【應援指導部】日本一の声援も関西大に一歩及ばず「準V」 秋の逆襲誓う/全日本大学野球選手権大会決勝 対関西大学戦

應援指導部

2回戦、準々決勝でコールド勝ちを収め、幸先の良いスタートを切った慶大。準決勝では前回王者の東北福祉大学を制し、決勝へと駒を進めた。5年ぶりの日本一の座をかけ、関西大学との試合に臨むこの日、応援席には多くの観客が集まり、熱い声援を送った。

 

6月14日(日)慶應義塾大学⚫️1ー2⚪️関西大学 

~試合概要~

全日本野球選手権大会の決勝戦。初回から先発の水野敬太(経3・札幌南)が無失点の立ち上がりを見せるも4回に左適時打を浴び、先制を許す。これ以上の失点を避けたい慶大であったが、5回から登板した広池浩成(経4・慶應)が右本塁打を浴び追加点を献上。投手陣を援護したい打線は8回に先頭の丸田湊斗(法3・慶應)が四球で出塁し、内野ゴロで三塁まで進塁。続く小原大和(環4・花巻東)の遊ゴロで本塁に生還し、1点差に迫る。9回には先頭の一宮知樹(経2・八千代松陰)が二塁打を放つと、続く吉野太陽(法4・慶應)も死球で出塁し、無死一・二塁のチャンスの場面。代打・村岡龍(商4・慶應)、渡辺憩(商3・慶應)、藤田一波(環1・智辯和歌山)が三者連続空振り三振に倒れ、ゲームセット。準優勝という結果で全日本大学野球選手権を終えた。

 

大学野球日本一を決める運命の一戦。試合前、坪井代表は「春リーグから合わせて17試合目になります。泣いても笑っても、春の試合はこちらが最後です」と応援席に語り、「応援席のみなさんも全力で応援お願いします」と呼びかけた。

初回の塾生注目では部員から「我々は東京六大学リーグの代表としてここに来ている」「あの激戦のリーグを勝ち抜いた意地と誇りがある」と力強く呼びかけ、「その意地と誇りがあれば日本一も取れるぞ」と応援席を鼓舞した。初回から応援席は大きな盛り上がりを見せ、その応援に応えるように、先発の水野は3回まで無失点の上々の立ち上がりを見せた。

しかし4回、ここまで好投を見せてきた水野が1死一、二塁のピンチを招くと、続く打者に適時打を浴び、先制を許す。5回からは広池がマウンドへ。先頭を三振に抑えるも、二死から本塁打を浴び追加点を献上。スコアは0―2に。

2点を追いかける苦しい展開、それでも部員たちは明るく、熱い声援を送り続けた。5回の塾生注目では関西大学の応援曲『Kaiser』が取り上げられた。「『Kaiser』はドイツ語で皇帝という意味がある」と紹介し、「我々は陸の王者だ」と呼びかけた。この二つの言葉の意味の違いについて「皇帝は血縁や家系で選ばれるが、王者は戦いを制した者に与えられる」「この状況、試合に一番合っているのは慶應である」と熱く語り、応援席を盛り上げた。

すると8回、先頭の丸田が四球で出塁し、内野ゴロの間に三塁へ進塁。1死三塁のチャンスを作ると、続く小原の内野ゴロで本塁へ生還。待望の得点を挙げ、1点差に迫る。応援席も大きな盛り上がりを見せ、神宮球場に高らかに『若き血』が響き渡った。

1点差のまま迎えた9回、メイン台に上がった坪井代表は「ついに日本一の応援を証明する時が来たぞ」と言い、「選手が苦しい時、一番支えるのが応援席だろ」「『若き血』で盛り上がって絶対に勝つぞ」と応援席に奮起を促し、スタンドを盛り上げた。

日本一奪還のためには絶対に1点を挙げなければいけない場面。先頭の一宮が二塁打で出塁、続く吉野も死球で出塁し、無死一、二塁とチャンスを作る。応援席もこの日一番の盛り上がりを見せ、応援曲の中でも特に人気の高い『朱雀』が鳴り響いた。

ここから代打攻勢に出た慶應は村岡、渡辺、藤田を打席に送り込んだ応援席も総立ちで大声援を送った。しかし、9回からマウンドに上がった関大の中原海晴(商4・徳島商業)を前に三者連続空振り三振。関西大に一歩及ばず、日本一の座を逃した。

試合後のインタビューでは関西大学の森内大奈主将から「慶應義塾大学さんもうちの関西大学も応援団が素晴らしいので、その応援合戦の中で野球ができたことを誇りに思います」「素晴らしい応援で飲み込んでくる感じがあった」と称賛の言葉が送られた。

またメイン台に上がった坪井代表は応援席へ感謝の言葉を述べると、「秋に向け、さらにパワーアップして帰ってきます」と秋への逆襲を力強く誓った。

 

〜試合後インタビュー〜

坪井樹音代表

ーー今日の応援を振り返って

全体的に相手ピッチャーがすごく良くて、例えばデッドボールだったり、ちょっとした出塁からチャンスを広げたいという気持ちで、ずっと応援していました。終盤にかけて、本当に野球部がチャンスを広げてくれる場面が多く、そこでどういう応援をするか、どのような盛り上がりを作りたいかということを考えながらできたことは、春季リーグや全日本選手権を含めても、今日はすごく考えられたところだったと思います。ただ、準優勝という結果はすごく素晴らしいことではあるのですが、やはりあと一歩というところで、すごく悔しさが残った試合だったなと思います。

 

ーー日本一の応援を作るために、夏はどのような準備をするか

本当に1点差というゲームで、応援であと一歩、あと一つ、選手が力を出せるような応援を目指してきたので、やはり僅差の1点差というのはすごく悔しい結果です。秋に向けて、更に選手の背中を後押しできる応援をするにはどうしたらよいかということを考えたいです。また、関西大学の応援もすごく盛り上がりが良かったので、その中でやはり慶應らしい応援や、慶應にしかないものを部員一人一人が考え続け、日本一の応援席を目指していきたいと思います。

 

ーー秋に向けての意気込み

この春のリーグ戦ですごく良い景色を見せてもらった一方で、日本一には届かなかったというところがあります。野球部は秋に絶対にパワーアップして帰ってきてくれると思うので、應援指導部も野球部に負けないように、5倍、10倍パワーアップして戻ってきたいと思っています。まずは必死に練習して、最高の応援を送り届けたいと思います。

 

※掲載が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

 

(取材、記事:野田誉志樹  取材:小野寺叶翔、吾妻志穂、神谷直樹、塩田隆貴、山口和紀、蕭敏星)