慶應スポーツ新聞会

【バスケ】 3Qに大ブレーキ! 終盤の追い上げ虚しく惜敗 明大戦

 
 

終盤スリーポイントを次々と決め、追い上げを見せた家治主将

第87回関東バスケットボールリーグ戦 

2011 10/9 (日)@国立代々木競技場第二体育館 

慶大‐明大

  1Q  2Q  3Q  4Q  合計 
慶大  14  24  6  24  68 
明大  15  20  23  13  71 
  

 リーグ戦第6週の2戦目、5連敗中と厳しい状況の慶大はこの日明大と対戦。これまでの成績で慶大の2勝に対して明大もわずか1勝と下位同士の直接対決となった。慶大は明大との1戦目で負けており、この試合に敗れれば最下位転落となる。下位3チームが戦う2部との入れ替え戦を回避するために、少しでも順位を上げるために絶対に落とせないゲームだ。試合は両チームの負けられない気持ちが真っ向からぶつかる激戦となった。 

  

 慶大のスタメンは家治主将(環4)、蛯名(法2)、中島(総2)、本橋(環2)、伊藤(環1)の5人。 

家治の不在時は蛯名がフロアリーダーに 下級生ながら重責を担う

 1Q、序盤から互いのプライドが拮抗する。慶大は家治のミドルシュートで幸先良く先制するが明大もすぐにスリーポイントを決めてみせる。序盤にリードを奪いたい慶大はリバウンドをしっかり確保して流れを掴むと、家治が鋭いステップワークで明大ディフェンスをかいくぐり連続得点とチームを牽引。ディフェンスでも激しいプレスで24秒オーバータイムを誘うなど集中したプレーを見せる。しかしここから明大もドライブ、インサイドで着実に得点し一進一退の攻防に。慶大は伊藤が個人技でバスケットカウント、ワンマン速攻を決める活躍を見せるが、明大もシュートを決め返し14-15で1Qが終了。2Q、慶大オフェンスが機能し始める。開始早々蛯名が気迫のこもったドライブでバスケットカウントを決めると、中島、権田(政1)のゴール下も決まりリードを奪う。すると下級生の活躍に上級生が反応。家治、金子副将(環4)が個人技で加点しチームの勢いは増す。見兼ねた明大はここでタイムアウトを要求。するとタイムアウト後に個人技で得点を奪われ7点あったリードを縮められる。それでも慶大は終盤に伊藤のドライブ、中島のミドルで得点し38-35とわずかにリードして前半が終了。 

金子副将はスコアラー不在であるチームの起爆剤となれるか

 

3Q、慶大がまさかの大ブレーキ。序盤に明大がゴール下、ドライブで連続バスケットカウントを奪い逆転。一方の慶大は明大の激しいプレスを前にミスでターンオーバーを繰り返してしまう。明大の気迫のこもったプレーに対して慶大はカウンターパンチを喰らったボクサーの如く動揺し、有効な打開策が見出せない。決まったと思われた中島の速攻も相手の完璧なブロックにあうなど慶大は明大ディフェンスの前に完全沈黙。開始5分での得点は蛯名のフリースローのみであった。ディフェンスでも「チェック&リカバリーの関係が出来ていない」(佐々木HC)と、俄然勢いを増してきた明大オフェンスを前に、ファウルでしか対抗できずフリースローで次々と得点を許す。残り4分に本橋のミドルで久しぶりのフィールドゴールを決めるも、その後は外角シュートの精度が悪く家治、金子のスリーポイントも決まらない。オフェンスが停滞する慶大を尻目に明大が次々とリードを広げ44-58で第3Qが終了。

最終Q、敗色ムードが漂う慶大だがオフェンスリバウンドを伊藤が奪って得点し、首の皮をつなげる。しかし明大も前がかりになった慶大を出し抜き、スリーポイント、速攻を決め追随を許さない。残り5分の時点で12点差。いよいよ追い込まれた慶大だがここから驚異の追い上げを見せる。オールコートプレスで明大のターンオーバーを誘うと、家治のフリースロー、スリーポイントで9点差に。たまらず明大がタイムアウトを請求するが、それでも流れは変わらない。家治が苦しい体勢からスリーポイントを決めると今度は金子がスリーポイントを沈め残り1分18秒でついに3点差に詰め寄り会場は騒然とする。ここで明大が再びタイムアウトを請求。タイムアウト後、慶大は明大のオフェンスを凌ぎ切ると金子がスリーポイントを試みるが明大ディフェンスが激しく詰め寄り打つことができない。そしてラストオフェンス、蛯名がボールを保持し、フリーの味方を探すが見つからず、自らスリーを打つことを選択。低い弾道で放たれたシュートは無情にもリングに弾かれてしまいジ・エンド。終盤の追い上げむなしく68-71で敗れてしまった。 

  

 暗黒のトンネルは長く、険しい。慶大は最下位の明大を相手に痛い敗戦を喫し、6連敗。勝敗数は明大数と同じだが直接対決で2敗しているために最下位転落となった。前日の早大戦と同様に前半は高い集中力を見せ、まずまずの戦いを見せたものの後半の勝負所で力を発揮できなかったことが敗因だろう。特にこの試合、3Qではわずか6得点とこれが大きく足を引っ張った。「試合の入り」という課題を克服したあとには「後半勝負所での戦い」という新たな課題の発生。しかし慶大はこれまでも課題に直面する度にそれを真摯に受け止め、改善するまでチームで話し合い策を錬ることで課題を解決してきた。その姿勢が明日への成長の糧となるのであり、この新たな課題を克服すればチームは更に成長する。今は勝ち星が拾えず苦しい時期だが、選手にはチーム状況から目を逸らさずに戦い続けてほしい。来週からリーグも終盤戦、厳しい戦いが続くが慶大はまず1勝を上げ浮上のきっかけを掴むことを期待したい。 

  Shota Kajigano

佐々木HC 

前半の終わり方が悪くて、何回も同じようなミスをしたのが響いて、それが3Qのスタートの悪さに繋がったかな。(具体的には)2Qの最後、残り5秒でオフェンスになった所で、ある意味短い時間でもやらなきゃいけないことというのがあるんだけど、それが出来てない。どうして出来ないのかということに対して、4年生を強く叱責したので、それでもう考える力がなくなってしまったかな。でもそういうことが繰り返されるというのは、僕に言わせると、そのことについて全員が真剣に考えてないんですね。戦う準備というのが出来てない。そういうことをしっかりやることによって、それが3Qへの布石になるわけです。ところがそれが反対になってしまっている。取らなきゃいけないのを取られて、自分達がやらなきゃいけない事が出来てない。こういうことはこれで3回目なので、ハーフタイムでは3Qに向けた事は一切言わずにそのことに終始したので、もう少し早くそれを手当てした方が良かったのかなとは思ってますね。(ファウルトラブルについて)結局、1対1のディフェンスで抜かれてしまってるんですよね。それで、抜かれた後のヘルプはコースに立って次のパスを取りにいかないといけないんですね。チェック&リカバリーという練習をしてるんだけど、それが全然表現出来ない。それをやれば相手のドライブからのパスがずれてくるんですけど、それをやらない結果が、身体に当たってファウルになってる。ファウルは使いようだから、必ずしもファウルがダメというわけではないんだけど、無駄なファウルはダメですね。それが多いからファウルトラブルになってます。(今後の戦い方は)一戦一戦全力投球して、この夏にやってきたことを表現するしかないと思ってます。しっかり守って早攻めですね。春からの課題であるスコアラーがいないということがやっぱり苦しいんだけど、それを補填するのが早攻めだという考え方でチームを作ってきてます。たださっきも言ったようにディフェンスで抜かれてしまって、リカバリー出来なくてという悪循環になっているので苦しいんですけど、一戦一戦しっかりやって1つでも多く勝ちを拾っていくしかないですね。

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