【バスケ(男子)】惜敗も手応え感じる一戦/リーグ戦第2節vs法大

バスケットボール

吉敷は幾度となくリバウンドやルーズボールに飛び込み会場を沸かせた

開幕戦で江戸川大学を破った慶大は、優勝候補と目される法政大学との一戦を迎えた。江戸川大戦以上に、フィジカル面でのハードワークが求められることが予想されるだけに、今後身長で劣る慶大が2部上位校とも戦っていけるかを占う絶好の機会となるだろう。

2018/8/26(日)@明星大学日野キャンパス

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第2節vs法政大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

18

17

18

10

63

法大

28

11

20

10

69

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#5 原匠(環4・近大付属)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

1Q、慶大最初のショットは外れたものの、鳥羽が前線でスティールしそのまま3ポイントを決め初得点を挙げる。その後も原のレイアップ、澤近のミドルが決まり点の取り合いとなるが、3ポイントを決め続ける相手に徐々に点差を広げられていく。さらに残り時間わずかでタフな3ポイントを2本決められ、10点ビハインドで1Qを終えた。

鳥羽は2日間でFG59%と絶好調

2Q、吉敷がハッスルプレーでリバウンドを奪取し、ゴール下でのシュートに繋げるなど慶大の持ち味であるルーズボールが発揮され点差を徐々に縮めていく。さらに残り4分から行なったハーフコートライン付近でのダブルチームが功を奏し、相手の連続ターンオーバーを誘発することに成功。残り40秒には髙田が3ポイントを沈め、35-39とし試合を折り返した。

司令塔の役割を全うした小原

後半に入ると、開始1分で髙田のプットバックで同点に追いつくことに成功する。しかし、ハードにディフェンスを展開していたことで残り5分になる頃にはチームファウルが5つまで貯まってしまう。ここから澤近のミドル、鳥羽の3ポイントなどで得点を重ね、最後は甲谷勇平(環2・東山)のブザービーターで締めた慶大だったが、点差を縮めることはできず、53-59で最終Qへ向かった。

クラッチショットで魅せた甲谷

4Q、相手に手薄なゴール下を攻められなかなか点差を縮めることができない。しかし、髙田、鳥羽を中心になんとか得点を挙げ、点差を保ったまま試合は終盤へ向かう。勝負所となったのは残り1分、63-67で慶大ボールという場面で法大がタイムアウト。ここで1ポゼッション差としたい慶大だったが、ここで法大がこの日初めてのゾーンディフェンスを選択し、慶大はこのディフェンスに対応できずオフェンス失敗。続くディフェンスで、相手にフリースローを与えてしまいここで試合を決定づけられてしまった。あと一歩届かず、63-69で開幕2連勝とはならなかった。

攻撃の要の髙田は18得点をマーク

 

惜しくも開幕2連勝とはならなかったが、この日の戦いぶりも決して悲観するような内容ではない。チームでのリバウンド奪取や、ルーズボールに対する執念。江戸川大戦での戦いぶりが決してマグレではないと証明するのに十分な試合を見せてくれた。次節の埼玉工大も開幕週のような試合ができれば間違いなく勝つことができるだろう。

(記事:内田貴啓、写真:徳吉勇斗)

 

 

鳥羽陽介(環4・福大大濠)

――試合を振り返って

サイズのある相手に対して、リバウンドやディフェンスを徹底できていて勝てるゲームだったので、負けたのは悔しいです。

――意識したことは

高さがある相手なので、全員でディフェンスをしてリバウンドを取って、オフェンスへ繋げていこうというのを話してやっていました。

――積極的に前から当たるディフェンスをしていたが

流れを変えたい時とかに、前から当たってボールを取りに行こうと思っていました。ただ相手に対策をされたというか、簡単にボールを繋がれてしまったのは、改善していかないといけないと思います。

――昨日からキレのある動きを披露しているが

軽く動けているし、自分の思うように動けています。もっともっと点も取らないといけないと思うし、ディフェンスも自分がもっと動いていきたいので、よりレベルアップしたいです。

――足が攣っていた選手もいたが

この2連戦は体育館が暑くて、体力の面でもかなり厳しい戦いでした。一回ゆっくりと回復させてコンディションを整えて、来週戦いたいと思います。

――次戦へ向けて

この一敗は切り替えて、来週2連勝したいです。

 

吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)

――試合を振り返って

昨日に引き続き自分のやるべきことを果たして良いゲームができたけど、勝ち切れなかったです。この1週間でもう一歩、詰められるところを見つけてやっていかないといけないと思います。

――この2試合で得たものは

簡単に言えば自信だと思っています。早慶戦の後のインタビューでも言いましたが、僕や小原、工藤、岩片らがスタメンのメンバーに混ざってもやれるんだぞ、という自信があれば2部でも通用するプレーができると思います。僕を含めベンチのメンバーがその自信を付けられたのは、大きかったと思います。

――今日も“らしさ”全開のプレーだったが

まだまだ荒削りですけど、自分のらしさは出せたと思います。でもリバウンドを取った後のボールの処理で、戻すパスをミスして相手にチャンスを与えてしまったシチュエーションがあったので、シュートに行けるときは行く、作り直すときはちゃんとパスを出すというのを、来週以降は見せたいです。あとは泉に借りたスパッツのおかげです(笑)。

――暑さが慶大にはむしろアドバンテージになったか

みんな真面目で根性があって、苦しい環境でもダレずにやれたと思います。でも如何せん人数が少ないので、単純にきつかったです。それでも4年生から下級生まで全員が頑張っていたと思います。

――次戦へ向けて

2部でも通用するという自信はついてきたので、あとは自分の役割をいかに拡張するかだと思います。それはリバウンド後のプレーの判断だったり、もう少し点を取ることだったりだと考えています。今週のことで調子に乗ることなく継続して、さらにプレーの幅を広げられたらいいなと思います。

 

髙田淳貴(環3・城東)

――試合を振り返って

相手の方が全体的に大きくて苦しい戦いになるということは分かっていましたが、練習してきたことは出せてしっかり戦えたので、あと一歩足りなかったかなと思います。

――あと一歩届かなかった部分とは

身長が無い部分で最後にオフェンスリバウンドを取られてしまったことと、ちょっと走られてしまったりとか、基礎的な部分で相手が少し上だったのかなと思います。

――タイムアウト明けのポゼッションで相手が初めてゾーンディフェンスを敷いてきたが、やはり予想外だったか

そうですね。マンツーマンディフェンスをしてきた時のサイドプレイからの崩しを考えていたので、そこは予想外でした。そこに対応できなかったことは改善の余地があるかなと思います。

――今日は敗れたが、2戦ともチームが上手く回っている印象を受けた

夏合宿で今年は1部昇格を目指してやっていこうと決めて、5人だけじゃなくてチーム全員で一生懸命やって勝ちに行こうという姿勢を貫いて、2試合に関しては良いように戦えていると思います。今後も自ずといい結果が出ると思います。

――次節に向けて

来週は埼玉工大と日体大ですが、埼玉工大にしっかり勝って良い流れ作って、日体大は強いと思いますが勝てるようにやっていきたいです。

 

 

☆リーグ戦第3・4節スケジュール

日付

開始時刻

対戦相手

会場

9/1(土)

13:00

埼玉工業大

日体大世田谷キャンパス

9/2(日)

16:20

日体大

日体大世田谷キャンパス

 

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