【ラグビー】「手の届く存在だとみんなが思えた」慶應、対抗戦初黒星も絶対王者に肉薄/関東大学対抗戦Aグループ⑤ vs帝京大

ラグビー

11/5(日) 14:00 K.O. 関東大学対抗戦Aグループ vs帝京大

@相模原ギオンスタジアム

試合後はお互いの奮闘を労った

「手の届く存在だとみんなが思えた」――王者の牙城を大きく切り崩した。無敗同士のマッチアップは接点で強さを見せた帝京大にギャップから攻めた慶大が互角の戦いを見せた。後半にはここ一番で粘るなど、攻守ともに実力を発揮。3点で惜敗したが、来る早慶戦に向けて、”自分たちのラグビー”に自信を得られる結果となった。

 

慶大

 

帝京大

前半

後半

 

前半

後半

3

1

T

3

1

3

1

G

3

1

0

0

PG

1

0

0

0

DG

0

0

21

7

小計

24

7

28

合計

31

 

T=宮本2、栗原、堀越

G=古田4

 

ポジション

 先発メンバー

 交代選手

1.PR

渡邊悠貴(経3・慶應)

→前半32分 安田裕貴(政2・慶應)

2.HO

細田隼都(商4・慶應)

 

3.PR

大山祥平(経1・慶應)

 

4.LO

辻雄康(文3・慶應)

 

5.LO

佐藤大樹(総4・桐蔭学園)

 

6.FL

中村京介(文4・明和)

→後半25分 川合秀和(総2・國學院久我山)

7.FL

永松千加良(法4・慶應)

→後半31分 相部開哉(政1・慶應)

8.No.8

松村凜太郎(商4・慶應)

 

9.SH

江嵜真悟(商3・小倉)

→後半37分 小宮山大地(政4・慶應)

10.SO

古田京(医3・慶應)

 

11.WTB

宮本瑛介(経3・慶應)

→後半28分 今成哲(経4・城北)

12.CTB

堀越貴晴(総4・茗渓学園)

 

13.CTB

栗原由太(環2・桐蔭学園)

 

14.WTB

安西浩昭(政2・慶應)

 

15.FB

豊田康平(総3・國學院久我山)

 

負傷の丹治に代わり最後尾を務めたFB豊田

先週の明大戦で4年ぶりに勝ち星を挙げ、無敗で後半戦を迎えた慶大。対するは絶対王者帝京大。前回の早大戦では苦戦を強いられる場面もあったが、最終的には20点差をつけるなど、やはり実力では頭一つ抜け出ていることを見せた。手ごわい相手だが、普段通り自分たちのプレーを貫きたいところだ。

 

試合は慶大のキックオフで始まった。開始直後、帝京大のノックオンからフェーズを重ねてゴール目前に攻め込んだが、ターンオーバーを許し先制ならず。すると自陣深くに侵入され、密集からキープしていたボールを奪われる。ここで素早く外に展開する相手に対応できず、先制トライを許した。その後も続けて自陣でプレーを許す苦しい展開。キックで陣地を回復した直後、クイックスローインからギャップを突かれ大きくゲインされると、再び密集した中央から左への展開を許し、点差を14に広げられた。

力強いボールキャリーを見せたFL中村

だがこの苦しい場面を何とかこらえた。自陣からCTB堀越貴晴(総4・茗渓学園)がショートパントで帝京大ディフェンスをかいくぐる。CTB栗原由太(環2・桐蔭学園)、WTB宮本瑛介(経3・慶應)と縦に素早くつなぎ、そのまま宮本が相手に捕まりながらも左隅に飛び込みまず5点。SO古田京(医3・慶應)も難しい角度のコンバージョンを決め7点差に詰め寄る。すかさず帝京も力強いモールで前進すると、三度中央の密集から手薄となった外の展開でトライし突き放される。だが、FL中村京介(文4・明和)のタックルからこぼれ球を拾った慶大。ギャップを抜け出した栗原からFB豊田康平(総3・國學院久我山)、SH江嵜真悟(商3・小倉)、WTB安西浩昭(政2・慶應)とまたも早い展開で攻め込んでいく。最後は中央から一気に左に展開し、宮本が再びトライを決めた。残り時間6分という段階で自陣に侵入されるとゴール正面でアドバンテージのペナルティを取られる。帝京大は堅実にペナルティゴールを選択し、成功。10点差とされ前半終了かと思われたが、ハーフライン付近のラインアウトから徐々に陣地を得ていく。中央をLO辻雄康(文3・慶應)が突破しトライかと思われたが、ここは認められず。しかし相手のシンビンで数的有利に立つとスクラムで押し込み、空いたブラインドサイドに栗原が飛び込んだ。前半は両軍3トライを決め、PGの3点差で折り返す。

素早い球出しで相手守備陣を崩したSH江嵜

後半開始直後はシンビンに付け込んで敵陣に攻め入るが、それが解けると慶大にとって我慢の時間となる。常にゴール付近での攻防となる中、安西がインターセプトで窮地を救うと、古田を中心に2度トライを試みた相手のグラウンディングを阻止する。最後はモールで押し込まれトライを許したが15分間自陣で耐え抜いてみせた。再び10点差とされた慶大はLO佐藤大樹(総4・桐蔭学園)が相手の隙を付いてゲインするも、古田のパントが相手に奪われ得点できない。自陣まで戻されたが、古田がここもパントを選択するとWTB今成哲(経4・城北)がそのボールをさらに蹴り出し大きく陣地を回復した。相手のビッグゲインで再び戻されるも、早いパス回しで前進し、江嵜のパスダミーからのパントでゴール目前に辿り着く。ラインアウトから中央へボールを持ち込むと、ここから右に展開し、最後は堀越が空いたスペースを突いてトライ。コンバージョンも決め、またも3点差とする。勢いに乗る慶大は少ない残り時間でも攻め続けたが、なかなか帝京大の前に前進できないままターンオーバーを許してしまいノーサイド。悔しい敗戦となったが、絶対王者をあと一歩まで追い詰めた。

 

持ち味であるタックルと陣地回復には課題が見えたものの、全体的に今のベストパフォーマンスをみせたのではないだろうか。猛攻を受けた後半の粘り強さ、相手の隙を素早く突いていく攻撃の精度は、帝京大を上回っていたと言ってもおかしくない。王者相手に自信を得て、迎える次戦は早慶戦。昨季は「ちょっと試合に入り込みすぎた」と佐藤主将が振り返ったように、攻守に精彩を欠く不本意な試合だった。来る一戦に向けて、今日全員が口を揃えたのは「自分のできることをする」こと。自分たちの全力を発揮できれば、頂点にも手が届くことに気付いた。今ならば、7年ぶりの早慶戦勝利は難しくない。

 

(記事:尾崎崚登 写真:萬代理人、江島健生)

 

関東大学対抗戦Aグループ 星取表 11/5現在

 

帝京大

早稲田大

明治大

慶應義塾大

筑波大

青山学院大

日本体育大

成蹊大

勝敗

帝京大

40-21
6T5G

11/18 14:00

31-28

4T4G1PG

11/26 11:30

89-5
13T12G

70-3
10T10G

70-0
10T10G

5勝

早稲田大

21-40
3T3G

12/3 14:00
秩父宮

11/23 14:00
秩父宮

33-10
5T4G

94-24
14T12G

54-20
8T7G

99-14

15T12G

4勝1敗

明治大

11/18 14:00
ニッパツ三ッ沢

12/3 14:00
秩父宮

26-28
4T3G

68-28
10T9G

108-7
15T13G1PT

101-7

15T13G

87-0
13T11G

4勝1敗

慶應義塾大

28-31

4T4G

11/23 14:00
秩父宮

28-26
3T3G1PT

43-26
7T4G

12/3 14:00
東京ガスG

49-22
7T7G

61-7
9T8G

4勝1敗

筑波大

11/26 11:30
秩父宮

10-33
2T0G

28-68
4T4G

26-43
4T3G

38-12

6T4G

41-10
6T4G1PG

11/12 14:00
前橋敷島

2勝3敗

青山学院大

5-89
1T0G

24-94
4T2G

7-108
1T1G

12/3 14:00
東京ガスG

38-12

2T1G

11/18 11:30
ニッパツ三ッ沢

26-19
4T3G

1勝4敗

日本体育大

3-70
1PG

20-54
2T2G2PG

7-101

1T

22-49
3T2G1PG

10-41
1T1G1PG

11/18 11:30
ニッパツ三ッ沢

11/25 11:30
江戸川陸上

5敗

成蹊大

0-70

99-14

2T2G

0-87

7-61
1T1G

11/12 14:00
前橋敷島

19-26
3T2G

11/25 11:30
江戸川陸上

 

5敗

 

 

以下、コメント

 

金沢篤HC

——接戦になりましたが、わずかに帝京大に及びませんでした。結果についてはどのように受け止めていますか

帝京の方が慶應より強かったということだと思います。今の対抗戦というのは大学選手権に出場できるかどうかという点で凄く重要な試合になりますし、あとは自分たちの目標を達成するまでの一つのステップなので、この試合で良かったこと、悪かったことを自分たちでもう一回反省して、次のステップに改善した状態で臨めるようにしていくだけだと思います。

——今日の帝京大との試合に向けて、具体的にはどのような準備を

セットプレーは自分たちの強みになると思っていたので、スクラムもラインアウトもしっかり準備してきたんですけど、そこのところで上手く力を発揮できなかったのは帝京大の強さなのかなと思いました。あとは、低くタックルに入るというのが慶應の武器の一つですけれども、帝京のシンプルなワンパスで前に出るFWのアタックを、ゲインラインの前でなかなか止められなかったというところは、、帝京大の方が上回っていたのかなと思います。

——これまでの対抗戦の試合と比較して、今回はメンバーを少し入れ替えてきたという印象を受けました

けが人が出るなど様々な事情があって、現段階のベストなコンディションの選手を準備しました。そういう意味では、FBの豊田(康平=総3・國學院久我山)、WTBの安西(浩昭=政2・慶應)など今回新しく入ってきた選手が、エネルギーを持ってプレーをしてくれたと思います。そこは今回チャンスを得た選手が良いパフォーマンスをしたと思います。

——ちなみに今回欠場した金澤(徹=商4・慶應)選手や丹治(辰碩=政3・慶應)の現在の状態は

今回はけがで状態がパーフェクトではないので(大事を取りましたが)、次の試合には戻ってくるとは思います。出られるかどうかはわかりませんが。

——前半の早い時間帯で、PRの渡邊(悠貴=経3・慶應)選手を下げて、安田(裕貴=政2・慶應)選手を置き、HOの細田(隼都=商4・慶應)選手を本職のPRにシフトしましたが、あの交代にはどのような意図があったのでしょうか

スクラムですね。渡邊はフィールド(プレー)が凄く良い選手で、タックルもボールキャリーも良いんですけど、少し彼のところでプレッシャーを受けていたので、そこの流れは変えたいと思って安田を入れました。

——前半は自陣で押し込まれる時間が続いていましたが、あの時間帯のプレーについてはどのように見ていましたか

簡単に相手にボールを渡してしまうことが、前半の最初の25分は特に多かったので、キックを使うにしてもランをするにしても、もう少し良い形で前進できるようなオプションを彼らが試合の中で発揮していかなければいけないと思いました。そのことで、最初の25分で2トライを帝京大に取られてしまったというのが、この試合で一番キツかったと思いますね。

——良かった点としては、WTB宮本(瑛介=経3・慶應)選手やCTB栗原(由太=環2・桐蔭学園)選手などBK陣が少ないチャンスを確実にものにしたという印象を受けましたが、彼らへの評価は

トライは最後にボールを持った人がやるものなので…。(崩し方という点では?)そういう意味では、スペースがあったところを彼らが判断して上手くボールを運んだのかなとは思っています。なので、個人というよりはチーム全体として、どこにスペースがあるのかということを判断してプレーができていた時間帯もあったので、それは一つの収穫なのかなと思います。

——今日は前のカードで早大と成蹊大との試合がありました。直接目の前で早大の戦いぶりを見て、どのような印象をお持ちになられましたか

強いんじゃないですかね。最後までは見てなかったんですけれども、100点近く取っていて攻撃力のあるチームだと思いましたし、例年通り強い早稲田だなという印象は持っていますので、しっかり準備していきたいと思います。

——特に警戒したい選手は

そうですね、前回出ていた1年生の古賀(FB・由教)選手とか。凄くスピードもありますし良い選手だなと思って見ていましたね。

——早慶戦に向けて2週間と少し間隔が空きますが、どのような準備をしていきたいと考えていますか

準備と言っても、基本的には自分たちの力をいかに100%出すかなので、相手どうこうよりも自分たちにフォーカスして準備を進めたいと思います。

——今日から修正すべき点としては特に

やはり、タックルじゃないですかね。個人のタックルがちゃんと一対一で止められるかというのは慶應にとっては凄く重要なことになりますので、そこをしっかりスキルとして改善して臨みたいと思います。

 

LO佐藤大樹主将(総4・桐蔭学園)

——今日の試合の感想は

先週の明治でも思いましたが、強いチームというのはアタックが上手いです。一人一人のボールキャリーも強いですし、なかなか相手ボールになってしまうと取り返すことができないです。今日のようにディフェンスでタックルを激しくいくし、ブレイクダウンでプレッシャーをかけるんですけど、なかなか取れなかったです。そんな試合の中で、どんな風に陣地を戻すのか、試合を展開していくのかというところで課題が明確になったんじゃないかなと思います。

——得られた収穫は

8連覇と強い帝京相手に3点差でした。通用する部分があって、もっと変えなければいけないところがわかったと思います。今季帝京戦は初めてだったので、それで自分たちの立ち位置じゃないですけど、手の届く存在だとみんなが思えたのはいいことじゃないかなと思います。

——スクラムではやや押し込まれた印象です

もうちょっとスクラムではプレッシャーをかけて僕ら有利に進められるのかなと思っていました。僕らができなかったところもあるんですけど、帝京さんはいつも僕らを押しているので、良い準備をされたんじゃないかなと思います。僕たちは相手がどうより自分たちのラグビーをするだけなので、今日を踏まえて次につなげようと思いました。

——前半3トライを許した要因は

前半はボールポゼッションのところで相手にボールを渡してしまうような時が多くて、相手のアタックをいいようにされてしまったかなと思っています。それが今日一番の反省じゃないかなと思います。

——早慶戦で重要になるポイントは

去年はちょっと試合に入り込みすぎたところがあったので、いつも通りに慶應らしいラグビーをできれば間違いなく勝てると思います。自分たちらしさを出すというか、早慶戦に呑まれてしまうことのないように気を付けていきたいです。それ以外はただの対抗戦の一試合なので、気負わずにいつも通り慶應らしいラグビーができたらなと思います。

 

FL中村京介選手(文4・明和)

——試合を振り返って

ボールポゼッションですね。自分たちが持っている間は良いアタックもできてトライもとれていたんですが、相手が持っている時間が長かったので良い流れにもっていけませんでした。

——先週の明大に続き強い相手との試合でしたが、戦う前の意識はどんなことをされていましたか

いつもやることは一緒です。「自分たちが夏合宿で積み上げたものを全部出せば、勝ち負けはそこからついてくる」というのが、金沢HCがいつも言っていることなので、今日もその意識で臨みました。

——自身のゲインについて自己評価は

ボールキャリーに関してはうまくゲインできたと思うんですけど、タックルが個人的には良くないと思ったので、また修正していきたいと思います。

——惜しい試合でしたが、チーム全体の良かった点は

自分たちのアタックが通用したことですね。自分たちがボールを持っているときは相手に簡単にボールを渡さないというところはうまくいったので、そこは自信になります。それを80分間続けていくのが今後の課題かなと思います。

——点数的には前半のPGで失った3点が響いた結果になりました。及ばなかったと感じる点は

相手のゴール前で点を取り切れないシーンが多くあったので、そこを克服できると、もっとうまく試合を運べたかなと思います。

——次のカードの早慶戦に向けて、早大の印象は

(直前に行なわれた成蹊大戦を見て)強いなと思いました。僕らの成蹊大との試合よりも失点はしていますが、99点というスコアはなかなかとれるものじゃないです。早稲田対帝京との試合を見ていても同じような印象を受けるので、簡単には勝たせてもらえないだろうなと思います。

——早慶戦への意気込みを

僕は僕のできることをするだけですが、このチームにはすごい選手がたくさんいるので、彼らに負けないよう精一杯やりたいと思います。

 

SO古田京(医3・慶應)

——プレーする上で大事にしたことは

ボールを持っている時間を長くすることです。自陣にいる時もコンテストするキックを蹴って、もう一回自分たちにボールが返ってくるようなキックを蹴っていこうというところでしたが、前半の特に最初の時間帯ではそれがうまくできなくて、すごくアタックされる時間が長かったと思います。

——わずか3点差で負けてしまったが、勝利まで足りなかったところは

攻守の切り替えのところで帝京はすごくトライを取ってくるので、そこをうまく守ろうということだったのですが、前半に2本か3本そこで取られてしまったのが1つ大きな敗因かなと思います。

——試合を決定づけるキーとなったプレーは

同じように前半の何本かの取られたトライです。トランディションのところでやられたと感じています。

——帝京大と試合をして感じたことは

去年くらいからある意味では力は競っているところにあると思うのですが、やはり勝ち切るところまで達するには、もう一つ自分たちが成長しないといけないなと思います。

——前半終わってハーフタイムでどういう指示があったか

自分たちのボールキープをする時間を長くしようと言われました。キックはチャレンジするような相手に簡単にボールを渡すのではなくて、必ずコンテストになるようなキックを蹴っていこうという風にして、後半はうまくできたことも多かったかなと思います。

——早大戦に向けて改善のポイントは

自分たちのやってきたこと、特にディフェンスとアタックの自陣からの脱出のところを磨いてやっていきたいなと思います。

 

PR大山祥平(経1・慶應)

——善戦しましたがわずかに及びませんでした。試合を振り返って

自分は3番としてスクラムにフォーカスを置いていました。序盤は相手が重くてやられてしまう場面もあったんですけど、自分的には徐々に良くなってきて、押せる場面もあり手応えを感じていました。まだ(自分は)3年間あって、次に繋がるようなものが組めたので、凄く良い経験になりました。

——先週の慶明戦に引き続き、2戦連続でのAチームでの先発出場になりましたが、どのような思いで試合に臨まれましたか

先輩がけがして、結構突然に自分がスタメンというのが決まったんですけど、自分の役割を果たせるようにそれだけにフォーカスを置いていました。慶明戦はとにかくスクラムはもちろんのこと、なるべく1年生としてアグレッシブにやっていこうとプレーしました。

——先発メンバーに選ばれた時は、先輩や同期からどのような声をかけられましたか

先発ということでずっと不安だったんですけど、同じポジションの吉田(雄大=総4・秋田)さんからは、「絶対行ける」と毎日のように声をかけてもらって、勇気を貰っていました。

——個人としては大学入学以来、どのようなテーマをもってこれまで練習に取り組まれてきましたか

1年生での対抗戦出場というのは一つフォーカスに置いていたんですけど、突然慶明戦の出場が決まって、これからも選手権まで試合が続いていくのでそこでもメンバーに絡めるようにしたいと思います。

——ご自身の強みと捉えている部分は何ですか

毎週斉藤展士(現NTTコミュニケーションズスクラムコーチ)さんが、スクラム専門のコーチとして来てくださっていて、僕に厳しくも自分のプラスになるようなアドバイスをたくさんくださって、それでスクラムが自分の強みになってきていると感じます。

——特に勉強になったと感じるアドバイスはありますか

結構細かい話になってしまうんですけど、3番だと組むときに内足を下げないことや胸を出すことですね。帝京もだいぶ重い相手だったんですけど、とにかくなるべく低く組めば、負けることなくやっていけるという自信がつきました。

——これからの意気込みをお願いします

1年生でも遠慮することなくアグレッシブにプレーして、選手権も優勝狙って自分も貢献していきたいと思います。

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