【ラクロス(女子)】”WIN THE DAY”シーズン4年生引退インタビュー②

“WIN THE DAY”シーズンを戦い抜いた4年生の声をお届けするこのインタビュー。第2弾としてチームの幹部である渡邉主将と浅野副将のインタビューをお届けする。

第1弾はこちら

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左から浅野副将、渡邉主将


MD浅野玲子副将(#54=環4・国際基督教大付)

「2、3年生で自分が何かしてやるという選手が増えてきた」%e6%b5%85%e9%87%8e%e2%91%a0%e6%98%8e%e5%a4%a7

(今季を振り帰って)3年生の時はただ自分がチームのためになれればということを考えて1年間やってきて、4年生になって逆に他の人の力をどう引き出したり、チームとしてどうすれば強くなるのかを考えなきゃいけないいろんなバランスが難しかったです。(1番印象に残っている試合は)東海戦です。どんなに手を伸ばしても足を伸ばしても、ほんの少しだけ東海に追いつかなかったり、逆に自分たちがもっとやればもっと練習してこうしてればというダメな部分が露呈した試合だったから。(副将として)本当に頼りないなという気持ちがいっぱいだった。その反面自分がこの大きな組織を動かしていく一員として、たくさんの人に支えられていることを感じましたし、もっと100人近くいるラクロス部の一人一人に誰が欠けてもダメなんだよということを言葉として伝えなきゃいけなかったかなと実感した一年だった。(苦しい時期もあった、そのなかで主将の渡邉選手はどう映ったか)めっちゃもがいてました。すごい自分がどうにかしなきゃと思っていて、必要以上に背負わせた部分もあったんですけど、もっとサポートきた部分もあったけれど支えられたと感じられる部分もあるので、終盤は頼もしく映っていました。(何かコミュニケーションをとったりは)主将が勇ましいので、自ら弱音を吐いたりはしないんですけど、どう考えても今溜まってるな、やりにくいだろうなという時は主将だからこそ言えないことを唯一吐き出せる存在でありたいと思っていたので、ちょくちょく話を聞けてたかなと思います。(このチームはどんなチームになったか)トップチームに関しては一人一人がもっとできるんだなと気づいた一年だと思うから、もっと伸びしろがあると思ったし、逆にこのままじゃダメなんだという危機感もあったなと思っていて、3年生以下に言いたいのはまだまだここからだってことです。また、いろんなとこで自分がやらなきゃと思う人が増えた一年になったんじゃないかなと思います。それは幹部になって気づいた部分で、それは4年生が頼りなかったところもあるかもしれませんが、勝つために自分がどうにかしなきゃって思ってくれたかなと思います。やっぱり下級生を見て助けられたり支えられた部分があるのでこれからが楽しみです。(リーグ開幕戦の明大戦後のコメントで「自分こそが勝利に導くんだと一人一人が思えるチームに」と話していたがそういうチームになってきたか)そうだと思います。特に2、3年生で自分がやってやるよとか自分がこうしてやるよという気持ちが今まで以上に芽生えてきたと思うし、逆に最初からそう思えなかった自分に厳しく向き合う選手が増えたのかなと思っているので、3年生以下は来シーズンに生かして欲しいです。

 

「ラクロス部は人生を180度変えてくれた場所」%e6%b5%85%e9%87%8e%e2%91%a1%e6%98%8e%e5%a4%a7

(個人として3年生からスタメンとして出場していたが)3年生の時に4年生に鼓舞してもらったというか、この人たちのために勝たなきゃ、期待してくれるならその期待に応えなきゃという思いの一心でやってきて、1年生からラクロスを始めてもっとうまくなれるという自分に妥協することなくラクロス生活を終えたので、後味悪い部分もありましたが、そういう部分があったからこそここまで来れたと思うので、まだ発展途中かもしれません。(4年間を振り返って)ラクロス部に入っていなかったら今の自分はないなと思う部分は多くて、生活面でも性格でもすごくターニングポイントを多く与えてもらったところだなと思っていて、人生を180度変えてくれた場所だったので、苦しい部分もありましたが、最終的に今後社会に出て、良い方向に行けたらなと思います。(1番印象に残っていることは)ラクロス部って人が多くて、みんな頭も良くて、運動もできて、リーダーシップも取れて、という中で多くの下級生を見てても自信をなくしたり苦しむ選手もいる中でどこかで全部で1位になるのは難しいかもしれないけど、ここなら誰にも負けないというところを見つけられればいい時間を過ごせると思うので、それを探し当てて伸ばすまではかなりの時間と膨大な量の努力が必要ですが、そういう過程を私が踏めたことがこれからの糧になるかなと思うので、そういう意味でも3年生からのスタメンは私の中でも大きかったし、ぶれない軸が出来た証拠にもなったと思うのですごく良かったです。(後輩選手に向けて)私ができたことであり、できなかったことでもあるラクロスを楽しむことが鍵だと思うし、せっかくラクロス部にいるのでこの競技を好きになるのはすごく大事なので、ラクロスって楽しいって思いながらフィールドに立つのが一番最高だと思うので、それをやってもらいたいなと思います。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)迷惑かけたなという感じです。いろんなところで不安にさせたし、心配させたし、いろんな人に大丈夫かと思われたけど。2年生の夏に退部を私は考えていたんですけど、やっぱり残るって思わせたくれたのは同期に諦めることって違うんじゃないかなと思ったので、そういう風に思わせてくれたメンバーがいたことにすごく感謝しているし、トップチームとして結果を残せなかったのもそうだけど、今サブチームの試合が続いていて、ここでどうしても頑張る。16チームとしてなんとか結果を残すためにまだ戦っているメンバーがいたり、トップチームで引退した後でもサブチームに関わり続けたり、1年生に対してアプローチをし続けている仲間を見るとこの人たちやっぱりこの部のことが好きなんだなとかここに居たいんだなと強く思わせてくれる仲間だったので感謝の気持ちしかないです。(最後に一言あればお願いします)後悔しないことは、後輩に向けてとかこれから大学で体育会に入るとかなんでもいいけど、大学スポーツってすごく勝利か敗北のどちらかしかなくて結果がすごく大事なんだなってことを痛感した4年間で。その分勝った時の喜びや勝つための難しさを学ばせてくれた場所だったので、そういう経験をするのはいいことだけど、私はそれだけじゃなくてせっかく大きな組織にいる以上一人一人をもっと大事にして欲しいし、仲間を大切にできる部としてラクロス部には今後も結果を残しながら活動して欲しくて、これからもずっと応援しています。

 

 

MD渡邉ひかり主将(#44=法4・慶應女子)

「来年はないという気持ちで楽しんでできた」

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(今季を振り帰って)結果を見れば、早慶戦も負けてリーグ戦もFINAL4に進めなくて苦しいシーズンだったなと思うんですけど、慶應が数年かけてボールをうまく展開をして勝ちに行こうというラクロスを目指していたのでそこの部分は割と1年間を通して成長できたシーズンだったと思います。(1番印象に残っている試合は)東海戦です。それで日本一への道が絶たれてしまって、最後の残りの3分くらいまで試合がわからなかったので一番印象に残っています。(主将として)ただただがむしゃらにやってきたので、細かく覚えていないんですけど、単純に最高学年としてチームを作ることが私は楽しかったです。(チームブログの中でも今季を「楽しかった」と振り返っていましたが)私個人としてもリーグ戦で戦うにあたって個人的な目標に対して突き詰めて練習していく過程とかが来年はないという気持ちでやっていってある意味それがプレッシャーに感じる時もありましたが、楽しいなと思ってやれたと思います。(公式戦でなかなか勝てず苦しい時期があった。その中で東女体大戦から東海大戦あたりが一つチームとして変わった印象があったが)開幕戦に負けてからずっと勝負勘を意識して練習をしてきて、東女体戦もそれを意識してやって20-0で圧勝できたので、東海大戦は開始数分で連続失点をしてしまったんですけど、最後までずっと勝負するということをチームとしてやってきて、それを試合中に出せたから3点取られた後に立て直せたと思います。(このチームはどんなチームになったか)お互いが思っていることを言い合えるチームになれた。それは良いことも悪いこともすべて勝利のためにぶつけ合えるチームだったと思っています。(5月の早慶戦後のコメントで「一人一人に覚悟が足りない」と話していたが、チームに覚悟はついてきたか)早慶戦の負けをきっかけにチームが変わってきた印象があって、それまでなんとなくやってきた部分があった。その結果負けてしまったのでトップでリーグ戦に出ている選手もそうだし、サブのメンバーも1年生も一つ一つの試合に対して覚悟を持って自分が何かやってやるんだという気持ちを持って試合に臨むようになったと思います。

 

「一緒にチームを作ってくれた4年生に”ありがとう”」%e6%b8%a1%e9%82%89%e2%91%a1%e6%9d%b1%e5%a5%b3

(渡邉選手自身今季を振り返って)私は今季のメンバーの中で一番試合経験も豊富だったし、立場としても主将でしたが、自分の出来る範囲で背中で見せていくこと、プレーで引っ張っていくことを強く意識していたので、リーグ戦の目標で得点王を取るってことを強く自分の中で掲げていて、それに対して5戦貪欲に戦えたかなと思います。ダメだった部分や後悔が残る部分もありますが、チームの中では最多得点を取れたことはやりきれた部分かなと思います。(4年間を振り返って)必死でした。日々を過ごすことが必死で、勝つためにやれてきたと思います。(一番印象に残っていることは)2年生の時にFINALの舞台で明大と戦って、最後慶大がリードが出来るかもしれない場面でのフリーシュートを外してしまったのが今でも覚えていて。苦しかった思い出が強く残っているけれども、それが3、4年生の時の自分のプレーで情けない姿を見せないという気持ちで臨めるようになった自分にとっての糧になったなと思います。(後輩選手に向けて)誰しもが自分のことを信じられなくなる時期があると思うんですが、どんな状況でもフィールドに立ったら自分を信じて最後まで全力でプレーして欲しいです。(一緒に戦ってきた4年生の同期に向けて)私は適当な性格で、ちゃんとしてなかったり迷惑をかけて時もあったんですけど、最後まで一緒にプレーをしてくれて、チームを作ってくれて「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。

 

これにて今年度の慶大女子ラクロス部の取材はすべて終了となります。渡邉主将をはじめ、2月末の六大学戦から11月のVリーグFINALまでお忙しい中でも取材に応えていただいた選手の皆様、また関係者の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。来年度も慶應スポーツ女子ラクロス班をよろしくお願いいたします。%e9%9b%86%e5%90%88%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a1

 

(取材:森田悠資)

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