慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】見事、早慶戦2連覇達成! 第61回早慶ボクシング定期戦

12月2日、早稲田大学ボクシング場にて第61回早慶ボクシング定期戦が開催された。慶大ボクシング部は、2連覇をかけ試合に臨んだ。フライ級で古山皓介(環1・新潟江南)が慶大に1勝目を捧げると、勢いに乗った慶大はその後連勝し、ライト級の井上慈元(総2・広陵)が早慶戦勝利を一気にたぐり寄せる。そしてライトウェルター級で杉山知義(商4・大宮)が見事に早慶戦勝利を決め、慶大は5-2で2連覇を果たした。

2017年12月2日(土)

第61回早慶ボクシング定期戦@早稲田大学ボクシング場

階級

勝敗

慶大選手名

 

早大選手名

LF

宮内龍ノ介

(法3・慶應湘南藤沢)

RSC 1R1分57秒

 

岩田翔吉

 

F

古山皓介

(環1・新潟江南)

3-0(30-27,30-27,30-27)

 

三輪裕之

 

B

折敷出陸(法4・慶應義塾)

RSC 2R1分15秒

 

馬場友成

 

L

井上慈元(総2・広陵)

3-0(30-26,30-25,30-26)

 

井上稜介

 

LW

杉山知義(商4・大宮)

2-1(29-28,29-28,28-29)

 

藤田裕崇

 

W

北岡秀石(経1・清風)

1-2(27-30,27-30,30-27)

 

土田大輔

 

M

徳山雄太(理4・南山)

RSC 2R1分55秒

 

上野秀希

 

 

早稲田大学内のボクシング場は立ち見の観客が出るほどの賑わいをみせ、両校応援団を筆頭に割れんばかりの声援がリングに送られた。ライトフライ級に出場した宮内龍ノ介(法3・慶應湘南藤沢)はゴングが鳴った直後、勢いよく相手に向かっていったが、相手の力強いストレートを2度もらい、無念のRSC負けを喫した。

攻めの姿勢を貫いた古山(環1)

続くフライ級では、古山皓介(環1・新潟江南)が出場し、自信に満ちた試合ぶりをみせる。1ラウンドでは相手の素早いジャブを浴びるが、ボディを当てつつ冷静に距離をとって対応する。2ラウンドは相手のクリンチが増え戦いづらい状況ではあったが、それでも攻めの姿勢は緩めずワンツーを綺麗に決める。3ラウンドは相手が持ち直してきたものの、終始主導権を握った古山が判定勝利で、慶大に1勝目をもたらした。

 

 

勝利を決め、笑顔が溢れる折敷出(法4)

バンタム級には前主将の折敷出陸(法4・慶應義塾)が出場。7年間のボクシング生活の集大成を見せた。1ラウンドから無駄のない洗練されたボクシングで、ボディの有効打を与えると、ふらついた相手をコーナー脇に追い込み、畳み掛けるように拳を振るう。折敷出が試合の主導権を握り、2ラウンドでは右ストレートを決めてダウン。その後も立て続けに2度目のダウンを奪い、見事RSC勝ちを収めた。主将に就いた昨年からなかなか勝ち星をあげられず苦しい思いをした折敷出だったが、最後の早慶戦の舞台で、ようやく勝利の女神が微笑んだ。

 

 

ライト級は2年生唯一の出場となった井上慈元(総2・広陵)がリングに上がった。相手は早大主将井上稜介(スポ4・都立八王子)だったが、気持ちのこもった右フックが炸裂し、1ラウンドからダウンを奪う。試合の流れを一気に引き寄せる。2ラウンド以降はボディを中心に攻め続け、相手の体力を消耗させた。攻撃の隙を作らせなかった井上が、3-0の判定勝利。2年ながら副将に選ばれたエースの今後に、期待が高まる一戦となった。

 

相手の隙をつく杉山(商4)

ここまで3-1。慶大勝利に王手がかかるなかライトウェルター級に登場したのは、前副将の杉山知義(商4・大宮)だ。1ラウンドは相手がサウスポー転向に戸惑いつつ攻略法を探りつつの試合だったが、一撃に力を込めてガードの隙を突いていく。一転2ラウンドからは両者一歩も譲らない激しい打ち合いになり、会場のボルテージは最高潮に。両者死力を尽くして戦い抜いた結果、最終ラウンドで積極性を見せた杉山が判定で勝利。「最後にふさわしい熱い試合ができた」と語り、最後の早慶戦を勝利で締めくくった。同時に、慶大の早慶戦2連覇も決まった。

 

続いてウェルター級には、北岡秀石(経1・清風)が出場。慶大勝利の勢いに乗って、序盤から激しく打ち合い、時にはコーナーに追い込んで攻め立てた。しかし2ラウンドから相手選手が盛り返し、有効打を与えられない時間が続く。3ラウンドまで戦い抜いたが、最後まで決め手を欠き惜しくも1-2の判定負けを喫した。

 

技能賞を獲得した徳山(理4)

そして最終試合のミドル級に出場したのは、前副将の徳山雄太(理4・南山)だ。「ボディを交え、上下を散らしながら着実にポイントを取る」ことを意識した徳山は、身長差のある相手に対し、長いリーチを生かして攻め込む。そして相手が体力を消耗してきたところをコーナー脇に追い込み、1ラウンドで早くもダウンを奪った。2ラウンドも徳山のペースで試合が進み、2度目のダウンを奪ったところでRSC勝ちを手にした。

 

 

 最終結果は5-2で、慶大が早慶戦2連覇を果たした。試合後の表彰では、折敷出が最優秀選手賞、徳山が技能賞を受賞し、4年生の実力がフルに発揮された試合となった。今年は目標の「2部リーグAクラス入り・早慶戦勝利」を全て叶え、順風満帆な1年だった。これらを達成できた要因は、4年生の圧倒的な存在感があげられる。今年の慶大ボクシング部を熱く盛り上げた4年生を讃えたい。

 もちろん後輩たちも負けてはいない。昨年まで悩みの多かった軽量級では、古山が着実に力をつけており、来年度の活躍にも期待十分である。また慶大勝利へ王手をかけた井上は、試合後に「チームがより良い雰囲気で練習に取り組めるように意識していきたい」と語るなど、副将の自覚を見せた。宮内と北岡は惜しくも敗戦を喫したが、厳しい部内戦を勝ち抜いてこの早慶戦に出場した彼らが、来年度の慶大ボクシング部の要になるだろう。

 

この早慶戦をもって4年は引退し、下級生はさらに高い目標に向かって突き進んでいく。森瑞季主将(経3・福島成蹊)率いる慶大ボクシング部が一丸となって成長をとげ、来年度のリーグ戦で活躍する姿を期待したい。

(記事:佐野ちあき 写真:江島健生、津田侑奈)

 

以下、選手コメント

 

古山皓介(環1・新潟江南)

(早慶戦勝利を果たした今の率直な気持ちは)素直に嬉しいです。4年が最後に笑顔で終われるようにすることを目標にしていたので、自分自身も勝ってチームに貢献できたことが良かったです。(試合を振り返って)今回は減量が無かったので、体力的にも精神的にも良い状態で試合に臨めたと思います。それもあって、結構余裕はありました。(相手の印象は)別の大会で宮内さんと対戦していた試合を見て、向かってくるタイプだと思いました。なので、距離を取って戦おうというイメージはありました。(早慶戦という舞台に立ってみて)リーグ戦は緊張の方が大きかったのですが、早慶戦は楽しみやワクワクが強かったです。応援の声もしっかり届きました。(リーグ戦から早慶戦までの間、特にどういった部分を強化してきたか)今回、最初はライトフライ級で出場する予定だったのですが、フライ級に変更になったので、フィジカル面で負けないようにトレーニングを積んできました。あとは、自分のスピードを生かせるような練習をしました。(来年はどんな1年にしたいか)今年はリーグ戦で出場した試合は2勝2敗だったので、来年は勝ち越せるようにしたいです。あと、国体予選は準決勝で負けてしまったので、1位を狙っていきたいです。もちろん、早慶戦もしっかりと勝ちたいと思います。

 

折敷出陸(法4・慶應義塾)

(早慶戦勝利した今の気持ちを聞かせてください)まずは安心しています。良かったのかなと。リーグ戦の結果と早慶戦の結果は全く別物で、早慶戦で負けたら早慶戦で負けた代と言われることもあるので、本当に良かったです。(最優秀選手賞にも選ばれましたが)選ばれるとは思っていなくて。選ばれたらいいなぐらいの気持ちだったんですけど、本当に嬉しいです。最後に賞もいただくことができてすごく良かったです。(1勝1敗で迎えた試合、どのような思いでリングに上がりましたか)自分にとってこの早慶戦が最後の試合になるので、1勝1敗とかは関係無しに、絶対に負けたくないという思いで上がりました。ここで勝ったら慶應は勢いづいて勝ってくれるだろうなと思っていたので、実際にそうなって良かったです。(試合を振り返って、序盤から積極的に打ちにいき、2Rは立て続けにダウンを奪いました)対戦相手の想定として馬場くん(友成=スポ3)だと思っていたので、イメージはずっとしていて、サウスポー対策も何回もしっかりやったことが試合に出てくれたのかなと思います。最初からどんどんプレッシャーをかけていこうと思っていたので、上手くやってきたことが出せたかなと思います。(ダウンを奪う度にガッツポーズをされていたのが印象的でした)あれは嬉しかったというのもありますし、会場全体を盛り上げていこうと思ってやってみました。(昨年の秋からなかなか勝ち星に恵まれない時期が続きましたが、それだけに今日の勝利は喜びもひとしおと言ったところですか)そうですね。昨年の末から主将として試合に出ていて、一回も自分が勝つことはできなくて。ですがチームは昨年の早慶戦も勝ってくれて。2部Aクラスの目標を達成してくれて。もう代替わりはしていて、一個下の森(瑞季=経3・福島成蹊)に責務は渡したので、今回の試合は肩の力を抜いて気楽にやれたと思います。(最後の試合になりましたが、実感は)まだあんまりないです。これからもうちょっとしたら「ああ、引退したんだなあ」と感じると思うので、楽しみにしています。(ボクシング部で過ごした大学4年間を振り返って)楽しかったです。同期にも、後輩にも、先輩にも恵まれて、面白くて良い人たちがいっぱいいるボクシング部だったので、4年間退屈することなく、すごくいい大学生活が送れたと思っています。(同期、後輩に向けて伝えたいこと)同期は、これから社会に出ても活躍してくれると思うので、何も心配してないです。後輩は、今の3年生は経験者がいないので、結構苦しんで、色々悩んだ代かなと思います。自分を信じて、自分たちの練習を信じて、やっていけば絶対に結果もついてくると思うので、それを期待して見守っています。(森主将にはどんなことを)あいつは結構ずぶといので(笑)。いつもどおりやっていれば、しっかり結果もついてくると思います。

 

井上慈元(総2・広陵)

(試合を振り返って、率直な気持ちは)勝ててほっとしています。(どういったことを意識して試合に臨んだか)まずはジャブをついて、自分のスタイルを意識して戦いました。(今日の勝因は)ジャブが良かったのと、カウンターを打てたのが勝因だと思います。(早稲田の選手の印象は)がつがつ来ていて、4年生のキャプテンなので、最後には強い気持ちでくるだろうと思いました。(自身の試合で一番評価できるところは)1ラウンド目のダウンをとった時のカウンターです。(副将として意識していきたいことは)練習メニューなどはアドバイスできると思うので、そこら辺を工夫して、チームがより良い雰囲気で練習に取り組めるように意識していきたいです。(今後の目標は)今後はリーグ戦全勝、早慶戦はもちろん3連覇をかけてチーム一丸となって頑張っていきます。

 

杉山知義(商4・大宮)

(今日の試合を振り返って)最後にふさわしい熱い試合ができたと思います。(1Rでは攻めにくい場面があったように見えましたが)対戦相手の藤田選手(社学4・清林館)とは去年の早慶戦でも試合したんですが、今年度のリーグ戦の時期までずっと右構えだったのが、今日の試合で突然サウスポーに変わっていました。ずっと右構えの対策ばかりしていたので、初めは戸惑ってペースを取られた部分はあったかなと思います。でも後半は自分の持ち味である出入りを使いながら、流れを持ってこれたと思います。(今日は杉山選手の勝ち星で慶大の勝利が決まりました)初めはリングに上がったときは「俺で決める」と意気込んでいたのですが、判定を待っているときはチームのことを考えている余裕がなかったです。実際に勝てたときは、チームのことは完全に忘れてしまっていて、勝星を挙げられたことがひたすら嬉しかったです。それでリングを降りた時に、やっとチームとして勝てたことに気づいて、さらに嬉しい気持ちになりました。(慶大は早慶戦2連覇を果たしました)後輩には3連覇目指して、また頑張って欲しいです。後輩にもめちゃくちゃ強い人もいるので。今日の試合も大変だったんですけど、それ以上に部内戦もなかなか大変で、僕もなんとかレギュラーを守れたというと感じです。いまどんどん強くなっている新主将の森くんがライトウェルター級でやってくれると思うので、期待したいです。(今日は大学生活で最後の試合にもなりましたが)長いようで、あっという間の4年間でした。2年前に早稲田開催だった早慶戦では負けてしまったので、あまり早稲田にはいい思い出がなかったんです。けど今日はしっかり勝って締めくくって、2年前の雪辱を晴らすことができたので良かったです。

 

徳山雄太(理4・南山)

(早慶戦でしたが、どのような心持ちで挑みましたか)最後なので、あんまり複雑なことは考えずシンプルに、ただやってきたことを出し切ろうという思いだけでした。(それを踏まえ、今日の試合はどうでしたか)試合直前は本当に緊張して足が動かなくなってしまったのですが、いざ走り回ったら少し力みつつも冷静に相手を捉えることができました。ボディを交えながら、上下を散らしながら着実にポイントを取ることを意識してやりました。1Rはしっかりボディなどでポイントを取れて、いい感じに進められたのですが、2Rは疲れてしまって、早く終わらせようという思いでやっていました。(1Rからダウンを取っていましたが、攻撃の手応えは)相手に自分のパンチが効いているというのは感じていましたが、試合を終わらせるという意味では少し後悔しています。1Rで終わらせたかったので、2Rまで行ってしまったのは自分の中で反省ですね。(技能賞を獲得した感想は)何かの間違いですね。正直自分が技能賞を取れるとは思っていませんでした。ただ、早慶戦にチームで勝利できたことと、個人で勝てたことの二つだけで十分だったので、技能賞を貰えたことはあくまでもおまけとしか思っていないです。(今日の後輩の戦いぶりはどうでしたか)最後のミドル級ということで後輩の試合はあまり観られなかったのですが、宮内と北岡の試合は観ました。どちらも負けてしまったのですが、気持ちが乗っていて、後輩がここまで気持ちを出してやれる舞台が早慶戦なんだと思いました。そして4年生として後輩の前で勝つというのが自分の使命かなと思いました。(今日の試合は部活として最後のボクシングでしたが)今年1年間、理系なので研究や、練習などですごくキツく、途中は早慶戦に出なくてもいいとか、引退してコーチやればいいやと思う時期もあったのですが、それでも最後はちゃんと選手になろうと思えて、最後の1ヶ月は誰よりも頑張ったと思います。今週1週間はすごく体調が悪くて、吹き出物ができたり結膜炎になってしまって、検診に引っかかるんじゃないかと思っていたのですが、体調を戻すことに集中して、1500円とかする栄養ドリンクを毎日飲んだりして、なんとか検診を突破できました。妥協せずに今日ここまでやってこれたので、そこはもう後悔ないですし、最後の試合も出し切れて良い締めくくりだったと思います。

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