慶應スポーツ新聞会

【バスケ】連勝ならず!重要な一戦で痛い痛い黒星 法大戦

 

黒木亮(環1・延岡学園高)は24得点・10リバウンドとダブルダブルの活躍

2012/10/06()@東洋大学総合スポーツセンター

88回関東大学バスケットボールリーグ戦 11日目 法大戦

先週末の東洋大戦に勝利し、白星で二周目のスタートを切った慶大。今季のリーグ戦で未だ成し遂げていない2連勝を目標に、コート・ベンチ・応援席の選手達が一丸となって戦った法大との一戦は、途中に大きなリードを得ながらも、試合中盤での失速が大きく響き一歩及ばず。三部との入れ替え戦回避の為には落とせない一戦だっただけに、痛い痛い黒星となった。

2012/10/06()@東洋大学総合スポーツセンター
88回関東大学バスケットボールリーグ戦 11日目 法大戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 19 21 15 23 78
法大 18 17 25 23 83
◆慶大スターティングメンバー
PG #16伊藤良太(2・洛南高)
SG #20福元直人(1・福大大濠高)
SF #8蛯名涼(3・洛南高)
PF #14権田隆人(2・慶應高)
C #7本橋祐典(3・佼成学園高)
 

一巡目で、接戦の末に苦い敗戦を喫した法大との一戦。リベンジに燃える慶大だったが、気合いが空回りしてか、上手く試合に入ることが出来ない。ディフェンスでは法大の高確率なアウトサイドシュートに苦しめられ、オフェンスでは5分間で僅かに2ゴール。法大のディフェンス相手に苦戦を強いられる。更には5分40秒を経過したところで、蛯名がこのQ2つ目のファウル。コートアウトを余儀無くされてしまう。このファウルで与えてしまったフリースローを2本とも決められ、4-12。出だしで躓き、法大に8点のリードを許す苦しい展開に。だが、慶大もこのまま黙ってはいない。途中出場の大元孝文(環1・洛南高)が立て続けに5得点し、一気に差を3点まで縮めてみせる。しかし、ここでまたもや慶大にアクシデント。追い上げの立役者となっていた大元が、3:22の時点で3つ目のファウルを犯しベンチへ。再び慶大に暗雲が立ち込める。が、ここで簡単に流れを手放しはせず、慶大が踏ん張りを見せる。ゾーンディフェンスに切り替えた法大に対し、伊藤の3ポイントや主将の桂竜馬(政4・国立高)のミドルシュートなどで加点。2点差と迫ると、終了のブザーと共に伊藤の3ポイントが炸裂。クラッチシューターとしての能力の高さを見せつけ、土壇場での逆転に成功した。序盤の停滞を終盤に取り戻す形で巻き返し、19-18で1Qを終える。すると2Q、立ち上がりから試合を支配したのは慶大だった。ファーストプレイで伊藤がタフショットを沈めて3点差に。ここから暫く両チーム共にターンオーバーが連続し、得点が大きく動かない時間帯が続く。しかし、7:50の黒木のゴール下シュートを皮切りに、慶大が爆発。法大のゾーンディフェンスを攻略し、一気に波に乗って行く。ショートコーナーのスペースがフリーになるという法大ゾーンディフェンスの致命的な欠陥を見逃さず、黒木が権田とのハイ・ローから次々と加点。ディフェンスでも、法大のドライブやジャンプシュートに対して、最後までしっかりと付いて行きシュートチェックをする、激しいディフェンスを披露。相手にプレッシャーを掛けると、法大にとっての鍵であるアウトサイドシュートがことごとくミスショットに。相手のターンオーバーの誘発にも成功し、5分間を5得点に抑えて見せると、法大ゾーンの乱れを突いて権田がフリーで3ポイント。これがネットに吸い込まれ、34-23。慶大が9点のリードを獲得する。だが、この押せ押せのムードを自らのミスにより崩してしまうこととなる。バックコートでのターンオーバーから法大に3ポイントプレーを許すと、このプレーにより慶大の流れが断絶。マンツーマンに戻った法大のディフェンスに手を焼き、残る5分間で6得点。その間に自分達のミスも重なり、思った様に点差を広げることが出来ず。40-35と、5点差に縮まった状態で前半を折り返すことに。

蛯名涼(法3・洛南高)はファウルトラブルに陥り、わずか14分の出場にとどまった。

慶大にとって、過去の試合から見てもこのQに離されることが多い、鬼門と言える第3Q。やはり慶大は、前半の勢いを継続することは適わなかった。3Qの頭から慶大に襲い掛かった法大のアーリーオフェンスに、慶大は対処出来ず。相手ガードを起点とした法大のお家芸を前に、慶大は僅か1分半の間に7点を奪われ、40-42と瞬く間に逆転を許してしまう。だが、しかし。そんな苦しい空気の中で、奮起したのはエースの伊藤。暗雲立ち込めるコートの中で、一人躍動する。速攻からレイアップを沈めると、技有りのスクープショットでもスコア。続くオフェンスでもフリースローを獲得し、これを2本とも決めるなど、このQ7得点。悩める慶大攻撃陣を牽引する。すると、この伊藤の活躍に触発された慶大は、黒木の連続得点や大元のジャンパーなどで反撃。残り2分で同点にまで追い付く。しかし、互いに1ゴールを加えて迎えた残り1分から、慶大が一気に5失点。これにより再び5点のビハインドを背負い、55-60。逆転を許して4Qを迎えることに。 追い付きたい慶大は4Q序盤、伊藤のアシストから権田、蛯名が速攻で立て続けに得点。更に権田の2本のフリースロー、伊藤の3ポイントで、4分が経過したところで1点差にまで詰め寄る。見事相手を射程圏内に捉えた慶大だったが、しかし。やはりこの試合──ひいては今シーズンの彼らは、勝負所で流れを自分達の手中に引き寄せることが出来ない。1点差とした直後に、連続して失点。佐々木HCも堪らずにタイムアウトを要求し、流れを引き戻しにかかる。それでも、このタイムアウト後から法大ディフェンスにより、慶大側に無理なセレクトでのシュートが多発。思い通りに加点とは行かない内に、ターンオーバーからの失点でまたもや差は7点にまで拡大してしまうことに。諦めない慶大は、逆転目指して黒木が一人気を吐く。華麗なターンアラウンドやパワフルなオフェンスリバウンドにより、1分間で6得点の大活躍。1分半を僅かに切ったところで5点差と、再び可能性のある点差まで詰め寄って来る。だが、今度は笛が彼らの味方をしなかった。1:20、ファウルゲーム目当てに伊藤が犯したファウルが、まさかのアンスポーツマンライクファウルに。この疑惑の判定に引き続き、その直後には核として活躍していた黒木が無念のファウルアウト。これで勝負が決してしまった慶大は、最後まで追いすがるも逆転までは至らず。78-83。連勝を目指した慶大の戦いは、ブザーと共に終了した。

一時は最大9点のリードを得ながらも、試合中盤から終盤に掛けての失速で勝てた筈の試合をみすみす落とすこととなった慶大。やはりその理由は前述の通り、試合の勝負所での勝負弱さが大きく影響しているのだろう。「離せる部分で離せなかったことが反省点」。これは、今秋のリーグ戦開幕戦である、9月1日の東洋大戦後に伊藤が口にした言葉だ。そしてこの言葉が、1ヶ月以上経過した今になって、大きな問題となって彼らに圧し掛かって来ている。『試合を通しての集中力』。これが今の彼らに欠けている、最大のモノなのだろう。2部とはいえ、相手は強豪揃い。一瞬の集中力の欠如が後々に致命傷となることを、きっと彼らはこの試合で体感したはずだ。残り7試合の280分間、彼らに一瞬たりとて集中を欠いてよい瞬間は無いのだから。

(記事:大地一輝)

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