【バレーボール】第7戦 帰ってきた希望の星、差し込んだ光 筑波大戦

試合は今季初のフルセットへ

開幕6連敗、ここまで得セットはわずかに1と、苦しいリーグ戦を戦っている慶大。しかしこの日の慶大は一味違った。故障で戦列を離れていたセンター星谷(理1)が復帰し、前節まであまり良く機能していなかったブロックが改善。また、ここまでなかなか出来ずにいたセンターを絡めた多彩な攻撃もみられた。試合そのものは2ー3で惜敗したものの、長いトンネルを進んできたチームに明るい光が差し込んだ。 

 

10月9日(土) 秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ 慶大-筑波大 @国際武道大学第1体育館

得点
慶大 セット 筑波大
23 25
16 25
25 22
25 22
15
 

指示を確認する選手達

第1セット序盤、慶大は安定したサーブレシーブを基に、コンビバレーを展開。優位に試合を展開する。一旦は追いつかれたものの、14ー13からピンチサーバーの小林(文2)が、ジャンプサーブで筑波大を乱し3連続得点。慶大が流れを掴んだかに見えた。しかしその後慶大に繋ぎのミスが出て再び追い付かれてしまう。その後はお互いに流れを掴みきれないまま迎えた終盤、筑波大が厳しいラリーを得点に結びつけたのに対し、慶大は絶対にミスが許されない場面でサーブミス。勝負所のプレーで明暗が分かれ、慶大は23ー25でこのセットを競り落とした。続く第2セットは序盤から慶大にミスが目立ち、終始リードを許す展開。第1セットに効果的に得点を挙げていた藤井(環4)のライトからのバックアタックを早くも封じてきた筑波大に対し、慶大は村上(法2)、星谷のセンター陣がクイックで得点を重ねるも点差を縮めるには至らない。結局慶大は16ー25でこのセットを落とし、セットカウント0ー2。筑波大に王手をかけられた。

スタメンに復帰の星谷

意地を見せたい第3セットはいきなり藤井のブロックで先制。そこから両チームとも譲らずに一進一退の攻防が繰り広げられる。しかしそうした緊迫した展開の中、筑波大はチャンスボールをイージーに処理しようとしてミスを犯し、その隙を見逃さなかった慶大が流れを掴みリードを奪う。終盤に追い付かれそうになるも、大事な場面で山本(環2)、村上が決めきり、流れを手放さない。最後は藤井のサービスエースで得点した慶大が25ー22でこのセットを奪い、一つセットを取り戻した。 第3セットの勢いそのままに迎えた第4セット。序盤こそ競った展開になるも、8ー7から慶大のサーブが村上に回ると、そこから一気に6連続得点。このまま一気に慶大が走る展開になるかと思われた。しかしフルセットにはしたくない筑波大も必死の反抗、結局このセットも競り合う展開で終盤に突入する。そして迎えた22ー22の重要局面で慶大はピンチサーバーにこの日サーブ好調の小林を起用。すると再び小林のサーブから、競っていた展開が一変、慶大が一気に流れを掴み3点を連取。セットカウントは2ー2のタイとなり、今季初のフルセットを戦うこととなった。

スパイクに跳ぶ山本

迎えた第5セット、慶大は今季初勝利に向け気合い十分。しかしその気合いが空回りしたか、いきなりの3連続失点。主導権を握られてしまう。タイムアウトで間を取り、そこからは点の取り合いの展開となるも、点差が縮まることなく得点だけが加えられていく。粘り強く戦いたい慶大であったが15点先取で勝利がきまる第5セット。スタートの3連続失点はやはり厳しかった。最後は力尽きた慶大、9ー15でセットを落とし、開幕からの連敗は7になった。

 
この日はミスが目立ち、連敗脱出とまでは至らなかった慶大であったが、復帰の星谷がいきなりの活躍、前々節復帰したばかりの山本も復調した姿をみせるなど、次戦に向け期待を抱かせる試合となった。「星谷の復帰でスイッチが入った」(宗雲監督)チームは明日、初勝利を目指して法大と戦う。

By Kenji Okamoto

コメント

宗雲監督

今日の試合を振り返って)勝てれば勝てたにこしたことはない試合だった。実際に勝てるチャンスもあった。慶大と筑波大のお互いに良いところと悪いところがセット毎に交互に出た。勝てれば100%褒めてあげられた。だが負けてしまったのはベンチの責任。星谷の復帰でスイッチが入ったかな。苦しんだリーグ戦だったので。来週になれば岡田も戻ってくる。(ブロックの機能が良かったのも星谷選手の影響か)ブロックもそうだし、レシーブも良くなった。センターの高さがあるから、Aキャッチが返れば序盤のような良い形になる。ただ中盤以降はBキャッチになってしまいサイドばかりになった。(サーブの狙いは)特にはなかった。一応2番を狙えとは伝えたが。今日はサーブミスが多かった。(明日に向けて一言)選手に今までのうっぷんを晴らすプレーをして欲しい。

小池主将

(今日の試合をふりかえって)勝ちたかった。勝てる相手だったので勝ちたい気持ちを全面に出して戦ったんですけど。ミスが多く、もう一本押し切れなかった。(先に2セットとられてからどのように試合をどのように立て直そうとしたのか)自分たちのミスから連続失点して崩れてしまったので、終盤まで我慢して自分たちのバレーをしようとこころがけた。あと背番号1番の相手エースに対応できたのが後半の立て直しにつながった。(今日は攻撃の形を変えたりしたか)特には変えてない。センターを絡ませながら攻撃を組み立てようと思ったのですが、キャッチが崩れたときの攻撃というのがなかなか決まらなかった。そこを改善したら勝ちにつながると思う。(これからの試合どのように戦っていきたいか)あと2試合なんで、まず自分たちの力を100%出し切る。それで負けたら勝負の世界なんで仕方ないのでまずは力を100%だして、残り2試合ひとつでも勝ってインカレにつなげられたらと思う。

 出場選手

 
 レフト   間宮 秀太(政2)
 レフト   山本 悠登(環2)
 ライト   藤井 宏行(環4)
 センター 村上 拓也(法2)
 センター 星谷 健太朗(理1)
 セッター 小池 聡司(環4)
 リベロ  中出 祥平(環2)
 途中出場 鈴木 陽太(医4)
                  小林 隆佑(文2)
                     前田 優介(環2)

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