慶應スポーツ新聞会

【バレーボール】平成最後の試合でつかんだ!笑顔溢れる初勝利!/春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第8戦 vs学芸大

最後の1点を決めた富澤副将のガッツポーズ

ついに、慶大のコートに笑顔の花が咲いた――リーグ戦開幕7連敗と、暗く、苦しい春を過ごしてきた慶大。この日は、自分たちの持ち味であるブロックで学芸大を攻略すると、富澤太凱副将(経4・慶應)らの力強いスパイクで反撃。理想的な形で得点を重ねていくと、最後もデュースの接戦を制し、ストレート勝利。慶大は、第8戦にして待望の初勝利を収めた。

 

 

 

2019年4月28日(日)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第8戦 慶大×学芸大

@キッコーマンアリーナ

 

得点

慶大

セット

学芸大

25

18

25

21

27

25

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

WS

23

小出捺暉(環2・駿台学園)

MB

降小雨(商1・慶應)

OP

21

富澤太凱(経4・慶應)

WS

宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)

MB

12

清水柊吾(総3・広島城北)

吉田祝太郎(政3・慶應)

Li

永田将吾(総2・高松)

Li

17

加藤真(商3・慶應)

 

 

同期の小出に駆け寄る永田(7番)と宮川(5番)

第1セット、今季の課題「立ち上がりの失点」が、またも出てしまう。2本のサービスエースを含む5連続失点で、慶大は早くもタイムアウトを要求。だが、選手たちはここで折れなかった。富澤のスパイクなどでサイドアウトを取り続け、慌てず着実に学芸大を追った。5-10の場面からは、ブロック&レシーブの形に持ち込み、一気に7連続得点。慶大は逆転に成功する。その後も、WS小出捺暉(環2・駿台学園)の攻守にわたる活躍などで何度もブレイクを奪い、徐々にリードは広がっていく。最後はMB降小雨(商1・慶應)がクイックで鮮やかに得点し、25-18で慶大が第1セットを先取した。

 

 

慶大の揃った3枚ブロック

続く第2セットも、慶大は安定していた。Li加藤真(商3・慶應)と永田将吾(総2・高松)のサーブレシーブの貢献もあり、清水柊吾(総3・広島城北)と降の両MBがクイックで得点を量産。さらにはブロックでも好プレーを連発し、得点を重ねていく。サイドアウトの応酬となったこのセットだったが、13-13の場面からは小出がスパイクを連続で決めるなどして3連続得点。わずかなリードを作る。このセット相手に許したブレイクは2度だけ、という安定を見せた慶大は、このリードを守り切って第2セットも奪取。初勝利に王手をかけた。

 

 

タイムアウト時、笑顔で選手たちを迎え入れる

取り切りたい第3セット。互いにワンタッチでボールをつなぐラリー戦が増え、ブレイクの奪い合いに。中盤まで同点だったが、13-13の場面からスパイクミスなどで3連続失点。学芸大にリードを許してしまう。慶大は、富澤やWS宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)らのスパイクなどで必死に食らいつき、22-22と再び同点に。直後に自陣ミスが出てしまい22-24、相手のセットポイントに。だが、ここからの慶大が強かった。ポイントゲッター・富澤にボールを集めると、その富澤が気迫のスパイクで見事に3連続得点。一気に慶大のマッチポイントまで持ち込んだ。互いにサイドアウトを取り合い、26-25。相手スパイクをワンタッチでつなぐと、S吉田祝太郎(政3・慶應)が託した最後のボールを見事に富澤が打ち抜いた。逆転でデュースの激闘をものにし、3-0のストレート勝利。今季初勝利に、コート上の選手たちは喜びと安どの表情を浮かべていた。

 

 

Li2人がチームを支え続けている

非常に長い道のりだった。ここまで7試合の中で、相手に取られたセット数が計21セットであるのに対し、慶大が取ったセット数は計3セット。終始相手ペースに飲み込まれ、自分たちのプレーを出せない・・・非常に苦しい状況が続いていた。だがそれでも、自分たちがこの春やってきたこと、そしてやるべきことを貫いてきた。この試合では、ブロック&レシーブもよく機能し、最後を託された富澤や小出、宮川のスパイクもさえわたっていた。選手たちそれぞれが、やるべきことを見失わずに続けてきた努力が、ついにこの日、ひとつの勝利に結びついたのだ。

 

 

大学初勝利となったルーキーの降

喜びもつかの間。この日、スパイクにブロック、そしてレシーブに至るまで大活躍を見せた小出が、試合後のインタビューではあまり喜びをみせなかった。「まだ1勝しかしていない」。小出は、冷静にそう語る。1勝を挙げたが、慶大は依然として最下位、そして入替戦圏内にとどまっている。残り3試合も、絶対に負けられない。だが、暗いトンネルはもう抜け出したはずだ――「今までやってきたことが形になって、それが自信につながって、サイクルが回り始めている」(富澤)。宮川や降にとっては、自身がスタメンで出場する試合で初めて手にした勝利だった。「この良い流れを忘れないように」(マルキナシム主将=総4・川越東)。この成功体験を大きな自信に変え、残り3戦を戦い抜いてほしい。ここから、慶大の真価が問われる。

 

 

(記事:藤澤薫・菊池輝 写真:藤澤薫)

 

 

以下、コメント

 

 

マルキナシム主将(総4・川越東)

 

――主将として、初勝利となったこの試合を振り返って

まあ相手との相性が良かったっていうのもありますけど、コートの中の選手たちが頑張ってこの1勝をもぎ取ってくれたことが、まず普通に嬉しいです。

 

――声がかすれていらっしゃいますが風邪ですか?

いや、普通に声を出しすぎて、のどが潰れちゃいました。

 

――第3セット、デュースとなりました。直前のタイムアウトではどんな声掛けをしていましたか?

やっぱりやることは変わらない。ブロックからしっかり展開して攻撃するっていうのは変わっていなかったので、アタッカーがしっかり呼ぼうっていうのは意識して。そこで気持ち的に引くなよ、っていうことをずっと言っていました。

 

――ここまで苦しい7連敗でした

なかなか良い流れで勝ち切ることができなくて、フラストレーションも溜まったんですけど、ここで1勝できたので、この良い流れを忘れないようにして2週間練習を積んで、残り3戦に挑めたらなと思っています。

 

――今日、今までと一番違ったところは

まあとくに内容的に変わったことはないんですけど、相手への対応をしっかり明確にやれた、やりきれたところが良かったんじゃないかなって思います。序盤ばーっといかれちゃったんですけど、そこで完全に流れを持っていかれなかったのも良かったところだと思います。

 

――リーグ戦は1週間空きます

そうですね、とりあえず今日良かったことをしっかり挙げて、どういうときが一番自分たちが勝つパターンにもっていけるのかっていうのをちゃんと選手全員で話し合って、まあそれに沿った練習を考えて。内容的に言えばサイドアウトよりもブレイクのところをもう少し見直さなきゃいけないなって思っています。

 

――残り3戦に向けて意気込みを

順位的には下と当たっていくわけですけど、どこも簡単に勝てるチームではないと思っています。一戦一戦、自分たちの出せる力は何なのかっていうのをちゃんと考えて、出し切ることを目標に頑張っていきたいです。

 

 

 

富澤太凱副将(経4・慶應)

 

――今の率直なお気持ちを

嬉しいの一言ですね。

 

――昨日話されていた課題であるディグについて

チームとして研究を重ねた結果、3セットとも相手をしっかり抑えることができ、その良い流れがディグに繋がっていたと思います。

 

――勝負所でスパイクを決めていましたね

今日はいつも以上にみんなの思いがボールにこもっていて、最後打ち切れることに幸せだと感じますし、自分自身も嬉しかったです。

 

――次戦に向けて

今までやってきたことが形になって、それが自信につながって、サイクルが回り始めていると思うので、よく準備をして向かいたいと思います。

 

 

 

吉田祝太郎(政3・慶應)

 

――今のお気持ちを

素直に嬉しかったです。

 

――第1セットは0-5の立ち上がり

僕らの悪い点として序盤の立ち上がりが悪いっていうのが前からあって。まあここからここからっていうメンタルができたので、メンタルが折れることなく、立ち直せて。精神的に折れなかったことが良かったところかなと思います。

 

――ここまで苦しい7連敗でした

最初の6連敗は正直実力負けっていう感じですね。だから昨日の試合に負けたのは、実力は割と均衡していたんですけど、作戦、ブロック張るところとかで負けた感じがしたので。残りの3試合は、今日みたいにブロックで勝てればいいなと思います。

 

――1週間空きます

他の1部のところに比べて、うちは僕も含めてみんなちょっと力が劣っているんですよ。6人対峙したときに、やっぱり向こうのほうがそもそもバレーが上手い。それはもうみんなミーティングとかで話していて。なので、この2週間は調整っていうよりかは、まあリーグ戦とかを通じて、毎日練習で上手くなって、なんとか1部のチームに追いつけるように頑張っていきたいなと思っています。

 

 

 

清水柊吾(総3・広島城北)

 

――今の率直なお気持ちを

1勝できたのは嬉しいんですけど、個人的にあまりよろしくなかったので、そこが少し残念です。

 

――「よろしくなかった」とは具体的にどのような部分ですか

細かいミスなど、「もっとこうできたな」というプレーが多かったです。

 

――次戦に向けての意気込みを

チームでサーブの課題が出たので、そこを修正して攻められるようにすることです。あと、ブロックの出し方を詰められれば良いと思います。

 

 

 

加藤真(商3・慶應)

 

――初勝利について、率直な気持ち

自分達はもちろんなんですけど、応援してくれている方々にしんどい思いをさせてしまっていたので、やっと勝ててよかっと思います。

 

――繋ぎの面について

サーブカットの宮川、小出中心に入っていて、永田中心に上がっていたので総合的に良かったと思います。

 

――第3セット、デュースの末取りきれた理由は

(吉田)祝太郎が、上がったときは最後(富澤)太凱さんに持っていくという話をずっとベンチでしていて。そこでみんなの意識が「上がったら最後太凱さんが決めてくれる」というふうに合致したところが逆転できた理由だと思います。

 

――次戦に向けて

残り3試合、自分たちが流れをしっかり持っていって、1つでも順位を上げられるように頑張ります。

 

 

 

宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)

 

――今の率直なお気持ちは

なかなか勝てなくて、チームとしてどういう方向で行けばよいのか分からない中で、今日1勝できたので率直にうれしいです。この勝利を残り3戦につなげたいと思います。

 

――昨日の試合で「自分たちが決めきれなかった」というコメントがあったのですが、それに比べて今日はよく決まっていましたね

今日はチームとして役割が明確になっていました。そういった点が、昨日より決定力が高くなっていた要因かなと思います。

 

――ご自身のプレーに関してはいかがですか

同期の(小出)捺暉と(永田)将吾に助けてもらったので、満足はしていないですけど、自分の中では比較的良かったほうかなと思います。

 

――次戦に向けて意気込みを

今日勝ったことで、チームがどういう風にやれば勝ちにつながるかが分かったと思います。厳しい状況というのは変わらないので、1つ1つ目の前の一戦に全力で向かえるように準備して行きたいと思います。

 

 

 

永田将吾(総2・高松)

 

――今の率直なお気持ちを

今まで内容が良い試合も負けで終わっていたので、今日は内容も良かったと思いますし、一つ勝てたというのは、すごく嬉しいです。

 

――繋ぎの面について

学芸大の攻撃はすごく特徴的なので、それに対してブロック&レシーブでどう対応するかというのを、昨日のミーティングで話して、それが上手くはまっていたと思います。

 

――ご自身のプレーを振り返って

今日は最初のセットでサーブレシーブが乱れてしまって、次のセットも乱れてしまったので、そこからは、サーブレシーブは(加藤)真さんに入ってもらったんですけど、助けられましたね。特にキャッチをしている3人には、ありがとうございますと言いたいですね。

 

――次戦に向けて

初めて勝ったということで、ここから一つ流れができると思いますし、長い期間試合まで空くので、自分たちがどういうバレーをすれば1部で勝てるのかというのを確立させて帰ってきたいと思います。

 

 

 

小出捺暉(環2・駿台学園)

 

――今の率直なお気持ちを

まだ1勝しかしていないので、まだ不安な感じです。

 

――「不安」というのは

結構アバウトな感じなんですけど…。入替戦は下の2チームなんですけど、下から3位までに入れるか、というのが不安ですね。

 

――サーブレシーブが安定している印象を受けましたが

相手のサーブがそこまで強くなかったのもありますが、最後まで集中できたので良かったです。

 

――ご自身のプレーに関してはどうでしたか

1セット目で疲れてしまって(笑)。あまり疲れないスパイク以外は集中してできました。

 

――次戦に向けての意気込みを

(次戦までの2週間では)技術的には上がらないとは思いますが、詰めていけば良くなる部分はあると思うので、そこを修正して頑張っていきたいと思います。

 

 

 

降小雨(商1・慶應)

 

――初勝利となりましたが今のお気持ちを

1年生で出させてもらって、ずっと連敗が続いていて悔しかったんですけど、やっと自分がスタメンで出て勝つことができたので、素直に嬉しいです。

 

――今日のチームの雰囲気は

序盤0-5って1セット目出られちゃったんですけど、結構いつも出だしは相手に先行されることが多いので、そんなにみんな慌てていなくて。1点ずつ我慢して点を重ねていくうちに、リードする場面が出ました。点差が有利になると、まあみんな精神的に楽になる部分もあるのかなと思うので、そこはすごく良かったと思います。

 

――ブロックが機能していました

(学芸大の攻撃の)対策して、ブロックと後ろのレシーブでフロアディフェンスをしっかりできるように対策していたので、そこは上手くはまって、すごく良かったと思います。

 

――今日、今までで一番違ったところは

ブロックが今日はすごく機能して良いワンタッチが取れて、チャンスボールから切り返せた部分が大きかったです。前の6戦は、ブロックが機能しなかったっていうわけじゃないんですけど、良いワンタッチが取れなくて、レシーブも上がらなくて。今日はどっちとも良い形にはまって、最後フィニッシュの(富澤)太凱さんとか、レフトの(小出)捺暉さんとか(宮川)郁真さんが決めてくれたので、そこはすごく今までとは違った、良い形が出て良かったなと思います。

 

――1週間空いて、残り3戦となります

1週間空いて急激にうまくなるっていうわけじゃないんですけど、今日はやっぱり自分たちの持ち味がすごい出たので、そこをより確立させたいですね。1本の太い軸となるものを1週間で確立させて、練習していきたいなと思います。

 

 

順位(4月28日終了時点)

順位

大学

勝利数

セット率

1位

早大

12.0000

2位

東海大

3.0000

3位

筑波大

2.0000

4位

明大

1.7500

5位

日体大

1.3571

6位

中大

1.1429

7位

専大

0.8125

8位

順大

0.6316

9位

駒大

0.4286

10位

日大

0.5714

11位

学芸大

0.3043

12位

慶大

0.2857

 

◇順位の決め方◇

勝利数が同じ場合、セット率(得セット数/失セット数)の高い方が上位となる。

セット率も同じ場合、得点率(総得点/総失点)の高い方が上位となる。

なお、下位2チームは1・2部入替戦に回る。

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