【ソッカー(男子)】開幕前特集第3弾! 期待の新入生、田村祐二朗選手、川野太壱選手インタビュー

ソッカー男子


慶大男子ソッカー部開幕前特集第3弾は新たにチームに加入した、田村祐二朗(環1・藤枝東)選手と川野太壱(政1・横浜FCユース)選手のインタビューをお送りする。

フレッシュな2人にこれまでの大学サッカーとの違い、現在の同学年や上級生との関係など様々なことを伺った。そしてプロを目指して練習に励む2人の今シーズン、さらに大学4年間の目標とは――。

――自己紹介をお願いします
田村 静岡の藤枝東高校から来ました、田村祐二朗です。よろしくお願いします。

川野 横浜FCユース出身の川野太壱です。よろしくお願いします。

――慶應ソッカー部に入った経緯は
田村 僕が入部したいと思ったきっかけは1年前の3月にAO入試対策会というものに呼ばれて参加したのですが、その時に在校生が大学の魅力を話している姿や、サッカーに打ち込む姿勢を実際見たことで、大学を楽しみ、サッカーのことも高めようとしていることがわかったので、ここでサッカーをやりたいと思いました。そこから毎週AO入試の塾に通いました。

川野 僕は塾高出身で内部進学だったので、もし高卒でプロになれなかったら大学でサッカーをしようと思いました。

――入部前のソッカー部のイメージは
田村 早慶戦はものすごく盛り上がるというのは聞いていて、実際に動画を見ていたので早慶戦に対する思いは僕自身もありました。

川野 僕も早慶戦は一大イベントだと思っていて、早慶戦に出たいと思っていました。慶應ソッカー部のユニフォームはアンダーアーマーでぴちっとしているので、高校サッカーとフィジカルが全然違うなと思っていました。

――入部して以降慶應ソッカー部のイメージは変わったか
田村 兄が今大学生で体育会に入っていて上下関係がきついって話を聞いていたのですが、実際入部してみて一線はひかれているけどサッカーで意見してもいいし私生活でも打ち解けて話してくれるので頼りがいのある先輩だなと感じました。大学サッカーは質が高いだけでなく人間関係も縦に厚くいいなと思います。

川野 僕も祐二朗と一緒でサッカーと私生活のオンオフがすごいはっきりしています。サッカーをしているときは厳しく血の気が多かったりするのですが、普段の生活だととてもやさしく、同級生のように接してくれてご飯も先輩から誘ってくれて、生活を指導してくださるので、練習に来るのが楽しみです。

オンオフがはっきりしていると語る川野選手

 

 

 

 

 

 

 

――高校までと異なる点は
田村 上下関係においては色々決まりがあり、厳しかったので上下関係の面では違いがありますね。あとプレーの面では最初Cチームでプレーしていたのですが、高校のトップチームと比べるとスイッチの切り替えが早いなと思いました。

川野 僕の所属していたユースはフィジカルが低くて、フィールドに180センチを超える選手がいなくて、その中でどのようにしてフィジカルが強いチームに勝つかことを考えて練習も足元のパスなどをしていました。大学サッカーだとそれだけでは勝てなくてみんな筋トレをしたりしていて足元だけではだめだと思いました。これからはフィジカルを強くして、切り替えなどの技術以外の面も大学サッカーは(質が)高いので僕も身に着けていきたいです。

――高校時代に一番記憶に残っているシーンは
田村 高校2年の選手権で、選手権は高校ならでは盛り上がる大会で、僕はもう1年あったのですが、2年の4人以外は3年がピッチに立っていて、3年の引退を少しでも延ばすためプレーしました。その中の1試合で決勝ゴールを決めたのですが、そのゴールでチームが勝ち、決勝トーナメントで勝ち進めたというのはとても心に残っています。

川野 僕は高校3年の引退試合のプリンスリーグ昇格戦で、僕たちの代は少し期待されていた世代だったのですがクラブユースで全国大会に出られず、関東予選でFC相模原ユースに負けてものすごく悔しい思いをしました。リーグ戦は、1つ上の代でリーグ降格してしまい神奈川県リーグで僕の代は戦っていたのですが、そこでリーグを無敗で優勝しました。Jユースのトーナメントは2回戦で鹿島アントラーズユースに負けてしまい、最後に後輩や自分たちに結果を残せるものが最後のプリンスリーグ昇格戦だけになって、1回戦はロスタイムの逆転ゴールで勝ち、2回戦は3対0で勝つことができました。その時のコーチの涙を見てこのチームでやってきてよかったなと思いました。すごくほっとしました。

――1年の仲は
田村 最初にAO入試で入ってきた人と、太壱と、国学院久我山のほうから来た選手たち7人とは1か月ほど一緒にやってきたのでお互いをよく知れたし、2日目くらいから腹を割って話せるようになりました。内部進学や違うチームにいる選手たちとはまだかかわりを持てていないので、これから学校が始まったら、同じ学部だけでなく、違うキャンパスの人たちとも少しでもかかわりを持てたらいいなと思っています。

川野 どうしても慶應の内部生がいるので、塾高、SFC高、志木高、AO入試とグループができてしまって、僕は塾高出身ですがユース出身で祐二朗も知っていたのですが、正直言ってまだ仲が深まっていないと思います。これから一般入試で来る人もいるので学年会を開いたりしてもっと中を深めていきたいです。

――同じ学年としてどのような関係になりたいか
田村 下のカテゴリーの選手が上のカテゴリーの選手に積極的に話しかけるのは難しいと思うので、僕たちのような上でやらせてもらっている選手が下のカテゴリーで頑張っている選手たちに声をかけてお互いに高め刺激を与える雰囲気を出せる学年になりたいです。

川野 まだ他のカテゴリーでプレーしている選手とサッカーをしていないので、これから自主練の時に一緒にサッカーをして私生活だけでなくサッカーの面で切磋琢磨しあえるような代にしたいと思います。

――上級生に持っている印象は
田村 僕たちよりも先に大学サッカーを経験しているので、大学ではどのようなサッカーが通用するか熟知しますし、能力面でも突出していると思いますね。

川野 あまり先輩とサッカーができていないのですが、普段から筋トレをよくしているなという印象があります。毎日筋トレをしている人が多くすごいなと思います。

――昨年を振り返って
田村 高校3年は自分にとってはものすごく悔しい1年でした。本当にけがが多く、夏に総体で全国に出た時もけがで外れて、県大会優勝した時もピッチに立っていなくて悔しいとしか言えない1年でした。夏以降は選手権とかで中心選手として出させてもらえて、終わり良ければすべてよしじゃないですけど、最後の試合もピッチに立ってチームも勝ち、笑顔で終われたので良かったです。

川野 高校2年の終わりまで試合に出ることがあまりなくて、振り返ると試合に出ることで自分が一皮むけて成長できたなと思います。でも、先ほどチームで結果が出なかったといいましたが、自主練をもっとストイックにするなどの努力をすればよかったなと後悔していて、筋トレでもフィジカルはいいやと思っていたのを悔やんでいます。ユースだとプロになれるチャンスがあったので、強くつかみ取りに行けばよかったなと思います。

――自分の強みは
田村 太壱もですが、左利きだと思います。チームに左利きは少ないので、左足からのキックが自分の持ち足だと思っています。他には高校の時はトップ下やサイドハーフをしていたのでボールを持った時の判断や、パス、シュートといったフィニッシュに持っていく過程を自分は得意としていて、攻撃にかかわるプレーに注目していただきたいです。

川野 僕も祐二朗と一緒で左利きが自分の持ち味だと思っています。もう一つは持久力でスタミナに自信があり、上下運動の多いサイドバックやウィンドバックで守備からどれだけ攻撃参加できるかを常に意識しています。

――逆に自分に足りないと思うところは
田村 トップチームで練習をしていて判断の部分でもっと早くしないと実感しますし、ほかにもフィジカルで体が大きくない分、大学は体の大きい選手多いのでどうしたらかわせるか、どうしたら外せるのか練習やいろいろな人の話を通して対策し、大学サッカーでの生き残り方を模索していきたいと思います。

川野 高校時代にすべてのプレーを組織的にしていたこともあって、自分の切り替えの遅さや球際や単純な個人戦術の対人が弱いなと思います。大学では個人戦術の強さも必要になってくるのでこれから磨いていきたいと思います。

――今シーズンの目標は
田村 チームとしては関東1部に昇格しないといけないのですが、トップチームとして試合に出場して貢献したいです。早慶戦のピッチに立って、(早稲田には)長らく勝てていないので、チームとしても、個人にしても負かせてやりたいと思っています。

1年次からチームへの貢献を目指す田村選手

 

 

 

 

 

 

 

川野 祐二朗はトップチームですが僕はまだBチームなので、できるだけ早くトップチームに昇格し、関東リーグに出場して勝利貢献することが目標です。

――4年間の目標は
田村 僕はプロを目指しているので、プロになるために自分が高められることはすべて4年間でやっていきたいです。その中で今シーズン1部に昇格して、どこかで関東リーグを制覇したいと思いが強くあります。

川野 高校の時につかみ取れなかったプロという夢をつかみたいと思っています。そこでチームが関東1部に昇格すれば見に来てくれる人も増えて、スカウトも見に来てくれるのでチームの勝ちを意識しながら、個人としてはプロを目指してレベルアップしようと思います。

将来的にプロを目指す両選手

 

 

 

 

 

 

 

――座右の銘や好きな言葉はありますか
田村 僕はずっと継続は力なりという言葉が好きで、高校の経験で足やプレーが遅いという課題があったときに、強くなろうと階段ダッシュや体幹を鍛える縄跳びなどを、今まで続かなかったことを続けた結果、足が速くなり俊敏さも出てきたので物事を継続していくのは大事だなと思いました。大学でも自分の課題と向き合いながらできることを継続して成長につなげていきたいと思います。

川野 僕の座右の銘は文武両道です。サッカーだけではなく勉強面でも頑張らなきゃと思っていて、サッカーで負けたくないのは当然なのですけど、勉強でも負けたくない気持ちがあります。慶應大学は頭のいい子が集まっていますが、その子たちにサッカーをしながら勝ちたいなと思います。文武両道目指して4年間頑張ります。

――大学で部活以外に楽しみにしていることは
田村 僕はSFCなのですけど、先輩方から聞くと授業が面白い、学校に行くのが楽しいとおっしゃる方が多いので、どういう授業を取ろうかと履修計画を立てている時点で面白いので、学校生活そのものが楽しみです。

川野 大学は小中高と比べる規模が大きく人数が多い分、様々な特徴を持った人がいて、たくさん友達を作っていろいろな経験をしたいです。

――最後に応援している方たちにメッセージを
田村 慶應はOBなどからの手厚いサポートがあるので、そのような方々が期待している、早慶戦などの勝利や関東1部昇格の力になれるように全力に取り組んで、4年間終わったときに後悔が無いように頑張るので応援よろしくお願いします。

川野 僕もチームの勝利に貢献できるように頑張るのでぜひこれからも応援お願いします。

 

――お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!

(取材:室留裕介 写真:船田千紗)

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