慶應スポーツ新聞会

【ハンドボール】王者相手に敗戦も、最後まで熱いプレーで魅せる 男子早慶戦

渡辺瞭主将のプレーがチームを鼓舞した

渡辺瞭主将のプレーがチームを鼓舞した

 

女子戦に引き続いて行われた男子戦。試合序盤から早慶両校がスピーディかつパワフルなハンドボールを魅せ、一進一退の攻防となる。しかし、徐々に試合のペースが早大に傾き慶大は点差をじわじわと広げられてしまう。最終的に23-38というスコアで敗戦。だが最後まで慶大は熱いプレーを展開し、日吉記念館を熱気の渦に巻き込んだ。

 

 

第61回男子早慶ハンドボール定期戦 2013/12/7(土) @日吉記念館

慶大
 
早大
11
前半
20
12
後半
18
23
合計
38
 

円陣で闘魂注入

円陣で闘魂注入

 

早大は春秋リーグ戦連覇、さらにインカレ優勝を成し遂げたまさに「学生最強チーム」(渡辺瞭主将・経4・修道)。この1年間で慶大がやってきたことをいかに発揮できるか、ということが勝利へのカギとなった。

 

早大の攻撃を必死に阻む

早大の攻撃を必死に阻む

試合は慶大エース・内山雅樹(法4・慶應)のロングシュートでの得点で幕を開ける。すぐさま早大に逆転を許すが河内駿介(商2・東邦大東邦)、中田優磨(総2・盛岡第一)の素早いフェイントからのミドルシュート、宮本漠之(法3・慶應)の力強いプレーを中心とした攻めで対応。慶大、早大とも観客を沸かせるようなプレーを魅せ、前半序盤は取っては取られ一進一退の攻防が続く。しかしながら、試合の進行とともに早大が試合の流れを掌握。怒涛の攻撃が慶大に襲いかかる。24分以降6連続得点を喫し「止め切れない時間帯」(渡辺主将)を作ってしまい、前半を11-20と9点の差を付けられて終了する。

 

後半開始直後も勢いに乗った早大を止め切ることができない。点差は2桁に増え慶大は厳しい時間帯を強いられることに。そんな苦しい状況の中、奮起したのは渡辺瞭主将、内山雅樹の4年生2人だった。「自分は点を取るのが仕事だと思っていた」(内山)と語るように、積極的に早大ゴールに迫っていく。ミドルシュート、ロングシュートが小気味良く決まり、早大に食らい付く。渡辺瞭主将も負けていない。サイドシュート、7mスローを決め、主将としてチームを鼓舞していく。そして、22-38で迎えた29分。早大の攻撃を防ぐと速攻のパスが渡辺瞭主将に。「パスが来た瞬間は絶対に決めようと思いました」(渡辺主将)。それを確実に得点。主将のゴールの直後に試合終了の笛が吹いた。それとともに慶大応援席からは大きな歓声が巻き起こった。

 

チームを支えたエース内山(左)と渡辺主将

チームを支えたエース内山(左)と渡辺主将

最終スコアは23-38。学生王者と互角に渡り合う力を見せた時間帯を作った一方で、圧倒された時間帯も長く、結果として点差が開いてしまう形となった。だが、「絶対に勝つぞという気持ちだけは負けないようにと部員でも共有していた」(宮本)と、早大という存在にひるむことなく戦うことができただろう。この早慶戦で4年生が引退。チームとしての課題を解消し、個々の技術を高め、来年は今年果たすことができなかった念願の1部昇格を達成してくれることを願うばかりだ。

(記事 山内貴矢)

 

選手コメント

渡辺 瞭主将(経4・修道)

(今日の試合を振り返って)相手の早稲田大学は春秋リーグ戦優勝、インカレも優勝して学生最強チームだったですけど、とにかく早慶戦という場では慶應が1年間やってきたことを発揮しようということでディフェンスでは相手に当たりに行って強気のディフェンスをしようと話し合って早慶戦に臨みました。でもやっぱり早稲田に対して止め切れない時間帯があってある程度当たれた部分もありましたけど、そこが最終的に足りなくて今日のような点差になったのかなと思います。(今日の早慶戦を迎えるにあたりチームの雰囲気やご自身の心境は)4年間自分たちの代はいろいろ揉め事などがあって最後この日を全員で迎えられたことが奇跡だと言えるくらいいろんなことがあったんですけど、最後はどうにかいい形で終われるということで4年生も結束して、後輩たちもそれに付いて来てくれて最高の雰囲気で試合に臨めたと思います。(試合終了間際には得点を決め観客を沸かせたが)最後自分で決めることが出来たらいいなという風に思っていたんですけど、まさかあんなにいい形で回ってくるとは思わなかったので、パスが来た瞬間は絶対に決めようと思いました。本当に良かったです。(後輩たちにメッセージを)後輩たちに本当に伝えたい気持ちは感謝です。4年生がしっかりしていない時もチームを下から支えてくれて、何人かの後輩はこの一年間でだいぶ成長できたと思うので、この経験を活かして来年以降1部に上がってほしいなと思います。

 

内山 雅樹(法4・慶應)

(今日の試合を振り返って)最後まで悔いなくやろうかなと思っていて、結果はひどかったですけど、自分の力を出せたと思うので、4年間の集大成としては良かったかなと思います。(ご自身のプレーを振り返って)自分はもう点を取るのが仕事だと思っていたので、なるべく1点でも多く取ろうと思っていました。だから、今日の出来は80点ぐらいです。4年間を振り返って)1年生のときから試合に出させてもらっていたので、人よりは経験を積めたかなと思います。いい経験をさせてもらったなと思います。(引退試合だった点については)ついに最後の試合が来ちゃったな、という感じで迎えました。思ったより早稲田は強かったというのが正直な感想です。(内山選手にとってハンドボールとは)結構人生の基本のようなものを学べたかなと思っています。社会の上下関係だったり、基礎が大事だという点だったり、そういうことを学べたのでやっていて良かったなと思います。(後輩にメッセージを)宮本とか中田とか、ずっと仲良くやってきた後輩たちが来年もまた頑張ってくれると思います。他の選手にも期待しています。

 

宮本 漠之(法3・慶應)

(今日の試合を振り返って)チームとしては去年同様、点差をつけられて負けてしまいましたが、今年の早稲田はリーグ戦でもインカレでも優勝した、全国ナンバー1のチームであるということで、早稲田に勝てば慶應が全国ナンバー1だ!!と、気合を入れて頑張ってきました。前半戦の後半で差を付けられてしまったことについては課題かなと思います。個人的には、去年より点を取って攻めることができたことと、ディフェンスについては、去年は退場になってしまったので、退場せずにずっと出続けられたことがよかったです。(早慶戦に向けて取り組んできたこと)四年生の引退試合ということで、リーグ戦が終わってからはずっと「打倒早稲田!」と、早稲田を意識してきました。早稲田はスーパースター揃いなので、ディフェンスを中心に練習を重ねてきましたし、特に前半の立ち上がりではその成果が出ていたと思います。(慶應チームの、ここは早稲田に負けないぞ!というところは)技術と体力では劣るけれど、「絶対に勝つぞ」という気持ちだけは負けないようにと部員でも共有していたので、そこは達成できたと思います。

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