【ホッケー(男子)】あと一歩及ばず・・・涙のインカレベスト8敗退/全日本学生ホッケー選手権準々決勝 東京農大戦

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試合後涙を流す選手たち

前日の明大戦ではSO戦の激闘を制し、迎えたインカレ準々決勝。相手はリーグ戦で完敗を喫した東京農大だ。前半PCなどで3点を許すも、31分下山雄大(経3)の3試合連続ゴールで1点を返し、前半を折り返す。後半13分にルーキーの吉川大地(政1)のゴールで1点差まで詰め寄る。しかし、27分に1点を決められるが直後に大久保遼(政2)が決め再び1点差に。その後あと1点が遠く、そのまま試合終了。3−4で敗れ、細井主将の率いたチームはインカレベスト8で姿を消した。

全日本学生ホッケー選手権準々決勝 

11/11(金) 14:00試合開始 @山梨学院大学ホッケースタジアム

 

前半

後半

合計

慶大

東京農大

 

得点者

前半31分 下山雄大(経4)

後半13分 吉川大地(政1)

後半27分 大久保遼(政2)

 

スタメン

GK相原宗之(商3)、DF中井将人(政4)、吉國光裕(政3)、渡邉陸(法3)、宮坂健吾(政4)、MF細井佑(経4)、福谷亮太(政3)、永野裕太(政2)、FW下山雄大(経4)、坂田大樹(法3)、大久保遼(政2)

 

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相原と吉川

「まだ先輩方を引退させたくない」(相原)。前日劇的勝利で3年ぶりのインカレベスト8の舞台に駒を進めた慶大。この日の対戦相手は秋季リーグ戦で完敗を喫した東京農大だ。あと一つ勝てば全日本の舞台が見えてくる試合だった。

 

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1点目を決め自陣へ戻る下山と宮坂

前半開始早々、福谷亮太(政3)がゴール前まで迫るもシュートまでいけず。すると8分に右サイドから突破を許すと最後は中で合わせられ、農大に先制を許す。12分にもPCから失点。その後サークル内にボールを持っていくが攻めあぐねると、27分に再びPCからフリックシュートを決められ失点で3点差とされる。だが、ここから慶大は黙っていなかった。31分、吉國光裕(政3)がサークル内にボールを入れると、一度は相手DFに弾かれるも、そのこぼれ玉を福谷がゴール前にいれ、最後は下山雄大(経4)がタッチシュートでゴールへ。終了間際に1点を返し、前半を1−3で折り返す。

 

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サークル内へ攻撃の起点となるボールを入れた吉國

後半12分に吉川大地(政1)が右サイドからサークル内にボールを運ぶと最後はゴール左隅にシュートを決め、1点差に。19分には宮國のパスから大橋俊介(政2)がシュートを放つもゴール右に外れる。後一点が期待されたが、なかなか決めきれないと27分にカウンターから左サイドを破られると、最後は中で合わせられ失点。2点差となったがその直後に大久保遼(政2)がゴールを決め、再び1点差に。その後も相手ゴールに迫ったがどうしても後一点が届かなかった。ホーンが鳴り、試合終了。3−4で敗れインカレベスト8で敗退。今季の慶大ホッケー部の戦いは幕を閉じた。

 

 

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試合後抱き合う細井主将と高根HC

第111代の全日程が終了した。試合後今季で退任される高根HCと細井主将が涙を流しながらも、どこか充実した顔で抱き合うシーンが印象的だった。春は入れ替え戦まで行ってしまい、秋季リーグは土壇場で上位リーグ進出を決めたが4位で終え、早慶戦ではまさかの敗戦。毎日特別な練習はしていない。ただこのインカレの3試合、勝利を信じて日々を過ごしてきた選手たちの執念が今まで以上にプレーに現れていた。チームとしても試合をこなせばこなすほど強くなっている、いいチームになっていることが誰の目にもわかった。この思いを残った選手が繋いでいければ、来年のインカレでもっと上の景色が見ることができる。インカレの3試合を見て慶大応援席の誰もがそう確信しただろう。また新体制でリスタートを切る慶大ホッケー部。その未来は明るい。

 

(記事、写真:森田悠資)

 

 

以下、選手コメント

 

高根智廉ヘッドコーチ

(今日の試合を振り返って)大切な試合でした。何としても勝ちたかった。という一心ですし、選手たちはいいホッケーをしてくれたなと思います。だからこそ農大の方が一枚上手だったかなと、悔しいですけどスポーツの世界は勝ち負けが出るという意味ではうちより農大の方が強かった。というところは受け入れ難いですけど、結果は結果だと思います。(試合後のMTGではどんな話を)我々は下手くそなんだ。下手くそだけれども、自分たちでできることをひたすら今まで練習してきて、こういう大舞台だからこそかっこいいプレーというのは試合ではできない。でもこういう時は、自分たちの泥くさいホッケーをやろう。それを70分体現していくこと。そしてずっと言っていた慶応のホッケーをしっかり見せましょう。という話をしました。(秋のシーズンを振り返って)あと一歩というところでやられた。チームとして春結果が出なかった中でよくここまでチームが持ちこたえたな、秋に行くにつれてチーム力が上がったなというところではよく頑張ってくれた。もう一個上までリーグ戦もインカレも勝てる力はあった。やっぱりそこで勝ち切れなかったところは悔しいですし、勝たせてあげられなかったのは申し訳なかった。けれど、この秋に関してはよく頑張ったと褒めてあげたいです。(最後に一言)この気持ちをどこまでつなげていけるか。特に下級生はこの気持ちを毎日毎日持ってやれるかを考えてやってほしい。一生懸命やっている。でも、本気でやる、勝ちたいって気持ちはどういうことなのか、今日のような気持ちで日々をすごしていく。ということがこれからも大事になりますし、来年この大会で結果をもう一度残すことで今の4年生の悔しさを晴らしてほしいと思っています。1年間よく頑張ってくれたということで選手には感謝しています。

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