【バレーボール】流れを引き寄せ、開幕戦ストレート勝利!/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第1戦vs明治学院大

バレー戦評

勝負の秋。全勝優勝・1部復帰という目標を掲げた慶大の負けられない戦いがついに幕を開けた――。初戦の相手は明治学院大。序盤から新戦力の1年生・入来晃徳(環1・佐世保南)が躍動し、危なげなく第1セットを先取。第2・第3セットも自分たちらしいバレーを展開し、見事ストレート勝利を収めた。夏の間に練習で取り組んできたことを思い切りぶつけられた試合だったのではないだろうか。続くこれからのリーグ戦もチーム全員一丸となって戦っていく。

 

2022年9月10日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第1戦 慶大×明治学院大

 

得点

慶大

セット

明治学院大

25

20

25

17

25

14

 

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

   
   

OH

島田航希(経3・慶應)

MB

降小雨(商4・慶應)

S

高倉真古都(商4・慶應)

OH

11

入来晃徳(環1・佐世保南)

MB

芳賀祐介(環2・札幌北)

OP

松本喜輝(環3・九州産業)

L

12

内田克弥(環2・松江高専)

途中出場

 

 

S

10

大槻晟己(総3・清風)

S

21

細野一真(経2・慶應)

OH

渡邊大昭(商2・慶應)

得点を量産した入来

第1セット、リーグ戦初出場の入来晃徳(環1・佐世保南)が大活躍する。試合が始まるとすぐさまスパイクで得点をあげた入来だったが、その後も3枚ブロックをかわすなど狙いを定めた正確なスパイクが決まり、さらにはサーブでもチームに貢献する。8-8と並ぶ展開から11―9とわずかにリードした慶大。ここから入来のサーブを皮切りに4連続得点、さらに点差を広げることに成功する。試合の流れを握ると、その後も松本喜輝(環3・九州産業)、高倉真古都(商4・慶應)のスパイクや、島田航希(経3・慶應)、降小雨(商4・慶應)のサーブで相手を追い詰めていく。コートの空いた場所をよく見抜き正確なショットを放ってきた明治学院大を相手に、連携の取れた力強いプレーをみせて25―20でこのセットを終えた。

 

芳賀(左)と入来のブロック

勢いそのままにいきたい第2セット。降のスパイクとサーブを皮切りに4-1と序盤から点数を離していく。その後、松本が確実にスパイクを決め、8ー5と3点差は変わらぬままセット中盤に突入することになる。しかし、相手の強力なスパイクと慶大のスパイクミスが続き、9-8と1点差まで追い付かれてしまう。点差を広げたい慶大は、その後入来のフェイント、芳賀祐介(環2・札幌北)のダイレクトスパイクによって流れを引き寄せると、その後も入来のブロック、芳賀のフェイントとブロックで一気に6連続得点をあげる。その後も島田、松本の2連続スパイクで17ー10と点差を広げるが、相手の強力なブロックに阻まれ18-13と徐々に追い付かれてしまう。しかし、芳賀に代わり細野一真(経2・慶應)がピンチサーバーとしてコートに入ると、そのラリーから島田がスパイクを決め、20-13と再び流れを引き寄せることに成功。その後は相手のスパイクミスなども続き、25-17と大きく点差を付けたままこのセットをものにした。

 

ピンチサーバーとして活躍した細野

第3セットの立ち上がりは、お互い攻めのサーブでミスが出るなど拮抗(きっこう)した展開に。その均衡を破ったのは島田の意表を突いたバックアタックだった。6-4とブレイクし流れをつかむと、その後松本が躍動し連続得点。松本の強烈なサーブで相手を崩すと、そのチャンスを降が着実に決め切り11-7と点差を広げていき、13-7とリードした状態でセットを折り返す。入来に代わりコートに入った渡邊が強打で得点し16-9、今度は冷静な判断でボールを押し込み18-9とその対応力の高さを見せつけた。相手のスパイクミスにより慶大が先に20点台に到達すると、渡邊のサービスエースも飛び出し22-11と大量リードを奪うことに成功。降と島田の二枚で相手スパイクをシャットアウトし24-12とマッチポイントを握る。その後相手も粘りを見せ2点入れられるも、最後は渡邊のバックアタックが決まり、25-14で第3セットもものにした。セットカウント3-0で開幕戦ストレート勝利を収めた。

 

(記事・写真:五関優太、佐伯真由、田中瑠莉佳)

 

以下、コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

本当は先週が開幕戦だったんですが(試合が)できなかった中で、今日こうやって開幕を迎えられたことを非常に嬉しく思いますし、皆さんに感謝したいと思っています。

――自分たちらしいバレーができていたように感じました

そうですね、自分たちが練習してきたことが随所に出てきたのは非常に良かったかなと思うんですけど、まだまだ上を目指すうえでは練習しなきゃいけないところはたくさんあるなと感じました。

――その練習するべきところというのは?

細かいところなんですけど、三枚ブロックをどれだけ綺麗に揃えるかとか、そこで揃えたブロックに対して抜けてきたボールをセッターが上げやすいようにどう処理するかとか、サーブについてもいかに効果的なサーブをミスなく全員が打てるかというところですかね。あとはブロックフォローに関しては、今日は結局2本落ちてしまっているので、それが0になるようにしなければ上にはいけないと思うので、そういったところを中心に練習していく必要があると思っています。

――選手の交代も多く見られました

これから総力戦で戦っていかなければならない中で、2戦目以降に皆が試合にある程度慣れた状態で迎えられるようにするというのが一番大きな意図です。細野に関しては、練習の時から非常に良いプレーをしていたので、そこは何かしてくれるんじゃないかという期待を込めて起用しました。彼の努力があった上で、結果プレーも良かったのでうまくはまったんじゃないかなと思います。

――明日に向けて

明日も試合をできること自体がありがたいし嬉しいことなので、そこに感謝して、結果どうこうではなく自分たちが楽しく目の前のプレーができるように、全員が全力で臨んでいけたらなと思っています。

 

高倉真古都主将(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

スコアだけ見たら良い試合ってなると思うんですけど、個人的にはちょっと反省する部分が多かったかなと思っています。

――その反省する部分とは

ここ1本取りたいってところで取れていないんですよね。フリーボールが返ってきたときにこっちのミスで終わっちゃったりとか、これは落とさないようにしようねっていうボールが落ちてしまったり。言ってしまえば2部相手にそういうプレーをしている場合ではないのかなと思っています。

――開幕戦ということで動きが固くなってしまったところがあるんでしょうか?

多分僕が一番固かったかなと思います。試合に出ているメンバーはけっこうリラックスしてやってくれていたんですけど、自分でもプレーしながら「今日緊張してるな」って思っていたので。それはなんでかって考えると、落としちゃいけない試合という意識が強すぎるのかなと思います。もちろん落としちゃいけない試合なんですけど、これから試合をしていく中で、うまい具合に気持ちを落ち着かせるポイントを見つけないと同じ事が起きてしまうと思っています。

――チームの調子の面は

悪くはないと思います。むしろ良い方なのかなと思います。先週の試合が延期になってしまって、練習ができない期間もあったんですが、それを考慮しても良い調子なんじゃないかなと思います。

――明日に向けて

中央学院大学さんは法政大学さんに勝っていて勢いのあるチームだと思っています。僕らは試合順に恵まれていなくて移動ですぐ明日一試合目なので心配ですが、あさイチ飛ばしていけたらなと思っています。

 

松本喜輝選手(環3・九州産業)

――今日の試合を振り返って

2部に落ちてしまって初めての秋リーグ初戦で、コートの中に下級生が多いという中で、自分は1年生の頃から試合に出ていたので下級生が自由にできるようなコートのなかの環境作りができたのではないかと思います。

――久しぶりのリーグ戦だったと思うのですが、どんな気持ちで試合に臨みましたか?

春リーグと変わらず、自分のやることを意識していたのであまり初戦という感じではなかったです。

――スパイクをたくさん決められていたと思うのですが、自分的に今日の手ごたえはいかがでしたか?

ミスがでてしまった場面もあったので、もう少し自分の中でできるのかなと思います。

――明日に向けて

明日は中央学院さんとの試合ということで、やっぱり今日と同じで初心を忘れず自分でやるべきことをしっかりやりつつ、後輩のサポートもやっていきたいと思います。

 

入来晃徳選手(環1・佐世保南)

――今日の試合を振り返って

そうですね、ちょっと悪いところもあったんですけど、まあ今日初戦ということで、ある程度練習でやってきたことを発揮できた部分もあったので、ちょっと普通かなあというのが、自分の評価としては良くも悪くないという感じですね。

――スタメンとして、そしてリーグ自体に初出場でした

最初からある程度馴染めてコミュニケーション取りながら、サーブキャッチとかコンビに入れたりできたのでそこらへんで周りとの弊害というものは無かったんですけど、自分の個のプレーが発揮できなかった部分があるので、それをまた今度から発揮していきたいというのがあります。

――リーグ初出場を迎えるにあたり先輩から何かアドバイスはありましたか

そうですね、全員がもうみんな自分のしたいように支えてくれて、特にミドルの降さんとかは本当にいろいろなプレーの指示を出してくださったり、キャプテンの真古都さんはチームをまとめるように指示してくださったり、やっぱいろいろな先輩があってこそのこのチームだと思うので、先輩に頼りすぎないように、でも頼りつつみたいな感じで頑張っていこうかなと思います。

――今日の試合に向けて対策・準備したこと

いやあんまり無くて、やっぱり自分のプレーをちゃんと出そうというのを意識したので、明日からは対策しつつも自分のプレーをもっとちゃんと出せるように頑張っていきます。

――明日に向けて

明日もある程度、最初はちょっときつい試合になるかもしれないですけど、しっかりと自分たちの力を発揮してある程度点差を広げて勝っていきたいなと思っています。

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