【端艇】第53回全日本新人選手権大会 最終日

男子エイト(A)は4位入賞を果たした

 

10月19~21日にかけて戸田ボートコースにて第53回全日本新人選手権大会が開催された。最終日である3日目は準決勝・順位決定戦・決勝のレースが行われ、慶大からは1、2日目を突破した男子ダブルスカル(A)、男子エイト(A)が出漕した。

 

初めにレースに臨んだのは男子ダブルスカル(A)。決勝のレースに進めるのは4クルー中1着までという条件の中、レースは行われた。序盤から日本大学のDクルーが頭ひとつ抜け出す。そのまま日本大学Dクルーは勢いに乗り独走状態に。慶大は日本大学Aクルーと2着争いをする。だが、1艇身近くの差をつけられての3着でのフィニッシュ。決勝並びに順位決定戦には進出することはできず、準決勝で敗退となった。

 

続く男子エイト(A)も準決勝のレースに臨む。予選で1度敗れている仙台大学が同組にいる中、決勝進出の権利を得る4クルー中1、2着をめぐるレースがスタートした。序盤から4艇はほぼ横一線のデッドヒートを見せる。1000m地点まで来るころには仙台大学が少し遅れをとる形となり、慶大、明治大、京都大の3艇が横一線に。レースも後半になってくると、疲れが出たのか京都大が遅れをとる。すると、レースは慶大、明大の1着争いとなる。その中、慶大は意地の力漕を見せ、およそ0.6秒差という僅差で明大に競り勝った。いい形で決勝進出を決めた。

 

今大会最後のレースとなる男子エイト決勝。準決勝で僅差で勝った明治大をはじめ、早稲田大(A)、一橋大(A)と強豪校ぞろいの組み合わせとなった。優勝を目指し、慶大は序盤から「最初の800mで頭を取るのが目標だった」(本田)と他の艇よりも出ようとするも、第2Qまでで出ることができず、そのままレースは後半へ。早稲田大、一橋大が頭一つ抜け出し、慶大としては厳しい展開に。準決勝で勝っている明治大にはなんとしても負けたくないところであったが、最終的にレースは早稲田大、一橋大、明治大、慶大の順でフィニッシュ。今度は明大に0.4秒の差をつけられて、優勝、およびメダルを獲得することはできなかった。

 

 

次に控える大きな大会は来春に行われる早慶レガッタ。「長い長い地道なトレーニングの時期」(畠山監督)となる冬を越すことになる。今よりもさらに一回り、二回り成長した慶大端艇部を春の隅田川で見たいところだ。

 

(記事:櫻井 悠平)

※掲載が遅れてしまい、申し訳ございません。

 

【監督・選手コメント】

畠山滋二監督

(今日のレースを振り返って)

今日は準決勝の方が出来はよかったですね。漕ぎの出来としてはちょっと準決勝の方がよかった。決勝はすごくアグレッシブに攻めてくれたんだけれども、ちょっとリズムが悪かったかな。競り合いに入っていけなかったというか。

(4位という結果について)

去年と一緒なんだけれども、順位は2位も3位も4位も一緒だと思っていて、優勝以外は同じなので。特にどうということはないんですけど、(準決勝で)勝っている明治には勝たなくてはいけなかったかなと。早稲田、一橋もどうかというと、勝てない相手ではないなと。まあ本人たちも多分そう思っていると思うけど。十分優勝できる射程距離にはいると。ただ、勝てていないのは事実なので、まだ足りないかなと思います。

(この大会で見えた課題)

予選から見ていてどんどんどんどん急成長していくんだけれども、何よりも本人たちがスピードに驚いているというか、自分たちが出すスピードに面食らったというのかな。そういう感じがしていて、速いスピードというのを一度早い段階で体験させてあげないといけ

ないなとは思いました。

(今後に向けて)

次は早慶レガッタという大きな試合があって、長い長い地道なトレーニングの時期になるんだけれども、やっぱり基礎レベルを少し上げていかないと急には強くならない。そのために冬場の辛いトレーニングを徹底的にやるしかないかなという風には思っていますね。

 

 

本田智之 (男子エイトA  S

(今日のレースを振り返って)

準決勝は昨日からの課題を修正する事が出来たのでレースの中で成長することが出来たと思います。ただ決勝は準決勝で勝っていた明治に置いていかれて残念でした。僕らはチャレンジャーの立場だったので最初から攻めていくつもりでいったが、ここと言う勝負どころで攻めきれずズルズルいってしまったのが敗因かなと思います。

(今日のレースプラン)

今日のレースは最初から攻めて攻めて最初の800で頭を取るのが目標だったがそれを失敗してしまって、その後も中盤後半と攻めるポイントをコックスを中心にコールを入れて作っていっているんですけど、攻めたつもりが攻めきれなかったと言う形になってしまいました。

(結果について)

この大会は去年も出場して去年も4位だったが今季は優勝が目標だったので悔しい。

(今後に向けて)

冬の期間はしばらく陸上トレーニングで基礎トレーニング、フィジカルのトレーニングになるのでしっかり体を作って、技術練習もしっかりして次の春にある早慶戦で良い結果が出せるように頑張りたいです。

 

 

吉原大輔(男子エイトA  C

(レースを振り返って)

レース期間中にがっちりした感じがあった。練習をもっとやればもっとできると思う。もっともっと徹底して走る。

(レースプランは)

慶應は最初の第一クオーターが弱いところがあるので、そこを思い切り勝負して少しでも並んで出られるようにしていくのだが、出られずに負けてしまった。

(結果について一言)

正直勝てる相手だと思ったので、そこで負けてしまったのはもったいなかった。もっと徹底していく。

(今後について)

どんなに小さいことでも、それを練習後に書いていって、全員でクルー意識させていって、どんどん成長していく。

 

 

 

種目

タイム

男子ダブルスカルA  (準決勝)

07:10.93

男子エイトA  (準決勝)

05:58.64

男子エイト  (決勝)

06:02.04

 

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