慶應スポーツ新聞会

【アイスホッケー】46年振りの快挙!全勝首位の早大に逆転勝利で4連勝をマーク 平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第8節vs早稲田大

1巡目を5位で折り返した慶大の秋リーグ2巡目初戦、相手は1巡目を首位で折り返した早大だ。第8節は決勝リーグ進出ラインの4位を狙うためには絶対に落とせない1戦だったが、第2ピリオド中盤までは早大のペースとなり、慶大は2失点を喫した。しかし第2ピリオド中盤以降はFW長谷川真之介(政3・慶應義塾)の2連続得点で同点に追いつき、流れを引き寄せる。一時再びビハインドとなるも慶大は第3ピリオドに2点を追加し、逆転勝利を挙げた。慶大はこれで4連勝、この大会での勝利は46年振りの快挙となり、慶大は新しい段階に歩を進めた。

得点の喜び

2018年10月14日(日)17:30F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

 

 

1P

2P

3P

TOTAL

慶應義塾大学

0(4)

2(8)

2(5)

4(17)

早稲田大学

1(16)

2(12)

0(14)

3(42)

※()内はシュート数

 

関東の強豪全8校がひしめくDivⅠ-A。1巡目を慶大は5位で折り返す。1巡目終了時点において慶大は4位、6位のチームとの勝点差をそれぞれ2とする大混戦のリーグ状況となっていた。決勝リーグ進出ラインの4位をこのまま射程圏内に収めておくため、確実に勝点が欲しい慶大。しかし2巡目初戦には1巡目を全勝で首位ターンした早大が立ち塞がる。慶大は春の早慶戦で早大を42年ぶりに下し、リーグ1巡目では逆転負けを喫したものの第2ピリオド中盤まで早大を苦しめた。3連勝で勢いに乗る慶大は早大の成績表に黒をつける1校目となるべく試合に臨んだ。

第1ピリオド、早大はやはり手強かった。Dゾーンに押し込まれ、守勢一方となる。ブレイクアウトに成功してもシュートに繋げられないことが多く、逆に速いラッシュのピンチに数多く見舞われた。慶大はGK小池丈二(経3・浦和)の好守でなんとかこのピリオドを1失点で切り抜けたものの、試合のペースは完全に早大のものとなっていた。

第2ピリオドは第1ピリオド終了間際での早大の反則による5-3のパワープレーから始まったこともあり、慶大が攻勢に転じる場面も増えた。FW滝智弥(政4・慶應義塾)がスピードをつけてエントリー、ゴール裏まで運んでDF福盛太郎(政2・慶應義塾)にパックを渡しシュートに繋げるなど早大ゴールを脅かす。しかし依然早大の流れは途切れず、12分に失点を喫した。

この後ゴール前にパスを供給したDF小嶋遼亮(経1・慶應義塾)

このままシュートまで繋げたFW運上雄基(総2・埼玉栄)

スコアは0-2となったが慶大は前だけを見ていた。1セット目が猛攻をしかけ慶大の流れを作ると、次のシフトでFW長谷川が早大GKのグラブミドルを射抜き、流れを完全に引き寄せた。慶大の猛攻はとどまるところを知らず、16分に早大の主力DFがミスコンダクトペナルティで退場し5-3のパワープレーを手に入れると、スロットでパックをフリーで受けたDF瀧澤慎之督(経3・慶應義塾)がゴール前で虎視眈々と待ち構えるFW長谷川に素早いパスを提供、これをきっちり決めて試合を振り出しに戻した。しかし流石はここまで全勝の早大、18分にすぐさま点を取り返し、2-3と再び慶大はビハインドとなった。

第3ピリオド、慶大の勢いが早大を焦らせ、パワープレーのチャンスが多く訪れる。慶大は逆転に向けて動き出した。4分、アドバンテージ中の6-5のチャンスでFW滝がサイドを駆け上がる得意の形でパックを運ぶと、パックを受けたスロットのDF在家秀虎(環4・埼玉栄)がパックを早大ゴールに押し込み、3-3の同点に。さらに8分、5-3のパワープレーでDF瀧澤がバッティングを決め、逆転の決勝点を挙げた。慶大の勢いは完全に早大を飲み込んでいたが、前回の対決では逆転負けを喫している。慶大は最後まで気を抜かない。GK小池がピンチで一歩前に出てダイナミックなグラブキャッチを見せ早大の戦意を挫き、FW長谷川がルーズパックに飛び込んで早大の攻撃の芽を摘むなど、チーム全員で最後まで走って当たって守りを固めた。

グラブミドルを撃ち抜いたDF在家

果敢に攻めたDF瀧澤

慶大は全勝で首位を走っていた早大を下し、4位以上進出へ大きく前進した。これで慶大は4連勝、秋リーグでの勝利は46年ぶりの快挙となった。早慶戦での42年振りの勝利に続き、歴史的勝利を挙げたFW滝率いる慶大アイスホッケー部が早大キラーの異名をとる日も近い。

勝利の余韻

このリーグ戦では個人の活躍ではなく、チーム全員が良いプレーを続けた結果が勝利に繋がっている。この慶大史上稀に見る層の厚さが慶大の快進撃を支えていると言えるだろう。加えて早大を相手に逆転勝利を挙げられる胆力とチーム力を持ってして勝てない相手はいない。次戦は現在4位の東洋大との直接対決であり、勝利はすなわち4位浮上を意味する。慶大旋風を起こし、連勝を伸ばすことはできるのだろうか。肌寒い季節となるが、日本一熱い慶大の秋はまだまだこれからだ。

(記事:鈴木啓仁、写真:髙橋春乃)

 

以下選手コメント

主将/FW滝智弥(政4・慶應義塾)

早大を翻弄するFW滝

――逆転勝利の味は

逆転勝利はあまり経験もなくて、スタートは相手にやられてしまっていたのですがアイスホッケーは60分間通しての結果が1番重要なので、2ピリの途中から最後まで自分たちのホッケーをやって運動量も落とさずに我慢強く戦うことができたのが非常に良かったなと思います。

 

――2巡目初戦にどのような意識で臨まれたか

1巡目最後の3試合を3連勝で飾って、4位との勝点差は2、6位との勝点差は2となっていて、今日しっかり3位4位のチームが勝っていたので僕らも勝たないと4位争いには加われないし、逆に勝てば4位争いに加われる非常に大事な試合でした。今年は上を目指して決勝リーグに行くことが全員の目標なので、その上で非常に大事な試合と位置づけ全員で意識して臨みました。

 

――前回の対決では逆転負けを喫していますが、今回はどのようなゲームプランだったのか

基本的に早稲田と戦うときのゲームプランはいつも変わらなくて、というのも向こうはラッシュのスピードが非常に速くて、パックを持たせてフリーのスペースを与えてしまうと流動的にFWが動いてパスを繋いてくるホッケーをしてくるので、とにかく相手にスペースを与えないこととラッシュのチャンスを作らせないことをメインの目標としてやってきました。

 

――この試合の勝因は

今日の試合に関してはGK小池も止めてくれましたし、点を取ってくれた選手もいるのですが、誰か1人の活躍ではなくて全員が流れの悪い中自分たちのホッケーを見失わずに我慢強くやり続けることができたのが勝因だったと思います。

 

――2ピリ途中から早大の反則が増え慶大の流れとなったが、その流れの変わり目はどこだったのか

試合後スタッフの方も仰っていたのですが、2ピリ中盤、FW長谷川の得点の前のシフトで1つ目のラインが早稲田相手に相手陣内で1分間ほど粘り強くプレーをして、チャンスを作って、その後のシフトでチェンジしたFW長谷川が決めてくれたので、ここで流れが一気に変わったのかなと思います。

 

――次戦への意気込みは

ここまで来たら上位校を食えるだけ食って4位以上を目指すしかないと思っていて、今4連勝できているので連勝を止めないように、自分たちのホッケーをしっかりすれば勝てない相手では全くないのでまた強い気持ちを持って戦って絶対勝ちたいと思います。

 

FW長谷川真之介(政3・慶應義塾)

この試合の主役FW長谷川

――試合を振り返って

やはり早稲田は全勝していたので1ピリの出だしも気を付けてはいたのですが、全勝のすごい勢いがあって押し込まれてしまいました。それでも3ピリは切り替えられてうちのゲームにできたのが、今日一番得られた収穫で勝った要因だったと思います。

 

――2ピリでFW長谷川選手の2ゴールで追いつきましたが、自身のゴールシーンを振り返って

ここのところ同期の調子がすごく良くて、点を決めたりしていたのですが、その反面僕はリーグ戦1巡目1点しか取れなくて、先輩からも入れないとなという話をされていました。無理に決めに行こうとするわけではありませんが、決められるシーンは確実に決めに行こうと思っていたので、それができてしかもチームに流れを持ってくることができたのですごく嬉しいです。

 

――これまでリーグ全勝していた早稲田に勝利できたのはやはり大きいか

大きいですね。しかもここで勝たないと最後上位4チームのトーナメントに進めないので、そこも懸かっていましたし、しかも連勝の早稲田を止めることができたので一際嬉しいです。

 

――今日からリーグ2巡目となるが、良い流れを継続するために重要なことは

練習がこれからもう3回しかなくて、そこから東洋、中央とまた強いチームと当たるので、ここでいかに驕らずに気合を入れて自分たちのホッケーが出せる練習をしていけるかが来週末の2連戦の結果に繋がってくると思います。来週末勝たないとまた4位争いから転落してしまうので、そこに向けてもう1回全員で気を引き締め直して、試合に臨みたいと思います。

 

――次の2連戦に向けて

やはり1巡目で東洋と中央という特にこの2チームには点差を離されてしまったのですが、でもかといって負ける気があるかと言われたらさらさらなくて、自分たちのプレーをすれば十分勝利できる相手だと思っています。いかに自分たちが当たってパックを奪う、そしてどんどんフォアチェックをかけるという動きができるかがキーになってくると思うので、全員でもう1回再確認して絶対勝ちたいと思います。

 

GK小池丈二(経3・浦和)

GK小池なしに勝利は成し得なかった

――今日の勝因は

粘り強く戦えたことだと思っていて、最初早稲田の足とプレッシャーがとても速く、僕らは引いていたのですが、そこで1点に抑えて2ピリ3ピリで僕らは走り、相手のペナルティなどで流れを引き寄せて、最終的に2ピリ3ピリで2点ずつ押し込んで勝つことができました。

 

――ベストセーブは

3ピリのキルプレー中に左側で肩口をキャッチしたセーブです。流れ的にもここはやろうと考えて大きく前に出ました。

 

――そういったセーブは相手の精神を挫くうえで重要ですね

そうですね。流れもあったのでキルプレー中の仲間を鼓舞しようと考え、ダイナミックにいきました。

 

――普段からキーパーをやる上で気を付けていることは

気持ちで引かないことです。キーパーは相手の動きに合わせて動くという点では受動的になってしまう部分があると思うのですが、僕はそこであえて自分から先に動くのを意識していて、例えば相手のシュートコースを限定するために寄ってみたり、しっかり前に出てスペースをなくしてみたりということを意識しています。

 

――最後にこれからのリーグ戦で目指していきたいキーパー像は

1番大事なこととしてリーグ戦は長いので大崩れしないことが大事で、そのためには最低限自分がやることをしっかり毎試合毎試合意識していきたいです。例えばしっかり前に出ることや、パックを良く見てトラッキングすることなどを意識していくことで最低限の安定感が出てくるのかなと思っていて、それにプラスしてリスクを負ったプレーなどもやっていければ良いと思っています。

 

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦DivⅠ-A対戦成績(第8節終了時)

 

明治

中央

東洋

早稲田

慶應義塾

法政

日本体育

東海

60分勝

GWS勝

GWS敗

60分敗

勝点

順位

明治

7-1

4-0

2-4

3-0

6-3

3-1

13-1

7

0

0

1

21

1

 

 

 

 

 

 

4-1

中央

1-7

3-4

1-3

7-1

5-2

7-2

4-1

5

0

1

2

16

3

 

 

 

 

 

5-2

 

東洋

0-4

4-3

1-4

7-2

7-9

5-3

11-2

4

1

0

3

14

4

 

 

 

 

5-3

 

 

早稲田

4-2

3-1

4-1

5-3

6-2

5-1

14-1

7

0

0

1

21

2

 

 

 

3-4

 

 

 

慶應

義塾

0-3

1-7

2-7

3-5

2-1

6-1

3-0

4

0

0

4

12

5

 

 

 

4-3

 

 

 

法政

3-6

2-5

9-7

2-6

1-2

2-3

9-4

2

0

1

5

7

6

 

 

3-5

 

 

 

 

日本

体育

1-3

2-7

3-5

1-5

1-6

3-2

1-2

0

1

0

7

2

8

 

2-5

 

 

 

 

 

東海

1-13

1-4

2-11

1-14

0-3

4-9

2-1

1

0

0

7

3

7

1-4

 

 

 

 

 

 

※○:60分勝(勝ち点3)、□:GWS勝(勝ち点2)、■:GWS敗(勝ち点1)、●:60分敗(勝ち点0)、勝点が等しい場合は得失点差により順位が決定。

 

次戦予定

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第9節vs東洋大学

2018年10月20日(土)14:45 F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

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