慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】〈コラム〉熱く、冷静に――樫村大仁が運命のコートに立つ

 

秋季リーグ戦が閉幕した。慶大は、中核選手のけがをきっかけに失速し、最下位で今週末の入替戦へ。今一度、チームの結束が求められている。私たちは、慶大ブロックの要として、入替戦での活躍が期待される樫村大仁(環2・茨城高専)を取材した。

 

 

入学直後の春季リーグ戦からスタメン出場

 

身長196センチ、最高到達点345センチ。持ち前の高さを生かしたクイック攻撃とブロックを武器に、慶大入学直後からスタメンとしてコートに立ち続けている。秋季リーグ戦全11試合で計23本のブロックポイントを決めた樫村は、まさに「慶大の壁」。本人も、「到達点は1部でも負ける気がしない」と自信をのぞかせる。

 

 

樫村は、過去4年間アンダーカテゴリーの日本代表に毎年選ばれており、今年は日本のトップ選手が集う全日本代表(通称・龍神NIPPON)のメンバーにも登録された。今夏は、第19回アジアジュニア選手権大会(U-20)と第6回アジアカップに出場。「憧れとしている先輩方や同期がいる中でバレーをすることがすごく楽しかった」と、同年代のトップ選手と送った充実した日々を振り返る。樫村の活躍は、周りの部員たちにとっても刺激となっているだろう。

 

 

クイックを打つ樫村

コート内での樫村は、どんな場面でも常に落ち着いている。それは、「自分が決めた『やるべきこと』をやろうとしているから」。焦りが出れば、おとり(実際にボールを打つアタッカー以外の選手)に釣られ、相手セッターに翻弄されてしまう。だからこそ、自分の仕事を徹底するというのが樫村のポリシーだ。さらに、「感情的な選手が多すぎるから、僕が落ち着かせるんだということは意識している」と語った樫村。戦術的にも、組織的にも彼の果たす役割は大きい。

 

 

樫村の活躍がチームに不可欠だ

ついに明日27日、1部残留をかけ、慶大バレー部は1部・2部入替戦に臨む。昨春、フルセットの激闘を制して昇格を決めた入替戦以来、樫村にとっては2度目の舞台。互いの意地がぶつかり合う、その雰囲気は独特だ。「相手も本当に上がりたいっていう気持ちで来ると思うので、その気持ちを押し返せるように、気迫をもってやっていきたい」。いつも通り頭は冷静に、しかし、いつも以上に闘志を燃やしながら。樫村の、そして慶大の戦いが、今始まろうとしている。

 

 

(記事:藤澤薫)

 

 

◇連載企画◇ リレーインタビュー

先月取材した、菊地海帆アナリスト(政4・新宿)・黒坂麻莉子渉外主務(文4・ミシガン州立)・佐瀬琴美アナリスト(政4・学習院女子)からの質問です。

 

――背が縮んでほしいと思うのはどんなときですか?

目立ちたくないので、人の前に立つとき、人ごみの中に紛れたとき。あとは、服がないのも困っています。バレーしているとき以外は常に思っていますね(笑)。

 

 

◇プロフィール◇

 

樫村大仁(かしむら・ひろひと)

1999年1月15日生まれ/環境情報学部2年/茨城工業高等専門学校/身長196センチ/最高到達点345センチ/センター

 

 

◇バックナンバー◇

 

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