【野球】春季の借りを返し、いざ秋季リーグへ 全早慶野球戦岐阜大会

8月22日(水) 全早慶野球戦岐阜大会 @岐阜メモリアルセンター長良川球場

先発を務めた仲井

依然、暑さの残る岐阜県の長良川球場で行われた”オール早慶戦”岐阜大会。両軍の内野スタンドには多くの観客が詰めかけ、早慶戦独特の熱い応援が24年振りに岐阜の夜空に響いた。先制したのは全慶大。3回表に先頭の正木智也(政1・慶應)が出塁。2死三塁のチャンスを作ると河合大樹(総4・関西学院)に適時打が飛び出し、先手を取る。対して投手陣もOB2名の快投も光り、終始安定感を発揮。圧巻の無失点リレーを見せた。試合は結局3回表の1点が決勝点となり、全慶大が1-0のロースコアゲームをものにした。

 

慶大

 

慶大バッテリー:仲井、菊地、津留﨑、加嶋―郡司

早大バッテリー:竹内、吉野、増田、早川、小島―岸本

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身)

[9]

河合大樹(総4・関西学院)

 

[8]

渡部遼人(環1・桐光学園)

[D]

山本瑛大(H29卒・Honda)

[8]7

柳町達(商3・慶應)

[2]

郡司裕也(環3・仙台育英)

[3]

沓掛祥和(H29卒・トヨタ自動車)

[5]

内田蓮(総4・三重)

[7]

正木智也(政1・慶應)

 

橋本典之(環1・出雲)

 

H9

中村健人(環3・中京大中京)

[4]

田中凌馬(商3・長崎東)

[6]

瀬戸西純(政2・慶應)

 

仲井洋平(H25卒・三菱自動車岡崎)

 

 

菊地恭志郎(政4・慶應志木)

 

 

津留崎大成(商3・慶應)

 

 

加嶋宏毅(H28卒・東芝)

決勝の適時打を放った河合

慶大の先発は仲井洋平(H25文卒=現・三菱自動車岡崎)。1回裏、立ち上がりから1死一、二塁のピンチを招くも、ここは4-6-3の併殺打で先制を許さない。3回表、先頭の正木が全慶大初安打を放つと、続く田中凌馬(商3・長崎東)が初球から確実に犠打を決める。2死三塁となりバッターボックスには主将・河合。1ボール1ストライクで迎えた3球目。アウトコースのストレートを「合わせて打った」打球はショートの頭を超える左前適時打となり、全慶大が先制に成功する。

フル出場した沓掛

4回にも先頭の柳町達(商3・慶應)が三塁線への絶妙なセーフティバントで出塁。郡司裕也(環3・仙台育英)、内田蓮(総4・三重)の安打で二死満塁とチャンスを広げたが、田中凌が右飛に倒れ追加点とはならず。4回からは菊地恭志郎(政4・慶應志木)がマウンドへ。2イニングで3つの三振を奪うと、6回は津留崎大成(商3・慶應)も無失点でバトンを繋ぐ。一方、5、6、7回はノーヒットと沈黙していた打線は8回表、代わって入った先頭の渡部遼人(環1・桐光学園)が久しぶりの安打を放つ。2番の山本瑛大(H29商卒=現・Honda)は三振に倒れるも、続く柳町が四球を選び1死一、二塁と追加点のチャンスを迎える。4番郡司のバットにダメ押し点の期待がかかったが、ここは無念の併殺打。1点差の緊迫した展開で終盤を迎える。

試合を締めた加嶋

7回裏からは大学時代にノーヒット・ノーランも達成した加嶋宏毅(H28商卒=現・東芝)が登板。8回まで3奪三振と早大打線を押さえ込んでいたが、最終回に先頭打者の出塁を許し1死二塁のピンチを招く。しかし後続2人を三邪飛、二ゴロに打ち取りゲームセット。全慶大は投手4人の盤石な無失点リレーで1点リードを守り切った。

1994年以来の開催となった全早慶野球戦岐阜大会。24年前の前回、6―8で敗れた雪辱を晴らす形で幕を閉じた。郡司も「何としても勝ちたかった」と語ったが、春季の完全優勝を絶たれた早稲田相手に、リベンジを挑む全慶大の気持ちが見えた試合だった。あの時の借りを返し、秋季リーグを前にとても良い弾みになったのは間違いない。2か月前、あと1歩、あと1勝のところで成し得なかった悲願の“完全優勝”そしてその先の日本一。

指名打者で出場した山本瑛

本当の雪辱を晴らす戦いはすぐそこに迫っている。

(記事:柴田航太郎、写真:尾崎崚登)

◆打撃成績

 

 

[9]

河合

二ゴロ

 

左安①

 

左飛

 

 

 

 

渡部

 

 

 

 

 

 

 

右安

 

[D]

山本

空三振

 

三ゴロ

 

中飛

 

 

空三振

 

[8]7

柳町

左飛

 

 

三安

 

空三振

 

四球

 

[2]

郡司

 

中飛

 

中安

 

左飛

 

三ゴロ

 

[3]

沓掛

 

中飛

 

三直

 

三ゴロ

 

 

遊ゴロ

[5]

内田

 

二ゴロ

 

右安

 

 

左飛

 

三ゴロ

[7]

正木

 

 

中安

死球

 

 

 

 

 

橋本

 

 

 

 

 

 

空三振

 

 

H9

中村

 

 

 

 

 

 

 

 

空三振

[4]

田中

 

 

投犠

右飛

 

 

四球

 

 

[6]

瀬戸西

 

 

一ゴロ

 

左邪飛

 

見三振

 

 

 

◆投手成績

 

投球回数

打者数

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

◯仲井

11

36

菊地

20

津留崎

17

加嶋

11

38

 

◆選手コメント

仲井洋平(H25文卒・現三菱自動車岡崎)

――久しぶりに慶應のユニフォームを着た感想は

慶應のユニフォームを着て、あの大声援の中でマウンドに立たせていただき、緊張感がある中でも楽しんで投げることができました。
 
 

――連覇を果たした現役の選手をどう感じていますか

ベンチにいる全員から勝ちたいという強い気持ちが伝わってきました。このチームなら3連覇を成し遂げられるはずなので、頑張ってもらいたいです。

 

加嶋宏毅(H28商卒・現東芝)

――今日の試合を振り返って

0点だったので、勝ちに貢献できたのでよかったかなと思います

 

――久しぶりの慶應での野球はいかがでしたか

なつかしいなという感じでした。

 

――今日後輩との交流はされましたか

けっこう色々な人と話しました。聞きに来てくれる選手もいましたし、今の4年生は僕が4年生の時の1年生だったのもあって、けっこう話やアドバイスもできたと思います。

 

――ご自身の大学時代は

やっぱり(2013年秋東大2回戦での)ノーヒット・ノーランが思い出です。

 

――昨年秋と今年春の慶應大学の優勝について

うれしいです。大久保さんの下で皆がついて行っているのが今日のベンチの雰囲気でもわかりました。いい意味で慶應らしくないというか、泥臭い野球、勝ちに貪欲な姿勢が見れたので、いいチームになっているなとおもいました。

 

――慶應志木高校出身の後輩ピッチャーたちが多く活躍していますが

うれしいです。僕より全然いいピッチャーなので。そういう人たちが志木高からどんどん活躍してくれると僕もうれしいです。

 

――後輩たちへ一言

3連覇はなかなかできないチャンスだと思います。頑張って3連覇してほしいです。

 

沓掛祥和(H29商卒・現トヨタ自動車)

――久しぶりに慶應のユニフォームを着た感想は

慶應のユニフォームはやっぱり特別でカッコいいなと思いました。
 
 

――連覇を果たした現役の選手を見て感じたことは

自分の代よりしまっていて、いい雰囲気だなと感じました。

 

山本瑛大(H29商卒・現Honda)

――久しぶりに慶應のユニフォームを着た感想は

学生時代最後の早慶戦が終わった時はもう慶應のユニフォームを着れないのかと思ったがまさかこのような形でまた着れてとても幸せでした。

 
 

――秋春連覇を果たしました現役の部員に一言

僕の代では優勝すらできなかったので僕たちのためにも、2連覇では止まらず、ぜひ3連覇を成し遂げてほしいです。

 

河合大樹主将(総4・関西学院)

――試合を振り返って

1点差ということで、よく守り抜いたというかそういう試合になったかなと思います。

 

――24年前に敗れたオール早慶戦岐阜大会の雪辱を晴らした形になりましたが

本当に前回負けたというお話を聞かしていただいていて、絶対勝てよというふうに多くの方から言われていたので今日勝てたということは大きいかなと思います。

 

――決勝打となるタイムリーヒットを放ちました

球種は外の真っ直ぐで、合わせたというか落ちてくれという感じで打ちました。

 

――迫るリーグ戦へ向けて意気込みを

勝てたということは非常に僕たちとしても大きいことですし次につながるとは思うんですけど、まだまだできることっていうのはあって僕たちはもっと上を目指してるので成長したいとおもいます。

 

――沢山の観客が詰めかけました。応援して下さった方々にメッセージを

岐阜で開催されるという中でこれだけ多くの方に集まって頂いて応援もすごく力になりましたし、本当にありがとうございました。

 

菊地恭志郎(政4・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

早慶戦というところで、チームとして勝てたことはまず本当に良かったと思います。

 

――先発の仲井投手の後を受けてマウンドに上がりました。どのようなことを意識していましたか

大先輩の仲井さんが0点に抑えてくれたので僕が点取られるわけにはいかないなというのと、僕は今年の春の早慶戦で早稲田にやられているのでそれに対する思いが応援合戦の時くらいから強くて、この試合絶対に早稲田には打たれないぞという強い気持ちを持って臨みました。

 

――2回で3つの三振を奪いました。どの球種が良かったのでしょうか

そうですね、僕のいつもの落ちる球であるツーシームが良かったです。

 

――7回から登板した加嶋投手は志木高の先輩ですが試合中どのようなことを話されましたか

僕にとって加嶋さんは高校の時から憧れの存在だったので、一緒に同じフィールドで試合できて、投げ終わって加嶋さんの投球見てる時に幸せだなと思っていました。まあいろいろなことは話しましたけど加嶋さんと一緒に野球できたことが幸せだなという感じです。

 

――今週には六大学オールスター、そして約2週間後にはリーグ戦が開幕します。意気込みをお願いします

そうですね。もうオールスター明けたらすぐにリーグ戦が始まるので、状態維持と言うよりはさらにレベルアップして春の菊地とは違うんだぞというぐらい成長した姿を神宮で見せられたらいいなと思います。

 

郡司裕也(環3・仙台育英)

――今日の試合を振り返って

早稲田には春季リーグで負けてしまっていたので、何としても勝ちたいという思いで戦いました。結果的に1-0というとてもギリギリな試合だったので、正直疲れましたね(笑い)。

 

――ヒットを放った4回の打席について

長打を狙っていたのですが、少し打ち損じてしまいました。甘い球だったので、偶然落ちてくれたという感じです。

 

――守備では盗塁を刺した場面も見られました

ショートバウンドで投げてしまったので、カバーしてくれた(田中)凌馬に感謝です。

 

――OBの方々とバッテリーを組む回もありましたが、いかがでしたか

仲井さんとも加嶋さんとも初めて組みました。どういう投手かについてはあらかじめ伺っていたのですが、試合前からよくコミュニケーションを取るようにしていました。要求通りの球を投げてくださいましたし、さすが社会人で活躍している方々だなと感じました。

 

――OBの方々とはどのようなお話をされましたか

OBの方々もリーグ戦の3連覇を期待してくださっているので、今日の経験を糧にしてリーグ戦に入り、優勝したいと思います。

 

――最後に、今後に向けて

今日勝てたのはよかったですが、これからはリーグ戦で勝つことが大事だと思っています。課題もたくさん出たので、しっかり練習を積んでリーグ戦に向けて成長できたらなと思います。

 

正木智也(政1・慶應)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

今日はスタメンから出させて頂いたので、1年生らしくフレッシュに行こうと思って、しっかりバットを振ることと、先頭で回ってきた時は、なんとか塁に出ようと思ってやりました。

 

――初めてのオール早慶戦でしたが、雰囲気はどうでしたか

やっぱり普通の試合とは違うというか、応援もありましたし、疲労感がいつもより大きいです。

 

――OBの人とは交流できましたか

そうですね。色々話せたというか、プレーでも一生懸命やる姿勢や声を出す姿勢がとても勉強になりました。

 

――夏の練習の成果は実感できましたか

この夏はバットをたくさん振ってきましたが、今まで右方向の打球が少なかったので、今日は右方向のヒットが打てたことが大きいかなと思います。

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