慶應スポーツ新聞会

【ハンドボール(男子)】中盤まで互角も勝利ならず/第65回早慶定期戦

敗れたものの大健闘を見せた

今年で65回目を迎えた早慶定期戦。満員のホーム・蝮谷体育館で近年稀に見る熱戦が繰り広げられた。開始直後に攻撃陣の要・塚本清修(法1)を2分退場で欠くアクシデントで序盤から早稲田の一方的な展開に見えたが、前半終盤からは速攻で早稲田ディフェンス陣を撹乱。後半は開始3分で3点を奪い一気に畳み掛けて逆転、終盤まで格上相手に食らいついた。敗れはしたものの4年の引退試合でインパクトを残す試合となった。

 

11/18(土) 15:30試合開始 @慶應義塾大学日吉キャンパス 蝮谷体育館

慶大

 

早大

14

前半

17

15

後半

17

29

合計

34

 

 

得点者 塚本9、熊谷5、横溝4、中村哲3、瀧澤2、中村純2、西村2、田中良1、田中雄1

 

試合開始52秒で塚本清修(法・慶應義塾)を2分退場で欠いてしまい、痛い出だしとなる。直後の7mスローは相手が外したためよかったものの、後から3連続得点を許す。慶大が1点とれば早大は2点、3点と複数点を重ね、8分に相手選手が1人退場しても点を奪えない。16分には主将・瀧澤が退場をくらい、早大は塚本にマンツーマンマークをつける布陣に変更。淡々と3連続得点を奪われ、18分で慶大のタイムアウト。この時点ですでに6点差。厳しい試合展開が予想されたが、再開後から一変。19分に熊谷凌土(経3・東邦大東邦)が切り込んで奪った1点を皮切りに、GK齋藤寛樹(法3・慶應義塾)の好セーブから瀧澤への速攻など、6分で7点を奪う猛攻を見せ、たまらず早大もタイムアウト。再開後も塚本が切り込むなど3点差に縮め、勢いは慶大に傾きかけたところで前半を終える。

シュートを放つ熊谷

ハーフタイムには両校の応援歌が歌われ、会場全体のボルテージが高まる中始まった後半。開始23秒で得点を許すも、速いリスタートで塚本が奪い返す。ディフェンスも安定し、相手からボールを奪い速攻で塚本が開始5分で早くも3得点目を決め、ついに追いついた。早大のタイムアウトのホイッスルが吹かれた瞬間、コート、ベンチ、応援席が一体となって盛り上がった。再開後には、互いに点を取っては取られのシーソーゲームを展開。しかし、ベンチからGK斎藤への伝達中に相手に速攻を決められるなどプレーに綻びが見え始め、「早稲田には勝つ文化があって、慶應にはそれが根付いていない」と試合後に瀧澤主将が話すように、自分たちのミスも絡みながらじわじわと離されていく。20分には斎藤が相手のスカイシュートを止める好セーブを見せるも、速攻が決めききれずそこから5連続得点を奪われ、終盤10分は早大に試合を支配されてしまう。5点差で敗れた。

7mスローに臨む瀧澤主将

31年ぶりの勝利とはならなかった。しかし前半終盤から後半中盤までは早大が焦りからかミスを見せるなど一時は6点あった点差を追いつき、その間は間違いなく「慶應の時間帯であった(瀧澤主将)。」結果こそ敗れたものの、4年生の最後となる試合での躍動は後輩への刺激となっただろう。1年の塚本が最多得点を決めるなど、将来が楽しみな下級生も多く見られた。目標は変わらず1部昇格と早慶戦勝利。3年以下で始まる新体制となる慶大に期待したい。

DFにブロックされながらも攻める中村

 

(記事:竹内大志、写真:萬代理人 )

 

 

 

以下、選手コメント

瀧澤秀星(法4・慶應義塾)

 

(今日の試合を振り返って)相手は慶大が31年間勝てていない早大でした。一矢を報いるべく、準備しましたが、負けて悔しいです。(どういうことを意識して今日の試合に臨んだか)自分たちの形であるディフェンスから速攻の回数を増やそうとしました。また、60分間のなかで1秒でも多く自分たちの時間帯を作ろうと意識しました。前半の終わりから後半の中盤まで自分たちの時間帯を作り、離れた点差から逆転に持ち込めたので、その時間帯は慶應の時間帯であったと思います。(終盤に突き放された要因)早稲田には勝つ文化があって、慶應にはそれが根付いていないです。それが要因だと思います。(ご自身のプレーを振り返って)試合の中で点を取ることはあまりなかったです。しかし、持ち味であるディフェンスで声を出してチームを盛り上げる主将の役割をしっかり意識して試合に臨めたので良かったと思います。(ご自身が決めたゴールを振り返って)どうしても一点がほしいですし、シュートを放つ機には外したくないので、しっかり決まって良かったです。(4年間振り返って)嬉しいことよりつらいことのほうが多かったです。僕が1年のときには勝つ文化がなかったです。正直、なんでこんな部活に入ったのだろうと思う時もありました。自分たちの代になっていろんなことを変えました。勝つ文化を根付かせようと同期でまとまり意識して後輩たちにつなげることができたのが良かったと思います。(後輩に向けて)次の3年にはいいメンバーがそろっています。自分たちの間で厳しく甘えずに練習をすれば結果を残せる代だと思うので頑張ってください。

 

 

中村哲(商4・沼津東)

 

(今日の試合を振り返って)清々しいですね。4年間やってきたことは出せましたのもありますし、これまでの早慶戦でいちばん慶應がリードしている時間が長かったので、ひとつインパクトを残せたかなと思います。(ラストシーズン振り返って)僕たちの代からチーム内に新しい文化のようなものが生まれて、首相の瀧澤を中心に、ソリッドに、タイトにチーム作りができたかなと思います。今日みたいな結果も出ましたし、個人としてもレギュラーとして試合に出させていただいて、飛躍の1年だったなと思います。チームとしてはまだまだ克服すべきところはたくさんあるので、そこは後輩たちに託して1部に昇格して欲しいです。(今日速攻がたくさん決まっていましたがなにか作戦のようなものは立てられていたのか)早稲田の選手には体格で劣るので、走って空いたスペースを攻めるという話は事前からしていたので、作戦通りといえば作戦通りですね。(リーグ戦が終わってから今日に向けてどのような過ごし方をしてきたか)リーグ戦が終わって3年生たちの代になって、でも僕たちは今日に向けてまだ練習に顔を出すという複雑な時期だったんですが、その期間で3年生たちが自分たちのチームにて考えるいいきっかけになったと思います。最上級生としての3年生を見られたのは、またチームの結束につながったと思います。(下級生に伝えたいことは)1部に上がって欲しいです。それだけです。(同期に伝えたいことは)感謝だけです。いい仲間で、いいチームで、日本で一番長い歴史を持つハンドボール部という中、新しい良いチーム作りができましたし、自分も含めてチームを好きな人間が多かったので、そういう愛のある部活になったことは誇りに思っています。

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