20日、令和8年度全日本学生レスリング選手権大会(以降、インカレ)が開幕。慶大からは3選手が出場した。グレコローマン63㌔級の髙橋慧大(商4・慶應)は、1回戦を堅実な戦いで勝ち上がると、2回戦を不戦勝も、3回戦(ベスト16)で敗れた。グレコローマン87㌔級の中島怜央斗(文1・S高)は2回戦(初戦)敗退、グレコローマン97㌔級の佐藤秀一郎(環4・八千代松陰)は1回戦敗退に終わった。
文部科学大臣杯 UNIVAS CUP 令和8年度 全日本学生レスリング選手権大会 1日目
2026年8月20日 @東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
グレコローマン63㌔級
1回戦
髙橋慧大○[VPO 6:00=5-0]●藤原虎之介(明治大学)
2回戦
髙橋慧大○[VFO]●矢野暢崇(南九州大学)
3回戦
髙橋慧大●[VSU 2:00=0-9]○古市一翔(育英大学)
グレコローマン87㌔級
2回戦
中島怜央斗●[VSU 0:38=0-8]○田原想羅(育英大学)
グレコローマン97㌔級
1回戦
佐藤秀一郎●[VPO 6:00=0-6]○磯谷輝(近畿大学)
※スコアはすべて慶大選手を左、相手選手を右に表記。グレコローマンは8点差でテクニカルスペリオリティ。
主将・髙橋慧大(商4・慶應)。昨年のインカレはグレコローマン60㌔級2回戦敗退に終わった。今年は階級を上げ、グレコローマン63㌔級に出場した。

1回戦、開始30秒頃に力強い投げ技で4点を先制。相手のチャレンジ失敗で1点を追加し、5−0で第1ピリオドを終える。第2ピリオドも安定した試合運びを見せる。審判から相手に「ブルーアクション」のコールが続く中、ダメ押しはならなかったが、危なげなく逃げ切った。

髙橋(赤のシングレット)
続く2回戦は相手の棄権で突破。3回戦は序盤から劣勢が続くと、開始1分30秒頃にパッシブで先制される。そのままパーテレポジションで連続ローリングを決められ、テクニカルスペリオリティ負けを喫した。

髙橋(青のシングレット)
昨年の2回戦敗退を上回る結果については「非常に嬉しい」と語った一方、3回戦の試合内容は「悔いが残る」と話した髙橋。「嬉しい半分悔しい半分」の結果だと振り返った。フリースタイルにはエントリーしていないため、今大会の戦いはここで幕を閉じた。
大学から競技を始めたルーキー・中島怜央斗(文1・S高)はインカレ初出場。グレコローマン87㌔級の2回戦から登場した。

中島(青のシングレット)
開始早々に背後に回られ、2点を先制されると、3連続ローリングでテクニカルスペリオリティ負け。グレコローマンは1カ月ほど前から練習を始めたが、「経験不足」が露呈したと中島。2日後のフリースタイル86㌔級に向けては「7月の新人戦で見えた欠点やできなかった部分を直して臨みたい」と意気込んだ。

副将・佐藤秀一郎(環4・八千代松陰)。昨年のインカレはグレコローマン87㌔級で3位に輝いた。今年は階級を上げ、グレコローマン97㌔級にエントリーした。

前日、大けがで計40針縫った患部から抜糸した中での出場となった。1回戦、開始1分20秒頃にパッシブで1点を先制されると、パーテレポジションからローリングで2失点。さらにステップアウトで1点を失い、0−4で第1ピリオドを終える。第2ピリオド開始30秒頃、相手の4点技で8点差がつき、テクニカルスペリオリティ負けかと思われたが、チャレンジで2点技に覆り試合は継続。しかし、最後まで反撃できなかった。

佐藤(赤のシングレット)
今年12月の天皇杯のフリースタイルの出場権は獲得しているが、今回のインカレでの天皇杯のグレコローマンの出場権獲得はならなかった佐藤。まずは10月の全日本大学グレコ選手権大会で3位以上を目指す。2日後のフリースタイルは97㌔級に出場予定。
翌日の大会2日目は、女子レスリング59㌔級に淺野稔理(法4・慶應女子)が出場する。
(取材:柄澤晃希)
【試合後インタビュー】
髙橋慧大(商4・慶應)
――不戦勝もあったが、去年より一つ上の3回戦(ベスト16)という結果について
ベスト16に行ったのは非常に嬉しいのですが、最後の試合は悔いが残るような試合だったので、そういう面で言うと「嬉しい半分悔しい半分」という気持ちです。
――6月のリーグ戦からの2カ月間はどんな練習をしてきたか
(フリースタイルの)リーグ戦とは違ってグレコローマン一本に絞ってやろうと考えていたので、リーグ戦前の練習とはガラッと変えて練習を組み直して、練習時間の中でいかに勝つための工夫をできるか考えながらやってきました。
――今回のインカレは慶大から多くの選手が出場するが、主将としてはチームの練習の雰囲気をどのように感じているか
練習の雰囲気はリーグ戦後も非常によくできていたと思います。リーグ戦の(1部昇格を逃したという)結果を引きずることなく、それぞれが自分の目標を新たに設定して、各個人目的を持って練習に取り組めたと思いますので、女子とフリーの試合では成長した姿をお見せできると思います。
――引退まで半年を切った、残りの目標は
本当にもう数えられるくらいしか大会が無くなってきて、その中でも試合数は限られてくるので、まずは悔いのないよう、4年間の集大成を迎えられるようにというのが一つと、あともう一つは何か一つ試合を通して自分の気持ちを後輩に伝えられたらなと思って、改めて練習に励もうと思います。

