慶應スポーツ新聞会

【バスケ(男子)】終盤の失速響き、早慶戦連勝ならず/第78回早慶バスケットボール定期戦

例年よりもおよそ半年遅れて無観客というこれまでに例を見ない形で開催された早慶バスケットボール定期戦。今年の早慶戦は伝統の一戦と言うだけでなく、4年生にとって慶大のユニホームを着て行う最後の試合となった。昨年3年ぶりに悲願の勝利を飾った慶大は連勝を目指して格上・早大に挑んだ。

2020/12/19/(土) @日吉記念館

第78回早慶バスケットボール定期戦

 

合計

慶大

1616

25

1168
早大22

25

212391

慶大スターティングメンバ

 

#4 甲谷勇平(環4・東山)

 

#7 岩片悠馬(環4・広尾学園

 

#12 水谷裕葵(環2・四日市工業)

 

#14 山下卓馬(政2・静岡城北)

 

#17 山本康瑛(政1・長崎西)

 

甲谷は冷静にチームを引っ張り続けた

第1Q、早大に連続シュートを許すも今季初スタメンの山下卓馬(政2・静岡城北)の3ポイントで慶大も応戦。その後なかなかリズムを掴むことのできない慶大は流れを引き寄せようと激しいディフェンスで早大の得点を抑える。苦しい体勢でのシュートが続き追加点をあげられない時間が続く中、人見快(法3・慶應志木)が3ポイントを決める。岩片悠馬(環4・広尾学園)のアシストを受けた甲谷勇平(環4・東山)が落ち着いてゴール下のシュートを決め、16―22で第1Qを終えた。

熊野は積極的なプレーで流れを引き付けた

第2Q、思うように点を奪えない慶大はディフェンスで魅せる。人見、甲谷が早大のガードに対し激しくプレッシャーをかけると、蛇谷幸紀(環2・近大付属)がゴール下でシュートをブロック。このQ折り返しに差し掛かかると、水谷裕葵(環2・四日市工業)がミドルを決めオフェンスの重苦しい空気を打ち破る。ファールが溜まっている早大に対し積極的にドライブを仕掛け、フリースローを獲得した慶大は地道に得点を重ねる。しかし、早大の精度の高いシュートを抑えることができず、15点ビハインドで前半を終えた。

ゴール下での粘り強いプレーを見せた岩片

巻き返しを図りたい第3Q、山本康瑛(政1・長崎西)が3ポイントを決めるとそれに続くように水谷、甲谷、熊野俊介(理1・湘南)も3ポイントを沈める。ディフェンスに少しずつ疲れが見え始めた中盤には流れが早大に傾きかけたが、素早いパス回しから絶妙なパスを受け、熊野がミドルをしっかりと決める。その後も慶大は人見の3ポイント、岩片のレイアップで着実に点を重ねる。オフェンスの歯車がうまく噛み合い始めた慶大は点差を縮め57―68で最終Qへ。

人見は3ポイントで貢献

勝負の最終Q開始30秒、甲谷のアシストを受けた山下が3ポイントを沈め、点差を1桁に縮める。この勢いに乗って逆転を狙いたい慶大であったが、早大の必死のディフェンスを前に得点を伸ばすことができない。たまらずタイムアウトを取るがその後も追加点から遠のく時間が続き、後半最後のタイムアウトを使い切ってしまう。終了間際4年生として意地を見せた岩片のフローター、寺部勇佑(環4・洛南)のドライブで加点するも時すでに遅し。中盤で開いた点差を縮めることができず、早慶戦無念の敗戦となった。

山下はスタメンとして奮闘した

1部の壁は高く、超えることこそできなかったものの、追い上げの力、チームで戦う姿勢がこのチームの最大の武器であったことはオータムカップと同様、早慶戦でも証明された。コロナウイルスの影響で、このチーム、メンバーで望んだ試合はほんの数試合に終わった。思うようにバスケをできない日々が続き、過程、結果ともに完全燃焼とは言い難い。しかし、4年生が試合で見せた闘志、試合後に流した涙は下級生の目にしっかりと焼き付けられただろう。来季はリーグ戦を開催できることを祈り、新チームで次の一歩を踏み出してほしい。

 

(記事:船田萌恵、写真:隅田一)

以下、選手コメント

 

甲谷勇平(環4・東山)

――今日の試合を振り返って

結果は負けてしまいましたが、今年のチームが頑張って積み上げたものを全て出しきれた試合でした。ですので、悔いは全くありません。ただ、個人的には勝利という形でチームメイトをはじめ、応援してくださった方々に恩返しができなかったというところはもどかしい気持ちがあります。

 

――最後の早慶戦であり、引退試合でもある今日の試合にどのような気持ちで臨みましたか

まずは絶対に勝ちたいという気持ちは人一倍持っていたと思います。それと同時に気合が入りすぎて空回りしてはいけないので、あくまでいつも通りを心がけていました。

 

――主将として試合前にチームに伝えたことなどはありますか

早慶戦は勝ちたい気持ちが強い方が勝つということを伝えました。早慶戦は技術の勝負ではなくて気持ちの勝負だということを伝えようと思いました。

 

岩片悠馬(環4・広尾学園)

――今日の試合を振り返って

全員が自分の役割に徹し、何度も「勝てる」と思える試合だったのでとにかく悔しかったです。

 

――最後の早慶戦であり、引退試合でもある今日の試合にどのような気持ちで臨みましたか

とにかく悔いの残らないように、自分たちのやってきたことを信じ全員が役割に徹すれば勝てる試合だと思って臨みました。

 

――体格差のある早大を相手にするにあたり気をつけたことはありますか

リバウンドでスクリーンアウトを徹底することと、あとスピードで有利な分、速攻などで走り勝とうと考えてました。

 

――この試合で引退となりますが4年間を振り返って

環境、特に仲間に恵まれていたなと思います。これまでお世話になった先輩の方々はもちろんですが、今年のチームは特に下級生恵まれ、助けられる場面が何度もありました。そして、問題ばかりでしたが、一緒に4年間走り続けてきた同期にも感謝しています。

4年間ありがとうございました。

 

人見快(法3・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

1部の早稲田相手にチーム全員で戦うことでしっかり勝負できたと思います。ですが勝ちにこだわってきたので、やはり勝利できなかったことは本当に悔しいです。

 

――どんな気持ちで試合に臨みましたか

このような状況で試合ができることに感謝し、4年生とできる最後の試合を全力で楽しもうと思って臨みました。また今までお世話になった先輩方に恩返しができるように、精一杯プレーしようと思っていました。

 

――今日も激しいディフェンスで相手にプレッシャーを与えていましたが、意識したことはありますか

自分の仕事は激しいディフェンスだと思っていますし、格上の早稲田相手にはハードにいかなければ戦えないと思っていたので、出場している時間は100%出し切るつもりでプレッシャーをかけようと意識しました。

 

――重要な場面で3Pを決めていましたが、ご自身で振り返っていかがですか

先輩方に思い切って狙えと声をかけて頂いたこともあり、ビビらずに強気でいけたと思います。来年は自分がそのような存在にならなければいけないので、またこれから頑張っていきたいと思います。

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