【ラグビー】コンバージョンキックが描いた1点差勝利/明大戦

素早いリアクションで明大のアタックを止めた

 

観客誰もが薄氷を踏む思いをし続けた1点差での勝利。ただそれは「執念」(田中監督)に基づいた必然の勝利でもあった。6月19日に札幌月寒屋外競技場で行われた「春慶明」。好調の明大相手に苦戦が予想されたが、28-27と春の王者を見事撃破。オープン戦3連勝を飾った。 

オープン戦 

2011/6/19 13:00K・O

得点
慶大 チーム 明大
前半 後半 VS 前半 後半
2 2 T 2 3
2 2 G 1 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
14 14 小計 12 15
28 合計 27
【得点者】(慶大のみ) 

T=前6分伊藤悠、前26分三谷、後21分古田、後29分仲宗根 

G=中村3、宮川

出場選手
ポジション 名前(学部学年) 交代選手
1.PR 三谷 俊介(総2) →後8分16. 古田 哲也(環4)
2.HO 高橋 浩平(経4)  
3.PR 平野 裕馬(環3) →後8分17.山田 亮介(環3)
4.LO 栗原 大介(総4)  
5.LO 伊藤 悠(商4) →後12分18.南 善晴(環4)
6.FL 伊藤 豪(総3) →後0分19. 明本 大樹(総4)
7.FL 三輪谷 悟士(総4)  
8.NO8 鹿児島 昌平(経3)  
9.SH 宮澤 尚人(法1) →後3分20.渡辺 諒介(経2)
10.SO 宮川 尚之(環2)  
11.WTB 服部 祐一郎(総1) →後0分22.位田 陸(法2)
12.CTB 仲宗根 健太(総4)  
13.CTB 中村 圭介(総4) →後0分21.甲斐 鑑(理3)
14.WTB 瀧口 晃太郎(文3)  
15.FB 新甫 拓(経3)  
最初に攻撃をしかけたのは慶大。CTB仲宗根(総4)の蹴ったボールを、この試合でAチームスタメン復帰のLO栗原(総4)がキープ。近場のFwdを使う、ゆったりとしたテンポの攻撃を仕掛け徐々に陣地を奪っていく。ところが、「HB団のミスが多かった」(SO宮川・環2)とハンドリングエラーからボールを失うと、1分に明大の横への展開から大外に振られ、最後は相手Bksが2人余った状態になりそのままトライ。課題の立ち上がりに攻め込まれ、先制を許してしまう。ただ「相手のFwdが大きいので陣地をドンドン取っていこうという」(宮川)とすぐに反撃に出る。まずWTB瀧口(文3)のハイパントがノックオンを誘うと流れは慶大に。マイボールをキープし続け迎えた6分、相手オフサイドからSH宮澤(法1)がクイックリスタートを仕掛け、ボールは宮川へ。思い切った突破でゲインラインを切ると、LO伊藤悠(商4)へパス。最後は伊藤悠が相手を引きずりながらゴールラインを越えトライ。CTB中村圭(総4)のショットもきれいに決まり、7-5と逆転に成功する。その後も明大の度重なるペナルティにも助けられ、慶大は敵陣でプレーを続ける。加えて「Fwdがセットプレーで圧倒できた」(栗原副将)とスクラムやラインアウトも安定。相手ボールラインアウトをターンオーバーするシーンも見受けられ、明大の重戦車Fwdに仕事をさせない。すると26分相手のオフサイドをきっかけに敵陣深くでフェーズを重ね、ボールは徐々にゴールラインへ。最後は明大のラックサイドのディフェンスが甘くなったところをPR三谷(総2)が押し込みトライ。その後の角度のついた難しいショットをまたも中村圭がしっかりと決め、14-5とリードを広げる。こうなると止まらない慶大の攻撃。「相手のFBが一人でどっちにも蹴れる状態だった」(宮川)と陣地の裏を取る効果的なキックも多用されるようになり、明大ディフェンスをかく乱する。しかし、前半35分ごろギリギリを狙ったキックがダイレクトタッチとなると徐々に流れは明大へ。そして残り時間も少なく前半終了かと思われた40分、試合が動いた。自陣22mライン付近での相手ボールラインアウトからつながれたラックで慶大がペナルティを犯し、明大はクイックリスタートを選択。ディフェンスラインが揃っていないところを突かれ、何度か密集を経た後にラックサイドからボールを押し込まれ「ケアレスミスからのトライ」(田中監督)を許してしまい、14-12で前半を終える。 

後半はじわじわと試合の流れが明大へ傾く。統率された防御ラインで重戦車Fwdの攻撃を耐えしのぐも、6分オフサイドの反則から自陣5mライン付近で明大にラインアウトを与えてしまう。ドライビングモールで攻め込まれたこのピンチは何とかゴールライン手前でモールが解消されて事なきを得るものの、モールディフェンスの課題が見え隠れする。ただ慶大も自陣に釘付けになってばかりではない。10分にFwd陣が「ボールの上を越えていくプレー」(田中監督)でラック内のボールをターンオーバーすると、「縦に出れるようになってきたことで外にスペースができるようになってきた」(野沢HC)Bks陣がカウンターアタックから大外に展開。またとない攻撃の機会をつかむも、慶大のコラプシングでチャンスを逸してしまう。両チーム一進一退の攻防が続き、次のトライを取ったチームが試合の流れをつかむと思われる中、得点をあげたのは明大だった。16分慶大のハンドから、自陣22m付近で相手ボールラインアウトを与えてしまうと、明大Bks陣に横に展開されてわずかに綻びを見せたディフェンスラインを縦に突破され、ボールはインゴールへ。14-17と逆転を許してしまう。「やはり春の王者の壁は厚かったか」。観客がそう思い始める中選手たちに諦めるものは誰もいなかった。ハーフタイムに「勝利の執念に勝った者が勝負に勝つ」と田中監督に叱咤激励されていた選手たちはまさに「執念」のプレーを見せる。21分、相手の反則から敵陣深くで得たマイボールラインアウトのチャンス。何度も何度もラックでフェーズを重ね最後は途中出場のPR古田(環4)が飛び込みトライ。その後の難しい角度からのゴールもみたび中村圭が決め21-17と再び逆転に成功する。そして29分にも同じような状況から仲宗根が最後は抜けだしトライ。28-17と更にリードを広げる。このまま勝利は確実かと思われたが、明大も簡単には引き下がらない。33分反則から再び自陣5m付近で相手ボールラインアウトを与えてしまう。するとそこからドライビングモールを展開され今回は止め切れずにモールトライを許してしまい、28-22に。そして39分にも中央付近での相手ボールスクラムから縦に突破されそのままトライ。28-27と1点差に迫られ迎えるは明大のコンバージョンキック。これが決まれば明大の勝利、外れれば慶大の勝利。きれいな放物線を描いて蹴られたキック。しかしゴールまでわずかに届かなかった。最後は慶大の勝利への「執念」が勝った形となった。 

「秋へと通ずる試合」(田中監督)で見事勝利をおさめた慶大。ブレイクダウンでは2人目の寄りの早さで明大を圧倒した。ディフェンス面でもタックルの精度が上がり「タックルの慶應」を具現化できた。しかし勝利の中にも課題は見えた。トライ数では4―5と負けている。またトライを簡単に取られるシーンもあり、モールディフェンスにも課題が残る。それでもやはり「気持ちの戦い同士で勝ることができたという意味では非常に大きな収穫」(田中監督)である。課題は課題として日吉に持ち帰り練習を重ね、春シーズン残り2試合に全力を捧げる。 

【ケイスポ的MOM】ショットは任せろ!・中村圭

 

難しい角度からのコンバージョンキックも決めて勝利に貢献した中村圭

 

シーズン序盤からショットのキッカーを任されている中村圭。「今回はしっかり振りぬくことを意識した」と、綺麗な放物線を描くキックで難しい角度のショットを3本とも沈め見事勝利の立役者になった。またCTBとしても小柄な体格を生かしたスピードに乗った突破を幾度も披露。何度もゲインラインを切る活躍を見せ、攻撃の起点となった。 

By Kazuhiro Takai 

  

監督・選手のコメント 

田中監督

(試合を振り返って)今日の試合は明治さんとで、春のオープン戦では大学相手に無敵でずっときているチームだった。明治にどこまで戦えるかというのが、自分たちの立ち位置のバロメーターになると思っていました。特に明治はFwdも大きいですし、昨今Fwdが大きいだけではなくBksの展開力、外の決定力もあるチームだったので、それに対して自分たちはどこまで出来るかが一つの課題だった。本当にシンプルに愚直に、前に縦に運んで、そして素早くサポートしてボールを動かしていくことが今日は出来た。後タックルの精度が上がってきたなと。本来我々が目指す「タックルの慶應」というのが出来たいい試合だったなと思っています。ただ課題も多い試合でスコア的には1点差で勝ちましたけどもトライ数は4-5で敗れている。現実としてそれを受け止めなければいけない。また取られているトライの内容が自分達のケアレスミスからトライを取られている。あるいはゴール前の相手のラインアウトモールから押し込まれている。トライを簡単に取られてしまっているケースが多いのでそこについては修正しなければと思います。モールについてはトライを取られないまでもディフェンスをしっかりすると。もう少しモールの強化が課題だなと思っています。今日の試合は勝つか勝てないかとても秋に通ずる試合だと思っていたので、学生たちを後半送り出す時に最後は勝利への執念が勝った時に勝つんだという話をしていた。そういった意味でも本当に執念を出して勝ってくれたなと思います。勝利への執念でゴールを外してもらったというのも言いにくいけれども、選手たちの執念が勝利を手繰り寄せたなと。最後対抗戦になるとそういう試合ばかりだと思うんだよね。相手も勝ちたい、こっちも勝ちたい。気持ちがガチンコでぶつかるのが本当に対抗戦中の試合になると思うので、最後の最後は本当にどちらが勝ちたいかと勝ちたい気持ちが強い方が絶対に勝つと思う。そういった意味では気持ちの戦い同士で勝ることができたという意味では非常に大きな収穫だったなと思います。(1点差ということはコンバージョンキックの成功が勝利につながった)本当に中村圭介は日頃から一生懸命ショットの練習をしているので、練習の成果が本当に出たなと思っています。グラウンドに選手達をだす前に話をしたのが、自分達のいいイメージを持って試合に出ようと。スクラムで押す、ラインアウトで取る、ブレイクダウンを押し勝つ、Bksがラインブレイクをする、WTBが走り勝つ、ショットが入る、自分達のプレーが全てうまくいったイメージを持ってグラウンドに出ようという話をして、言葉が良かったかどうかわからないですけど、自分の良いイメージでけり込んでそしてショットを決めてくれて試合の勝利につながったということはうれしいです。(ブレイクダウンについて)その点は春先から野沢HCに入ってもらって、接点をどれだけ強化するかということが一つの課題だった。そういった意味では接点で勝つことができたのは、本当に低く相手に絶対コンタクトで負けないと。必ずボールの上を越えてボールの制空権を必ず勝ち取ると。そこをテーマにやってきましたので、それが形となってできたと。重たい相手にも大きい相手にも出来たことは非常に大きいなと思います。(相手ラインアウトから形成されたラックをターンオーバーしたプレーが印象的だった)そうですね。絶対取られたくないという気持ちの執念できちんと越えていったと思います。(統率されたラインディフェンスに関して)日頃の練習で培われた一人一人のタックル力に他ならないと思います。お互いのチーム同士のコミュニケーションが大事で、ディフェンスコミュニケーションをしっかり取ってプレーをすると。今日は相手に隙間を与えていない意味ではいいプレーが出来ていたなと思います。(選手交替が明大に対して先手で効果的に感じられたが)基本的に春のオープン戦は秋の試合と違って吉田監督とも話をしてお互い選手の入れ替えを自由にしましょうと話をしていた。なるべく多くの選手に経験を積ませたいということと疲れが見えてきた選手は交替をするように野沢HCと相談して判断をしていきました。(黒黄では初スタメンのSH宮澤選手について)宮澤は一年生で経験も浅いですが、彼はSHの中で球捌きが早いですね。我々の目指す「高速ラグビー」っていうのはボールの動くテンポが上がってこないと具現化してこないので、まだまだ体格的には小さいですが、一番自分達が目指すラグビーに適用しているのが宮澤君。1年生であろうと4年生であろうと関係なく、一番チームに対して出来ることが多い選手を選んだということです。(SHに有望な選手が多くチーム力が上がってきているように感じるが)まだまだSHのレベルとしては低いので、もっと攻撃的なSH、あるいはもっと球捌きが早く、周りへの視野が広いSHを求めていますね。まだちょっと視野が狭い。判断も一辺倒になりがちなので、視野の広いSHを育てたいなと思っています。(次の試合に向けて)一戦必勝です。全ての残された関東学院、筑波と試合があります。我々は挑戦者なので、自分達が今まで取り組んできたことにピッチの中で挑戦すると。出来なかったきちんと反省をし、出来たことはまた伸ばしていく。春はそういった形で一戦一戦強くなっていく。今日の明治戦でも反省はありますので、きちんと来週一週間でどこまで改善できるかわかりませんが改善した上で次の試合に臨んでいきたいなと思っています。 

野沢HC

(28‐27でしたが)予想通り。5点差以内で勝つと思っていたので。(試合を分けたポイントは)セットプレーとリアクションスキルですね。(選手への指示は)激しく前に出てリアクションスキルで勝てば絶対に試合を支配できると思っていました。(Fwd陣の強化の手応えは)60%ぐらい。残りはまだ持っている力を出していないと思います。試合中に彼らが「いけそうだな」と思ってから試合を作ってしまう。あとは自信の問題かな。(Bksのアタックについては)去年の財産があるのでそんなに大きくは変えていないです。縦に出れるようになってきたことで外にスペースができるようになってきていると思います。(その辺りが結果にも結び付いている)ディフェンスは非常にいいものがあって、そこは信頼しているので、良い相乗効果はあると思います。(トライを決められる時間が悪い印象があるが)経験でしょう。選手権には間に合うと思います。(今後、チームを強化していく上での課題は)まだやっていないことは沢山あるので、そこはできなくていい。今までやってきた芯で当たるとかで食い込まれたのは春のうちに修正していこうと思います。あとは夏以降に伸びていくプランを持っているので、選手権には良い形で入れるんじゃないですかね。 

仲宗根主将

(試合を振り返って)今まで全勝だった明治に勝ったのが何よりだと思います。同志社戦から良い流れで勝っているので、満足することなく成長していきたいですね。(勝因は)Fwdですね。スクラムも何度もターンオーバーしてくれましたし、明治のFwdにも負けていなかったのでFwdが勝負を分けたポイントだったと思います。(競った展開で勝てているのはチームとして大きいのでは)最後に取られて競ったようになってしまったので良いとは言いきれないんですけど、ものにできているのは良いと思います。春ですし結果よりも内容が大事で今日も4トライ対5トライなので反省するところは反省してやっていきたいです。(トライを決められる時間が前後半の立ち上がり、最後に集まっていたが)慶應の中でも前半の最初に取られる傾向があるという話はあって、そこは練習から出てきているんじゃないかという話になっていたので修正していきたいですね。(課題は)まだビデオで分析していないので何とも言えないんですけど、前の試合から外のディフェンスと最後の最後でのミスで取りきれないことが課題だと思います。(チームのアタックについて)最初は前に出切れず、なかなか流れを掴めなかったんですけど、2人目の寄りを速くしてから徐々にゲインし始めてから流れが出てきましたね。(ディフェンス面は)前に出れるディフェンスも何本か出てきたと思います。まだまだなんですけど、そこは評価したいです。あとは外のディフェンスをコミュニケーションとって修正することですね。(タックルについては)僕もダメなタックルがありました。タックル中心に練習しているので、今やっていることを信じて秋までに成果が出るようにやっていきたいです。(関東学大戦に向けて)慶應は今、流れが良いので臆することなく成長して、次の関東学院戦も勝ちたいですね。 

栗原副将

(試合を振り返って)Fwdでセットプレーで圧倒できたのは良いことなんですけど、慶應らしさという意味でプレゼンスや走り勝つことができていなかった。ディフェンスで前に出てプレッシャーを掛けるのが今一つで、明治は勢いが強いチームなのでそこができていなくて、勢いを出させて慶應らしさを出せなかったので修正していきたいです。(後半にペナルティがかさんでいたが)ペナルティで自分たちの首を絞めていましたね。敵陣で戦って、エリアさえ取れていれば楽に戦える面があると思うので、そこは自分たちでコントロールしてどうにかしないといけませんね。ただ、スクラムでは審判との相性もあると思うので、何とも言い難いんですけど、ブレイクダウンでは修正していかないといけないですね。(トライを決められる時間帯が立ち上がり、終了間際でしたが)春シーズンは全部相手からやられていて、頭に取られるのは課題のところです。修正できるものならしたいんですけど、気持ち次第ですかね。終わりはフィットネスとか絶対に勝つという気持ちがかなりの部分を占めると思うので、今日は良くなかったですね。(野澤コーチは経験の問題とおっしゃっていましたが)僕たちはフレッシュなチームなのでそういった面はあると思います。(復帰してからチームにフィットしているか)溶け込めているとは思います。ですが、休んでいた分周りにチャンスを与えてしまった。周りが伸びて底上げされたので、僕もその中には入れています。個人的には中々試合勘が戻っていなくて、タックル一つであったり良いプレーができていない。体重を増やした分、フィットネスが一番の課題ではあるんですが、タックル一本とか一つ一つのプレーを大切にしないといけませんね。自分の中で、今は全体を見ることを大切にしているので、自分のプレーを見つめ直していこうかなと今日思いました。(ケガの箇所は)前回やってしまった前十字靭帯の内側をやってしまいました。(チーム全体のアタックは)去年みたいに組織的に組み立てられたものではないので、1人1人が当たってゲインをする、という基本的なところを春はやっているので形という面ではまだできていないので何ともいいませんね。1人1人が前に出る、というフォーカスされている点ではCTBの切り込んでいくアタックがすごくいいです。あとはフィットネスを上げていってそれを継続できる力が重要になってくると思います。(ゲームプランは与えられていなかったか)そうですね。(自分たちで考えながらやっていくことはどうか)最初は抵抗もあって何をしていいか分からないところもあったんですけど、お互いにコミュニケーションを取って形作っていくのがチームとして出てきているので、その面は良いと思います。これからどんどん深めていければいいですね。(今シーズンはLOでやっていくのか)ケガする前はFL登録だったんですけど、今はLOにケガ人が多くてLOをやっているチーム事情もあります。(関東学院大戦に向けて)春は1人1人の前に出る力であったり、タックル一つの強さだったりの個々のスキルにフォーカスを当てているので、1v1での勝負のところを追究していきたいです。 

平野

(試合を振り返って)僕はPRなのでセットプレーを期待されて起用されたと思うので、セットプレーに関しては良かったかなと思います。僕らは2回くらいコラプシングを取られてしまって、僕らは小さいんで倒れても小さい方が取られてしまうという印象だった。反則の点を気をつけていきたいです。全体的にはブレイクダウンでも勝てて良かったと思います。(ターンオーバーされる機会もほとんどなかったと思うが)それに関しては前の試合からずっと2人目のサポートが遅くてターンオーバーされている部分が多かった。練習中から2、3人目の寄りを早くしようとフォーカスを置いて練習してきた。その成果が出たのかなと思います。(スクラムに関して)当たっていれば押し勝っているんですけど、僕らの印象としては相手が引いているのかなと。そこで僕らが小さいので、僕らの方が落としているという印象を持たれてしまった。そこは出来るだけ顔を上げて倒れないように修正していきたいなと思います。(ラインアウトに関して)相手のムーブが遅かったので、その時間があって取れた時もあった。マイボールもちゃんと確保できてよかったと思います。(後半は少し反則が多くなってしまったが)きつい時にこそオフサイドだったり、倒れ込みだったりが多い。僕らは明治より体が軽い分ちゃんと動かないと大きい相手には勝てないと思うので、その辺りはちゃんと意識して次から練習していきたいと思います。(全体で見たときに課題は)ミスが多いことと自分達で攻めているので最後の詰めが甘かったりすることが多い。全体的にミスが無ければ点数が取れたかなと思うので、ミスを少なくしたいですね。(次の試合に向けて)PRとしてすごく良い感じでセットプレーを組めているので、セットプレーで圧倒して関東学院に勝ちたいと思います。 

伊藤悠

(試合を振り返って)勝てたので良かったです。ただ個人的にはあまり良くなくて最後のトライも僕のせいで取られてしまったので、タックルなど反省点も多く課題を今後克服していこうと思います。(フォーカスしていた点は)自信を持って挑もうと。明治はFwdが強いですけどその中でもラインアウトやブレイクダウンで負けないようにそれぞれFwdが全員意識してやってました。(ブレイクダウンに関して)やってて全然行けるなと思いましたし、もっとプレッシャーかけれたなと思うので自分たちのブレイクダウンに自信を持ってやっていきたいと思います。(相手ボールラインアウトから形成されたラックをターンオーバーしたシーンが印象的だったが)リアクションのスピードで勝とうということを話していたので、明治より早くオーバーに入ることを意識していていたので、リアクションスピードで勝ったのが大きかったなと思います。(ディフェンスに関して)ディフェンスも良かったと思うんですが、僕も含めて大事なところでタックルミスがあってそこでトライを取られてしまった。今日はトライ5本も取られてしまっているので、課題はあるなと思います。(具体的な課題は)タックルと集中どころで敵陣にいた時にミスをして(ボールを)取られてトライを取り切れずに、そこから返されてトライを取られてしまった。自陣のディフェンスを集中しなければいけないところでトライを取られてしまったので、まだまだその辺りの課題が多いと思います。ただ今日は勝ったので本当に良かったです。(次の試合に向けて)個人的には今日の試合満足出来ていないので、タックルを今週しっかり練習して来週はディフェンスとアタックともに加速できるように頑張りたいと思います。 

宮澤

(試合を振り返って)相手が明治ということだったので、ブレイクダウンとかスクラムで相当相手のプレッシャーが来ると予想されていたんですが、慶應のFwdがかなり前に出てくれたのでBksとしてはやりやすかった。まだHB団のところでのミスとコミュニケーションのミスが自分も含めまだ多かったので、そこを修正して次回に臨みたいと思います。(黒黄を着ての初スタメンだったがプレッシャーはあったか)相手が明治ということだったので、すごい緊張しましたね。慶應のFwdが前に出てくれたので、その面ではやりやすかったです。(ブレイクダウンを客観的に見て)かなり越えていてくれていたので、Fwdに感謝です。(球出しに関して)もっと早く捌きたいのと、その後のパスの精度がまだなんで、これから頑張っていきたいと思います。(ディフェンスについて)慶應はディフェンスが生命戦なので、自分含めて全員がタックルで絶対相手を止めるように意識していました。(課題は)大学相手に無敗の明大に勝てたというのは自信にはなったんですけど、最初の入りで受ける部分があったので、自分たちの力に自信持って最初から行きたいなと思います。(次の試合に向けて)次の試合もし出られたら捌きとパスが武器だと思っているので、集中してやっていきたいと思います。 

宮川

(今日の試合を振り切って)ディフェンスで淡白に取られるシーンが多かったので、もっと粘り強く低い魂のタックルが出来ればもっと(点差が)開いたんじゃないかと思います。(フォーカスしていた点は)最初は相手のFwdが大きいので陣地をドンドン取っていこうということです。あとは順メにFwdを走らせて(相手)を疲れさせるということでした。(相手の裏へのキックが多く見られたが)最初から自陣から敵陣に入ることは決めてたんですけど、相手のFBが一人でどっちにも蹴れる状態だったので裏に転がしていけたらと思ってました。(ゲームメイクの出来は)前半は結構上手く行ったんですけど、後半Fwdが走れなくなったところから迷ってしまった部分があったので、Fwdが走れなくなってからどうゲームメイクするかを大切にしたいです。(自身のアタックについては)最初は僕の抜け出たトライもあって良かったんですけど、やっぱりSOなんで味方にいい球を出すことをフォーカスしたいです。(パスの出来栄えは)まぁ50点くらいですかね。(守備面でのタックルについては)1本滑って抜かれたところがあったんですけど、それ以外は結構良く入れてたと思います。(今日出た課題は)ディフェンスがしっかりすれば絶対勝てると思います。出来るだけ3本以内に抑えたかったんですけど、今日は取られ過ぎたんで関東学院大戦に向けて整備して行けばもっと伸びると思うので自信を持ってやっていきたいです。(次戦に向けて)まずはディフェンスで0点に抑えて、抑えれば1本でも勝てるのでしっかりまずはディフェンス零封して絶対勝ちたいです。

中村圭

(今日の試合を振り返って)明大はずっと負けていなくて、自分達も2連勝中でしたのでここで絶対勝ちたいと思っていたのでチームとして勝てたのは凄く良かったと思います。昨日の(Bチーム以下の)試合も勝ててなかったので4タテを防げて良かったです。(明大相手にフォーカスした点は)明大は大きいので、自分達の超高速ラグビーをするために縦と横にしっかりとボールを動かすことを意識してやりました。(プレー中に意識した点は)僕はCTBなので1歩でもチームを前に出すことを考えてプレーしました。(コンバージョンキックが全て決まったが)今まで半分くらいしか入ってなくて、チームに貢献出来ていなかったので今日は練習の段階から調子が良く結構入っていたこともあって、全部決めて勝ってやろうという気持ちで蹴りました。(キックが良くなった要因は)今までは思いっきり蹴っていなかったので、今回はしっかり振り抜くことを意識してやったらしっかりと当たりました。(守備面でのタックルの出来は)僕はまだ受けてしまっている部分が多いので、慶大の伝統だと思うタックルでもっと低く速いタックルを目指したいです。(攻撃面の出来は)ある程度やってきたことは出来たんですが、まだラインブレイクで仲宗根みたいに縦にゲイン出来てないのでしっかりアタックでも相手のCTBをぶっ飛ばせるような選手になりたいです。(今日の試合で出た課題は)僕の課題はやはりタックルだと思うので、タックルでチームに勢いをもたらせるような選手になりたいです。(次の関東学院大戦に向けて)今3連勝で良い流れで来ているのでこの流れにしっかりと乗って、関東学院大にチームとして良い形で勝てるようにまた1週間練習したいと思います。

瀧口

(試合を振り切って)勝ったのは良かったですがトライ数でも負けてるし、ディフェンス面で簡単に取られることが多かったのでそこを修正しなければいけないと思います。(明大相手に注意したことは)まずはFwdで食い込まれないようにして、こっちからしっかりとアップしていくようにしたかったんですけど僕のミスで抜かれたところもあったんで、しっかりやっていかなければなと思いました。(キックの出来は)いいキックもあったんですけどまだまだ修正の余地があるかなと思いました。(昨季はCTBとしての出場だったが、今季はWTBとしての出場が続いているが)チームの事情もあるとは思いますが、WTBとして上のチームで使ってもらっているのでしっかり定着したいです。(WTBになって意識することは)まずはしっかりキック処理をすることです。そこの部分の安定で使ってもらってる部分があると思うので、長所にしていければと思います。(アタック面の出来は)WTBの役割はトライを取ることなんで、それを考慮するとアタック面はまだまだ50点くらいですかね。(ディフェンス面は)結構外されてしまったんで40点くらいです。まだまだだと思います。(今日出た課題を踏まえて今後どのような練習をしたいか)まずは1対1で絶対外されないようにしたいので、1対1のタックルの練習を日吉のグラウンドでやらないといけないと思います。(次の関東学院大戦に向けて)もちろん4連勝したいですが、トライ取られるところが淡白だったり課題もあったのでそこを修正したいと思います

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