【テニス(女子)】ダブルスで2勝し山学大に快勝!/関東大学テニスリーグ 山学大戦

庭球女子

早慶戦に勝利した慶大は、早大を倒すなど、決して侮れない山学大と対戦。3戦目までダブルスを1-1と折り返していたが、この日は2-0で折り返すと、流れは慶大に。シングルスで4勝を上げ、6-1と快勝した。

 

 

慶大

 

山学大

D1 ○佐藤・永田

2{6-4,6-2}0

松本・鈴木

D2 ○大村・望月

2{6-4,7-6(6)}0

西里・安部

S1 ○佐藤

2{6-1,6-2}0

松本

S2 ○永田

2{6-2,6-1}0

西里

S3 ○平田

2{6-2,,6-0}0

原口

S4 ○末野

2{4-6,6-2,6-1}1

石野

S5 ●中村

1{1-6,6-4,4-6}2

芝田

合計6

 

 

関東大学テニスリーグ 山学大戦

 

2019年9月13日@早稲田大学東伏見テニスコート

 

※試合が終わった順に戦評を掲載しています

 

ダブルス

慶大2-0山学大

 

大混戦となっている女子リーグ戦、慶大は王座進出をかけて負けられない戦いに臨んだ。D1にはいつも通り佐藤南帆(環1・日出)・永田杏里(総1・南山)の1年コンビが出場。序盤は先にポーチを決められ劣勢となるも、永田の強烈なサーブから流れを作りだし、徐々に挽回していく。セット終盤には死角のないネットプレーが冴えわたり6-4で第1セットを先取。勢いそのままに臨んだ第2セットも2人の多彩な攻撃で終始主導権を握り続け、6-2で試合を終わらせた。佐藤・永田はこの日も安定した試合運びでチームの1勝目を持ち帰った。

D2には大村千乃(総3・九州文化学園)・望月菜々子(環3・白鵬女子)のインカレ準優勝ペアが置かれた。互いにゲームを取り合う一進一退の展開を見せたこの試合、「相手からのボールを引いて打っても勝てない」と判断した2人は果敢にポーチを狙いに行くなどの積極的なプレーで相手を突き放し、見事第1セットを6-4で奪い取る。続くセットは大村・望月の3ゲーム連取から始まるも、その後はミスが続き気づけば試合はタイブレークへ突入。両者ポイントを奪い合う中6-6で迎えた13ポイント目、ここで大村が思い切りよくリターンをストレースコースに打ち込みポイントを獲得。一挙に流れを引き寄せた二人はそのまま次のポイントも奪い取り、この接戦を制した。大村・望月のリーグ戦初勝利により、慶大は2-0でダブルスを折り返した。

 

シングルス

慶大4-1山学大

 

「試合に入る前に自分のやるべきことを明確にした」と入念な準備を行ってこの日の試合に臨んだS3平田歩(総2・岡山学芸館)。それが功を奏したのか、第1セットから平田の独断場だった。ストロークで相手を圧倒し、6-2で奪うと、続く第2セットも相手に全く付け入る隙を与えず、1ゲームも取られなかった。このセットを6-0で奪取し、見事なストレート勝ちを収めた。

前回の早慶戦で勝利を決めたS4末野聡子(総2・芦屋学園)はこの試合、長いラリーでミスの続いた第1セットを4-6で落とすも、続くセットでは粘り強さを見せて徐々にポイントを重ねていく。流れをつかんだ末野はこのセットを6-2で取りきると、最終セットでもショットの精度を上げて6-1と相手を圧倒した。末野は立ち上がりに課題を見せつつもフルセットを勝ち抜く勝負強さを見せ、見事慶大の勝利を確定させた。

S2では1年生ながら、リーグ戦で堂々たる試合を続ける永田が今日も1年生らしからぬ危なげない試合を披露した。第1セット序盤はお互いにキープし合う。第3ゲームを強烈なサービスエースで奪うと、徐々に流れは永田へ傾く。続く第4ゲームを持ち前の力強いスマッシュでブレイクを奪い、永田は試合の主導権を完全に掴んだ。その後も、強烈なサーブとスマッシュで相手を圧倒した永田は、6ー2、6ー1でストレート勝ちを収めた。

今季リーグ戦全勝ときている中村礼(総4・須坂)は今回もS5での起用を受けて出場した。いつも通り強気なショットを打ち込んでいく中村だったが、この日は早い段階でミスが出てしまいなかなか流れをつかむことができない。ラリーの安定感を欠いた中村は1-6で第1セットを逃すも、第2セットではストロークの調子を上げてポイントを連取。中村らしい攻めたプレーが光り、6-4でこのセットをとりきる。迎えた最終セットでは4-4まで互いにゲームを取り合う展開となるも、最後は勝負所で踏ん張り切れずに残る2ゲームを相手に奪われてしまった。惜しくもこの試合に敗れ、山学大戦の初黒星を喫した。

S1佐藤は試合開始からエンジン全開だった。いきなり2本のサービスエースで一気に流れを掴むと、そこから3ゲームを連取。ミスが重なり、第4ゲームを落とすも、佐藤はボレーなどを駆使した多彩なテニスを見せ、第1セットを奪う。続く第2セットも序盤から強烈なスマッシュ、さらには縦と横に揺さぶるショットで相手を翻弄した。終始、積極的なテニスを見せた佐藤が6ー2、6ー1でストレート勝ちを収めた。

 

(記事・写真:萬代理人、堀口綾乃、菊池輝)

 

◆選手コメント

 

大村千乃(総3・九州文化学園)・望月菜々子(環3・白鵬女子)

 

――亜大戦ぶりの出場となりましたがどのようなゲームプランで臨みましたか

大村:これまで終盤ボールを落としたりして逆転されることが多かったので、そういったミスをしないよう心がけました。

 

――2セットとも接戦となりましたが、どちらも勝ちきれた要因は

望月:相手からのボールを引いて打っても勝てないので、それならどんどん攻めて行こうという姿勢が勝利につながったんだと思います。

 

――大村選手は最後から2ポイント目(タイブレーク6-6で迎えた13ポイント目)で、ストレートコースに思いきったボールを打たれてましたが、あのシーンを振り返って

大村:引いて戦っても仕方ないので前に出て打とうという気持ちを出してプレーしました。結果につながってよかったです。

 

――リーグ戦初勝利となりました

望月:純粋に嬉しかったです。チームに貢献できたのは本当によかったと思います。これまで同じような展開の接戦で試合に負けていたので、しっかり勝ちきれたのは大きいです。

次回に向けてまた気を引き締めて頑張っていきます。

 

平田歩(総2・岡山学芸館)。

 

ーー前回の早稲田戦からどのように切り替えて臨みましたか

早慶戦ではひどい負け方をしてしまったので、その反省を生かし、自分の試合のビデオを見たり、参考にしている選手の試合を見たりして、試合に入る前に自分のやるべきことを明確にしました。それが今日の結果につながったと思います。

 

ーー試合を振り返って

メンタル的に落ち着いた状態で、ネットよりも1メートル高いボールを打ちながらしっかり攻めるところは攻めていけたので、自分の中では今日の試合は最初から最後まで自分のしたいプレーができたかなと思います。

 

ーースコアを見れば圧勝となりましたが勝因は

「脱力」できたことだと思います。

 

ーーリーグ戦も残すところ明大戦のみとなりましたが、これまでのご自身の戦いぶりを振り返って

今回のリーグは自分としては何年か振りくらいにひどい試合、自分の中でも整理のつかない負け方が多くて、悔しい、苦しいリーグ戦になりました。

 

ーー明大戦へ向けて

勝ちが1つでも多く終われるように最後まで頑張りたいと思います。

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