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【ソッカー(男子)】第1節 “ストライカー”近藤が躍動!開幕戦を勝利で飾る 法大戦

ついに迎えた関東大学サッカーリーグ(通称:関東リーグ)開幕戦。昨季5位の難敵法大相手に綿密な対策を練って臨んだ慶大は、早い時間帯に近藤貫太(総4・愛媛FC)のPKで先制に成功する。後半開始直後に再び近藤のゴールで法大を突き放すと、その後も近藤や公式戦初出場のピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)のキープ力を中心に手堅い試合運びをしながらチャンスを作っていく。85分にセットプレーから1点を返されたが、それ以上のチャンスは与えず。大事な開幕戦で勝ち点3を獲得し、悲願の関東リーグ優勝へ好スタートを切った。

 

第91回関東大学サッカーリーグ戦 第1節

 

2017/04/16(日)14:00KO @味の素フィールド西が丘

 

慶應義塾大学2-1法政大学

 

【得点者(アシスト者)】

 

【慶】10分 近藤貫太、46分 近藤貫太(小谷春日)

【法】85分 前谷崇博(渡辺淳揮)

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

DF手塚朋克(環4・静岡学園高)

DF八田和己(総2・桐蔭学園高)

DF岩崎湧治(商3・ベガルタ仙台ユース)

DF北城俊幸(総2・青森山田高)

MF落合祥也(商2・横浜FCユース)

MF片岡立綺(総4・桐蔭学園高)

MF小谷春日(環3・藤枝東高)

MF近藤貫太(総4・愛媛FC)

FWピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)→90+2分 福本拓海(環2・済美高)

FW宮川類(環2・流通経済大学付属柏高)→83分 宮川大史(総3・暁星高)

 

 

慶大のスターティングメンバー

今年も関東リーグが始まった。昨季は開幕戦で明大にシュート0本での完敗を喫してリズムを崩しただけに、今季の開幕戦に懸ける意気込みは強く、須田芳正監督は「決勝戦のつもりで」と選手たちに伝えたという。多数のケガ人に加え、3月の天皇杯予選で主力2人がレッドカードをもらい出場停止の中、須田監督はセンターバックに八田和己(総2・桐蔭学園高)、2トップにはピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)と宮川類(環2・流通経済大学付属柏高)といった初出場の選手をスタメン起用。チーム力が問われる一戦となった。

 

近藤が先制のPKを決めた

最初のチャンスは法大。6分、パスミスから法大のカウンターを受け、強烈なミドルシュートを放たれる。ディフェンスに当たりコースが変わったシュートだったものの、昨年から守護神を務め続ける上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)が横っ飛びでセーブ。最初のピンチをしのいだ慶大は10分、先制に成功する。ピーダーセンがPA内で倒されて獲得したPKを近藤貫太(総4・愛媛FC)が冷静に沈め、リードを奪った。その後も法大にボールは支配されながらも、慶大は近藤の高精度のパスを中心に速攻を仕掛けていく。30分、左サイドからのクロスに法大のエース、ディサロ燦シルヴァーノにフリーで合わせられるも、ヘディングシュートは枠の外。運にも恵まれてリードを保つと、34分には宮川とのパス交換から最後はピーダーセンがシュートまで持ち込むなど、フレッシュな2トップに可能性を感じさせるプレーが飛び出した。一進一退のまま、前半を1-0で折り返す。

 

攻守にわたって活躍を見せたピーダーセン

後半に入ると試合はややオープンな展開に。キックオフ直後のパスミスを奪われて強烈なミドルシュートを浴び、不安な立ち上がりとなったが、直後に「彼は本来はストライカー」と須田監督が評する近藤が再び法大に牙を剥く。プレスでボールを奪いショートカウンターを仕掛けると、宮川の裏へのスルーパスに小谷春日(環3・藤枝東高)が抜け出し、GKとの1対1に。小谷は冷静に横パスを選択し、走りこんだ近藤が無人のゴールへこの日2点目を流し込んだ。リードを2点に広げた慶大は53分に宮川、54分に近藤が立て続けに枠内シュートを放つなど、流れを引き寄せる。57分には右サイドを崩され、クロスから中央でフリーでシュートを許したものの、法大のシュートは再び精度を欠いた。その後、慶大が徐々にロングボール中心の手堅いサッカーにシフトする中で、輝いたのはピーダーセン。持ち前の高さと柔らかいタッチで幾度となくボールをキープし、法大にリズムを与えない。守ってはクロスを多用する法大に対し、上田が抜群のハイボール対応を見せた。85分にFKを頭で合わせられて1点を返されたが、反撃はそこまで。リードを守り切った慶大が、貴重な勝ち点3を獲得した。

 

大事な開幕戦を白星で飾った

相手の決定力の低さに助けられたこと、「セカンドボールを拾えていない」(近藤)ことなど、課題はあった。しかし、新チームでの3試合で3得点全てを決めている“ストライカー”近藤の好調、新星ピーダーセンの活躍など、明るい材料が多い開幕戦だったと言えよう。ケガなどで主力が欠け、チームとしての完成度はまだまだの感もあるが、それでもこの日の2点目は今年のテーマである前線からのハイプレス、そして法大対策のサイドの裏を突く意識から生まれたゴールであり、チーム戦術の共通理解が徹底していることも感じられた。このサッカーを継続したまま、出場停止者、ケガ人が戻ってきたら――。悲願の関東リーグ優勝に向け、慶大の滑り出しは上々だ。

 

(記事 桑原大樹)

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試合後コメント

 

須田芳正監督

(試合を振り返って)やっぱりチームとしてスタートダッシュは大事と思っていたので、初戦で勝ち点3がとれたのは良い結果だったと思います。(天皇杯予選の2試合の内容、結果を受けて取り組んできたことは)2人が退場して今節出られない、さらにケガ人も出たということで、まずメンバーの入れ替えからやって、法政のスカウティングなどもした上でそのメンバーでどう戦うか、色々トライして準備してきました。今までやってきた我々のサッカープラス、法政戦に向けてということで2週間きっちりトレーニングしてきたと。まあそのトレーニングの成果が今日のゲームでよく発揮できたかなと思います。(今年のテーマであるハイプレス戦術が、2得点目のシーンをはじめとしてそれなりに機能していたように見えたが)そうだね。2点目は本当にシンプルにボールを奪っての形。法政は攻撃的なチームでサイドの裏が空くので、そこを突こうと。小谷が出ていって、(近藤)貫太が走りこんで、サイドとサイドが機能したすごく良い得点だったと思う。その守備の部分も含めてすごく良い得点だったと思います。(今日の近藤選手はシンプルにはたくシーンが多かった)チームとして、基本的には2秒以内にボールを動かせと言っているので。ボールを動かしながら全体でゴールを目指そうということ。彼はやっぱり技術が高い。そして、彼はやっぱり本来はストライカー。点取るところが魅力的な選手なんで、「前でプレーしなさい、ペナルティエリアに入ってプレーしなさい」と言っている。(昨季の近藤選手は7試合0得点だったが)まあちょっとかっこつけてたのかな。もともと彼が1年生として入ってきた頃は、本当に常にゴールに向かっていた。それが去年はパサーになっちゃったんですね。良いパスは持っているんですけど、彼の本来のプレーっていうのは今日みたいにゴール前に入っていくプレーだから。パスは彼の2番目の魅力でもあるんだけど、本来の魅力はゴール前のプレーなので、それを取り戻したというところじゃないですかね。(今日の2トップは初出場コンビで、特にピーダーセン選手が良く機能していた)練習以上だね。メンタルが強いんじゃないかな。このゲームに合わせて練習して色々試してみて、それをうまく整理して今日自分のプレーをした。練習ではあそこまで良くなかった。それでこっちがああだこうだ言うんだけど、まあ半分くらいしか聞いてないんじゃないかな。それって重要なこと。全部が全部聞いちゃって自分の良さをなくしちゃいけないから。チームとしての役割や動き方もあるんだけど、彼の良いところもあるから。強いメンタルで今日は良いプレーをしたと思う。楽しみが広がったな。まあまだ1試合なので、今日は良かったけど、どれだけ続けられるか。チーム内の競争もあるし、そこで勝ってまた良いプレーができるかどうか。これからが本番かな。(法大対策として一番意識したことは)うちもそうだけど、法政さんも去年のディフェンスラインの主力が抜けているんですね。ということは、そのディフェンスラインに仕事をさせたい。なら相手陣内でプレーすればいい。それは今日チームの共通理解としてできたかな。相手陣内でプレッシャーをかけたからこそ、1点目のPKのシーンも相手が引っかけてくれた。相手陣内でやれば何かが起きるから、相手陣内でプレーしようということはずっと今日のミーティングでも話していました。(次節に向けて)とりあえず2日間休みにしてゆっくり休ませます。次の試合まで2週間空くので。この一戦は決勝戦の気持ちでやろうと伝えていたので、選手たちもこの一戦に相当集中してきたと思う。だから一回休ませて、ケガ人や退場者も戻ってくるし、時間はいっぱいあるので、東京国際大の分析も含めて準備していきたいなと思います。

 

手塚朋克(環4・静岡学園高)主将

(試合を振り返って)ケガ人や退場選手がいたので新しい選手が多かったんですけど、その初出場の選手たちがすごく気合いを入れて頑張ってくれたので、すごく収穫のある試合だったと思います。(開幕戦に向けての気持ち)昨年の開幕戦は完敗してチームの流れが悪くなってしまったので、今年の開幕戦に懸ける思いは強くて、どんな形でも勝たなきゃいけないし、自分たちのサッカーをどうやって示していくかということが最初のポイントになると思うので、そこがしっかりできたのは良かったと思います。(センターバックが2枚入れ替わったのは、ディフェンスのリーダー格として難しい部分があったか)でも準備する時間は十分にありましたし、ああやって初めて出た選手がこの関東リーグの舞台でしっかりプレーできるのはこのチームの良さだし、誰が出ても変わらないプレーができるというのを示せたので、そういう意味では良かったと思います。違和感もなかったしとてもやり易かったので、彼らを評価した方がいいんじゃないかと思います。(前からのプレスという新しい戦術の手ごたえは)選手が変わってしまっているのもあって少しセットして守る時間もあったんですけど、こうやって開幕戦でカウンターもできたし繋いで時間を作ることもできたので、成果の多い試合だったと思います。ただ、苦しい時にどう守るかだったりそういう時間帯に相手陣地でプレーするといったことがまだまだできなかったので、次回改善していきたいです。(右サイドハーフの小谷選手との関係は)高校の時から知っている選手でもあるし、良く話す後輩でもあるので、自分としては違和感なくやれています。昨年も自分と溝渕選手(溝渕雄志、環卒・現ジェフユナイテッド千葉)が縦のコンビでやってきて、個人的にも良い経験になりましたし、そこで自分ができなかったことを小谷にやらせてあげたいっていうのもあるので、良い関係だし、自分も小谷以上に良いパフォーマンスをしていかなければと思います。(次節に向けて)連勝することはすごく難しいことだと思います。でもそれをポジティブに考えて、全員が団結して課題を追求していけば絶対に勝利に繋がると思うので、まずは自分たちにできることからしっかりやって、次の試合に臨みたいと思います。

 

片岡立綺(総4・桐蔭学園高)副将

(試合を振り返って)開幕戦は今年を左右する一戦だということでやってきたので、勝ててよかったです。(開幕戦に向けてのチームの雰囲気)今日の後はまた2週間空くということで、みんな今日に懸けてやってきたので、全員が一丸となってやれたと思います。(天皇杯予選の2試合に比べて、片岡選手ら中盤が最終ラインからボールを引き出して配給するシーンが少なかったように見えたが)ケガ人が出ていたのもありますし、あとは相手のサッカーがサイドを上げてくるということで、意識的にサイドの裏に運んでボールを回そうという戦術だったので、今回は自分が落ちないで積極的に裏に関わるという方針でした。天皇杯とはちょっと違う形で臨んだという感じですね。(その対法大の形は機能したか)そうですね。押される時間もありながらもその意識は全員で共通して持てていたので2点取れたのかなと思います。(2トップが初出場のコンビだったが、彼らの特徴は)ピーダーセンは背が高くて、(宮川)類はそのこぼれ球を拾ったり足元で受けたりというタイプで、2人のコンビネーションはすごく良かったのであんまり心配はしていなかったです。初めての公式戦ということで最初ちょっと硬かったかなと思ったんですけど、めちゃくちゃよくやってくれたなと思います。(ボランチとして、その二人の使い方で意識したことは)ピーダーセンは裏に走ったり当ててボールをキープしてもらうというところで池田(池田豊史貴、総4・浅野高))に似ていると思っていて、類は足元でプレーする夏彦(渡辺夏彦、総4・国学院久我山高)みたいなタイプなので、それは人が変わったからと言って自分たちのサッカーを変えたりしませんし、あまり意識しませんでした。(次節に向けて)2週間空いて、またここからスタートするんだという意識がチーム全体であるので、ひとまずリラックスして、またその試合に向けて絶対勝てるように準備していきたいです。

 

近藤貫太(4・愛媛FC)

(試合を振り返って)開幕戦という大事な試合で勝ち点3を取れたというのは非常に大きいことだなと感じています。(出場停止の選手が2人いたが、この試合に向けてはどのようなプランで臨んだか)メンバーが変わってもできるように準備してきていましたし、その結果がこの勝ち点3だと思うので、そういう意味ではメンバーが変わっても全体の総合力を見せられたかなと思います。(2点目のシーンを振り返って)あそこにボールを出してくれたんで自分は走り込むだけだったんですけど、監督から普段「ゴールゲッターだよ」と言われていてそれを意識して今日も臨みましたし、そういう意味では2ゴール残せたというのはまあ11分の1の役割を果たせたのかなと思います。(PKのシーンで緊張はあったか)そうですね、まあでも比較的早い時間帯だったので、そんなに緊張はなかったかもしれないです(笑)。(昨季は後半戦の途中からメンバーを外れたがその背景は)僕が2年生だった時に入ってきた1年生が去年の4年生で、そういう意味でやりづらさを感じている選手が中にはいたのかなということで話し合った結果なんで、全然ネガティブに外れたとかじゃなくてしっかりと話し合った結果だったので。AチームでもCチームでも慶應のためにやることは変わらないんで、また新たなシーズンが始まったなという感じです。(今の学年は被っていない)被っていないですね。(わだかまりみたいなものも)全くないです。開幕と同時にみんなと一緒のようにやってきて、普段から仲良くしていますし、そういう意味では距離感とかは良い関係でやれているのかなとは思います。(遠慮などが昨季はあったのか)いや、僕はそんなことはないんですけど、やっぱりどちらかと言うと周りですかね。まあそんなはっきりとした遠慮というわけではないんですけど、ちょっとそういうのがあったのかなとは思います。(今日はチームが若返ったというか、ピーダーセン選手や宮川類選手といった下級生がスタメンに名を連ねたが、コンビネーションなどの手応えは)そうですね、彼ら二人には練習から本当に厳しく言っていて、言い合いすることも多かったんですけど、ただずっと自分も「チームのために」と思って嫌なことも言い続けてきたんですけど、今日は彼ら二人は見事にそれをピッチで表現してくれましたし、本当にPKを取ったシーンもそうですし前線の二人の頑張りというのがチームを勝利に導いたと思うんで、そういう意味では本当に自分は11分の1の役割をしただけで他の11分の10の役割がもうほとんどだったと思うんで、本当に良い勝利だったなと思います。(リーグ優勝への思いは)もちろんありますね。やっぱり自分がここに帰ってきた意味というのをもう一度自分の中で考えたいですし、それは周りからも期待されていると思うんで、その期待に応えるには結果しかないと思うんで、結果には常にこだわってチームのためにやっていきたいと思っています。(課題は)セカンドボールの部分でまだ全然拾えていない部分もありましたし、相手に助けられたシーンもあったんで、そういうところは修正する必要はありますけど、ただずっと出てきている選手が少ないんで成長の伸びしろもあると思いますし、そういう意味では本当に力のあるチームだなとは思います。

 

ピーダーセン世穏(2FCトリプレッタ)

(試合を振り返って)前半勢いを持っていけたので、その結果でPKを取れて立ち上がりに先制できたのが一番大きかったかなと思いますね。(初めての関東リーグのピッチだったが緊張はあったか)緊張は正直全くしなくて。信頼できる先輩がたくさんいたので、思い切って自分のプレーが出せたと思います。(プレーしてみての感想は)楽しかったです。(自身の出来を採点するとしたら)65ですかね。(35点の理由は)やっぱり点を取れなかったというのが一番大きいですし、後半バテちゃってチームに全然貢献できなかったので、-35ですね。(池田豊史貴選手などポジションを争う選手も多いが)ケガ人が多い中で自分がスタメンというチャンスをいただけたので、それをうまく生かしながらこの後も関東リーグに出て活躍していけたらなと思います。(課題は)守備ですかね。FWからの守備というのは監督も課題に挙げられているんで。そこはもっと追求していけたらなと思います。(次の試合に向けて意気込みを)開幕戦勝利というのがとりあえずの目標だったので、また2週間空く中でいろいろ2週間後の試合に向けてチーム全体で一丸となって2連勝を飾りたいなと思います。

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