【女子ラクロス】6大学対抗戦 攻守に渡って安定感!/法政戦

今季副将に就任した出原(政3)

春の暖かな日差しの中、6大学対抗戦最後の試合となる法政戦が行われた。序盤から、ボールを支配し続けた慶大は、法政大を圧倒。10―3と勝利を収めた。

6大学対抗戦・第5戦 VS法政大

2012/4/2() 10:00ドロー @日吉陸上競技場

チーム 前半 後半 合計
慶大 5 5 10
法政大 1 2 3
 

 試合は、序盤両者一歩も引かない攻防から幕を開ける。新副将MD出原(政3)らを中心にボールを回し、相手に揺さぶりをかける慶大に対して法政も必死のディフェンス。開始から両者ハイレベルな攻防を見せ、好ゲームを期待させた。それでも前半も10分を過ぎるころから、地力に勝る慶大が法政ディフェンスを崩し始める。10分、法政のミスを突きついに均衡を破ると、続く11分にもAT川村(文2)が得点を挙げる。その後、法政に1点を返されるものの、川村の2得点など追加点を挙げ、5-1で前半を折り返す。

後半になっても慶大の勢いは止まらない。法政側のデンジャラスチェックの反則によって得たチャンスをものにして、後半初得点を挙げると前半に引き続き、アタック陣が躍動。緩急をつけたパス回しで、法政ディフェンスを苦しめる。15分には、昨シーズン1年生ながらスタメンを勝ち取ったMD廣野(政2)のパスから得点が生まれると、続く21分には再び廣野が今度は一人で持ち込みそのままゴール。法政との得点差を広げることに成功する。また、守っても新副将DF矢野(政3)を中心に、50分間集中を切らさなかった慶應。終わってみれば10-3と快勝を収めた。

今季のチームは、「去年スタートで出ていた4年生が2人しか外れてない」(大久保コーチ)。それだけに、チームの成熟度は高く、周囲の期待も高まる。しかし、シーズンはまだ始まったばかりで、今日の10点を取っての勝利に対しても、「まだまだ取れます」(出原副将)と現状に満足していない。昨年の若いチームが、経験を積み成熟するとき、学生一はおろか、社会人も含めた日本一の座が自ずと見えてくるに違いない。(文・石塚 大樹)

 

 

廣野(政2)は今年活躍が期待される選手の一人だ

コメント

大久保コーチ

(今日の試合を振り返って)6大学戦は、1戦1戦課題をもってチャレンジしてるんですけど、そういう意味ではそこそこです。具体的には、ディフェンス面ですね。ディフェンスでチャレンジするというか、隙を与えずボールを奪うチャンスがあればボールを奪いに行くという形で、ある程度失点覚悟でやってるんで、何試合か重ねてそこそこ課題は見えているのかなと。(6大学対抗戦を振り返ってみて)あんまり公式戦とは考えていなくて、いろんなことにチャレンジしていくという風にとらえています。負けることをそんなに恐れずに、勝ち負け関係なくチャレンジしないと意味がなくなってしまうんで、いろんなことにチャレンジしろとは言っていますね。そう意味では、そこそこやるべきことは見えているのかなと思います。(リーグ戦は後期からだが、その中で前期の位置付け)今年は、去年スタートで出ていた4年生が2人しか外れてないんですよ。今の1,2,3年生の中でもレギュラーがたくさんいるので、そういった意味で、今の時期から例年よりはかなり早く戦術的なことなどを取り入れて、チーム作りはしています。夏前ぐらいにやるような、ゴール前でのディフェンスとか、守備とかにも着手しています。(昨シーズン振り返って)去年が4年生のレギュラーが少なく、1年生が3人入ったので、試合を戦っていく中で成長していったという1年間で、粘って一つ一つ勝ち星を拾って行けたと思っています。その結果、決勝では悪い面が出てしまったので、予選を含めて7試合どこかを落としてもだめなので、今年は7試合を戦い抜くということにこだわっています。(今シーズンの目標)選手たちが決めているんですけど、日本一になりたいということは言っています。学生なのに日本一ということです。社会人も含めた中で日本一になりたいですね。学生の中で日本一になる力をつければ、社会人と対等にやれると思うので、最後まで勝っていきたいです。

 出原副将

(今日の試合を振り返って)今は1年間の計画の中で、挑戦する時期ということでやっているので、ディフェンスも失敗しても良いから思いきって攻めよう、アタックもたくさん点を取ろうということを目標にしました。今日の試合はオールコートで見ても挑戦できたのかなと思います。これまでの六大学戦の中でも、この前の立教戦と今日の法政戦はかなり挑戦できたと思います。今まで怖がっていたボールにも積極的に行けたのが良かったです。(10得点には満足ですか)いや、まだまだ。まだまだ取れます。やっぱりシュートをたくさん打っている中で、外しているのも多くあるし、このシーンは決め切れたなというのはあったので。細かい部分をしっかり詰めて、より圧倒的勝利を目指します。(ご自身はゴールを決めましたが)いや、自身については…アシストをすることの方が多かったのですけど。やっぱり今日は4年生が就活でいなかったので、若いメンバーで戦うにあたり、自分の目標はオフェンス重視だったのですが、あまり得点できなくて残念です。(新副将としては)不安も大きいのですが、その分たくさん挑戦できる環境があると思うので。4年生がいないという穴を部員にも、観ていただいている方々にも感じさせないような強さをこれからもっとフィールドで出して行きたいです。

矢野副将

(試合を振り返って)4年生が就活でいない中だったので、挑戦する、ということをテーマに置いていました。春の練習は、わたしたちが仕切っていたので。今日はどんどん上に上げて、抜かれてしまうシーンもありましたが、その分全員が強い気持ちを持ってプレーできたと思います。課題も見つかったので良かったです。(自身のプレーについては)DFなので、ATを強く押しだすというのをやっています。それについては自分のプレーは まずまずだったと思います。ですが、まわりを動かすということに関しては、連携が上手くできませんでした。みんなとの距離感が掴めておらず、DF全体の出来としてはまだまだだと思いました。(4 年生の多くが不在のなか、副将として6大戦を戦ってきて)プレッシャーはありましたね。今までは前にボールを出せば先輩がどうにかしてくれる、という感じだったんですけれども、自分がどうにかしなければいけなかったので。とにかく前に前に、という強いプレーで副将としてチームを引っ張りたいです。そこを目標にやっていきたいです。やはり先輩の存在は大きかったです。今回の(副将としての)経験は大きかったです。私たちは早慶戦までの間の指揮を任されているので、もっと部員を引っ張るような強いプレーをしていきたいです。(今年度の抱負)チームとしては学生日本一を目指しています。慶大は準優勝が最高成績で、優勝をしたことが無いので。チームで優勝を目指します。そのために私はシーズンインに掲げた目標として「数字に残る活躍をする」というものがあります。DFは評価がわかりづらいので、グラウンドボールの数など、数字に残る活躍をして、チーム内のMVPになれるようにしたいです。それがチームの勝利につながればいいな、と思います。(今後に向けて)今、春の練習で目指しているものとして「早慶戦の勝利」があります。その目標に向け、今は挑戦をしているところです。この挑戦を成功に変えていきたいです。チーム内の連携をとって、それと共に個人の技術も上げて、早慶戦勝利に結びつくような、チャンスを活かせるようなプレーができるようにしていきたいです。

川村

(今日の試合を振り返って)今日は久しぶりの試合で、全然練習できていなかったんですけど、プレーを楽しめたというのと、自分がミスしてもみなさんがフォローしてくださったので、やりやすくて攻めやすい試合だったと思います。(4年生が不在でしたが、手応えは)強い先輩方がいらっしゃらないということで不安な面もありましたが、副将の出原さんをはじめ、みなさんがチーム作りをしてくださったので、チームの雰囲気も良くて頑張れました。(前半3得点の大活躍でしたが)ただただ打ったという感じなんですけど、みなさんのアシストがあってこそでした。(フォーカスした点は)チームでニュートラルボールを意識してやっているので、そこを意識したのと、シュートコースで自分の苦手なところがあったので、それを改善して、何とか点を入れようと思いました。(感じた課題点は)中盤のパスの展開にもっと自分が関われればよかったという反省点と、ボールを持ちすぎて停滞してしまったこともあったので、次は展開して、いい攻めができるようにしたいです。(今シーズンの目標をお願いします)私は昨年、ベンチメンバーに入れるかギリギリのところだったんですけど、今年ベンチ入りすることができたら、昨年の分もみんなの分も背負って、全力で頑張っていきたいと思います。

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