【バスケ(男子)】序盤の猛攻で主導権握る 快勝で昇格圏へ前進/第101回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs 帝京平成大

バスケ男子

2部入れ替え戦への進出を目標に掲げる、慶大バスケットボール部男子。序盤から主導権を握ると、廣政遼馬(経4・福大大濠)や桑原佑尚(総1・済々黌)らの活躍で得点を重ね、前半だけで30点差をつける展開に。終盤には相手に追い上げを許す場面もあったが、ディフェンスで粘りを見せ、最後まで流れを渡さなかった。盤石の試合運びで快勝を収め、入れ替え戦出場へ大きな一歩を刻んだ。

 

2025/10/25(土) @帝京平成大学 池袋キャンパス

第101回関東大学バスケットボールリーグ戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

28

22

14

13

77

帝京平成大

13

23

17

60

◆慶大スターティングメンバー◆

SF

#4 廣政遼馬(経4・福大大濠)

PF

#5 椎橋遼生 (政4・國學院久我山)

SF

#7 桑原佑尚(総1・濟々黌)

SG

#15 栁本晴暖(理2・延岡学園)

SF

#41 服部怜恩(商2・大垣北)

 

第1Q、先制点は慶大。序盤から廣政遼馬(経4・福大大濠)のミドルシュート、栁本晴暖(理2・延岡学園)のレイアップなど、流れを引き寄せていく。残り5分台、各選手が果敢に3ポイントシュートを狙うも、リングに嫌われる場面が続く。しかし残り2分、桑原佑尚(総1・済々黌)のシュートフェイクから安田彪吾(経4・岐阜)へパスが通ると、そのまま得点へと繋げ、慶大に再び勢いが生まれる。続く攻撃では、廣政が選手に声をかけ、相手ディフェンスの隙を突いてゴール正面から3ポイントシュートを決め、このプレーに会場は大きく湧き立つ。さらに残り1分を切ると、相手のミスを逃さず速攻に転じ、安田が3ポイントシュートで加点。攻めの姿勢を貫き、慶大は24-7と大きくリードして第1Qを終えた。

安田彪吾 (経4・岐阜)と 廣政遼馬 (経4・福大大濠)

さらに点差を広げたい第2Q。序盤は両チームともにディフェンスが機能し、慶大のテンポも上がりきらないもどかしい時間が続く。そんな中、空気を変えたのは青木慶太 (政1・慶應)だ。新1年生の青木が放った3ポイントシュートが決まり、ベンチや観客席も大きく盛り上がる。再び流れを掴み、中盤には廣政のキャッチ&シュートや3ポイントシュートで点差はダブルスコアを超え、試合の主導権をがっちりと握った。その後も攻撃は躊躇なく、むしろ一段とギアを上げたかのように守備を力強く突破し、得点を積み重ねる。一方で、終盤にはファウルが目立ち始め、相手にフリースローを許す場面も見られたが、勢いは衰えず。残り1分半には桑原が3ポイントシュートを沈め、スコアは50-20。流れを引き寄せたまま前半を終えた。

青木慶太 (政1・慶應)

30点の大量リードで折り返した慶大。序盤は桑原や廣政の得点力も光り、相手に流れを渡さず試合を進めていく。ドリブルカットやリバウンドから3ポイントシュートを決めるなど、粘り強く攻撃の形を作っていった。また、中田大智(理2・都立小山台)がショットクロックぎりぎりで加点するなど、着実に得点を伸ばしていく。しかし残り約2分、帝京平成大に立て続けにシュートを許し、慶大は停滞気味となってしまう。それでも、第4Qに向けて弾みをつけたい慶大は、残り約10秒に安田が3ポイントシュートを沈め、64-43の21点差で第3Q を締めくくった。

桑原佑尚(総1・済々黌)

なんとか流れを取り戻したい第4Q。第4Qは廣政のジャンプシュートで幕を開ける。開始2分に桑原が足を痛めるアクシデントが起こるも、プレーを続行しフリースローを打ち切った。ペースを取り戻したかのように見えた慶大だが、ゴール下では帝京平成大の留学生に高さで圧倒され、加えてパスミスも重なり、なかなか流れを取り戻せず重苦しい展開に。残り3分で服部怜恩 (商2・大垣北)の3ポイントシュートや桑原のバスケットカウント、椎橋遼生 (政4・國學院久我山)や島本海丸 (総4・正智深谷)のシュートなど、立て続けに得点を挙げた慶大は、そのまま逃げ切り最終的に77―60で試合終了。17点差をつけ快勝を収めた慶大は、リーグ2部昇格への望みを繋いだ。

服部怜恩 (商2・大垣北)

(取材:本橋未奈望、大泉洋渡、新妻千里、吾妻志穂、石黒結文)

 

▼以下、選手インタビュー

#15  柳本晴暖(理2・延岡学園)

柳本晴暖(理2・延岡学園)

ーー今日の試合を振り返って、良かった点や反省点を教えてください

前半からディフェンスのギアを上げて相手の攻撃を抑えることができました。その分自分たちが走って得点を重ね、前半のうちにリードを広げられたのが良かったです。反省点は、点差が開いてディフェンスが緩くなり後半追いつかれてしまったので、そこは明日に向けて改善すべき点だと感じています。

 

ーー今日の試合は特にガードやインサイドがファウルトラブル気味でしたが、ディフェンスにおいてどのようなことを意識しましたか

僕はディフェンスにおいて、前から1人で相手についてオフェンスを崩す役割なのですが、前半からその役割をある程度遂行できました。インサイドでは、いつも以上に留学生に対する寄りやプレッシャーを早くして、その後のリバウンドもビッグマンに任せず全員で取りにいく姿勢を徹底できた時間が長かったことが良かったと思います。

 

ーー次の試合の意気込みは

埼玉工業大学は今日の留学生よりも強く、ガードも4年生ばかりの経験豊富なチームなので、そこにも負けずに自分の役割を徹底したいと思います。チームとしては、今日よりも質の高いディフェンスと走り負けないオフェンスで勝負したいです。

 

#7 桑原佑尚(総1・済々黌)

ーー今日の試合を振り返って

桑原佑尚(総1・済々黌)

試合の前半から、これまでチームでスカウティングし練習してきたことをしっかり発揮し、相手を圧倒する展開に持ち込めたことが勝利に繋がったと思います。

 

ーー後半で点差が縮まったとき、相手の勢いに対してどんなことを意識しましたか

自分たちのターンオーバーが続くと相手に勢いを与えてしまうので、まずは冷静にボールを運ぶこと、そしてシュートセレクションを全員で考え適切な判断をすることで、不用意な相手の速攻を防ぐことを意識していました。

 

ーー次の試合の意気込みは

次の試合はリーグ1位の埼玉工業大学との対戦になります。このチームに勝てば、リーグの昇格戦への切符を掴む上で大きな前進となるため、しっかり勝ち切りたいと思います。

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