【野球】覚醒した慶大の右の本塁打王 規格外のアーチが導く連覇へ~一宮知樹~/秋季早慶戦直前インタビュー

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春季リーグ戦で優勝し、全日本大学野球選手権大会では準優勝を果たした慶大。春秋連覇・日本一を目指して臨んだこの秋は、一時首位を独走するも、第4節・明大戦で勝ち点を落とし、優勝の行方は最終週の早慶戦に持ち越された。明大が立大から勝ち点を獲得したことで、慶大は早慶戦で2連勝すれば優勝、2勝1敗なら明大との優勝決定戦、勝ち点を落とせば明大の優勝となる。

一方、ワセダは5勝5敗で現在4位につけており、早慶戦の結果次第では2位に浮上する可能性もある。優勝の可能性はないものの、慶大にとって難敵であることに変わりはない。4年生の有終の美を飾り、”忘れ物”である日本一をつかむためにも、まずは早慶戦で2連勝し、春秋連覇を成し遂げたい。そこでケイスポは、早慶戦を前に闘志を燃やす慶大の選手・スタッフ・首脳陣にインタビューを行った。

今回は一宮知樹(経2・八千代松陰)選手です!(このインタビューは10月26日に対面で実施しました。)

 

――個人として今季ここまでを振り返って

バッティングに関して課題にしてた長打力は昨季よりは改善できたっていうか、ホームランも出るようになりましたし、長打も多かったんで良かったです。でも打率が思うように残してないっていう部分もあるので、そこは新たな課題かなと思います。

 

――打率は3割を超えていますが、まだ足りていないと感じますか。

他の大学にはもう 4割超えてるバッターもいますし、そういう人たちと競っていけるぐらいにはなりたいなと思っているので、3割で満足しちゃいけないなって思っています。

 

――今季のチームの振り返りをお願いします。

3カード目までは勝ち点を取れていたので、順調ではあったと思うんですけど、春に比べると打線の繋がりが出せてないというところがあります。それが原因で明治戦で勝ち点を落とすっていう結果になっちゃったかなと思ってるので。まだ投打が絡んで勝ったみたいな試合が少なくて、ピッチャーに助けてもらった試合も多かったので、打線の繋がりが今シーズンはちょっと良くないかなっていうのが感想です。

 

――今季は3本の本塁打を放つ大活躍。3本のうち最も印象に残っている本塁打は?

立教(1回戦)のホームランですかね。2―0で負けてたので、どうにかして同点にしたいと思っていました。その日も打線があまり繋がってなかったので、自分が長打出して同点に追いつきたい、チャンスを広げたいって思っていました。その中でホームランで同点にするっていう最高の形ができたので、それは良かったと思います。

 

――全ての本塁打が相手にリードを許す展開での一発。試合における本塁打の影響力はどのように考えていますか。

ホームランを打つと流れが変わるっていうのは実感していて。立教戦も同点に追いついた後しっかり逆転しましたし、明治の1回戦もホームランの後から勝ちに繋がって。2回戦も同点に追いつくまではいけたので。ホームランっていうのがチームの流れっていうか雰囲気に影響を与えるっていうのと同時にそういうのが、自分に求められているのかなっていう風に、役割を実感するっていうきっかけにもなったと思います。

 

――本塁打を打てるようになった要因は?

あまり狙いすぎないというか。春までホームランを打ちたい時に力が入っちゃって、それで打ち損じるっていうのが多かったんですけど、最近は伸びてくるストレートに対して力を入れても当たらないなってことで、力を抜くじゃないですけど、ミートというかコンタクトするっていうのに心掛けたら打てるようになりました。ストレートも早いんで、しっかり当たれば飛んでいくのが分かって、いい具合に力が抜けてっていう感じです。

 

――守備と好守が目立っているがどういう意識で守っていますか。

ランナーを刺した時もあったんですけど、守備はまあまあ好きで、ランナーを刺したいと思いながらやっています。明治3回戦の時も二塁回ってきて刺せるだろうなと思いながら追っていました。守備に興味があってランナー刺したいとかそういう気持ちもあるので、そこは守備に繋がってるかなと思います。あとは一歩目は大事にしてるので、そこで難しい打球も捕れていると思います。

 

――チャンスでの打席の考え方は

秋の自分の課題のもう一つとして、ちょっとチャンスであまり1本が出てないっていうのもあって。チャンスの時は考え方を変えないといけないなっていうのを今実感してるっていうところなんですけど。自分が理想とする考え方は大きいのを狙いすぎないというか、それがここまであったかなと思います。それでボール選んで初球触れなかったりとかもあったので。ボールを選ばずにセンターに向かって打つっていうか、あまり大きいバッティングにならないようにっていうのを心掛けようと思ってます。

 

――今季対戦した中で一番凄かった投手は

立教の田中(立大・田中優飛=文3・仙台育英)と道本(立大・道本想=コミュ1・星稜)ですね。

 

――前回のインタビューでも道本投手は六大学選抜の時に凄かったとおっしゃっていた

そうですね言ってましたね。対戦を楽しみにしてたんですけど、結構やられたっすね。ストレート強かったんで。しかもちょっとサイド気味というかスリークォーター気味で、打ち辛いというのもありました。あと明治の浦久(明大・浦久響=国日3・日本航空石川)も良かったですね。

 

――行動を共にしている中塚遥翔(環3・智辯和歌山)選手について教えてください

もうちょっとホームラン打って欲しかったなって思いますね。やっぱり4番で警戒される部分も多いと思うので、難しいと思うんですけど、そこでホームラン打ってこその中塚さんだと思うので。早慶戦に期待しようかなと思います。

 

――信頼している投手は

信頼しているピッチャーは和さん(渡辺和大=商4・高松商業)はもちろんそうなんですけど、佳門(鈴木佳門=経2・慶應)ですかね。安定感があるので守りやすいですし、打球が来そうな感じがしないので信頼できるかなと思います。

 

――渡辺和投手と今津慶介(総4・旭川東)投手が先日プロ指名されたが、身近な選手がプロの世界へと進む刺激などは

自分も絶対プロ行きたいと思って今やっているので、一緒にやってた人たちがプロに行くっていうのは良い刺激になりますし、逆に自分も頑張ればいけるっていうのを勇気づけられてるっていうのもあります。

 

――渡辺和のすごいところや意外な一面などを教えてください

全部すごいんですけど、ピッチングの時に感情とか分かんないとこですかね。いつも冷静に投げている。でも三振奪った時とか感情を出していてそこが結構いいなと思います。意外な一面は、淡々として投げたり、ガッツポーズとか見せたりっていうところからはあまり予想できないと思うんですけど、普段はふんわりしてるというか、自分の世界がありそうな感じですね。

 

――今年のチームを振り返ってみて

今津さんがキャプテンじゃなかったらこうなってないんじゃないかなって思うくらいですね。背中で引っ張る力があるというか。それでチームがいいまとまりを持ってるって感じです。

 

――思い入れのある4年生は

今津さんですね。なんでこの人がキャプテンだって思ったんですけど、最初は。いやでもキャプテンとしてすごいなと思うところもありますし、普段の生活でも仲良くしていただいているので思い入れはあります。

 

――個人的に打ってみたい打順は

いや自分は5番が一番いいですね。他の打順になったら多分打てなくなっちゃうかなと思ってるくらいですね。

 

――今春の最後の方は4番を打っていたが

それは中塚さんがいなかったので。中塚さんに4番に座ってもらって、自分はその後ろにいるのが心地いいですからね。

 

――今季も優勝がかかった早慶戦。緊張などは

緊張はありますね。ほぼ1戦も落とせないっていう状況だと思ってるので、その中で髙橋煌稀(スポ3・仙台育英)と戦って勝たきゃいけないっていう中で、緊張感ありますし、早稲田は明治を倒してるのでやっぱ手強い相手だと思ってるので、緊張感は持ってます。

 

――髙橋煌の警戒するべき点は

トップレベルで球速いですし、変化球もいいですね。

 

――昨季も德丸快晴(スポ2・大阪桐蔭)選手がすごいと仰っていましたが、今季の本塁打数は上回っているものの、打率では一歩譲る形に。改めて德丸選手の良いところは

めっちゃ打つっすよね。三振もする気配がしないし、打球が出たら全部いい打球ですし、警戒するべきバッターだなと思います。

 

――早慶戦で1本でも本塁打を放てば単独での本塁打王の可能性が高まるが

早慶戦では狙いはしないですけど、今まで通りというか。今までよりもシュアなバッティングを心掛けようかなと思っています。ヒット打って塁に出るというのも大事なので。シャープでシュアなバッティングするという意識を持つ中で、打球が上がってホームランになってくれればいいなと思います。

 

――連覇がかかった早慶戦への意気込みをお願いします!

自分が打って打点を上げて、勝利に貢献できるように頑張ります!

 

(取材、記事:奈須龍成)