【ソッカー男子】第7節 37年ぶりの勝利ならず完敗 筑波大戦

 

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快晴の西が丘でのイレブン

第84回関東大学サッカー1部リーグ第7節(15日)が行われ、慶大は筑波大と対戦し、1-5で敗れた。「15分で試合が決まった」(李監督)と言うように、立ち上がりから連続失点。U-19代表合宿中の藤田息吹(政2)や怪我の深澤良(理4)を欠き、4-2-3-1に布陣を変更して挑んだイレブンは、その後も立て直すことができずに完敗を喫した。

 

第84回関東サッカーリーグ戦【前期】1部リーグ 第7節

2010/5/15(土)11:30 KO@西が丘

慶應義塾大学1-5筑波大学

{得点者}前半4分 赤崎(筑波大)、前半15分 上村(筑波大)、前半21分 原田(筑波大)、後半11分 森谷(筑波大)、後半26分 赤崎(筑波大)、後半35分 横川達郎

川久保

この日は右サイドハーフで出場した川久保

慶大は筑波大にいまだ37年間未勝利。今節はその不勝伝説を塗り替えるべく、意を決して挑んだが、開始早々夢は打ち砕かれた。4分、カウンターで上村に一気にドリブルで攻め上がられると、ゴール前に詰めたFW赤崎がゴール。15分にはコーナーキックからニアの上村に合わせられ、2点目。更にその6分後には、左サイドを駆け上がった森谷に慶大DFがかわされ、そのまま左隅に押し込まれた。中盤を支配できない慶大はワントップの風間(商3)へのロングパスでなどで裏を狙うが、相手のDFの高さに跳ね返され、前線にもなかなかボールが収まらない。

風間

力強い突破を見せた風間

後半になると更に筑波大の追加点が決まる。55分、森谷のミドルシュートが綺麗な軌道を描き、GK中川(総3)の伸ばした手の上を抜ける。71分にはゴール前に詰めた赤崎がキーパーの動きを読んで2点目。慶大は80分、「雰囲気を変えたかった」(李監督)と投入された4年生SB横川(総4)がセットプレーから追加点を奪うものの、反撃はここまでだった。

慶大のシュート数7本に対して筑波大は15本。縦横無尽に動きまわる森谷、八反田のボランチ2枚を終始抑えきれず、瀬沼や赤崎への速いパスから何度も決定機を演出された。もう一度「すべての選手が主体的にどこでプレスをかけるのか」(笠松・総3)を確認し、先制点を取られても浮足立たないチームへと成長が望まれる。次節は首位、明治戦。4日後には今季最大の山場が待っている。

By Shina Hatano

コメント

李監督

(振り返って)今日は立ち上がり15分でゲームが決まってしまった。入り方が悪く、3点入れられてしまったのが全て。(敗因は)相手のボランチ8番、9番をフリーにさせてしまったこと。うまい選手だったし、しっかりゲームを作れていた。そこを自由にさせてしまったのが良くなかった。試合前に対策は取っていたんですけど…(対策として8、9をボランチ2人で見る予定でしたか)そうです。ただそこを抑えることができなかった。自分が予想していた以上にやられてしまったのでね。あまりにもフリーにさせすぎた。僕の責任ですね。(点を取られてからの戦い方について)今年は立ち上がりとか、点を取られてしまったときにバタバタしてしまう。それは出ている選手が若い、経験が少ないというのがあるかもしれない。4年で出ているメンバーも少ないので。(後半途中に投入した2人の4年生について)まず、雰囲気を変えたかった。疲れもあったと思うけど、下を向いたり元気がない選手もいたから。今日の流れだと逆転するのは難しかった。ただリーグ戦だから次に繋げないといけないから。(攻撃は悪い流れが続いていたが)その通り。悪い循環が続いていた。1点取られてしまって自信をなくして消極的になってた選手もいたし、自分たちのやりたいサッカーが全く出来ていなかった。(改善点は)今日に関してはボランチのところをどうするか明確にしないといけなかったと思う。(次は相性の良い明治が相手ですが)いや、去年はたまたまかもしれないしね。相手は現在1位にいるチームだし、一人一人の能力も高い。その相手に対して自分たちがどこで勝負したら良いのか考えないといけない。同じことをやっても駄目だから。次の試合まで期間は短いがその中でも考えてやれることをやっていきたい。

三上主将

(ふりかえって)一言で、実力の差が出たなと思います。(実力の差というと色々あると思うのですが)まずひとつ、技術の差で、相手は本当に一個のパス、トラップにしてもミスが少ないし、その点がうちはまだまだ甘い。早い時間帯に先制点を取られて、また浮き足立ってしまって。そこはもうずっと課題なのに、まだ改善できていないということは、精神的にも甘いなと思うので。全ての面において相手が勝ったなというかんじです。(おっしゃったように「浮き足立って」しまったから4年生の投入だったのかなとも感じるのですが)監督がどのような意図で入れたか、4年生とか学年的なものではなく、戦術的な理由で彼らが入れられたのかもしれないので、それはわからないんですけれど、4年生がしっかり引っ張っていかなければいけないという自覚は4年全員が持たなければいけないし、こういう苦しい正念場こそ、4年がしっかりしなきゃいけないなと思います。(相手8・9番に自由にさせてしまった印象ですが)前半本当に好きにやられてしまって。その二人にうちのダブルボランチがつくみたいなことを一度ハーフタイムに確認して、後半に入るとそこからは高い位置で潰せたり、少しずついい場面も出てきたんですけれど、対応が遅れてしまったかなという印象ですね。(では次の明大戦にどう修正していく)期間も無いので、ひとつはコンディションをしっかり整えること、しっかりこの部の代表としてピッチに立っているという責任感だったり、最後まであきらめない気持ちだったり、今日筑波には技術で劣っていたけれども、そういう気持ちの面でカバーしてきたのが慶應のスタイルだと思うし、もう1回そういうところを確認して、明治戦も厳しい戦いになると思うので、気持ちの面はしっかり準備していけたらと思います。

笠松副将

(ふりかえって)全ては先制点を与えてしまったところにあるかなと思います。自分自身もうまく裏を取られてしまって、そこの対応が出来なかったというのは悔やまれる所です。今シーズンは先制点を取られると、ずるずる引きずってしまうことが多く…自分たちも(ピッチの)中でやらなきゃいけないとは思っているんですけれど…。やっぱり先制点ですね、大事だなと。(そんな中で今日は4年生の交代が多かったのですが、これがチームを落ち着かせたという作用などは)4年生は精神的な部分で引っ張ってくれる部分があって、やっぱり今日もヨコさん(横川・総4)がコーナーキックから決めてくれたり、気持ちの部分で作用したというのもあると思うので…やっぱり自分たちが中で変えられない弱さというものがあるかなという風に思います。(相手のダブルボランチにはどう対応すればよかったと…)最初8・9番にはしっかり付かないといけないという風に監督の話があったり、シミュレーションをしてきた中で、結構低い位置で低い位置に8・9番にボールをもたれてしまって。自分たちがボランチをもっと押し上げれば良かったんですけれど、そこで相手に前を向かせてしまって。思っていた戦法どおりにできなかったっていうのはひとつ敗因だったかなと思います。(ではこの敗戦からどう明大戦へつないでいきますか)明治もやっぱりつなぐのがうまいチームで、ボランチ2人というのがキーになる部分なので、そこをどう抑えていくかというのもありますし、今日はラインが若干プレスかからない中で高くなってしまって裏をつかれるということがあったので、もう1度フォーメーション練習なりで、どこでプレスをかけるのかっていうのを、まぁ基本的にうちのチームは前からかけることにはなっているんですけれど、その中でどこでボランチ2枚がいくのか、そういう部分をはっきりさせないと。センターバックから指示をしないといけない部分もあると思うんですけれど、すべての選手が主体的にどこでプレスをかけるのかを確認する必要があるように感じます。

中川

(試合を振り返って)立ち上がりの失点で試合が決まってしまったなというのが正直な感想。失点を防げなかった自分の責任というのを重く受け止めている。(大量失点となってしまったが)やっぱり今季見てて、先制点を取られるとチームの雰囲気が悪くなって、なかなか逆転という雰囲気にならないという課題があるが、今日も1失点、2失点した後に切り替えられなくて、その後逆転できるという雰囲気を作れなかったことが悪かった。(その中での収穫は)あるとすれば立ち上がり5分、10分で先制点を取られるのではなく逆に先制点を取るという立ち上がりの入り方をしなければいけないなということを再確認できたことが収穫。次は立ち上がり5分、10分の入り方というのを集中してやっていきたい。(次節に向けて)強いチームだと思うが、ここで勝点3取らないといよいよ厳しい状況になってくると思うので、(中3日と)短いが切り替えて次こそ勝てるようにやっていきたい。

松下

(今日の試合を振り返って)立ち上がりに失点してしまって、切り替えられなかったのが、今日の敗因かなと思います。(自身の出来について)この間の試合で出来たからといって、調子に乗ってしまった部分があって、やっぱりそんなに甘くはないんだなという感じです。(相手のサイドハーフにバイタルエリアを使われていたが)そうですね、監督の指示としては、僕と山浦(商2)君のダブルボランチで、相手の8番と9番の真ん中2人にマークに付くっていうことだったんですけど、試合の流れを見て僕らが臨機応変に、サイドハーフが中に入って来た時に捕まえられなかったのが、いけなかった点かなと思います。(筑波の印象は)めちゃくちゃ強かったです。(次節に向けて)やっぱりあと3日しかないので、気持ちをしっかり切り替えて次は勝って、それでその次もまた中2日しかないので、このあとの2連戦はしっかり勝っていきたいと思います。

慶大出場選手

中川翔太
黄大城
三上佳貴
笠松亮太
田中奏一
山浦公裕84分→加美義人
松下純土
森田達見62分→大森純希
河井陽介
川久保理62分→横川達郎
風間荘志

コメント

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