【バレーボール】東日本インカレ開幕!白星も課題の残るスタート 文教大戦

東日本バレーボール大学選手権がついに開幕した。1回戦、慶大の対戦相手は関東4部リーグ所属の文教大学。格下のチーム相手を圧倒するかと思われたが、「油断していてエンジンかからず」(宗雲監督)。結果は3-0のストレート勝ちだったが、3セット目は1点差にまで迫られるシーンもあり、課題も垣間見えた試合だった。

6月23日(木) 第30回東日本バレーボール大学選手権 1回戦 慶大―文教大 @所沢市民体育館

得点
慶大 セット 文教大
25 14
25 15
25 14
 

ブロックに跳ぶ星谷、岡田

   第1セット、どんなチームでも立ち上がりはやはり難しいのか、若干不安定な面を露呈する。スパイクをふかしたり、相手ブロックに捕まったりするシーンなどが見られ、取りつ取られつの展開に。しかし好調の慶大はすぐに修正。岡田(商2)や柳田(環1)のアタッカーの調子が上がりだしスパイクの決定率も上昇。すると、相手のミスも立て込みリードを広げていく。ディフェンスに関しても星谷(理2)がいつも通りの高さのあるブロックで文教大のスパイクをシャットアウト。後半は攻守ともに危なげないプレーを見せ、25-13と第1セットを先取する。

    第2セット、慶大は攻撃のバリエーションを広げていく。岡田のスパイクが連続で決まり、幸先良く先制すると、山本(環3)、星谷の両センターのフェイントや中出(環3)の時間差攻撃などで効率よく点数を稼いでいく。22-11とダブルスコアをつけこのセットも危なげなく取るかと思われたが思わぬ落とし穴が潜んでいた。文教大に角度のあるスパイクで12点目を取られるとスパイクミスなども重なり、3連続でポイントを落としてしまう。最終的には柳田が押しこみでセットポイントを取るものの、相手の嫌らしいサーブや高いブロックに苦しめられるシーンが目立った。

    第3セットも相手に傾きかける流れ。柳田のスパイクで先制するものの、文教大がじわじわと追い上げを見せる。相手の渾身のスパイクを「受けにいってしまい」(宗雲監督)、失点がかさみ一時は9-8と1点差まで追い上げられる。しかし地力に勝る慶大。柳田が3連続でスパイクを決めるなど徐々に点差を広げていき、最終的に慶大は25-14のスコアで第3セットを取り、結果ストレート勝ちを収めた。

     バレーボールという競技は実力差のあるチームとの対戦は難しいことは確かである。しかし、相手の戦力に関わらず自分たちの「モチベーションを保ち続けなければ、トーナメント戦では足元をすくわれてしまう」(宗雲監督)。実力は十分に持っているチームであるだけに気持ちの持ちようで試合結果も変わってくるはず。目標である「センターコート進出」に向け負けられない戦いが続く。

By Kazuhiro Takai

コメント

宗雲監督

選手・スタッフが油断していてエンジンかからず。体力差で勝ったような印象。あまり面白い内容ではなかった。下部リーグのチームだからといって油断してはいけない。普通にやれば勝てる相手だったかもしれないが、(大事なことは)勝ち負けではなくこのようなプレーをしているとトーナメント戦では足元をすくわれてしまう。(全体の出来は)チームとしてダメだった。対戦相手に線引きをしてしまっている。相手が2部だから油断出来ないとか、3部以下だから大丈夫だとか思ってはいけない。自分達の力を出せるかどうかが大事。(相手にスパイクを簡単に打たせてしまっている場面も見られたが)相手も決めようと思っているからいいプレーはある。それを受けにいってしまうのがいけない。例えばダイレクトボールが6本あったが1本も決められなかった。しかもそれは全てケアレスミス。もし全部決められていれば全セット10点前半に抑えられていたはず。相手チームに関わらず、モチベーションを常に保たなければいけない。(試合後のミーティングでは何を話していたか)選手・スタッフともそれぞれの持ち場でしっかり仕事をしなさいよと話した。(今大会の展望は)とにかく行けるところまで行く。目標はセンターコート、つまりベスト4以上を狙っている。まずは明日の専修大との対戦が予想されている3回戦が山場になると思う。

出場選手

レフト 柳田将洋(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 中出祥平(環3)
センター 山本悠登(環3)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 小林隆佑(文3)
益田万太郎(政2)

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