慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】第19節 タレント集団に為す術なく惨敗…降格圏転落で崖っぷちに 筑波大戦

残留争いが激化する中で迎えた、首位筑波大との一戦。最少失点に抑えることで勝機を見出そうとした慶大のプランは、前半、立て続けに喫した2失点で完全に崩れた。反撃に出ようとした後半も、埋め難い個の能力の差を見せつけられ、失点を重ねる。終始ワンサイドゲームで05の惨敗を喫し、6節ぶりに降格圏に転落。いよいよ後がない。

 

91回関東大学サッカーリーグ戦 19

 

2017/10/28()14:00KO@味の素スタジアム西競技場

 

【スコア】

慶應義塾大学 05 筑波大学

 

【得点者】

01 32分 中野誠也(筑波大学)

02 36分 三笘薫(筑波大学)

03 54分 戸嶋祥郎(筑波大学)

04 60分 渡辺陽(筑波大学)

05 85分 鈴木徳真(筑波大学)

 

慶大出場選手

GK藤川誠人(3・桐蔭学園高)

DF鴻巣良真(3・国学院久我山高)

DF野村京平(2・国学院久我山高)

DF八田和己(2・桐蔭学園高)

DF佐藤海徳(2・桐光学園高)

MF落合祥也(2・横浜FCユース)

MF東山航大(1・柏レイソルU18)→46 近藤貫太(4・愛媛FC)

MF手塚朋克(4・静岡学園高)

MF渡辺夏彦(4・国学院久我山高)

MF小谷春日(3・藤枝東高)→76 松木駿之介(3・青森山田高)

FW田中健太(4・横浜F・マリノスユース)→65 松岡瑠夢(1FC東京U18)

 

 

慶大のスターティングメンバー

前節、慶大は東洋大との雨中の激闘を制し、待望の勝ち点3を獲得した(1○0)。雰囲気が好転して迎えた今節の相手は、現在リーグ首位を走る昨季のインカレ王者・筑波大。ボールを支配される展開を見据え、須田芳正監督は攻撃の要・近藤貫太(総4・愛媛FC)をベンチスタートとし、代わりに1年生の東山航大(総1・柏レイソルU-18)がアンカーのポジションで関東リーグ初出場初先発を飾った。

 

前半のうちに2失点

展開が落ち着かない序盤、最初の決定機は慶大に訪れた。佐藤海徳(政2・桐光学園高)のCKにセンターバックの野村京平(総2・国学院久我山高)がヘディングで合わせる。しかしこれは惜しくも枠を外れ、先制点とはならなかった。その後はやはり筑波大が主導権を握る展開に。慶大も織り込み済みの展開のなかでハードワークしたものの、徐々に押し込まれてディフェンスラインを下げさせられてしまった。そして32分、得点ランキングでトップを独走している筑波大FW中野誠也(4年)をフリーにしてしまい、左サイドからのクロスにヘディングで合わせられて先制を許す。さらに4分後にも同じように左サイドのクロスからヘディングを決められ、あっという間に差を広げられた。ロースコアゲームを目論んでいた慶大にとっては痛い2失点。慶大も前半終了間際、PA内でドリブルを仕掛けた小谷春日(環3・藤枝東高)が相手DFと競り合って転倒したが、笛は鳴らず。前半を0-2で折り返した。

 

途中出場の松木が惜しいシーンを作った

点を取らなければならなくなった慶大は、後半開始から東山に代えて近藤を投入し、攻撃に重心を移した。しかし54分、慶大は自らのミスで反撃ムードを壊してしまう。自陣でのパスミスからカウンターを受け、試合を決定づける3点目を許してしまった。その後も諦めずになんとかチャンスをうかがうが、小谷、近藤らが放ったシュートは枠に飛ばず。逆に60分にはゴール前の混戦からさらに追加点を許し、決定力の差を見せつけられる。松岡瑠夢(総1・FC東京U-18)、松木駿之介(総3・青森山田高)らアタッカー陣の投入も流れを変えるには至らず、85分には5失点目を喫した。88分、途中出場でチームを鼓舞していた松木が強烈なロングシュートを放ったが、相手GKの好セーブに遭い一矢報いることも叶わず。0-5という一方的なスコアで試合は終了した。

 

「打つ術なしというか、力負け」(手塚)。敗因は単純な実力差だということは誰もが認めるだろう。しかし、それをそのまま結果として受け入れることは、もう許されない。今節の結果、慶大は降格圏の11位に転落した。そして残り3節の中には、前期に完敗を喫した明大戦と駒大戦、リーグ3位につける流経大との一戦が残っている。もし彼らとの実力差がそのまま結果に反映されれば、慶大の1部残留の可能性は限りなく低くなるのだ。まさに崖っぷち。強敵から勝ち点を稼ぐため、「開き直って、バカになってやるしかない」(須田監督)。ここが正念場だ。惨敗を引きずっている暇は、ない。

 

(記事 桑原大樹)

 

第19節終了時の順位表

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試合後コメント

 

須田芳正監督

(試合を振り返って)選手たちは良く頑張ったんだけども、大敗ということで残念な結果だったと思います。(難しい試合になることは予想されたが、対策は)前半は0-0でいきたいということで選手もそういう選手を使ったけど、クロスの時に人に付かないと、フリーにしてしまうと点を取られるということかな。プロに行く選手だから、フリーにしたらそりゃ外してくれない。そういった基本的なところが今日はできてなかったかなと思います。(ターニングポイントを挙げるとすれば)2点目じゃない?相手の2点目。0-1であれば後半も守りを固めて最後の15分で勝負できたと思うんだけど、0-2になったら取りに行かなきゃいけないと。そうすれば隙ができてくる。出ていくからね。それでまた後半も取られたということで。やっぱり2失点目が痛かったと思います。(2失点目は1失点目と同じようなクロスからの失点だった)クロスの対応は人に付こうということは練習してきたんだけど、相手のパス回しが良かったということかな。それでボールウォッチャーになってマークを外しちゃったと。そこにこのレベルの選手たちならピンポイントにクロスを入れてくる。そうしたら決定力は高いので。うちらも一生懸命やったんだけど、そういう守備の基本的なところで、外しちゃったのが痛かったと思います。(近藤選手をスタメンから外して東山選手を起用した)そこはもう守りたい、0でいこうということで彼をアンカーに置いて、守備を固めるという戦術です。基本的にはうまくハマったかなと思ったけれど、やっぱり今言ったクロスの対応の部分。スペースは得点しない、得点するのは人なので。人に付ききれなかったのがもったいないなと思います。まあもう0-5という結果で割り切れるかなと。ここで惜しい試合をやるより、大敗して、降格圏になって、自力残留がなくなったということで、危機感と、ある意味での良い開き直りを持って残り3試合を戦えるんじゃないかと思うんで。今までのことで下向いててもしょうがないんで、残り3試合を悔いのないようにやろうじゃないかと。良い意味で開き直って、バカになってやるしかないかなと思います。もう今日のゲームは忘れなさい、バカになってやろうじゃないかと話したので、選手たちももう割り切ってやるしかないという状況なので、頑張ってくれると思います。

 

手塚朋克(4・静岡学園高)主将

(試合を振り返って)完敗、打つ術なしというか、力負けと言っていいと思います。気持ち的にも、強く持っていたつもりだったんですけど、どこかで若干ビビっていた部分があったので、押し込まれる展開になって我慢ができず、安定した試合ができなかったです。(難しい展開のなかで、耐え切れなかった)守備の約束事として、クロスが上がったときにどうマークに付くとか、細かい部分を徹底できなかったのが敗因だと思うし、ボールがアウトしたときにすぐにマークに付いて隙を与えないとか、この前の東洋戦みたいに前からどんどん行って余裕を与えないとか、そういう細かいところの積み重ねが足りなかった。そのあたりをチームに徹底させられなかった自分の責任もあると思います。(筑波大の左サイドは非常に技術が高かったが、守備のタスクの意識は)特に前半は三笘選手をどうにか鴻巣良真と抑えようとしていて、そこは突破を許さずうまくできたと思うんですけど、ただそこに力を掛けた分空くところはあって、その力の掛け具合、結局チームの力量で完全に力負けしたんじゃないかと思います。(後半から入った近藤選手は手塚選手への裏へのパスを徹底的に意識していた)(近藤)貫太がボールを持ったときはこのチームのストロングポイントだと思っているので、僕も彼がボールを持った瞬間はいつも狙っているんですけど、そこで僕と貫太の意思が合わなかったりして良い形に持っていけなかった点は課題だったと思いますし、貫太のスピードにも合わせなきゃいけない。彼は上のレベルでやってきた選手なので、彼のスピードに合わせないと自分も上ではやっていけないと思っているので、僕が貫太に合わせなきゃいけない部分はあるんじゃないかなと思っています。(降格圏に転落してしまったが、どう立て直すか)残りの3試合は、死ぬ気でやるとか云々の話ではなくて、残留するために何をしなきゃいけないのか、さっき言ったような細かい部分の原点に立ち返って、積み重ねていかなきゃいけないと思います。それは練習から、練習は試合に出るので、1日1日、クリアな状態で1日を終われるように、練習を集中してやっていきたいと思います。

 

松木駿之介(総3・青森山田高)

(0-5という結果をどう受け止めているか)まあ僕はベンチから見ていてすごくもどかしさを感じる試合で、途中から自分が入れてもらってその時点で0-4で勝敗を動かそうというのは難しいゲームだったので、とにかくこの先残留に向けて何をやらなきゃいけないのかっていうのをプレーで示すことをとにかく意識してやりました。チームとしてこの0-5という結果はもう降格圏にも入ってしまいましたし、残り3試合バカになって本当にやるしかないと思うので、まだまだ本当にスイッチが入っていない、そう感じるので。この状況をどうにかしようって4年生が頑張ってくれているのは分かるんですけど、それもやっぱり4年生には4年生の立場があって難しいと思うので、僕たち3年生が来年1部でやりたいという気持ちを前面に出していって、何とかチームを上向きに変えられるように頑張っていきたいと思います。(ベンチから「盛り上げていこう」という声も出していたが、静まっているような印象を受けていたのか)まああれだけ失点するとピッチの中の選手というのは難しいと思うし、サブの選手がどれだけ声を掛けてあげられるかとか、サブの選手が一緒になって落ち込んでいても何の影響も与えないので、声を出し続けることは意識しました。(投入の際の指示は)特に指示は受けていないですけど、点を取ってこいっていうそれだけで。僕自身も今日はこういうゲーム展開だったのでとにかく1点でも多く取ることに強い意識を置いてプレーしたんですけど、まだまだ個人的にも力が足りなかったなっていう感じです。(左ウイングの小谷選手との交代だったが、中央でのプレーが目立った)小谷と僕のプレースタイルは違いますし、練習中から小谷はサイドに張ってそこからドリブルで仕掛けてっていうプレーが持ち味なので、それは彼にしかできないプレーですし、僕には中に入っていってマークをずらしたりだとかゴールに向かっていくプレーというのが得意なプレーなので、そういうところをどんどん出していこうとは意識していました。(2本くらい惜しいシュートがあったが、プレーの感覚は戻ってきているか)10か月ぶりにサッカーをして、最初の方はもちろんターンとかも怖かったですし、思いっきり動けなくて。自分のプレーって思い切りの良さだと思うので、そういうのがだんだん出せるようなコンディションになってきて、ひざの方は全く問題もないので、もう何も言い訳せずにチームを残留させるために戦っていきたいと思います。(復帰早々でこの状況というのはなかなか難しいものがあると思うが)今年はケガをしている選手が多くて、ずっと池田さんやたなけん(田中)さんだったり鴻巣と一緒にリハビリもしてきて、前期からなかなか勝てずに厳しい状況が続いて、ケガ明けの選手からどうにかチームを変えてやろうっていう気持ちを持ってみんなやっていたと思うんですけど、みんな復帰していってなかなかチームも勝てずに難しいことも分かっていましたし、僕が入って、まあ今日はこういう結果になってしまったけど上を向いていられるのは僕くらいだと思うし、僕が下を向いたら終わりだと思っているので、僕からも上を向いてとにかくチームを良い方向に促していけるように、プレーでしっかり示していきたいなと思います。(もう90分間プレーしても問題ないコンディションまで戻っているのか)全然問題なくて、まだ90分通してのゲームはやっていないんですけど、練習中から連続的に動くプレーっていうのは日に日に走れるようになってきているなっていう感覚もあるし、自分としてはサッカー選手としてスタートから出たい、チームがこういう状況ですし何かを示したいっていうそういう気持ちは持っています。(残り3試合で残留するためには最低でも1勝は挙げないと厳しくなるが今後に向けた意気込みを)もう本当に他力になっちゃっていて、開き直って目の前の相手にぶつかっていくことしかできないので。相手にとってはそういうチームが一番怖いと思うし、次は明治戦ですけど、僕らより全然うまいですけど、もう本当に一度死んだ身なので、何も恐れることなくぶつかっていきたいなと思います。(今このチームに必要なのは開き直りや思い切りの良さといった部分か)もうそれしかできることはないと思います。今から戦術どうこうサッカーどうこうして、もちろんそういった頭を使ったプレーっていうのは必要なんですけど、今一番チームに足りないのは勢いだったり思い切りの良さだったりするので、東洋戦なんかはそれをうまく出せて相手もやりにくかったと思うしそれで勝ち点を奪っていますし、これから続くゲームも明治・駒澤・流経と格上なので、開き直って。慶應の魂の部分、伝統の良い部分を僕たちが出していかなきゃいけないなって責任を感じています。

 

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