました。

ーー緊張はしましたか
しました。

ーー今シーズンの目標は
まだダブルサルコウしかダブルジャンプが飛べないので、ダブルトゥループとダブルループも飛べるようになりたいと思います。

ーー次の試合に向けて意気込みをお願いします
次の四大戦では今回失敗したダブルサルコウとフライングシットスピンを完璧にして、もっと楽しく滑りたいと思います。

 

中村聖菜(商4・県立相模原中等教育)
ーー今日演技を振り返って
練習でいつもできなかったアクセルが本番でも入らなくて、いい意味でも悪い意味でも練習通りの演技だったんですけど、エレメンツに関しては、いつも通りできなかったところはできなかったし、気持ちの面ではいつも通りできたところはできて、本当にいい意味でも悪い意味でも練習通りだなって感じでした。

ーープログラムはそのまま?
ちょっと今迷っていて、変えるとしたら次の試合か次の次の試合なんですけど、今迷っていて、そのまま引退するかどうかっていうのは、先生とも相談して決めていきたいと思います。

ーー今シーズンの目標
今までずっと目標にしていた東インカレに、慶応で枠が制限されているので、そこで出場できるように、今後の試合でも結果を残していくと共に、目標であるインカレにも出られたらいいなって感じです。

ーー次の大会にむけて
今まで調子がよくなかったアクセルを2本とも試合の中で入れて、自己ベストを出せたらいいなって思っています。

 

岡本愛美(総3・Mira Costa)
ーー今日の演技を振り返って
足の怪我をしていて、直前にエレメンツを結構変えないといけないところがあって、目標にしていたことは全部達成できたので良かったと思います。

ーー怪我の状態は?
まだ少し怪我しているんですけど、ダブルをシングルにしたりとか色々工夫して、先輩達と相談しながらやってきました。

ーー優勝の感想
去年の関カレで、同じ4級2位で、来年は優勝したいなってところがあったので、それを今年達成できて嬉しいです。

ーー選曲理由
実は前ダンスをしていて、10歳くらいの時にこの曲でダンスをしていて、すごく好きな曲だったので、前からこの曲で滑りたいなと思っていたので。

ーープログラムの見所
スピンとコレオで、今日も結構ジャッジからプラスのGOEがきていたので、コレオとスピンだと思います。

ーー今シーズンの目標
今シーズンの目標はインカレで優勝することです。

ーー次の大会に向けて
次の大会の4大戦までには、足の方を良くして、今日はシングルだったエレメンツを全部ダブルにすることが目標です。

 

鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)
ーー今日の演技を振り返って
結果としては、大事な得点源のトリプルジャンプを2つ失敗してしまったので、そこはちょっと悔しいのですが、1つ前の試合では、気持ちが引いてしまって、締めることすらできなくて、情けないというか悔しい気持ちになってしまったので、今日の目標は取り敢えず何が何でも締めるということだったので、その目標を達成することができたっていう点では気持ちの面で、一歩成長したかなとは感じていて、そこは良かったかなと思います。

ーージャンプの調子は
ジャンプの調子はそこまで悪くなくて、練習でも安定してきてはいるのですが、やっぱり、曲でコンスタントにいつも降りるくらいではないので、練習でこれから積み重ねて、曲の中でも練習で100%降りられるくらいにしないといけないなと思っています。

ーーSPの選曲理由
My wayという曲なんですが、その曲にしたのは、18年間のスケート人生の集大成の1年になるので、自分らしく私は私のスケートを見てもらうんだ、という気持ちを込めて滑れるようにmy wayという曲を選びました。

ーープログラムの見所
最後のステップです。気持ちを込めて、上半身をいつもよりたくさん使って、気持ちを表現できるように練習しているのでそこを磨きたいと思っています。

ーー次の大会に向けて
1ヶ月後の4大戦なのですが、もちろんジャンプは締めるだけでオーケーという風には今後行かないので、しっかり締めて降りられるように4大戦ではトリプルジャンプを1つは絶対入れられるようにしたいと思っています。そして、主管校として運営していく立場なので、無事に4大戦を運営しながら、今日演技よりも少しでも成長した姿をみんなに見せられたらいいなと思っています。

 

小堀瑛美(環3・県立千葉)
ーー今日の演技を振り返って
プログラムを変えてから初めての試合だったので、思いっきりやろうと決めていて、自分の中で目標にしていたジャンプを全部締めることとダブルアクセルをきれいに降りることを達成できたのが良かったです。

ーースピン、ステップを振り返って
プロトコルを見ていないので何とも言えないですが、自分ができるベストのスピンではなかったので、次の四大戦でもっとできるようにしていきたいです。

ーーショートプログラムの見所を教えて下さい
お父さんがよく休日にピアノで弾いていた思い出の曲で私の中で大事な曲なので、まだ全然出来ていないんですけど、そういう気持ちを演技で見ている人に伝えたいと思います。

ーー今大会に向けて特に練習してきたことは
振り付けをしたばかりだったので、ジャンプなどのエレメンツなどでぶちぶち切れないようにすることを意識して滑ってきました。

ーー次の試合に向けて意気込みをお願いします
今日よりもいい演技ができるようにしっかり練習していきたいと思います。

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