慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】後半に明暗分かれる。明大の前に決勝進出ならず/関東大学ジュニア選手権準決勝VS明治大Jr.  

 

スクラムで厳しいプレッシャーをかけられた

関東大学ジュニア選手権準決勝は、後半で差がついた。

前半はお互いに得点を取り合い、21−24と接戦を繰り広げる。

だが、後半になると明大のアタックに翻弄され、慶大は多くの時間を自陣に釘付けにされてしまう。

試合終盤になんとか意地を見せ、2トライをあげるも、慶大の攻撃の時間があまりにも短かった。後半に一気に突き放された慶大は、33−57で敗戦。関東大学ジュニア選手権は準決勝敗退という結果に終わった。

 

 

得点

慶大

 

明大

前半

後半

 

前半

後半

T

G

PG

DG

21

12

小計

24

33

33

合計

57

 

平成30年関東大学ジュニア選手権VS明治大Jr.

 

11月11日(日) 13:00K.O. @明治大学八幡山グラウンド

T=安西、沖2、田中、中川

G=南4

 

ポジション

 先発メンバー

 交代選手

1.PR

細田 隼都(商4・慶應)

→後半21分 有賀 光生(総3・國學院久我山)

2.HO

原田 衛 (総1・桐蔭学園)

→後半15分 中本 慶太郎(経4・慶應)

3.PR

菅 公平(政4・慶應)

→後半21分 坂田 拓海(経4・慶應志木)

4.LO

植竹 創(商4・湘南)

 

5.LO

北村 裕輝(経2・慶應)

→後半35分 田中 芳樹(政4・慶應)

6.FL

中川 丈豊(経4・慶應)

 

7.FL

濱野 剛己(総2・桐蔭学園)

 

8.No8

内田 尚輝(経3・慶應)

→後半30分 辻本 大河(法4・慶應)

9.SH

若林 俊介(政2・慶應)

→後半21分 上村 龍舞(環3・國學院栃木)

10.SO

南 翔大(総4・常翔学園)

 

11.WTB

沖 洸成(総2・尾道)

 

12.CTB

柴尾 將希(商4・修猷館)

→後半21分 森清 泰介(総4・國學院久我山)

13.CTB

阿部 直孝(政1・國學院久我山)

 

14.WTB

安西 浩昭(政3・慶應)

→後半35分 中山 和政(総4・桐蔭学園)

15.FB

豊田 康平(総4・國學院久我山)

 

 

 明大相手に対抗戦で劇的な勝利を収めた慶大。それから1週間後、再び明大とジュニア選手権の場で激突した。

決勝トーナメントへは明大が1位、慶大が4位で乗り込んだ。だが、慶大はリーグ戦で明大に勝っており、その再現といきたいところだった。

 

 前半はどちらも譲らない展開に。

初得点は明大。試合開始早々のことだった。キックオフのボールをノックオンし、慶大がピンチを招くと、ラインアウトモールで押し込まれた。

すぐさま慶大も得点を返し、迎えた11分。フォワードが近場を攻めるなど、フェーズを重ねていくと、最後は左サイドに展開して、WTB沖洸成(総2・尾道)がインゴールに飛び込んだ。さらに、ブレイクダウンの激しい攻防を耐え抜いた慶大が中川のトライで得点を重ねる。

 

対して明大も黙っていない。トライを2つ奪われて、流れが明大にいきかけはじめる。だがそうさせなかったのが慶大のブレイクダウンの激しさ。流れに乗った明大の攻撃を止め、マイボールにすることができた。

そして引き寄せたチャンス。22メートルラインでのラインアウトを得ると、これを生かした。ラインアウトから展開し、SO南翔大(総4・常翔学園)、FB豊田康平(総4・國學院久我山)、沖と綺麗にパスをつなぎ、グラウンディング。

いい形で得点を決めることができたが、その後2つのトライを許し、前半終了。

終了間際に逆転され、ノックオンで前半終了という、嫌な終わり方で後半へと進む。

 

 

 後半はその流れが続いてしまったか、明大に翻弄されてしまう。

始まって早々、ノックオンでボールを失うと明大ボールのスクラム。ボールをキープされ、そこをきっかけにあっという間にゲインを切られると、慶大インゴールへ一直線。ここはなんとか安西が戻って対応し、難を逃れたかに見えた。だが、これがハイタックルの判定。依然続くピンチに、慶大は諦めずにタックルを続けた。しかし、明大のフォワードの前に、インゴールを守りきることはできず。

 

 徐々に明大のアタックが加速していく。

フォワードは近場でのアタックで慶大のディフェンス陣を倒していき、バックスは巧みなパスと豪快なランで突破。

慶大は、明大のフォワードとバックスの連動した攻撃に対応するのが手一杯だった。

さらに風にも味方されず、エリア取りで苦戦を強いられ、苦しい時間が続いた。

 

終盤に意地を見せた

 後半30分、遠かった22メートルライン付近にようやく到達すると、ラインブレイクした豊田から安西へとボールをつなぎ、待望のトライ。

さらに、試合終了間際にフォワードが明大のインゴールをこじ開け、意地のトライ。

その後わずかに時間が残されていたが、ペナルティーでノーサイドを迎えた。

後半圧倒された慶大は、ジュニア選手権準決勝で姿を消すこととなった。

 

 

 前半こそ、明大にやや押され気味ながらも、対等に渡り合っていた。だが、後半になり、明大の思うがままゲームを支配され、慶大がボールを持つシーンが激減。慶大ボールになっても、すぐにボールを失う場面も見られた。そうなってしまったことで、慶大の攻撃の時間帯が作れず、明大からなかなか主導権を取り戻すことができなかった。

 

 

 これでジュニア選手権の戦いは終わった。だが本番はここから。「厳しい中で体を張ったり、最後まで諦めずにプレーする、その価値観を共有できる、信じ合える選手」をスターターとして起用する金沢HC体制では、まだ誰が最後の大舞台で黒黄のジャージを着ているかはわからない。全員に残されているチャンスをどう生かすか。それは各選手にかかっている。

大学選手権決勝まで残り約2ヶ月。歓喜の瞬間まで走り続けて欲しい。

(記事:田中壱規/写真:萬代理人)

 

 

次戦(対抗戦) 11月23日(金・祝)VS早稲田大

14:00K.O. @秩父宮ラグビー場

 

 

以下、コメント

 

 

FB豊田康平(総4・國學院久我山)

——今日の試合で意識したことは

勝って決勝戦まで行くというのが目標で、しっかり慶應のラグビーをすれば、勝てるという話をしていました。アタック面では、慶應のセットプレーを、ディフェンス面では、一人ひとりのタックルと二人目の打ち込みをしっかりやろうということを意識しました。

 

——今日の試合を振り返って

負けてしまったのは残念です。負けてしまった要因は、点差を広げられてからのプレーの精度が悪くなったところだと思います。

 

——後半では積極的にコミュニケーションをとっていた印象がありましたが

その時にやらないといけないことを確認していました。それをせずに、今しなければいけないことがないまま進むと、絶対に悪い方向に進みます。

どこを改善すればいいのかということを話しました。

 

——明大戦の総括

前半は、アタックに関してボールを継続すればトライを取れました。しかも、いい判断でしっかり戦えていました。また、ブレイクダウンでは、結構プレッシャーをかけることができて、ターンオーバーにつながっていたことは良かったと思います。しかし、セットプレーの後の最初のプレーでゲインを許してしまったことが、悪い流れにつながってしまいました。前半でそれを改善しようという話をしていましたが、後半では、改善しきれませんでした。そして外に回されて、トライを許す場面や、タックルした後にボールをつながれた場面がありました。そこに関して良くなかったです。

 

——今後の意気込みは

ジュニア戦は終わってしまいました。Bチームにいる選手は、試合に出る機会が少なくなると思います。しかし、対抗戦や大学選手権がまだあります。練習の時からいいプレーを心がけて、自分の役割を全うできるようにしたいです。

 

 

PR細田隼都(商4・慶應)

——今日の試合を振り返って

引退試合ぶりなので11ヶ月ぶりくらい(に試合に出場した)ですが、なんとか体を戻して、個人的にはよかったかなと思います。

 

——どういった部分を意識されて試合に望まれていたか

先週の対抗戦の明大戦で、Aチームが結構スクラムでプレッシャーをかけられていて、自分の強みの一つはスクラムなのでそこを相手に対応できるように頑張ろうかなと思って取り組みました。

 

——その部分に関して、今日はどうでしたか

満足のいく状態ではありませんでしたが、及第点かなという感じではあります。

 

——チームに戻ってきてからの間どんな練習をされていましたか

10月まではリハビリがほとんどで、10月からチームの練習に参加しました。けが明けということもあり、かなり準備期間を設けて試合に戻れるように練習を積んで復帰したという感じです。

 

——全体を通して思っていたようなプレーはできていましたか

かなりミスが多く、セットプレーからのディフェンスがチームとしてうまくいかなかったので、そこは改善していかないといけないところかなと思います。

 

——セットプレーに関して、明大と対戦して感じたことは

かなり経験もある方で、3年前のジュニア選手権、去年、一昨年は対抗戦に出ていたので、だいぶチームの特徴とかは体で分かっていました。相変わらず重かったという感じです。

 

——フォワードの前のポジションのレギュラー争いが激しいと思いますが、どう捉えていますか

僕自身は、スタメンを取りたいという思いはありますが、チーム内の競争力をしっかり上げることが、一番の役割かなと思っています。

4年生で引退した時、満足いかなかった結果を身をもって体感しているので、それをできる限り練習で(今の)同期に対して伝えていくような立場になれるように練習を日々しています。

 

——早慶戦までの期間どういったことを意識して練習に臨んでいきますか

早慶戦も特徴を自分たちが一番よく分かっています。

かなりアタックでボールを動かしてくるチームで、相手のバックスも強いです。

フォワードは、しっかり相手のフォワードに対して上回れるように、コンタクトもそうですし、スクラムやセットプレーもしっかり相手を攻略できるように、2週間あるので準備していきたいなと思います。

 

 

WTB沖洸成(総2・尾道)

——今日の試合を振り返って

アタックでは自分たちのいいところが出せましたが、ディフェンスでは食い込まれてしまい、相手にいい流れを持っていかれてしまったと思います。

 

——前半には2トライありました

自分たちの入りが良くて、みんなが動けていて、いい形でトライが取れたと思います。

 

——前半は互角の勝負に持ち込みましたが

みんなが役割をしっかりと果たしていて、一対一の局面をみんながしっかりと作れていたかなと思います。

 

——後半はボールポゼッションで優位に立たれましたが

相手がボールを持った時に、ディフェンスが一人では止めることができなくて、二人三人と寄ってしまって、外が余ってしまうという局面が多かったと思います。

 

——明大のアタックは対戦していかがでしたか

一人一人の身長が高く、タックルしても繋がれてしまうことが多かったので、早く二人目が入って、ボールを送らせないようにできればよかったかなと思います。

 

——ジュニア選手権を振り返って

自分たちのディフェンスができた時は、勝てる試合があったのですが、そこが狂ってしまうと点差をつけられて負けてしまうことがあったので、常に自分たちのディフェンスができるようにしなければいけないと思います。

 

——個人としては

アタックとしてはいいところもありましたが、ディフェンスではすごくいいわけではなかったので、もっと上手くできるようになれればと思います。

 

——今後に向けて

まだまだ対抗戦と大学選手権が残っているので、もっと気を引き締めてまた頑張っていきたいと思います。

 

 

HO原田衛(総1・桐蔭学園)

——今日の試合を振り返って

相手の思い通りに試合を進めることになってしまったことが敗因の1つだと感じています。

 

——試合前にはどのようなお話が

タフな精神を持って「辛い時でも前に出る」ということを意識しようという話だったのですが、そこがうまくできませんでした。

 

——ラインアウトの精度については

ラインアウト自体はあまりありませんでしたが、ボールを確保することはできたので、それはよかったと思います。

 

——スクラムについては

最後の方は相手の力を真に受けてしまったので、そこは今後に向けての課題の1つだと思っています。

 

——ご自身の良かった点・悪かった点を挙げていただくと

良かった点はあまりなかったので、次は頑張りたいと思います。反省点は「アグレッシブにボールをもらう」ということができなかったことです。

 

——今後は対抗戦の早慶戦が控えています。意気込みを

出場できるかどうかはわかりませんが、しっかりと準備をして臨みたいと思います。

Comments are closed.