４得点の活躍を見せた廣野マキ（政２）
第２５回関東学生ラクロスリーグ開幕戦
２０１２/８/１８(土)１５：１０Ｆ.Ｏ＠アミノバイタルフィールド
慶大９－５明大（前半：慶大５－３明大）得点者：廣野×４,出原,小嶋×２,小川,谷山
ついに今季の関東学生リーグ開幕戦が行われた。去年の雪辱を晴らし、学生王者を目指す慶大。「何があるかわからない」（谷山なつき副将・経４）初戦の相手はやや相性の悪い明大。強敵との戦いは前半は慶大ペースで試合が進み、５－３とリードして折り返す。だが、後半は速攻を生かした明大がペースをつかみ、一時1点差まで詰め寄られる。しかし、明大の猛攻をしのいだ慶大は試合終了間際に廣野マキ（政２）が連続で得点を奪うなどして明大を突き放し、９－５で勝利。廣野の４得点の活躍で初戦をものにした慶大は学生王者に向けて幸先の良いスタートを切った。
小嶋めぐみ（経４）
前半、慶大は開始早々の前半１分にカウンターで攻め込み、佐藤由佳主将（政４）からボールを受けた廣野（政2）が冷静にゴールを決め、幸先良く先制する。その２分に同点に追いつかれるも、前半４分には小川絵里子（商３）からのロングパスを受けた廣野が出原由佳子副将（政３）につなぎ、出原がすぐさま勝ち越しのゴールを奪う。その後も７分に小嶋めぐみ（経４）がゴールを奪い点差を広げる。この時間帯、慶大は谷山、小嶋を中心にグラウンドボールを拾っていき、完全に試合の主導権を握る。その後はしばらくこう着状態が続いたが、16分には相手の反則から小川がゴールを決め、さらに明大を突き放す。その後は明大の時間帯になるも渡邉光里（政3）のファインセーブもあり明大に得点を与えない。すると21分にはカウンターから谷山が一人で相手の守備陣を切り裂きゴールを決める。しかし、終了間際に守備の隙を突かれ1点を奪われ、５－３で前半を終える。
得点を決め喜ぶ廣野（左）と谷山副将（右）
迎えた後半、「明治はグランドボールが強いので、どうしてもオフェンスの時間が短くなってしまう」（大久保HC）ため、明大に試合の主導権を握られてしまう。しかし慶大は渡邉を中心としたディフェンスがしっかりと機能する。我慢の時間帯が続き、一時は1点差まで詰め寄られるも、追いつかれることは無かった。すると後半終了間際に慶大が一気に攻勢へと転ずる。後半22分、相手のファールから廣野がゴールを奪うと、24分には、出原のアシストを受けた廣野がこの日自身４得点目となるゴールを決める。その直後には小川→廣野→佐藤由主将とボールを繋ぎ、佐藤由主将からボールを受けた小嶋がダメ押しの９点目を決めて、慶大が９－５で明大を下した。
慶大は攻める時間が少なかったが「本当に良かった」（大久保HC）というディフェンスが機能した。また「攻めの中盤と守りの中盤で、それぞれが今日は役割を果たしていた」という谷山副将と小嶋のグランドボールへの絡みも大きかった。そして、この試合のＭＶＰともいうべき廣野の４ゴールが試合を決めた。しかし、「まだ初戦勝っただけ」（谷山副将）とチームに慢心はない。目標である日本一のために、慶大女子ラクロス部は歩みを止めることはない。
（記事・住田孝介）
◆試合後コメント大久保ＨＣ
（今日の試合を振り返って）明治はこのリーグの中でも実力的にはトップクラスなので、厳しい戦いになることは想定していました。実力的には負ける相手ではないんですが、初戦は何があるかわからないので、色々な状況に対応出来るように準備していました。（谷山選手と小嶋選手がグランドボールに絡んでいたが）その2人は中盤で攻守の軸なんですよね。攻めの中盤と守りの中盤で、今日はそれぞれが役割を果たしていたかなと思います。（廣野選手が４得点の活躍でしたが）彼女はどんな舞台でも上下せずに、淡々と自分の仕事をやる切るので、今日も素晴らしい活躍だったと思います。（この夏の取り組みは）ディフェンス面の整備をかなりやりました。早慶戦も内容的には僕の中では０点に近くて、それから中盤の繋ぎとゴール前の所を合宿でも意識してやっていたので、ディフェンスは本当に良かったと思います。（逆にオフェンスの出来は）明治はグランドボールが強くて、どうしてもオフェンスの時間が短くなるので、しっかりと攻撃して決める所を決め切れればという形でやっていました。二桁取れば勝てると思っていたので、そういう意味ではあと1点足りませんでしたね。（リーグ戦全体の展望は）次が学習院、その次が日女体で、この日女体がこのリーグでは強いんですが、仮に日女体に負けたとしても明治と三つ巴になるので、次の学習院戦で大量得点、２０点以上を目指して戦って、その次の日女体戦も勝ちに行って、３試合目でファイナル４を確定させたいなと思っています。
谷山なつき副将（経４）
（今日の試合を振り返って）初戦は何が起こるかわからないので怖いのですが、そこを勝つことができて良かったです。（後半攻められる場面が目立ったが）後半はボールを運ぶ時に相手のディフェンスに手を焼きましたが、そこで落ち着いてプレーできたことはよかったです。しかし、次の学習院大戦までには修正したいです。（ゴールシーンを振り返って）最初から1対１を意識することをチームとして徹底したことがゴールにつながりました。（グラウンドボールを振り返って）明治はグラウンドボールが強いので、そこは前から練習していました。そこで勝てたのは大きいです。（今後に向けて）まだ初戦勝っただけなのでまた気を引き締めて頑張ります。
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