【ソッカー(男子)】第14節 セットプレーからの手痛い連続失点…後期初の敗戦 専大戦

前節の勝利で降格圏を脱出し、このまま勢いに乗りたい慶大。今節の対戦相手は、8位・専大となった。試合は、39分に課題としていたセットプレーから失点。44分にも再びFKで得点を与えてしまう。巻き返しを期して挑んだ後半は54分に池田豊史貴(総4・浅野高)のゴールで差を縮めたものの、直後の57分にカウンターから決定的な3点目を奪われてしまう。試合はそのまま1-3で終了し、手痛い敗戦を喫した。

 

第91回関東大学サッカーリーグ戦 第14節

 

2017/10/01(日)11:30KO@岩名運動公園陸上競技場

 

【スコア】

慶應義塾大学 1-3 専修大学

 

【得点者】

0-1 39分 西村慧祐(専修大学)

0―2 44分 黒崎隼人(専修大学)

1―2 54分 池田豊史貴(慶應義塾大学)

1―3 57分 丸野了平(専修大学)

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

DF手塚朋克(環4・静岡学園高)

DF野村京平(総2・国学院久我山高)

DF八田和己(総2・桐蔭学園高)

DF北城俊幸(総2・青森山田高)

MF渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)

MF落合祥也(商2・横浜FCユース)

MF近藤貫太(総4・愛媛FC)

MF竹渕竜斗(政4・高崎高)→58分 渡辺恭平(商4・新潟高)

FW田中健太(法4・横浜F・マリノスユース)→ 62分 松岡瑠夢(総1・FC東京U-18)

FW池田豊史貴(総4・浅野高)→80分 ピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)

 

今季初の連勝を目指す

前節は総理大臣杯王者・法大を相手に劇的な勝利を収め、リーグ戦9試合ぶりの勝ち点3を手にした慶大。今節は専大との対戦となった。リーグ戦前期では勝利したカードということもあり、今季初の連勝で上位進出を狙っていきたいところ。控えのメンバーに若干の変更こそあったが、スタメンは前節から変更せず試合に臨んだ。

 

セットプレーから連続失点

試合序盤は慶大がペースを握る。3バックを採用し攻撃的に仕掛けてくる専大に対し、FWの2人を残して全員守備からのカウンターを狙う慶大の戦術が的中し、試合をコントロール。9分には中盤でボールを奪取し、そのまま持ち上がった近藤貫太(総4・愛媛FC)がミドルシュートを狙ったが、ここは相手GKにキャッチされてしまった。チャンスを作りながらも得点を奪えない慶大は、徐々に相手のサイドハーフによる左右を広く使った攻撃に苦戦する。39分には長らくの課題であるセットプレーから失点。さらに44分、またもやFKをヘディングで合わせられ、前半を0-2で折り返す。

 

今季初ゴールを挙げた池田

前半のうちの2失点でゲームプランが大きく狂ってしまった慶大は、後半開始から積極的に攻めに出る。すると54分、右サイドの手塚朋克(環4・静岡学園高)が左足でクロスを入れると、池田豊史貴(総4・浅野高)が反応してヘディングでゴール。池田の今季リーグ戦初得点で1点差に迫る。ここから反撃の糸口をつかみたい慶大だったが、直後の57分にCKでこぼれたボールを奪われてしまいそのままカウンターから失点。これが試合の流れを決定づけた。その後慶大は何とか流れを変えようと選手交代を行うが、全員で引いて守る専大の守備を崩すことはできずに試合終了。今季初のリーグ戦連勝を飾ることはできなかった。

 

1部残留へ、戦いは続く――

前節の流れそのままに勝利といかず、手痛い敗戦を喫した慶大。選手たちが挙げた問題点の一つに「集中力を欠いたプレー」(池田)があった。セットプレーという大事なプレーで2失点を喫した現状をどう考えるかで、これからの1部残留に向けた試合での戦い方が定まるだろう。来週からの3連戦でどう戦うか、慶大イレブンが試されている。

 

(記事 中村駿作)

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須田芳正監督

(試合を振り返って)ゲームコントロールできなかったね。前半20分ぐらいまでうちらがいいペースで、その後相手のペースになって、ラインがあまりにも低すぎて相手に押されるシーンがあって、その中でのセットプレー、それもいらないセットプレー。それで0-1ならよかったけど0-2になってしまって、こっちも仕掛けていかなければいけないと。ただ、後半ラインのところを高くしようと、相手のビルドアップへの対策を立てて、前から行くことを意識してまあそれで1本取って、雰囲気的にうちらのペースになったところで、決定的なああいった失点につながるミスでの3点目は痛かったね。もちろんその前の2失点もいただけないけど、やっぱりあそこで3点目を取られたところでゲームとしては終わりかな。もちろん時間はあったけれども、ちょっとダメージが大きかったと思います。うちらのCKでの失点、あれはそんなに難しいシーンじゃないよね。1人に1人がカバーリングでつけばよかったんだけど、ポジションが全然違うところにいたと、そこが痛かったと思います。(前半、前に2人残して全員で守るという形をとった理由は)3-4-3で相手もワイドに来ていたからね、攻撃的に来るというのはもう分かっていたんで。ただ、ちょっと引きすぎちゃったと、途中からあまりにもひきすぎちゃったと。そこからなかなか前に出られなかった。3バックだから相手のサイドの裏を意識したんだけども、それがあまりにも意識しすぎちゃって、相手は前に攻撃をかけてきて、取られた瞬間も相手は前からプレスをかけてきて、1本1本で裏を狙うというのは非常に難しかった。その中で、1本というよりかは、トントントンと周りでつないでいければ相手も引かざるを得ない。ただ、サイドの裏を徹底しようということを言っていたんで、ちょっと選手たちが固執しすぎてボール取った後のアイディアや、時間を作るつなぎ、相手を引かせるつなぎというのがなかった。(相手のサイドが自由に前後していたが、そのことについて)基本的に上がらせろと、そうすればうちのサイドハーフが前に行くことができた。右サイドに関してはサイドに行くことができたけど、左サイドに関してはサイドバックの北城がそこに行けなかった。だからズルズル引いて、竹渕も戻ってくることになって、相手に押される場面が多かった。(前半を0-2で折り返したが、ハーフタイムで選手たちには何を話したか)プレスの位置をちょっと高くしようと、そういうことではめ方の確認をして、それで臨んでみたら、その点では自分たちのペースにできた。(途中で投入した選手について)(松岡)瑠夢については、彼の突破はとてもよく出たんじゃないかなと思います。(渡辺)恭平に関してはもうちょっとボールに絡みたいなと、サイドだったり中だったりといったところでもう少し。3点目でゲームプランが狂っちゃったというのもあって、今回に関しては投入した選手はうまく仕事ができなかったと思います。(攻守であと一歩という場面が見られたが、コンディションの問題か)コンディションというよりは、相手に先手を取られるから球際といったところで相手のほうが勝っていたんじゃないかな。こっちのほうが後手に回って良い態勢でいけないから、相手に弾き飛ばされたり、体を張れなかったりといったところで、そういうところかな。(次節に向けて)基本的には切り替えて、次の東国戦に向けてやるだけですね。連敗はできない。それで来週は3連戦で総力戦になるので、コンディションの良い選手、今トップチームに約30人いるけど、その30人をうまく使いながらやるしかないので。もちろん一戦一戦だけど、その辺はチームが一つになって、また次の試合、集中して戦いたいと思います。

 

 

手塚朋克(環4・静岡学園高)主将

(試合を振り返って)やっぱりセットプレーで点を取られちゃうとあれだけ頑張ってもこういう負けゲームになってしまうし、それこそセットプレーでやられてしまうというのは集中できていないことの現れだと思うので、それはもっと、僕も中心となってやっていかなきゃいけないところだなと思います。(前半はチーム全体として後ろで守りを固めていた)前半0で抑えられれば後半勝負をかけるという、法政戦でもそうだったんですが、それをやっぱりセットプレーで崩してしまうというのはゲームプランとしてはよくなかったですね。(相手のサイドハーフにはどう対応したか)本来であればサイドハーフの選手がその2選手に対応するという練習をしていたんですが、思った以上に高い位置だったので、僕らのサイドでは相手のサイドハーフをサイドバックが担当して、中に絞らせて守備してたのですが、逆のサイドでは練習通りやっちゃって、そのあたりで入れ違いがあったと思います。臨機応変に対応できなかった、というのは課題だと思います。(後半の攻撃参加について)負けているからあそこまでいったんですけど、前半はあれだけ後ろで我慢して守備していたので、後半強く行けば相手も委縮するだろうということで行きました。そのあたりの狙いは当たったと思いますが、あそこで3点目を取られたことでゲームプランが完全に崩れてしまいました。(試合後のミーティング、そして4年生でのミーティングではどんなことを話したか)前節勝って、自分たちがちょっとでも順位を上にあげたんですけど、そこで気を緩めちゃいけないし、それこそ4年生が中心になって残留を目指す、ここで気を引き締めないとこのままずるずる行っちゃうよ、という話をして、そこはまた火曜から気を引き締めて練習していこうという話をしました。(次節に向けて)まず連戦というのは出だしが大事で、最初のゲームでどれだけ良い試合ができるかというのが大事になると思うので、その3連戦でなるべく、1試合でも多く勝ち点を積み重ねられるようにまずは出だしから頑張ろうと思います。

 

池田豊史貴(総4・浅野高)

(試合を振り返って)セットプレーで3点失ったのは自分たちの集中力がなかったというところで、すごく悔しいです。(なかなか池田選手に良いロングボールが入らなかった)そうですね。自分たちは相手にボールを持たせようとしていたんですけど、FWの自分とたなけん(田中)もどんどん低い位置になっていって、攻撃のスイッチが入れられなかったので、そこを改善したかったです。あと、ディフェンスと前線が完全に分かれて違う動きをしてしまっていたので、そこが一番の原因かなと思います。(勝利した前節との違いはそこか)そうですね。そこだと思います。(リーグ戦今季初ゴールを挙げたが)あれは手塚が良いボールをくれたので、ちょっと触って入れました。これで勢いに乗ろうというゴールだったんですけど、そのあとすぐに失点してしまったので、そこがすごくもったいなかったと思います。(試合後のミーティングを長くしていたが、どんな話があったか)自分たちの状況をちゃんと認識しようということで、前節9試合ぶりに勝って降格圏は脱出しましたけど、そこで緩んで今日のような集中力を欠いたプレーをしているようでは絶対にそんなチームは降格するから、もう一回4年生、トップチームから気を引き締めてやっていこうというミーティングでした。(次節に向けて)次は1週間で3試合あるので、そこでどれだけ勝ち点を取れるかが大事になると思うので、勝利を目指して貪欲に戦っていきたいと思います。

 

落合祥也(商2・横浜FCユース)

(試合を振り返って)今日は崩されたというよりセットプレーだったり点を取られる時間帯が良くなくて、そこが原因だったかなと。集中力が足りなかったかなと思います。(セットプレーで2失点を喫したが対処としてはどうだったか)うちらはゾーンで守っているんで、自分のところに来たら前に弾くイメージで。それが足りなかったし、やっぱり集中力だったり声出したりとかそういう迫力が足りなかったからああいう失点につながったと思います。(1点を返した直後の3失点目で気落ちしてしまったところは)あの失点はもったいなくて、勢いある中でこそああいうリスク管理とかもしっかりしなきゃいけなかったし、ああいうカウンターで取られるっていうのは少しもったいなかったです。(後期から近藤選手とボランチを組んでいるがやりやすさは感じているか)貫太さんは攻撃的な選手なんで、貫太さんがボールを散らしたり攻撃の面で中心になって、自分はボールを取られた後に奪い返したりとかセカンドボールを拾うっていうのが役目なので、良い感じで役割が明確でやりやすいです。(後期開幕3試合で1勝1分け1敗だが手応えとしては)正直先週は良い形で勝てたんで今日も勝ちたかったんですけど、やっぱり先週と比べて迫力だったり集中力だったりで少し満足しちゃったところも多少はあったと思うんで、本当に自分たちは残留争いをしている中なので一戦一戦本当に必死になって戦わないと勝ち点を積み上げられないし、目標の残留もできないんで、本当に一戦一戦を大切に戦わないといけないなと思います。(修正すべき課題は)やっぱりセットプレーの失点は減らさないといけないと思いますし、あとはやっぱりカウンターの質で、もっと全体的に押し上げたりっていう運動量の部分でも増やしていけばもっと良くなると思います。(次節に向けて)次節は前期に0-3で負けた東国大なんで、前期のリベンジを果たしたいですし、やっぱり残留争いからも抜けたいんで、本当に決勝戦のつもりでまた戦いたいと思います。

 

 

竹渕竜斗(政4・高崎高)

(試合を振り返って)すごく力不足を感じる試合でした。(今日の狙いは)前半はしっかり0で抑え切って前の試合のように後半の最後に仕掛けて勝つというプランだったんですけど、前半セットプレーで2失点してしまって、まだまだ集中力が足りないなと思いました。(ここ2試合先発出場が続いているが)そうですね。今はケガ人もいて自分にチャンスが回ってきたっていう感じなので、このチャンスをものにできればいいんですけど、まだまだ全然ダメだなという感じですね。(手応えを感じている部分は)自分の強いポイントとして運動量とかがあって、そういった走る部分というのは今もできているんですけど、やっぱりまだまだ攻撃に参加できていないなというところはありますね。(攻撃面ではどういったところを出していきたいか)やっぱりゴール前に入って行くところだったり、あとはもっとゴールに関われたらいいなと思います。(その中で自身の役割は)役割としては、やっぱりまずは守備で対面の相手に負けないだとか誰よりも走るだったり、ポジショニングだったりそういった基本的なところをしっかりとやった上で、今後はチャンスにも絡んでいけたらと思います。(次節に向けて)しっかりとチームとして勝ち切りたいです。

 

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