新主将に福谷亮太(政4)が就任し迎えた2017年シーズン初戦。相手は昨年日本一の山梨学院大となった。そんな強豪に慶大ホッケー部は序盤から互角の戦いを繰り広げると、8分に金田翼(政3)の右サイドからのボールを坂田大樹(法3)が合わせ先制する。その後は31分にPCから同点に追いつかれるも、前半を1−1で終える。後半は終始山梨学院大ペースで進むと26分に痛恨のオウンゴールで逆転を許し、32分にもPCから追加点を入れられ万事休す。善戦及ばず、1−3で春季リーグ初戦を落とした。
平成29年関東学生ホッケー春季リーグ Aプール
4/2(日) 14:45試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場
前半 | 後半 | 合計 | |
慶大 | 1 | 0 | 1 |
山梨学院大 | 1 | 2 | 3 |
得点者
前半8分 坂田大樹(法3)
スタメン
GK相原宗之(商4)
DF吉國光裕(政4)、渡邉陸(法4)、米山大樹(政4)、河本倫太郎(法3)
MF福谷亮太(政4)、金田翼(政3)、吉川大地(政2)
FW坂田大樹(法3)、大久保遼(政3)、大橋俊介(政3)
インカレベスト8で幕を閉じた16チームの思いをつなぎ始動した福谷新主将の17チーム。ヘッドコーチに大川氏を迎え、慶大男子ホッケー部は今年度を迎えた。春季リーグ初戦の相手は昨季インカレ日本一の強豪山梨学院大。初戦から難しい相手となったが、新チームの慶大ホッケー部の実力が試された。
「この日のために準備してきた」(大川HC)慶大は前半から上々の滑り出しを見せる。2分に大久保遼(政3)のパスから金田がサークル内に入りシュートを放つ。6分にも米山大樹(政4)のパスから坂田がシュートを放つなど構成を仕掛けると、8分に右サイドから金田がサークル内にボールを入れると坂田が合わせ先制。貴重な先制点をもぎ取る。この日の慶大は山梨学院大にボールを取られても、渡邊陸(法4)を中心とした守りで相手に決定的な場面を作らせなかった。18分、24分、30分にPCを与えるも守護神相原宗之(商4)のセーブで得点を許さない。しかし32分のこの日4本目のPCでゴール左上にフリックシュートを決められ同点に追いつかれる前半を終える。福谷主将の「前半は出来過ぎなくらい」というコメントの通り、強豪相手に互角に渡会う前半であった。
後半は防戦一方となる。それでも前半同様、渡邊を中心としたディフェンスでサークル内にボールを入れさせない。6分に吉國光裕(政4)が20分に永野裕太(政3)が攻撃のチャンスを作るも得点を奪えず、すると26分に相手の右サイドに突破を許し、サークル内にボールを入れられるとそれにDFが合わせてしまいオウンゴール思わぬ形で逆転されてしまう。32分にはこの日7本目となったPC で3点目を奪われてしまった。昨年日本一チームに互角の戦いを繰り広げたものの、及ばず1−3で春季リーグは黒星スタートとなった。
まだまだ差は大きいかもしれないが、慶大がかかげる「自分たちのホッケー」が新チーム初戦から日本一チームをあと一歩というところまで追い詰めた。ここから始まる今年度に大きな期待が持てる一戦となった。次戦は昨秋のリーグ戦とインカレで死闘を繰り広げた末に勝利した明大との試合。4年ぶりの春季リーグ上位進出に向けての大一番となることは間違いない。再び山梨学院大に挑むために絶対に負けられない一戦となる。この試合でつかんだ自信を胸に全員一丸となった慶大のホッケーで福谷主将と大川HCの初勝利を掴みに行く。
(記事:森田悠資、写真:重川航太朗)
次戦 4月16日(日) vs明治大学
14:45 試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場
☆関東学生ホッケー春季リーグ Aプール 星取表・日程表
慶應義塾 | 明治 | 山梨学院 | 学習院 | 勝ち点 | 得失点 | |
慶應義塾 | × | 4/16 | ●1-3 | 4/30 | 0 | -2 |
明治 | 4/16 | × | 4/30 | 4/23 | 0 | 0 |
山梨学院 | ○3-1 | 4/30 | × | 5/3 | 3 | 2 |
学習院 | 4/30 | 4/23 | 5/3 | × | 0 | 0 |
以下、選手コメント
大川ヘッドコーチ
(今日の試合を振り返って)内容的にはうちが想定していた流れになりましたし、チームもイメージ通りのプレーができていたので、いい試合にはなりました。ただ、結果としては1-3の負けで非常に悔しいです。(初戦の難しさもあり、また相手は強豪山梨学院大でしたが)この試合に向けて、比較的順調に準備はできていて、けが人は出ていましたが、今日の試合にはほとんど間に合っていました。いい形で入れました。ただ、山梨学院もリーグ初戦ということもあってか、あまりよくはなかったのかなとも思います。まだ差がある部分はあるのでこれからリーグ戦をやっていく中で、埋めていってもう一回上位リーグの決定戦で対戦して勝ちたいなと思います。(前半はいい形で試合を運べていましたが)前半の立ち上がりはうまく運べたなと思っています。(新チームの完成度は)まだこれからの部分は大きいので、1年生もようやく入ってきて、チームに溶け込んでいく段階です。1年生がどこまでやれるか、それから特に3年生がもうひと伸びしてもらわなければと思っているのでこれからが楽しみなチームです。(今後に向けて)次の明大戦が一番重要で、シーズン開幕前から最大の目標にしていた戦いですし、実力的には互角なので、去年の秋に2連勝できているので是非勝って上位決定戦に進みたいなと思っています。
福谷亮太主将(政4=慶應義塾)
(今日の試合を振り返って)3年連続で春の結果が良くなくて、王座に行けてなかったので、そこを狙うという意味で結果が大事だったと思うが、チーム力というところで差が出てしまった。(相手は強豪の山梨学院大だったが)去年のインカレも勝っているチームだし強いという印象はあったけれど、自分たちのホッケーを変えないでどこまで通用するかをやってみたかったということもあって、収穫はあったと思います。ただ、最後の集中力だったり層の厚さだったりというところで差があった。またこれを糧にして、次に当たった時には勝てるようにしたい。(前半はいい形だったが)前半は全員が集中してやってくれて、出来過ぎたくらいの感じだった。ただ、前半が良かっただけにちょっと後半はバタバタしてしまった。(新チームの手応えは)結果を出すために何か変えなければいけないというのがあるので、試行錯誤しながらやっているんですけど、人数が足りなかったり、ケガ人が多く出ていたりして、あまり満足のいく練習ができていない。そういう部分の不安はあるけれど、誰かがやるのではなく全員がしっかりとコミュニケーションをとって、一人ひとりの力をどこまで引き出していけるかがチームの課題だと思います。(今後に向けて)絶対に勝って上に進みたいし、王座にも出たことがないので、そこの出場権を獲得して夏に繋げていければいいと思います。